アニメ『じゃりン子チエ』の声優は、映画版・1981年のテレビアニメ版・1991年の続編で一部異なります。竹本チエ役の中山千夏、竹本テツ役の西川のりおは3作品を通じて同じですが、小鉄やヨシ江、おバァ、おジィなどは映画版とテレビアニメ版で担当者が変わっています。
特に間違えやすいのが、小鉄役です。1981年の映画版では西川きよし、テレビアニメ版と1991年の続編では永井一郎が担当しています。また、アントニオJr.も映画版では横山やすし、テレビアニメ版では山ノ内真理子から太田淑子へと変更されました。
2026年11月現在の放送情報も踏まえ、トムス・エンタテインメントの公式作品情報やスタジオジブリ・ディズニー公式の映画作品情報をもとに、歴代キャスト、配役の違い、声優陣の現在まで詳しく整理します。
【まず結論】じゃりン子チエの声優は映画版とテレビ版でどう違う?

『じゃりン子チエ』の歴代キャストを理解するうえで、最初に押さえておきたいのが、1981年の劇場版と同年のテレビアニメ版は別のキャスト編成で制作されているという点です。
映画版は1981年4月11日に公開された110分の長編アニメーション。高畑勲が監督を務め、当時の関西のお笑い界を代表するタレントや芸人が数多く出演しました。
一方、テレビアニメ版は1981年10月3日に放送開始。1983年3月25日まで放送され、全64話とスペシャル1話で構成されています。
さらに1991年には『チエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ』がスタート。1992年10月10日まで全39話が放送されました。
この3作品を比較すると、チエとテツの声は一貫している一方、周囲の人物や猫たちの担当声優には違いがあります。
つまり、インターネット上で見かける声優一覧に複数の名前が掲載されていても、必ずしも情報が間違っているわけではありません。作品の制作時期と媒体を区別することが大切です。
【歴代声優一覧】映画版・1981年テレビ版・1991年版のキャストを徹底比較
ここでは、主要キャラクターを中心に3作品の声優を比較します。映画版はスタジオジブリ・ディズニー公式、テレビアニメ版と続編はトムス・エンタテインメントの作品情報を基準にしています。
主要キャラクターの歴代キャスト比較表| キャラクター | 1981年映画版 | 1981年テレビ版 | 1991年続編 |
|---|---|---|---|
| 竹本チエ | 中山千夏 | 中山千夏 | 中山千夏 |
| 竹本テツ | 西川のりお | 西川のりお | 西川のりお |
| 竹本ヨシ江 | 三林京子 | 山口朱美 | 山口朱美 |
| おバァ | 京唄子 | 鮎川十糸子 | 鮎川十糸子 |
| おジィ | 鳳啓助 | 伝法三千雄 | 伝法三千雄 |
| 小鉄 | 西川きよし | 永井一郎 | 永井一郎 |
| アントニオJr. | 横山やすし | 山ノ内真理子(第20話まで)、太田淑子(第22話から) | 太田淑子 |
| ヒラメ | 公式映画版キャスト表に記載なし | 三輪勝恵 | 三輪勝恵 |
| 丸山ミツル | 上方よしお | 上方よしお | 公式主要キャスト表に記載なし |
| 花井拳骨 | 笑福亭仁鶴 | 須永克彦 | 須永克彦 |
出典はトムス・エンタテインメントの1981年・1991年作品データおよびスタジオジブリ・ディズニー公式の劇場版キャスト情報です。特にテレビ版のアントニオJr.は、途中で担当者が変わっている点にも注目してください。
なお、1991年版の公式主要キャスト一覧にはミツルの名前が掲載されていません。全登場人物の担当声優を網羅した表ではなく、公式に掲載された主要配役を中心とする比較です。
映画版だけで異なる声優が多い理由映画版の特徴は、関西のお笑い界で活躍していた芸能人が多数参加していることです。
チエ役の中山千夏、テツ役の西川のりおに加えて、横山やすし、西川きよし、京唄子、鳳啓助、笑福亭仁鶴、桂三枝、島田紳助、松本竜介など、当時を代表する顔ぶれが集まりました。
スタジオジブリ・ディズニー公式の作品紹介では、高畑勲監督が「ちゃんと関西弁の話せる人」というキャスティングの希望を持っていたことが紹介されています。
大阪の下町を舞台にした作品にとって、関西弁は単なる台詞のアクセントではありません。登場人物の性格や距離感、親しみやすさを伝える大切な表現です。
映画版の芸人・タレント中心の配役は、作品の舞台となる大阪の空気を声から伝えるための、非常に特徴的なキャスティングだったと考えられます。
【主要声優を詳しく紹介】中山千夏・西川のりお・永井一郎らの魅力
竹本チエ役:中山千夏『じゃりン子チエ』を象徴する存在が、主人公の竹本チエを演じた中山千夏です。
中山千夏は、女優・歌手・作家など幅広い分野で活動してきた人物です。子役時代から芸能界で活躍し、映画やテレビでも存在感を発揮しました。
チエの声は、子どもらしい素直さと、大人顔負けの度胸を併せ持っています。父親のテツに対して容赦なくツッコミを入れる場面でも、単に怒っているだけではなく、どこか温かさが感じられるのが特徴です。
中山千夏は映画版、1981年のテレビアニメ版、1991年の続編のすべてでチエを担当しています。
2024年11月25日公開のMANTANWEBのインタビュー記事では、中山本人がチエ役について印象的な言葉を残しています。
「チエの人生が、もう完全に私の人生の一部」
役柄と自身の歩みが深く結び付いていることを示す言葉です。同記事では、チエ役に抜てきされた経緯や高畑勲監督とのエピソード、西川のりおとの交流についても紹介されています。
竹本テツ役:西川のりお竹本テツを演じたのは、お笑い芸人の西川のりおです。
テツは博打好きで、仕事をさぼりがちで、周囲に迷惑をかけることも多い父親。しかし、作品に欠かせない強烈な個性を持っています。
西川のりおの持ち味である勢いのある関西弁や独特の声の調子は、テツの無鉄砲さと絶妙に重なっています。
映画版からテレビ版、1991年の続編まで同じ人物が担当しているため、シリーズを通してテツの声に一貫性が保たれています。
中山千夏との組み合わせも作品の大きな魅力です。親子の言い合いや掛け合いでは、チエの冷静さとテツの勢いがぶつかり合い、独特のテンポを生み出しています。
小鉄役:永井一郎(映画版は西川きよし)小鉄はチエの飼い猫でありながら、人間顔負けの存在感を持つキャラクターです。
テレビアニメ版と1991年の続編では永井一郎が担当しています。永井一郎は、長年にわたり日本のアニメーション界で活躍したベテラン声優です。
小鉄の落ち着きや貫禄、猫とは思えない達観した雰囲気を表現するうえで、永井一郎の声は大きな役割を果たしました。
ただし、映画版では担当者が異なります。1981年の劇場版で小鉄を演じたのは西川きよしです。
西川きよしと西川のりおの名前が並ぶため、両者を混同しやすいのですが、テツ役は西川のりお、小鉄役は映画版で西川きよしという違いがあります。
ヒラメ役:三輪勝恵ヒラメはチエの同級生で、作品の中でも親しみやすい存在です。
テレビアニメ版と1991年の続編で担当したのは三輪勝恵です。
三輪勝恵は、子ども役を中心に幅広く活躍した声優で、親しみやすく柔らかな声が特徴でした。
ヒラメの素朴さや一生懸命なところは、チエとは異なる魅力を作品に加えています。
なお、ヒラメは劇場版の公式キャスト一覧には掲載されていません。映画版とテレビ版のキャストを比較するときには、この点も押さえておきたいところです。
竹本ヨシ江役:山口朱美(映画版は三林京子)チエの母親であるヨシ江は、テツとは別居しているものの、娘を大切に思う存在です。
1981年の映画版では三林京子が担当し、テレビアニメ版と1991年の続編では山口朱美が担当しました。
ヨシ江は、自由奔放なテツとは対照的に、落ち着きと常識を持ち合わせた人物です。チエにとっては安心できる存在であり、家族の関係を描くうえでも欠かせません。
おバァ役:鮎川十糸子(映画版は京唄子)おバァは竹本家を支える重要な存在です。
テレビアニメ版と1991年の続編では鮎川十糸子、映画版では京唄子が担当しています。
京唄子は関西を代表する喜劇人としても知られ、映画版の関西色の強いキャスティングを象徴する一人です。
テレビ版では鮎川十糸子が担当することで、映画版とは異なる声の印象になっています。
おジィ役:伝法三千雄(映画版は鳳啓助)おジィは竹本家の年長者として登場し、物語に独特の落ち着きと人情味を加えています。
テレビアニメ版と1991年の続編では伝法三千雄が担当し、映画版では鳳啓助が演じました。
映画版では京唄子と鳳啓助という関西の喜劇界に縁の深い顔ぶれが起用されている点も特徴的です。
【1981年版と1991年版の違い】声優交代はあった?
1991年の『チエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ』は、1981年のテレビアニメ版から約8年半を経て始まった続編です。
トムス・エンタテインメントの公式作品情報によると、1991年10月19日から1992年10月10日まで、全39話が放送されました。
注目すべきなのは、主要キャラクターの声優が大きく変更されていないことです。
中山千夏、西川のりお、永井一郎、三輪勝恵、山口朱美、鮎川十糸子、伝法三千雄など、1981年のテレビシリーズを支えた顔ぶれが続投しています。
アントニオJr.は途中で担当者が変わっていた1981年版で注意したいのが、アントニオJr.の声優交代です。
トムスの公式作品データでは、山ノ内真理子が第20話まで担当し、第22話から太田淑子に変更されたと記録されています。
1991年の続編では太田淑子が担当しています。
そのため、1981年版を最初から見直すと、同じキャラクターでも話数によって声の印象が違うことがあります。
1991年版は主要キャストの継続が特徴1981年版と1991年版を比較すると、映画版からテレビ版への変更ほど大きなキャストの入れ替わりはありません。
チエとテツの掛け合い、小鉄の落ち着いた声、ヒラメの親しみやすさなど、シリーズの基礎となる部分が引き継がれています。
続編で主要キャストを維持したことは、作品の世界観を守るうえでも大きな意味を持ちます。視聴者にとっても、長く親しんだ登場人物の声が変わらないことは、続編に入りやすい理由の一つだったはずです。
【2026年最新】じゃりン子チエの声優は現在どうなっている?再放送・舞台版も解説
2026年現在、『じゃりン子チエ』の声優を調べる際には、アニメの歴代キャストと、後年の舞台化で新たに演じた俳優を区別する必要があります。
2026年11月6日にサンテレビで続編の放送予定2026年11月4日時点の番組情報では、サンテレビで『チエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ』が11月6日(金)午前7時から放送予定として掲載されています。
番組表に掲載されている出演者は、中山千夏、西川のりお、永井一郎らです。
これは新作アニメのキャスティングではなく、1991年に制作されたテレビアニメの再放送情報です。現在のキャストを調べる読者にとっては、歴代の音声が今もテレビ放送で視聴できる機会として注目できます。
2025年の舞台版では新しいキャストが起用されたもう一つ注目したいのが、松竹創業130周年記念として上演された舞台版です。
2025年11月15日から25日まで大阪松竹座で上演された舞台では、アニメとは異なる俳優陣がキャラクターを演じました。
主な配役は次のとおりです。
- 竹本チエ:澤井梨丘
- 竹本テツ:波岡一喜
- 竹本ヨシ江:三倉茉奈
- 花井拳骨:赤井英和
- 小鉄:桐生麻耶
- おバァはん:桂南光
- アントニオJr.:中林登生
- おジィはん:佐藤武志
舞台版の脚本はわかぎゑふ、演出は村角太洋が担当しました。松竹の公式公演情報にも、この配役が掲載されています。
ここで重要なのは、澤井梨丘や波岡一喜らは舞台版の出演者であり、テレビアニメ版の声優交代を意味するものではないということです。
映像作品と舞台作品では表現方法が異なるため、同じキャラクターでも演じる人が変わります。検索時には「アニメ声優」と「舞台キャスト」を分けて確認すると、情報を取り違えにくくなります。
2026年現在の歴代声優を調べる際のポイント中山千夏や西川のりおのように、役柄と本人の芸能活動が長く結び付いている人物もいれば、永井一郎や三輪勝恵のように、現在は故人となっている声優もいます。
歴代キャストを調べるときには、過去の出演記録と現在の活動状況を分けることが大切です。故人となった出演者の過去の音声は、もちろん当時の作品に収録されたまま残っています。
2026年の新しい声優一覧を探している場合も、再放送の出演者情報と新作のキャスト発表を混同しないようにしましょう。
【プロの結論】じゃりン子チエの声優キャスティングが今も評価される理由
『じゃりン子チエ』のキャスティングを振り返ると、単に有名人を集めただけではない、作品の舞台と人物像を重視した配役の工夫が見えてきます。
特に映画版では、関西弁を自然に話せる芸人やタレントを積極的に起用しました。大阪の下町で暮らす人々を描く作品だからこそ、声のリアリティーが映像の説得力につながっています。
一方、テレビアニメ版では永井一郎や三輪勝恵など、声の演技を専門とする出演者も重要な役割を担いました。映画版とは異なるキャスティングによって、同じ原作の世界に別の表情が生まれています。
作品を楽しむための3つの判断基準1. 大阪の芸能文化を味わいたい人は映画版がおすすめ。
横山やすし、西川きよし、京唄子、鳳啓助など、当時の関西芸能界を代表する出演者の声を楽しめます。映画版ならではの豪華なキャスティングが魅力です。
2. チエとテツの掛け合いをじっくり楽しみたい人は1981年版がおすすめ。
全64話とスペシャル1話というボリュームがあり、竹本家や大阪の下町の住人たちの日常を幅広く楽しめます。アントニオJr.の声優変更にも注目すると、より深く作品を味わえます。
3. おなじみの声で続編を楽しみたい人は1991年版がおすすめ。
主要キャストが1981年版から引き継がれているため、以前のシリーズを見た人も違和感なく物語に入りやすい作品です。
このように、どの作品が優れているかという単純な比較よりも、映画版の芸人キャスティング、1981年版の長編シリーズとしての魅力、1991年版の継続性という視点で見ると、それぞれの個性が明確になります。
【じゃりン子チエの声優】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:じゃりン子チエのチエちゃんの声優は誰ですか?
A1:中山千夏です。1981年の映画版、テレビアニメ版、1991年の続編のすべてで竹本チエを担当しています。
Q2:じゃりン子チエのテツの声優は誰ですか?
A2:西川のりおです。映画版からテレビアニメ版、1991年の続編まで一貫して竹本テツを演じています。
Q3:小鉄の声優は永井一郎ですか?
A3:テレビアニメ版と1991年の続編では永井一郎です。ただし、1981年の映画版では西川きよしが担当しています。
Q4:ヒラメの声優は誰ですか?
A4:三輪勝恵です。1981年のテレビアニメ版と1991年の続編で担当しています。劇場版の公式キャスト一覧にはヒラメの名前は掲載されていません。
Q5:1991年版で声優が変更されたキャラクターはいますか?
A5:チエ、テツ、小鉄、ヒラメ、ヨシ江、おバァ、おジィ、アントニオJr.などの主要キャストは1981年のテレビアニメ版から引き継がれています。なお、アントニオJr.は1981年版の途中で山ノ内真理子から太田淑子に変更されています。
Q6:おバァとおジィの声優は誰ですか?
A6:テレビアニメ版と1991年版では、おバァが鮎川十糸子、おジィが伝法三千雄です。映画版ではそれぞれ京唄子、鳳啓助が担当しています。
Q7:2026年に新しい声優でアニメ化されていますか?
A7:2026年11月現在、今回確認したトムス・エンタテインメントの公式作品情報では、1981年版と1991年版が歴代テレビアニメとして掲載されています。2026年11月6日には1991年版のサンテレビ放送予定も掲載されていますが、新作アニメのキャスト情報とは異なります。
『じゃりン子チエ』の声優を比較すると、主人公のチエを演じた中山千夏と、父親のテツを演じた西川のりおが、映画版から1991年の続編まで作品の中心を支えてきたことが分かります。
一方、小鉄は映画版の西川きよしからテレビ版の永井一郎へ、ヨシ江は三林京子から山口朱美へ、おバァは京唄子から鮎川十糸子へと担当者が変わっています。
加えて、1981年のテレビアニメ版ではアントニオJr.の声優が途中で交代しており、1991年版では太田淑子が引き続き担当しました。
2026年現在も再放送や過去作品の関連企画を通じて、『じゃりン子チエ』の魅力に触れる機会があります。2025年の舞台化も含め、作品はアニメの枠を越えて受け継がれています。
映画版の関西芸能人による個性的な演技、1981年版の親しみやすいテレビシリーズ、1991年版の懐かしい続編。それぞれのキャストの違いを知ってから見直すと、チエやテツ、そして小鉄たちの世界がさらに味わい深く感じられるはずです。
歴代キャストを調べる際には、映画版・1981年テレビ版・1991年版という3つの区分を意識することが、正確な情報を見分ける一番のポイントです。
主な事実確認資料
- トムス・エンタテインメント:1981年テレビアニメ・1991年続編の公式作品情報
- スタジオジブリ・ディズニー公式:1981年劇場版のキャスト・スタッフ情報
- MANTANWEB:2024年11月25日掲載、中山千夏インタビュー
- 松竹公式:2025年舞台版の公演・出演者情報
- 番組表.Gガイド:2026年11月6日の放送予定情報