菊間千乃(きくま・ゆきの)さんは、フジテレビのアナウンサーから弁護士へ転身し、現在は弁護士法人松尾綜合法律事務所の代表社員弁護士として活躍する人物です。テレビでの知名度だけでなく、企業法務、コンプライアンス、危機管理、コーポレートガバナンスなどの専門領域でも実績を重ねています。
2026年11月現在、菊間さんは弁護士・公認不正検査士(CFE)として法律実務に携わる一方、複数の上場企業の社外取締役や社外監査役、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」の火曜コメンテーターも務めています。アナウンサー時代から司法試験合格、弁護士登録、代表社員就任までの経緯をたどると、単なる転職ではない、長期的なキャリア形成の姿が見えてきます。
【人物プロフィール】菊間千乃とはどんな弁護士?2026年現在の基本情報

菊間千乃さんは1972年3月5日生まれ、東京都出身です。2026年11月現在は54歳。早稲田大学法学部を卒業後、フジテレビのアナウンサーとしてキャリアをスタートさせ、その後、法曹の世界へ進みました。
現在の所属先は弁護士法人松尾綜合法律事務所です。第二東京弁護士会に所属し、弁護士業務に加えて公認不正検査士の資格も保有しています。
菊間千乃のプロフィール一覧- 氏名:菊間千乃(きくま・ゆきの)
- 生年月日:1972年3月5日
- 出身地:東京都
- 最終学歴:早稲田大学大学院法学研究科修了
- 学部:早稲田大学法学部
- 前職:フジテレビアナウンサー
- 弁護士登録:2011年12月
- 所属弁護士会:第二東京弁護士会
- 所属事務所:弁護士法人松尾綜合法律事務所
- 現職:代表社員弁護士
- 保有資格:公認不正検査士(CFE)
- 主な活動:企業法務、紛争解決、コンプライアンス、危機管理、社外役員、テレビ出演
所属するノースプロダクションのプロフィールや法律事務所の公式紹介では、アナウンサーとしての経歴と弁護士としての専門分野が掲載されています。
特筆すべきなのは、テレビ出演を中心とするタレント活動へ戻ったわけではなく、弁護士としての実務を軸に活動を続けている点です。メディアで見かける機会が多い一方、現在の職業上の中心は法律実務にあります。
【経歴・年表】フジテレビ入社から司法試験合格、代表社員就任まで
菊間千乃さんの経歴を理解するうえで重要なのは、アナウンサーとして働きながら法科大学院に通い、退社後に司法試験へ専念したことです。
1995年のフジテレビ入社から2026年までの主な転換点を整理します。
| 時期 | 出来事・所属 | 経歴上の意味 |
|---|---|---|
| 1995年3月 | 早稲田大学法学部卒業 | 法律を学んだ学生時代 |
| 1995年4月 | フジテレビ入社 | アナウンサーとして活動開始 |
| 1998年 | 生放送中の転落事故 | 重傷を負う大きな転機 |
| 2005年4月 | 大宮法科大学院大学入学 | 在職中に夜間主コースで学ぶ |
| 2007年12月 | フジテレビ退社 | 司法試験の勉強に専念 |
| 2009年3月 | 大宮法科大学院大学修了 | 法科大学院課程を修了 |
| 2010年9月 | 司法試験合格 | 2度目の挑戦で合格 |
| 2011年12月 | 第二東京弁護士会に登録 | 弁護士としての資格を取得 |
| 2012年1月 | 松尾綜合法律事務所入所 | 法律実務を本格的に開始 |
| 2019年3月 | 早稲田大学大学院修了 | 知的財産法LL.M.を修了 |
| 2022年1月 | 松尾綜合法律事務所代表社員就任 | 事務所の経営・運営にも関わる立場へ |
| 2022年9月 | CFE資格認定 | 不正対策の専門性を強化 |
| 2026年 | 複数企業の社外役員・各種委員会活動 | 企業統治やリスク管理の領域で活動 |
この年表の根拠となるのは、弁護士法人松尾綜合法律事務所の公式プロフィールです。早稲田大学の紹介記事や所属先のプロフィールも、主要な経歴を裏付けています。
フジテレビのアナウンサー時代1995年4月、菊間さんはフジテレビジョンに入社し、アナウンス室に配属されました。
担当したのは、情報番組、バラエティー、スポーツ番組など。代表的な出演番組には「めざましテレビ」「発掘!あるある大事典」「こたえてちょーだい!」などがあります。バレーボール中継などのスポーツ関連の仕事にも携わっていました。
アナウンサーとして注目された出来事の一つが、1998年の生放送中の転落事故です。
当時26歳だった菊間さんは、「めざましテレビ」の避難器具の体験リポート中、マンション5階から転落し、全治3カ月の重傷を負いました。事故後は入院治療を受け、復帰しています。この出来事については、2021年の「徹子の部屋」出演時にも振り返ったことが報じられています。
この事故は菊間さんの人生観に影響した出来事として知られていますが、弁護士への転身は事故だけが理由ではありません。本人の大学インタビューでは、以前から持っていたキャリアへの考えや、法律を実務で生かしたいという思いが説明されています。
【司法試験合格の理由】なぜアナウンサーを辞めて弁護士を目指したのか
菊間さんが弁護士を目指した理由には、アナウンサーとしての将来を考えたことと、法律の世界そのものへの関心がありました。
当初は「弁護士資格を持つアナウンサー」を目指していた2019年に掲載された早稲田大学のインタビューで、菊間さんはフジテレビ入社時から、将来的に司法試験を受けることを考えていたと振り返っています。
当時は、女性アナウンサーが30歳を超えてテレビの第一線で働き続けることが、現在ほど一般的ではありませんでした。
そこで菊間さんが考えたのが、法律の専門知識を持つアナウンサーという独自の立ち位置です。若手アナウンサーにはない専門性を身につけることで、長く仕事を続けられる可能性を考えていました。
つまり、弁護士を目指した出発点には、アナウンサーとしてのキャリアを広げたいという現実的な発想もあったのです。
働きながら大宮法科大学院大学へ進学2005年4月、菊間さんは大宮法科大学院大学の夜間主コースに入学しました。
テレビ局での仕事を続けながら、夜間に法律を学ぶ生活が始まります。早稲田大学のインタビューによれば、朝から昼過ぎまで仕事をし、夕方から大学院へ向かい、授業後には翌日の仕事の準備や授業の復習をするという多忙な日々でした。
睡眠時間が1日2~3時間程度になる生活を約3年間続けたことも、本人が明かしています。
当初は法律知識を身につけたアナウンサーを想定していましたが、現役弁護士である大学院の講師や実務家との交流を通じて、法律を知識として持つだけでなく、実際に人を守るために使いたいという気持ちが強まっていきました。
2007年の退社と2010年の司法試験合格大学院での勉強と仕事を両立するだけでは、司法試験に向けた十分な時間を確保できないと判断した菊間さんは、2007年12月にフジテレビを退社しました。
ここで押さえておきたいのは、フジテレビを退社した2007年と司法試験に合格した2010年は別の出来事だという点です。
2009年3月に大宮法科大学院大学を修了し、2010年9月に司法試験に合格。文藝春秋から刊行された著書『私が弁護士になるまで』によると、最初の試験では不合格となり、2度目の挑戦で合格をつかみました。
その後、司法修習を経て2011年12月に第二東京弁護士会へ登録。2012年1月から弁護士法人松尾綜合法律事務所で弁護士としてのキャリアを始めています。
この転身を単なる資格取得と見るのは正確ではありません。アナウンサーとしてのキャリアをいったん終え、法律を専門職として実践する道を選んだことが、現在の活動につながっています。
【弁護士としての専門分野】企業法務・コンプライアンスとCFE資格
菊間さんの現在の仕事を理解するうえで重要なのが、一般的な法律相談だけでなく、企業活動に関わる法務や組織のリスク管理を幅広く扱っていることです。
松尾綜合法律事務所で扱う主な分野法律事務所の公式プロフィールに掲載されている主な業務分野は、次のとおりです。
- 紛争解決:各種訴訟、非訟事件、保全事件など。
- 企業法務:労働問題、コーポレートガバナンス、危機管理、不祥事対応など。
- エンターテインメント:メディアやコンテンツ関連の法律問題。
- 家事事件:家庭や相続などに関わる法律問題。
- 刑事事件:少年事件を含む刑事分野。
特に注目されるのが、企業法務とコンプライアンスです。
コンプライアンスとは、企業が法律や社内規則、社会的な倫理基準を守りながら事業を運営するための仕組みです。単に法律違反を防ぐだけでなく、ハラスメント、不正会計、内部統制の不備、利益相反など、組織の信頼を損なう問題を予防することも含まれます。
危機管理では、問題が起きた後の対応だけでなく、問題を早期に発見できる体制や、再発防止策を整えることも求められます。
こうした分野は、社外取締役や社外監査役として企業を監督する役割とも深く関係しています。
2022年に公認不正検査士(CFE)を取得菊間さんは2022年9月、CFE(Certified Fraud Examiner)、日本語では公認不正検査士の資格認定を受けました。
CFEは、米国に本部を置くACFEが認定する国際資格です。組織内外で発生する不正の防止、発見、抑止に関する専門性を示します。
主な知識領域は次の4つです。
- 財務取引と不正スキーム
- 法律
- 不正調査
- 不正の防止と抑止
公認不正検査士は公認会計士や弁護士と同じ資格ではありません。不正の兆候を把握し、調査や予防、組織の内部統制に生かすための専門資格です。
菊間さんが弁護士資格に加えてCFEを取得したことは、企業の不祥事対応やリスクマネジメントに関する専門性をさらに広げる動きとして理解できます。
著書から分かる法律への取り組み菊間さんは法律の専門知識を一般の読者にも伝えるため、複数の書籍を刊行しています。
- 『私が弁護士になるまで』(文藝春秋、2012年):アナウンサーから司法試験合格、弁護士になるまでの経験をまとめた著書。
- 『契約のキホンのキホン』(ぎょうせい、2020年):契約に関する基本知識を扱った書籍。
- 『いまはそれアウトです!』(アスコム、2020年):社会人が知っておきたい身近なコンプライアンスを解説。
- 『おひとりさま・おふたりさまの相続・終活相談』(新日本法規、2024年):相続や終活に関する実務的なテーマを扱う書籍。
中でも『私が弁護士になるまで』は、キャリア転換の過程を本人の視点で知ることができる一冊です。単に合格までの勉強法を紹介するのではなく、仕事を辞める決断や不合格を経験した時期なども扱っています。
【2026年現在の活動】代表社員・社外取締役・テレビ出演の実態
2026年11月現在の菊間さんは、法律事務所の代表社員弁護士として活動しながら、企業の社外役員やテレビ番組のコメンテーターなど複数の役割を担っています。
2022年から松尾綜合法律事務所の代表社員2022年1月、菊間さんは弁護士法人松尾綜合法律事務所の代表社員に就任しました。
弁護士法人における代表社員は、法人の運営や意思決定に関わる立場です。一般企業の代表取締役と同一の役職ではありませんが、所属弁護士として案件を担当するだけでなく、事務所運営にも責任を持つ立場になったことを意味します。
2012年の入所から約10年で代表社員に就任したことは、弁護士としてのキャリアにおける大きな節目です。
2026年現在の社外役員・委員会活動法律事務所の公式プロフィールに掲載されている2026年の主な兼職は次のとおりです。
- アルコニックス株式会社:社外取締役。
- 株式会社キッツ:社外取締役。
- 株式会社マネーフォワード:社外取締役。
- 株式会社トランジットホールディングス:社外取締役(2026年4月就任)。
- 東京海上日動あんしん生命保険株式会社:社外監査役。
- 株式会社J-WAVE:放送番組審議会委員。
- 株式会社ビーエスフジ:放送番組審議会委員(2026年4月就任)。
- 一般社団法人日本公認不正検査士協会:評議員(2025年12月就任)。
なお、株式会社コーセーの社外取締役については、2018年6月から2026年3月までの就任記録となっています。2026年11月現在の現職として扱うのは正確ではありません。
こうした役職の中で注目したいのは、社外取締役と社外監査役の違いです。社外取締役は取締役会の一員として経営方針や重要な意思決定を監督し、助言する役割を担います。一方、社外監査役は取締役の職務執行などを監査する立場です。
菊間さんの場合、弁護士としての法律知識に加え、コンプライアンスや危機管理の経験を企業統治に生かすことが期待されています。
「羽鳥慎一モーニングショー」の火曜コメンテーターテレビ出演も2026年現在の活動の一つです。
テレビ朝日公式番組ページでは、「羽鳥慎一モーニングショー」の火曜日のコメンテーターとして菊間さんの名前が掲載されています。
弁護士としての法律知識を生かし、ニュースや社会問題についてコメントする役割です。アナウンサー時代の放送経験を持ちながら、現在は法律の専門家という立場で情報を伝えています。
2026年1月にも同番組への出演が報道されており、テレビ出演は過去の経歴にとどまらず、現在も続いています。
2026年10月のACFE JAPANカンファレンスにも登壇2026年の新しい活動として注目されるのが、10月8日に開催された第17回ACFE JAPANカンファレンスです。
日本公認不正検査士協会の開催報告によると、菊間さんは参議院議員の滝波宏文氏との特別対談に参加しました。テーマは「制度から実効性へ。ガバナンスは機能しているか?」です。
会計不正や企業統治をめぐる問題について、制度を整えるだけでなく、実際に機能する仕組みをどう作るかが議論されました。
これは、菊間さんがCFE資格を取得し、企業法務やリスク管理に携わってきた経歴とつながる活動です。
【結婚・家族情報】菊間千乃は結婚している?夫や家族の公表情報
菊間千乃さんは、2014年2月4日に結婚しています。
本人は当日、自身の公式ブログで入籍を報告しました。幼少期から好きだった絵本『しろいうさぎとくろいうさぎ』に触れながら、人生をともに歩みたいと思える相手と出会ったことを伝えています。
夫は早稲田大学時代の同級生2014年2月5日付の日刊スポーツの報道によると、結婚相手は早稲田大学時代の同級生で、一般企業に勤務する会社員です。当時42歳と報じられています。
同報道では、2人は約10年ぶりに再会したことをきっかけに交際へ発展し、約1年の交際期間を経て結婚したと伝えられました。
本人の結婚報告と当時の報道から、結婚した事実と夫の大まかな人物像は確認できます。一方、夫は一般人であり、氏名や勤務先などの詳細を公表情報以上に取り上げる必要はありません。
子どもや家族構成について家族については、結婚の事実は本人が公表していますが、子どもの有無や現在の家庭生活について、所属事務所のプロフィールなどに詳しい記載はありません。
そのため、インターネット上で見かける家族構成に関する断定的な情報と、本人が公表した情報は区別して受け止める必要があります。
菊間さんの経歴を理解するうえでは、家族の詳細よりも、仕事と学びを両立させながらキャリアを築いてきた本人の歩みに注目が必要です。
【よくある質問】菊間千乃の現在と経歴に関するFAQ
Q1:菊間千乃は現在も弁護士として活動していますか?
A1:はい。2026年11月現在、弁護士法人松尾綜合法律事務所の代表社員弁護士として活動しています。企業法務、紛争解決、コンプライアンス、危機管理などが主な業務分野です。
Q2:菊間千乃が司法試験に合格したのは何年ですか?
A2:2010年9月です。2007年12月にフジテレビを退社し、2009年3月に大宮法科大学院大学を修了した後、2度目の挑戦で合格しました。弁護士登録は2011年12月です。
Q3:菊間千乃は現在どこの会社の社外取締役ですか?
A3:2026年現在、アルコニックス、キッツ、マネーフォワード、トランジットホールディングスなどの社外取締役を務めています。また、東京海上日動あんしん生命保険の社外監査役も務めています。
菊間千乃さんの経歴を振り返ると、フジテレビのアナウンサーから弁護士へ転身したという華やかな肩書き以上に、継続的な学習と専門性の積み重ねが際立っています。
1995年のフジテレビ入社、2005年の法科大学院進学、2007年の退社、2010年の司法試験合格、2011年の弁護士登録。そして2022年の代表社員就任とCFE資格取得。いずれも、それぞれの段階で新しい専門性を獲得してきた結果です。
2026年現在は、法律事務所での実務、複数企業の社外役員、テレビのコメンテーター、ACFE JAPANでの活動という複数のフィールドを持っています。
菊間千乃さんの現在を評価する際に見るべき要点は、次の3つです。
- 資格と実務:司法試験合格だけでなく、弁護士登録後の実務経験と専門分野を見る。
- 企業統治への関与:社外取締役・社外監査役として、企業の監督やリスク管理にどう関わっているかを見る。
- 専門知識の継続的な更新:CFE資格や知的財産法の大学院修了など、学びを続けている点に注目する。
テレビで活躍した過去と、法律家としての現在は別々のキャリアではありません。情報を整理して伝える経験、相手の話を聞く力、法律を学び直す姿勢が、現在の活動を支える要素になっています。
アナウンサー時代の知名度にとどまらず、企業法務やガバナンスの専門家として活動領域を広げてきたことこそ、2026年現在の菊間千乃さんを理解するうえで最も要点です。
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