芸能人がお葬式に参列する際、どのような髪型で故人を見送っているのか。報道写真に映る喪服姿や落ち着いたヘアスタイルは、一般の参列者にとっても参考になるポイントがあります。特に、低い位置でまとめた髪や顔周りをすっきり整えたスタイルは、葬儀の場にふさわしい身だしなみを考えるうえで参考になります。
ただし、芸能人の葬儀参列写真をそのまま一般的なマナーの基準にすることはできません。葬儀の形式や故人・遺族の意向、参列者の立場によって適切な装いは変わります。2026年の葬儀マナーを踏まえ、ロング・ボブ・ショート別の髪型、前髪の整え方、シニヨンやハーフアップの選び方まで、実際に役立つ基準を整理します。
【芸能人の葬儀参列写真】喪服に合わせる髪型にはどんな特徴がある?

芸能人の葬儀参列スタイルを調べるとき、まず理解しておきたいのが、報道写真は特定の日時・場所で撮影された一場面だということです。参列者の髪型を網羅的に調査した統計資料ではなく、写真だけから芸能界全体の共通ルールを導くことはできません。
報道写真で確認できるのは参列時の身だしなみORICON NEWSなどの芸能報道では、著名人が葬儀や告別式に参列した際の写真がアーカイブされています。
例えば、2013年に行われた島倉千代子さんの葬儀・告別式では、ジュディ・オングさんや新沼謙治さんらの参列が写真とともに報じられました。また、2017年の平尾昌晃さんの葬儀・告別式では、小柳ルミ子さんや石田純一さんらの参列が報じられています。
こうした写真は、著名人の葬儀参列時の服装を知る資料にはなります。しかし、個々の写真に写った髪型が正式な葬儀マナーとして認定されているわけではありません。写真の角度や撮影時の状況によっても見え方は変わります。
芸能人の喪服姿から参考にしたい3つのポイント- 全体の統一感:喪服と髪型の印象がちぐはぐにならず、落ち着いた雰囲気にまとまっていること。
- 顔周りの整理:前髪やサイドの髪が顔を覆わず、お辞儀や焼香の際にも邪魔にならないこと。
- 装飾の控えめさ:ヘアアクセサリーやスタイリング剤の光沢が目立たないこと。
特に女性の場合、髪をまとめる位置や後れ毛の処理によって印象が変わります。華やかなヘアセットを再現するより、整っていて目立たないスタイルを参考にするのが現実的です。
【芸能人と一般参列者を比較】葬儀の髪型に必要なマナーとは?
芸能人と一般参列者では、葬儀に参列する際の立場や撮影環境が異なります。芸能人は公の場で写真を撮影される場合がありますが、一般参列者は遺族やほかの参列者への配慮を優先した身だしなみが基本です。
髪型については、全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)が2025年3月に公開した髪型マナーの解説が参考になります。女性は派手すぎないまとめ髪を基本とし、長い髪は耳より下の位置でまとめる方法が紹介されています。
| 比較項目 | 芸能人の参列写真 | 一般参列者の基本 |
|---|---|---|
| 髪型 | 写真に写った一場面から確認できる | 清潔感のある落ち着いた髪型 |
| ロングヘア | 写真だけではセットの詳細を判断しにくい | 低い位置で一つ結びやシニヨン |
| ボブ・ショート | 個々の髪型や撮影角度による | 顔周りを整え、毛先の乱れを抑える |
| 前髪 | 写真に写った状態だけでは固定ルールにならない | 目にかからず、お辞儀の邪魔にならないようにする |
| ヘアアクセサリー | 写真だけでは素材や装飾の詳細が分からない場合がある | 黒無地で光沢の少ないゴムやピン |
| スタイリング | 撮影時の見え方と実際のセットは異なる | 強いツヤや華やかな巻き髪を避ける |
葬儀の服装や雰囲気は、必ずしもすべての式で同じではありません。
その一例が、2024年1月28日に都内で行われた電撃ネットワークの南部虎弾さんの通夜です。日刊スポーツの2024年1月29日付報道によると、妻の意向で喪服の着用を禁止し、参列者はコスプレや着ぐるみなど、それぞれの個性を生かした服装で参加しました。参列者は約400人に上りました。
これは一般的な葬儀の服装マナーを変更するものではありません。故人や遺族の意向が特別な形で反映された事例です。芸能人の参列写真を参考にするときも、その葬儀固有の事情と一般的な参列マナーを分けて考える必要があります。
【長さ別に解説】ロング・ボブ・ショートのお葬式髪型
お葬式にふさわしい髪型は、髪の長さによって整え方が異なります。大切なのは、無理に髪を切ったり、普段と違う複雑なアレンジをしたりすることではありません。髪が顔にかからず、動いても乱れにくい状態に整えることです。
ロングヘア:低めのシニヨンや一つ結びが基本ロングヘアは、葬儀の髪型のなかでも特にまとめ方に気を配りたい長さです。髪を下ろしたまま参列すると、お辞儀や焼香の際に顔にかかったり、何度も髪を手で直す必要が生じたりします。
おすすめは、耳より下の位置でまとめるシンプルなスタイルです。
- 低めの一つ結び:後頭部の低い位置でまとめる基本的なスタイル。簡単で崩れにくい。
- 低めのシニヨン:一つに結んだ髪をコンパクトに丸めて固定する。フォーマルな喪服とも合わせやすい。
- ネットを使ったまとめ髪:髪の量が多い場合や毛先が広がりやすい場合に便利。
シニヨンは、毛先を内側に収めることで全体がすっきりします。美容室でセットしてもらう場合も、ボリュームを出した華やかな夜会巻きではなく、低い位置でコンパクトにまとめたいと伝えるとよいでしょう。
ボブヘア:無理に結ばず顔周りをすっきり整えるボブの場合、必ずしも髪を結ぶ必要はありません。肩につかない程度の長さなら、自然に整えたダウンスタイルでも問題ありません。
意識したいのは、サイドの髪が顔にかからないことと、毛先が大きく外にはねないことです。
- サイドの髪を耳にかける。
- 落ちてくる髪は黒いアメピンで固定する。
- 毛先は自然な内向き、または落ち着いたシルエットに整える。
- オイルをつけすぎず、強いツヤを出さない。
肩につく長さまで伸びている場合は、低い位置で一つに結ぶ方法もあります。短い毛が落ちてくるときは、黒いピンで目立たないように固定しましょう。
ショートヘア:自然なシルエットと清潔感を優先ショートヘアは、基本的に髪を結ぶ必要がありません。むしろ、無理にピンやゴムで固定しようとすると不自然な仕上がりになることがあります。
毛先のはねを整え、前髪が目にかからないようにするだけでも、落ち着いた印象になります。
- 寝癖や毛先の乱れを直す。
- 前髪を自然に横へ流す。
- サイドの髪が顔にかかる場合は黒いピンで固定する。
- ワックスやスプレーは必要最低限にする。
ショートヘアは、髪型そのものを大きく変える必要はありません。普段のスタイルを生かしながら、華やかさを抑えることがポイントです。
【前髪・ヘアアクセサリー】葬儀で避けたい髪型とNGアレンジ
髪の長さだけでなく、前髪やヘアアクセサリーも葬儀の身だしなみを左右します。特に普段は気にならない小さな装飾でも、黒い喪服と合わせると目立つことがあります。
お葬式の前髪は目にかからないように整える前髪は、必ずしも額をすべて出す必要はありません。自然に横へ流す方法や、軽く分けて固定する方法でも十分です。
避けたいのは、目が隠れるほど長い前髪や、顔を大きく覆うスタイルです。焼香やお辞儀のたびに前髪を手で直すことにならないよう、事前に整えておきましょう。
短い前髪ならそのままでも構いません。長い場合は、黒いアメピンで目立たないように留めると自然です。
葬儀で避けたいヘアアレンジ- 高い位置のお団子:華やかでカジュアルな印象になりやすい。
- 大きな編み込みや編み下ろし:装飾性が強く、普段のおしゃれを強調しやすい。
- 強い巻き髪:ボリュームや動きが目立ち、華やかな印象につながる。
- 大量の後れ毛:無造作に見えたり、顔周りが乱れて見えたりする。
- 高い位置のポニーテール:活動的でカジュアルな印象になりやすい。
これらがすべての葬儀で一律に禁止されているという意味ではありません。一般参列者として迷った場合には、より装飾の少ない髪型を選ぶのが無難です。
葬儀でNGになりやすいヘアアクセサリーヘアアクセサリーは、黒色でシンプルなものを選ぶのが基本です。
- 避けたいもの:大きなリボン、花飾り、ラインストーン、金属の光沢が強いバレッタ、華やかなシュシュ。
- 使いやすいもの:黒無地のヘアゴム、装飾のない黒いアメピン、目立たないヘアネット。
全葬連の髪型マナー解説でも、光るものや派手なデザインのアクセサリーを避け、シンプルな黒色のピンやゴムを使う方法が紹介されています。
なお、ヘアアクセサリーとネックレスなどの一般的な装身具は区別して考えましょう。全葬連の2025年3月公開のアクセサリー解説では、真珠のアクセサリーは広く許容されている一方、宗派や地域による違いにも触れています。特に浄土真宗など、装飾品を控える傾向がある場合は、事前の確認が安心です。
【プロの結論】芸能人の髪型を参考にするなら押さえたい5つの判断基準
芸能人の葬儀参列スタイルから学べるのは、特定のヘアアレンジをそのまま再現することではありません。大切なのは、故人を偲ぶ場にふさわしい身だしなみを自分の髪質や長さに合わせて実現することです。
失敗しない髪型選びの5つの基準- 清潔感があるか:寝癖、フケ、乱れた毛先がなく、整った状態になっているか。
- お辞儀をしても崩れないか:髪が顔に落ちたり、何度も手で直したりする必要がないか。
- 華やかさが目立ちすぎないか:巻き髪や大きな装飾が喪服より目立っていないか。
- 光沢が強すぎないか:整髪料やアクセサリーが必要以上に光っていないか。
- 葬儀の形式に合っているか:宗教・宗派、地域の慣習、遺族の意向に反していないか。
芸能人の葬儀参列写真は、髪型の完成イメージを探すための参考資料として活用できます。特に、ロングヘアを低くまとめたい人や、ボブの顔周りをすっきり見せたい人には役立ちます。
一方、華やかな芸能活動で知られる人物の普段のヘアスタイルや、撮影時に整えられた髪型をそのまま再現する必要はありません。写真で美しく見えることと、一般参列者として適切であることは別の問題です。
参列直前に確認したいチェックポイント- 髪の毛が顔にかからない。
- ロングヘアは低い位置でまとまっている。
- 前髪が目を覆っていない。
- ヘアゴムやピンは黒など目立たない色である。
- 強い巻き髪や過度なツヤがない。
- 深くお辞儀をしても髪型が崩れない。
特に最後の確認は重要です。鏡の前で一度お辞儀をして、髪が前に落ちてこないか確認するだけでも、当日の不安を減らせます。
お葬式の髪型と芸能人の参列スタイルに関するよくある質問(FAQ)
Q1:芸能人のお葬式の髪型をそのまま真似しても大丈夫ですか?
A1:参考にすること自体は問題ありません。ただし、写真に写った髪型がすべての葬儀で適切とは限りません。一般参列者は、低めのまとめ髪や顔周りを整えたシンプルなスタイルを基本にすると安心です。
Q2:お葬式でハーフアップにしても失礼ではありませんか?
A2:髪の長さやまとめ方によります。肩につかない程度の髪なら自然なハーフアップも選択肢になりますが、肩より長い髪は低い位置でまとめる方が無難です。華やかな編み込みや大きな装飾は避けましょう。
Q3:お葬式の髪型は黒髪でなければいけませんか?
A3:必ずしも黒髪である必要はありません。全葬連の解説では、ダークブラウンなど落ち着いた髪色も許容されるとされています。急いで黒染めするよりも、清潔感のある落ち着いたスタイルに整えることを優先しましょう。
Q4:ボブやショートヘアでもヘアピンを使うべきですか?
A4:必須ではありません。サイドの髪や前髪が顔にかからないなら、そのままで問題ありません。必要な場合だけ、黒いシンプルなピンを使って固定しましょう。
Q5:お葬式にシニヨンで参列しても問題ありませんか?
A5:低い位置でコンパクトにまとめたシニヨンは、ロングヘアやミディアムヘアに適した選択肢です。毛先を遊ばせず、装飾を控えた仕上がりにすると喪服にも合わせやすくなります。
Q6:美容院でお葬式用のヘアセットをお願いしてもよいですか?
A6:問題ありません。「葬儀に参列するため、低い位置で控えめにまとめたい」と伝えれば、髪の長さや量に応じたセットを相談できます。派手な巻き髪や華やかな装飾を避けるよう希望を伝えましょう。
お葬式の髪型を考える際、芸能人の参列写真は身だしなみの参考になります。しかし、写真に写った髪型が一般参列者の正式なマナーを示すわけではありません。故人や遺族への敬意を優先し、葬儀の形式に合った髪型を選ぶことが大切です。
ロングヘアなら低めの一つ結びやシニヨン、ボブなら顔周りをすっきり整えたスタイル、ショートなら自然な毛流れを生かした髪型が基本です。前髪は目にかからないようにし、ヘアアクセサリーは黒無地で光沢の少ないものを選びましょう。
2026年の葬儀マナーを踏まえても、判断の軸は変わりません。華やかさよりも清潔感、個性よりも場への配慮、複雑なアレンジよりも自然で崩れにくい髪型を優先することです。
芸能人の喪服姿を参考にしながらも、自分の髪の長さや髪質に合った無理のないスタイルを選ぶ。それが、上品で失礼のないお別れの場にふさわしい身だしなみにつながります。
編集上の参照資料
- 全日本葬祭業協同組合連合会「これで安心!長さ別・年代別お葬式にふさわしい髪型マナー」(2025年3月公開・更新)
- 全日本葬祭業協同組合連合会「お葬式にふさわしいアクセサリーの選び方と注意点」
- 日刊スポーツ「南部虎弾さん通夜『喪服禁止』参列者はコスプレや着ぐるみなど思い思いのド派手な姿」(2024年1月29日)
- むすびす「葬儀におけるマナーを解説」(2026年6月3日更新)
- ORICON NEWS・島倉千代子さん、平尾昌晃さんの葬儀参列写真アーカイブ