歌手・平原綾香の父親は、日本を代表するマルチサックスプレイヤーとして活躍した平原まこと(ひらはら・まこと)です。ジャズからクラシック、ポップス、ロック、演歌まで幅広いジャンルを演奏し、数多くの著名アーティストのレコーディングやコンサートを支えてきた実力派ミュージシャンでした。
平原まことは2021年11月26日、胃がんのため69歳で逝去しています。娘の平原綾香が公式サイトで公表した訃報には、父への深い愛情と、音楽家として受け継いだものへの思いがつづられていました。加えて、祖父の平原勉もジャズトランペッターとして知られ、平原家は三代にわたって音楽と深く結びついています。
2026年には平原綾香が新アルバム『my Orchestra!』を発表し、父から受け継いだ音楽とのつながりも改めて語っています。
この記事では、平原まことのプロフィールや経歴、胃がんによる逝去の経緯、祖父・平原勉との関係、娘の音楽活動に与えた影響まで詳しく紹介します。
【父親は誰?】平原綾香の父・平原まことのプロフィール

平原綾香の父親である平原まことは、単に有名歌手の父という立場にとどまらない、日本の音楽シーンを長年支えた演奏家です。
日本コロムビアの公式プロフィールでは、8種類以上の楽器を吹きこなす日本を代表するサックス奏者として紹介されています。
平原まことの基本プロフィール| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 平原まこと |
| 読み方 | ひらはら・まこと |
| 本名 | 平原智 |
| 生年月日 | 1952年5月2日 |
| 出身地 | 大阪府 |
| 逝去 | 2021年11月26日 |
| 享年 | 69歳 |
| 職業 | サックス奏者・マルチリード奏者 |
| 父 | 平原勉 |
| 娘 | AIKA・平原綾香 |
| 主な活動分野 | ジャズ、クラシック、ポップス、ロック、演歌など |
※生年月日や音楽活動の詳細は、サックス専門誌『THE SAX』の追悼記事、日本コロムビアの公式プロフィールなどに基づいています。
8種類以上の楽器を操るマルチサックスプレイヤー平原まことの大きな特徴は、複数の管楽器を自在に演奏できる技術力です。
サックスだけでもソプラノからバリトンまで幅広く扱い、さらにフルート、クラリネット、バスクラリネットなども演奏しました。
こうした幅広い演奏能力から、マルチサックスプレイヤー、マルチリード奏者として高く評価されていました。
特定の音楽ジャンルに限定されず、作品の世界観やアーティストの表現に合わせて音色を変えられることが、彼の大きな強みでした。
多くの有名アーティストを支えた演奏活動平原まことは、ソロ演奏だけでなく、スタジオミュージシャンとしても数多くの作品に参加しています。
日本コロムビアのプロフィールでは、次のようなアーティストとのレコーディングやライブへの参加が紹介されています。
- 安全地帯
- 玉置浩二
- さだまさし
- 山下達郎
- DREAMS COME TRUE
- B'z
- PUFFY
- スピッツ
- Mr.Children
海外アーティストでは、フランク・シナトラ、ナタリー・コール、スティービー・ワンダーなどのコンサートにも参加しました。
また、カーネギーホールへの出演や海外レーベルからのレコーディング依頼など、国内外で幅広く活動していました。
特に注目したいのは、スタジオミュージシャンとしての仕事量です。日本コロムビアや『THE SAX』の紹介によると、多いときには年間1000曲を超えるレコーディングに参加していたとされています。
テレビ番組、映画、CMの音楽にも携わり、舞台では蜷川幸雄演出の『三文オペラ』や三谷幸喜のミュージカル『オケピ!』にも参加しました。
表舞台で名前が大きく取り上げられる歌手とは異なり、演奏によって多くの作品を支える存在だったのです。
【経歴を時系列で解説】平原まことはどのように音楽家になったのか
平原まことの音楽人生は、幼少期から始まっています。
興味深いのは、父親の平原勉もジャズトランペッターだったことです。音楽家の家庭に生まれながら、自分自身の演奏スタイルを築いていきました。
学生時代はクラリネットからスタート1952年5月2日、大阪で生まれた平原まことは、幼少期の一時期を長崎県長崎市で過ごしました。
サックスに憧れるきっかけとなったのは、テレビで聴いたサックス奏者・松本英彦の演奏だったと『THE SAX』の追悼記事で紹介されています。
しかし、父の平原勉から最初に勧められたのはサックスではなくクラリネットでした。
天理高校では吹奏楽部に所属し、クラリネットを担当。副キャプテンも務めています。
その後、近畿大学に進学してアルトサックスへ転向しました。大学のビッグバンドでは主将を務め、音楽的な経験を積み重ねています。
プロとしての活動とセッションミュージシャンへの道大学時代の1974年には、関西の大学のオールスターズを結成し、メイナード・ファーガソン・オーケストラとも共演しました。
大学卒業後は岡本章生とゲイスターズにアルトサックス奏者として加入し、1981年まで在籍。
その後、小原重徳とジョイフル・オーケストラにも参加しながら、セッションプレイヤーとしての活動を本格化させました。
音楽専門誌『THE SAX』の追悼記事には、こうした学生時代からプロ活動への移行が詳しく記録されています。
平原まことの主な経歴と転換点| 時期 | 出来事 | 音楽活動における意味 |
|---|---|---|
| 1952年 | 大阪で誕生 | ジャズトランペッター平原勉の息子として生まれる |
| 天理高校時代 | 吹奏楽部でクラリネットを担当 | 副キャプテンを務める |
| 近畿大学時代 | アルトサックスに転向 | ビッグバンドの主将として活動 |
| 1974年 | 大学のオールスターズを結成 | メイナード・ファーガソン・オーケストラと共演 |
| 大学卒業後 | 岡本章生とゲイスターズに加入 | プロの演奏家として経験を積む |
| 1981年以降 | セッション活動を本格化 | 多ジャンルのレコーディングやライブに参加 |
| 2014年 | プロ活動40周年 | 記念アルバム『MAKOTO ~The 40th Anniversary~』を発表 |
| 2021年11月26日 | 69歳で逝去 | 胃がんによる逝去を娘の平原綾香が公表 |
| 2023年3月5日 | 50周年メモリアルコンサート | 家族と音楽仲間が功績を振り返る |
2014年にはプロ活動40周年を記念するアルバムも発売されました。平原まことが長年にわたり第一線で演奏を続けてきたことを示す節目です。
【死因は胃がん】平原まことが2021年11月26日に逝去
平原まことは、2021年11月26日午前1時40分、胃がんのため亡くなりました。享年69歳でした。
訃報は同日、娘の平原綾香が自身の公式サイトを通じて公表しています。
平原綾香が公式サイトで伝えた父の闘病2021年11月26日に掲載された「みなさまへ」というメッセージでは、父が胃がんと闘いながら音楽活動への目標を持ち続けていたことが伝えられました。
平原綾香は、父が2023年に迎える予定だった音楽活動50周年を目標にしていたことも明かしています。
また、病気と闘う厳しい状況でも、父は弱音を吐かず、家族を笑わせてくれていたと振り返りました。
そのメッセージには、父を失った悲しみと、音楽家として尊敬する気持ちが込められています。
あのサックスの音は、父の“声”だと思いこんでいました。
この言葉は、平原綾香が公式サイトに掲載したメッセージの一節です。
幼い頃から当たり前のように耳にしていた父のサックスが、彼女にとってどれほど身近な存在だったのかが伝わります。
胃がんについて公表されている事実平原まことの死因は、本人の家族による公式発表で胃がんと明らかにされています。
日刊スポーツやスポーツニッポンなどの報道でも、胃がんの闘病を続けていたこと、2021年11月26日午前1時40分に亡くなったことが伝えられました。
一方、病気の具体的な進行状況や治療内容、診断時期などについて、詳細な医学的情報は公表されていません。
葬儀とメモリアルコンサート逝去後のお別れ会は、当時の社会状況を考慮して家族のみで行われました。
平原綾香は、将来的に音楽仲間やファンと父をしのぶメモリアルコンサートを開催したいという意向も示していました。
その思いは実現し、2023年3月5日には東京国際フォーラム・ホールCで「平原綾香 Jupiter 基金 Presents 平原まこと 50周年 メモリアルコンサート」が開催されました。
出演者には、娘のAIKAと平原綾香のほか、生前に交流のあったさだまさしや宮川彬良らが名を連ねています。
父の音楽活動50年を振り返り、その演奏と人柄を次の世代に伝える機会となりました。
【三代にわたる音楽一家】祖父・平原勉とホットペッパーズの関係
平原綾香の父親を調べると、必ずといってよいほど登場するのが祖父の平原勉です。
平原家は父親だけでなく、祖父の代から音楽家として活動してきた家庭でした。
祖父・平原勉はジャズトランペッター平原まことの父親であり、平原綾香の祖父にあたるのが平原勉です。
平原勉は、戦前から活躍したジャズトランペッターとして知られています。
平原綾香の公式プロフィールにも、祖父について「ホットペッパーズの平原勉」と記載されています。
また、近畿大学の卒業生紹介では、平原勉が「東の南里、西の平原」と称されるほどの存在感を持ったジャズトランペッターだったことが紹介されています。
平原まことがサックスに関心を持ち、音楽の世界に進んだ背景には、こうした家庭環境もありました。
平原家の音楽的なつながり| 人物 | 平原綾香との関係 | 音楽活動・役割 |
|---|---|---|
| 平原勉 | 祖父 | ジャズトランペッター。ホットペッパーズの平原勉として紹介される |
| 平原まこと | 父 | 8種類以上の楽器を演奏したマルチサックスプレイヤー |
| AIKA | 姉 | シンガーソングライターとして活動 |
| 平原綾香 | 本人 | 歌手。『Jupiter』でデビューし、音楽活動を継続 |
この関係から分かるのは、平原家の音楽的なルーツが一つのジャンルに限定されていないことです。
祖父はジャズトランペット、父はサックスを中心とした幅広い演奏活動、娘たちはそれぞれ歌を中心とする表現活動を展開しています。
音楽の道を強制された家庭ではなかった音楽一家と聞くと、幼少期から厳しい英才教育を受けていたのではないかと考える人もいる可能性があります。
しかし、平原綾香本人が2024年の婦人公論.jpのインタビューで語った内容は、少し違います。
父は音楽家でしたが、姉のAIKAも平原綾香も、音楽家になるように言われたことはなかったそうです。
父が演奏する音楽が家にあり、さまざまなジャンルのCDに触れられる環境だったことが、自然な形で音楽への関心を育てていきました。
加えて、家族でキャンプに出かけたり、車の中で歌のフレーズをハモったりする時間も大切にしていたといいます。
単に音楽の技術を教える家庭ではなく、日常の中に音楽が溶け込んでいた家庭だったことがうかがえます。
【父から受けた音楽の影響】平原綾香の歌声とサックスの深い関係
平原まことが娘に残したものは、音楽家としての名前や実績だけではありません。
平原綾香の歌唱スタイルそのものに、父の影響が息づいています。
幼い頃から父のサックスを聴いて育った平原綾香は、物心がついた頃から父のサックスを聴いていました。
2024年のテレビ朝日系『徹子の部屋』への出演時には、中学1年生からサックスを吹いていたことや、父の楽器を借りて演奏した思い出を語っています。
当時、学校の演奏会で「ルパン三世」のテーマを演奏する機会があり、父がサックスのソロをテープに録音してくれたそうです。
平原綾香はその音を何度も聴きながら練習し、演奏できるようになりました。
父の技術を直接教わるだけでなく、音を聴き、自分の耳で表現を身につける経験を重ねていたのです。
歌唱方法にもサックスの考え方を取り入れた平原綾香が歌手としてデビューした後、歌い方に悩んだときにも父の存在が大きな支えになりました。
2026年9月のオリコンのインタビューでは、デビュー当時、歌い方が分からず父に相談したエピソードを振り返っています。
そのとき父は、サックスならどのように吹くかを実演して伝えました。
平原綾香は、その演奏を手がかりに歌唱方法をつかんでいったと説明しています。
これは、単に父親から歌の技術を教わったという話ではありません。
サックスの呼吸、音の立ち上がり、フレーズのつなぎ方、表現の強弱など、管楽器の演奏に必要な感覚を歌に応用したということです。
父の演奏は2026年の音楽活動にもつながっている2026年9月9日、平原綾香は初のフルオーケストラアルバム『my Orchestra!』をリリースしました。
同作には、デビュー曲を23年ぶりに再録音した「Jupiter 2026」をはじめ、「明日」「おひさま〜大切なあなたへ」など、これまでの代表曲が収録されています。
2026年9月19日公開のリンネルのインタビューでは、父を亡くした経験が歌の受け止め方にも影響していることを語っています。
加えて、収録曲「キミへ」には、父を思って作られたオリジナルとは異なるオーケストラアレンジが存在することも明かしました。
指揮・編曲を担当した渡辺俊幸と父との交流も、作品に込められた思いにつながっています。
父が残した音楽的な影響は、過去の思い出にとどまらず、現在の平原綾香の表現にもつながっているのです。
【2026年最新】平原まことの現在と残された音楽活動
「平原まことは現在も活動しているの?」「最近の写真や出演情報はある?」と気になる人もいるでしょう。
2026年11月現在、平原まことは2021年11月26日に逝去しており、本人による新たな演奏活動はありません。
ただし、彼が残した作品や家族による追悼活動は続いています。
2023年に50周年メモリアルコンサートを開催2023年3月5日、平原綾香の公式サイトで告知されていたメモリアルコンサートが東京国際フォーラムで開催されました。
平原まことのオリジナル曲や参加作品を取り上げ、AIKAと平原綾香が思い出を語り、生前に共演した音楽仲間も出演する内容でした。
このコンサートは、亡くなった父の音楽活動50年を記念するものでした。
平原まことの演奏を直接知らない世代にも、その音楽的な功績を伝える機会となりました。
2026年の平原綾香の活動にも父の影響2026年は平原綾香の音楽活動においても注目すべき年です。
9月9日に発売された『my Orchestra!』は、東京フィルハーモニー交響楽団と共演した初のフルオーケストラアルバムです。
全11曲とボーナストラックを収録し、長年歌い続けてきた楽曲を新しいオーケストラ編成で表現しています。
オリコンの2026年9月のインタビューでは、父が音楽の師であり、歌唱表現の手がかりを与えてくれたことを改めて語っています。
また、リンネルのインタビューでも、アルバム制作中に父の存在を感じ、涙しながらレコーディングしたことを明かしました。
2026年の平原綾香の活動を知ることは、平原まことが残した音楽的な影響を理解する手がかりにもなります。
平原まことの音楽を知るための作品平原まことの演奏を聴いてみたい場合は、本人名義のアルバムや共演作品を探す方法があります。
代表的な作品には、次のものがあります。
- 『月の癒し』シリーズ
- 『Vocalese』
- 『MAKOTO ~The 40th Anniversary~』
- 『アキラさんとまこと君 ふたりのオーケストラ』
- 『アコースティック・ヤマト』
また、NHK連続テレビ小説『ちゅらさん』『さくら』『まんてん』などの音楽にも演奏で参加しています。
本人名義の作品だけでなく、サポートミュージシャンとして参加した楽曲をたどることも、平原まことの幅広い音楽性を知る方法です。
【よくある質問】平原綾香の父に関するFAQ
Q1:平原綾香の父親は誰ですか?
平原綾香の父親は、マルチサックスプレイヤーの平原まことです。クラシック、ジャズ、ポップス、ロックなど幅広いジャンルで活動し、多くの有名アーティストのレコーディングやライブに参加しました。
Q2:平原まことの死因は何ですか?
胃がんです。2021年11月26日午前1時40分に亡くなりました。享年69歳で、娘の平原綾香が同日、公式サイトで公表しました。
Q3:平原まことは現在も生きていますか?
いいえ。平原まことは2021年11月26日に逝去しています。2026年現在、本人の音楽活動はありませんが、過去の作品や2023年のメモリアルコンサートなどを通じて、その功績が受け継がれています。
Q4:平原綾香の祖父も音楽家ですか?
はい。祖父は平原勉というジャズトランペッターです。平原綾香の公式プロフィールには、ホットペッパーズの平原勉として紹介されています。
Q5:平原まことはどんな楽器を演奏していましたか?
サックスを中心に、フルート、クラリネット、バスクラリネットなど8種類以上の楽器を演奏していました。ソプラノからバリトンまで幅広いサックスを扱うマルチリード奏者でした。
Q6:平原綾香の歌い方に父親の影響はありますか?
あります。平原綾香は、父のサックス演奏を幼い頃から聴いて育ちました。歌手デビュー後に歌い方に悩んだ際も、父のサックスの演奏表現を参考にして、自分の歌唱スタイルを見つけたと語っています。
Q7:平原綾香の父親に関する2026年の最新情報はありますか?
2026年9月9日に発売された平原綾香のアルバム『my Orchestra!』が注目されています。2026年9月のインタビューでは、父から受け継いだ音楽的な感覚や、父の存在を感じながらレコーディングした経験について語っています。
平原綾香の父親は、8種類以上の楽器を演奏し、国内外の音楽シーンを支えてきたマルチサックスプレイヤー・平原まことです。
2021年11月26日に胃がんのため69歳で逝去しましたが、その演奏家としての功績は今も多くの作品に残されています。
祖父の平原勉はジャズトランペッター、父の平原まことはマルチサックス奏者、そして娘の平原綾香とAIKAも音楽の道を歩んでいます。
平原家の音楽的なつながりを知るうえで特に重要なのは、平原綾香自身が父の演奏を歌唱表現の原点としていることです。
2026年のアルバム『my Orchestra!』や最新インタビューからも、父の音楽が現在の活動に息づいていることが伝わります。
平原まことは、平原綾香の父であると同時に、日本の音楽シーンを支えた一人の優れた演奏家でした。
その音色と音楽への姿勢は、作品を通じてこれからも聴き継がれていくはずです。
主な情報確認資料
- 平原綾香公式サイト「みなさまへ」(2021年11月26日)
- 日本コロムビア「平原まことプロフィール」
- 音楽専門誌『THE SAX』追悼特集(2022年3月17日)
- 婦人公論.jp・平原綾香インタビュー(2024年)
- オリコンニュース・平原綾香インタビュー(2026年9月10日)
- リンネル・平原綾香インタビュー(2026年9月19日)
- 平原綾香公式サイト『my Orchestra!』発売情報(2026年)