ホーム 映画・ドラマ 【視聴率の全記録】初回20.2%から最高22.4%、最終回20.5%まで

【視聴率の全記録】初回20.2%から最高22.4%、最終回20.5%まで

高杉 葵 高杉 葵 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
目次

『スカーレット』の放送期間は2019年9月30日から2020年3月28日まで。NHK連続テレビ小説の第101作として、全150回が放送されました。

期間平均だけを見ると19.4%ですが、各回の数字を追うと、初回から20%を超え、序盤には22%台に到達し、最終回でも20%を記録するという特徴があります。

MANTANWEBが報じたビデオリサーチの関東地区データによると、主な視聴率は次のとおりです。

集計項目 視聴率 内容
初回 20.2% 2019年9月30日放送
最高 22.4% 2019年10月12日・第12回
期間平均 19.4% 全150回
最終回 20.5% 2020年3月28日放送
最高週平均 20.3% 最終第25週
総合視聴率 25.2% リアルタイム・録画視聴を合算
タイムシフト 7.3% 録画による7日以内の視聴
初回20.2%は好スタートだった

2019年9月30日の初回は20.2%。前作『なつぞら』の初回22.8%、前々作『まんぷく』の23.8%には及びませんでしたが、20%の大台を確保しました。

この時点では、朝ドラの高視聴率シリーズの流れを引き継ぐスタートでした。

最高視聴率22.4%は第12回

番組最高の22.4%を記録したのは、2019年10月12日放送の第12回です。

この回では、15歳になった喜美子が地元の信楽を離れて就職することになり、友人の照子との柔道勝負を通じて友情が描かれました。

幼少期から成長していく喜美子と、信楽で築いた人間関係が印象的なエピソードです。序盤に最高値を記録した点は、作品の視聴率推移を考えるうえで興味深い部分です。

最終回20.5%、最終週も20%超え

最終回となる第150回は20.5%でした。

加えて、最終第25週「炎は消えない」の週平均視聴率も20.3%を記録しています。

期間平均が19.4%だったことから、作品全体が終盤に向けて失速し続けたわけではありません。最終週には再び20%を超える数字を残しました。

この結果を見ると、単純に「視聴率が低迷した朝ドラ」と評価するのは適切ではありません。最終回まで視聴を続けた世帯が一定数存在したことも、数字から読み取れます。

【数字のカラクリ】総合視聴率25.2%とタイムシフト7.3%の違い

朝ドラスカーレット視聴率

『スカーレット』の視聴率を評価する際に、特に注目したいのが総合視聴率25.2%という数字です。

期間平均19.4%だけを見ていると、作品をリアルタイムで見た世帯しか把握できません。しかし、朝ドラは毎朝決まった時間に放送されるため、録画して後から見る視聴者もいます。

2020年4月6日のMANTANWEBの報道では、全150回の期間平均について次の結果が発表されました。

- 関東地区のリアルタイム世帯視聴率:19.4%
- 関東地区のタイムシフト世帯視聴率:7.3%
- 関東地区の総合世帯視聴率:25.2%

関西地区では、リアルタイム18.6%、タイムシフト9.1%、総合視聴率26.3%でした。

総合視聴率は単純な足し算ではない

ここで押さえておきたいのが、3つの指標の違いです。

リアルタイム視聴率は、放送されている時間にテレビで視聴した世帯の割合です。

タイムシフト視聴率は、録画した番組を放送後7日以内、168時間以内に視聴した世帯の割合です。

総合視聴率は、リアルタイムまたはタイムシフトのどちらかで視聴した世帯を対象にする指標です。

リアルタイムと録画の両方で視聴した世帯は重複して数えません。

したがって、総合視聴率は次の関係になります。

\[
総合視聴率
=
リアルタイム視聴率
+
タイムシフト視聴率
-
重複視聴率
\]

『スカーレット』の場合、19.4%と7.3%を足した数字は26.7%ですが、実際の総合視聴率は25.2%です。四捨五入された公表値を前提にすると、重複分は約1.5ポイントとなります。

タイムシフト視聴率は配信視聴率ではない

もう一つの誤解が、録画視聴とインターネット配信の混同です。

ビデオリサーチの説明では、タイムシフト視聴率はテレビ番組の録画再生を対象にした指標です。NHKプラスなどのインターネット配信サービスでの視聴とは区別されています。

そのため、25.2%という数字は、テレビ放送と録画視聴を合わせた実績であり、インターネット配信を含むすべての視聴者を表した数字ではありません。

【2026年最新版】スカーレットの視聴率は歴代朝ドラで高い?低い?

2026年の歴代朝ドラを比較する際に基準となるのが、ビデオリサーチのVR Digest plusが2026年10月15日に更新した歴代視聴率データです。

同資料は、データがそろう第4作『うず潮』から第114作『風、薫る』までを対象に、関東地区の世帯最高視聴率と期間平均視聴率を掲載しています。

その中で『スカーレット』は、最高22.4%、期間平均19.4%です。

2010年代以降の朝ドラと比較

近年の作品を中心に並べると、19.4%という数字の位置づけが分かりやすくなります。

作品名 放送時期 期間平均視聴率
ゲゲゲの女房 2010年前期 18.6%
カーネーション 2011年後期 19.1%
梅ちゃん先生 2012年前期 20.7%
あまちゃん 2013年前期 20.6%
ごちそうさん 2013年後期 22.3%
花子とアン 2014年前期 22.6%
まれ 2015年前期 19.4%
あさが来た 2015年後期 23.5%
べっぴんさん 2016年後期 20.3%
ひよっこ 2017年前期 20.4%
まんぷく 2018年後期 21.4%
なつぞら 2019年前期 21.0%
スカーレット 2019年後期 19.4%
エール 2020年前期 20.1%
おちょやん 2020年後期 17.4%
カムカムエヴリバディ 2021年後期 17.1%
ちむどんどん 2022年前期 15.8%
らんまん 2023年前期 16.6%
虎に翼 2024年前期 16.8%
おむすび 2024年後期 13.1%
あんぱん 2025年前期 16.1%
ばけばけ 2025年後期 15.2%
風、薫る 2026年前期 13.8%

出典:ビデオリサーチ「2026最新版 朝ドラ 歴代の視聴率一覧」。関東地区・世帯期間平均。

この比較から分かるのは、『スカーレット』の19.4%は2010年代の高視聴率作品と比べると控えめである一方、2020年代の作品と比較すると高い水準にあるということです。

特に、2024年後期の『おむすび』は13.1%、2025年後期の『ばけばけ』は15.2%。2026年前期の『風、薫る』は13.8%でした。

これらと比較すれば、19.4%は決して低い数字ではありません。

歴代1位の『おしん』とはどれほど違う?


52.6%


期間平均世帯視聴率・歴代最高
1983年前期に放送された第31作。最高視聴率は62.9%で、2026年版のビデオリサーチの歴代データでもトップです。

『スカーレット』の19.4%と比べると、33.2ポイントの差があります。

ただし、1980年代と2019年ではテレビの普及状況や視聴者の生活スタイルが異なります。加えて、朝ドラの放送時間や視聴率の集計方法にも時代による違いがあります。

ビデオリサーチも、歴代データの説明で放送時間や平均値の算出方法について注意事項を設けています。

したがって、52.6%と19.4%の差だけで、作品の質や視聴者からの評価を判断するのは適切ではありません。

『スカーレット』の魅力を視聴率だけで捉えることはできません。

物語の中心にあるのは、信楽焼と女性陶芸家の生き方です。主演の戸田恵梨香を中心に、脚本、音楽、舞台となった地域が作品の世界観を形づくりました。

関係する人物・要素を整理します。

人物・要素 関係・担当 作品とのつながり
戸田恵梨香 主演 川原喜美子を演じる
川原喜美子 主人公 信楽で陶芸に人生を懸ける女性
水橋文美江 脚本 女性の生き方や仕事を物語に描く
Superfly 主題歌 「フレア」を担当
越智志帆 主題歌の作詞・作曲 「フレア」を書き下ろす
冬野ユミ 音楽 劇中音楽を担当
神山清子 モデルの参考となった人物 女性陶芸家の草分けとして知られる実在の陶芸家
滋賀県・信楽 主な舞台 信楽焼の文化と陶芸の世界を描く

戸田恵梨香が演じた川原喜美子とは?


主演・川原喜美子役

『スカーレット』では、少女時代から大人になった喜美子まで、陶芸家として自分の道を切り開く女性を演じました。

喜美子は、単に成功を目指すヒロインではありません。

陶芸の技術を磨き、作品づくりに向き合い、仕事と人間関係の間で悩みながら自分の人生を選んでいきます。

その姿は、従来の朝ドラに多かった家族や恋愛を中心とした物語とは異なり、ものづくりに携わる女性の職業人生にも焦点を当てています。

水橋文美江の脚本が描いた女性陶芸家の人生

脚本を担当したのは、です。

「ホタルノヒカリ」シリーズなどを手がけた脚本家として知られ、『スカーレット』では信楽という土地の暮らしと、主人公の仕事への情熱を描きました。

物語の参考となったのは、実在の女性陶芸家・神山清子とその家族の半生です。

ただし、喜美子は実在人物の生涯をそのまま再現した人物ではありません。ビデオリサーチの作品紹介でも、神山清子と家族を参考にしたオリジナル作品として紹介されています。

Superflyの「フレア」が作品に与えた印象


「フレア」

2019年8月15日、Superflyの公式サイトが『スカーレット』の主題歌書き下ろしを発表しました。

作詞・作曲は越智志帆、編曲は島田昌典です。

「フレア」は、主人公が困難に直面しながらも前に進む作品の世界観と重なる楽曲です。

朝ドラでは主題歌も視聴者が毎日作品に触れる重要な要素です。オープニング映像とともに作品の印象を形成し、半年間の放送を通じて視聴者の記憶に残ります。

Superflyの公式発表では、放送開始日が2019年9月30日、最終放送日が2020年3月28日、全150回であることも告知されていました。

【視聴率低迷の理由】19.4%になった背景を数字から検証

『スカーレット』の視聴率について検索すると、「低迷」「失速」といった言葉を見かけます。

確かに、期間平均19.4%は20%を下回りました。前作『なつぞら』の21.0%や、前々作『まんぷく』の21.4%と比較しても数字は低くなっています。

しかし、数字の背景を整理すると、単純な人気低下だけでは説明できない部分があります。

理由1:直前の朝ドラが高視聴率だった

『スカーレット』の直前には、『まんぷく』『なつぞら』という平均21%台の作品が続いていました。

そのため、19.4%という数字は、直近の高視聴率作品との比較で目立ちやすかったと考えられます。

一方、2015年度前期の『まれ』も期間平均19.4%でした。

つまり、19.4%は朝ドラ史全体で突出して低い水準ではなく、当時の直近作品との比較で20%割れが話題になった数字です。

理由2:リアルタイム視聴だけでは把握できない

朝ドラは午前8時から15分間の放送が基本です。

通勤や通学、家事などの時間と重なるため、放送時間にテレビを見られない世帯もあります。

『スカーレット』の場合、タイムシフト視聴率は7.3%でした。

この数字を考慮すると、リアルタイムの19.4%だけで作品の視聴者規模を評価することには限界があります。

総合視聴率25.2%という結果は、放送時間以外に録画で作品を楽しんだ世帯も存在したことを示しています。

理由3:作品の評価と世帯視聴率は同じではない

『スカーレット』は、信楽焼を背景にした陶芸家の仕事と人生を描く作品でした。

華やかな成功だけでなく、技術を磨く過程や、作品を生み出す苦労、家族との関係など、日常の積み重ねを物語の中心に置いています。

こうした作品の魅力は、毎回の視聴率だけで測れるものではありません。

また、初回20.2%、最高22.4%、最終回20.5%という結果からは、序盤の関心と最終盤の視聴の両方が確認できます。

特定の脚本展開や出演者、SNSでの反応だけを視聴率低下の原因とする根拠は、公表された集計数字からは読み取れません。

19.4%という数字は、作品の評価が低かったことを直接証明するものではないという点が重要です。

【プロの結論】スカーレットの視聴率から読み解く朝ドラの評価基準

『スカーレット』の数字を分析すると、朝ドラの視聴率を評価する際には、少なくとも3つの視点が必要です。

第一に、期間平均と最高視聴率を分けて考えること。

期間平均19.4%は全150回を通じた数字です。一方、最高22.4%は第12回という特定の放送回の数字です。最高値だけを見て作品全体の人気を判断することも、平均値だけで瞬間的な盛り上がりを見落とすことも避けたいところです。

第二に、リアルタイムと総合視聴率を区別すること。

19.4%と25.2%では、測定している視聴行動が異なります。録画視聴を含めた総合視聴率は、決まった時間にテレビを見られない世帯も含めて、番組の広がりを把握するための指標です。

第三に、時代の異なる朝ドラを単純比較しないこと。

『おしん』の52.6%と『スカーレット』の19.4%は、どちらも関東地区の世帯期間平均ですが、放送環境や視聴方法が異なります。2026年の朝ドラを比較する場合も、同じ指標、同じ集計条件を確認することが欠かせません。

『スカーレット』は、歴代トップクラスの視聴率を記録した作品ではありません。しかし、平均19.4%、最高22.4%、総合25.2%という実績を残し、女性陶芸家の生き方を半年間にわたって描いた朝ドラです。

視聴率の数字と作品そのものの価値を切り離して考えることが、より正確な評価につながります。

『スカーレット』の視聴率に関するよくある質問(FAQ)

Q1:朝ドラ『スカーレット』の平均視聴率は何%ですか?

A1:全150回の期間平均世帯視聴率は19.4%です。ビデオリサーチ調べの関東地区の数字です。

Q2:『スカーレット』の最高視聴率は何%ですか?

A2:22.4%です。2019年10月12日放送の第12回で記録しました。

Q3:『スカーレット』の最終回視聴率は何%でしたか?

A3:2020年3月28日に放送された第150回の平均世帯視聴率は20.5%でした。

Q4:総合視聴率25.2%とは何ですか?

A4:リアルタイム視聴と録画によるタイムシフト視聴のいずれかで見た世帯を集計した数字です。重複視聴は除かれています。

Q5:『スカーレット』のタイムシフト視聴率は何%ですか?

A5:7.3%です。録画した番組を放送後7日以内に視聴した世帯を対象としています。

Q6:『スカーレット』は歴代朝ドラの中で高視聴率作品ですか?

A6:歴代トップクラスではありません。期間平均19.4%は、1983年の『おしん』の52.6%などと比べると低い水準です。一方、2020年代の朝ドラには期間平均15%前後の作品もあり、近年の作品との比較では一定の視聴実績を残しています。

Q7:『スカーレット』の主演・脚本・主題歌は誰ですか?

A7:主演は戸田恵梨香、脚本は水橋文美江、主題歌はSuperflyの「フレア」です。主人公の川原喜美子は、信楽で陶芸家として生きる女性です。

『スカーレット』の期間平均視聴率は19.4%、最高視聴率は22.4%、最終回は20.5%でした。2019年9月から2020年3月まで全150回が放送され、初回から20%を超えるスタートを切っています。

加えて、総合視聴率は25.2%、タイムシフト視聴率は7.3%。リアルタイム視聴率だけでは把握できない録画視聴の存在も明らかになっています。

2026年最新版の歴代朝ドラデータと比較すると、昭和期の歴代トップ作品には及ばないものの、近年の朝ドラの中では比較的高い実績です。

戸田恵梨香が演じた川原喜美子、水橋文美江の脚本、Superflyの「フレア」、そして信楽焼を題材とした独自の物語。これらを含めて振り返ることで、『スカーレット』が残したものをより立体的に理解できます。

視聴率19.4%という結果は、20%の大台に届かなかったという記録であると同時に、総合視聴率25.2%という別の実績を持つ作品の記録でもあります。2026年に改めて数字を確認するなら、単純な順位だけでなく、集計方法と放送時代の違いまで含めて評価したいところです。

主な参考資料:ビデオリサーチ「2026最新版 朝ドラ 歴代の視聴率一覧」「視聴率用語集」、MANTANWEB(2020年3月30日・4月6日)、Superfly公式サイト(2019年8月15日発表)。

同じカテゴリの記事

高杉 葵

アイドル・グラビア担当。所属事務所の公式発表を一次情報とし、憶測は書きません。

おすすめの関連記事