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【まずは全体像】平成に流行ったものとは?時代を象徴する文化と変化

伊部 拓海 伊部 拓海 • 更新: • 公開: • 読了約 29 分
目次

平成に流行ったものを振り返ると、たまごっちやプリクラ、ルーズソックス、ガラケー、着うた、デコ電など、思わず懐かしくなるアイテムが次々と浮かびます。平成は1989年1月8日から2019年4月30日まで続いた30年以上の時代。携帯電話やインターネットの普及によって、遊び方、ファッション、音楽の楽しみ方、人とのコミュニケーションまで大きく変化しました。

2026年現在は、当時のアイテムやカルチャーが「平成レトロ」として若い世代にも支持されています。この記事では、90年代・2000年代・2010年代に分けて、平成のおもちゃ、流行ファッション、ヒット曲、ゲーム、流行語を総まとめ。当時の社会背景や現在との違い、平成レトロが再注目される理由まで詳しく紹介します。

【まずは全体像】平成に流行ったものとは?時代を象徴する文化と変化

平成に流行ったもの

平成に流行ったものを理解するうえで重要なのは、単なる商品やファッションの変遷だけでなく、時代とともに人々の生活スタイルが変わったことです。

平成の約30年間には、アナログ中心の遊びから携帯電話によるコミュニケーション、さらにスマートフォンとSNSによる情報共有へと、大きな変化がありました。

平成の時代区分
区分 西暦 文化の特徴
平成前期 1990年代 CD、ゲーム機、プリクラ、若者文化
平成中期 2000年代 ガラケー、ネット、着うた、ギャル文化
平成後期 2010年代 スマホ、SNS、動画、デジタルゲーム

平成は1989年に始まり、2019年4月30日に幕を下ろしました。上記は流行を比較しやすくするため、1990年代・2000年代・2010年代という西暦の区切りで整理したものです。国立公文書館の記録でも、1989年1月8日の平成施行と2019年4月30日の退位が確認できます。

平成の流行を象徴する代表的なアイテム

- たまごっち:小さな画面の中でキャラクターを育てる携帯型玩具
- プリクラ:友達との思い出をシールにして残す写真文化
- ガラケー:メール、着信音、カメラ、デコレーションを楽しむ携帯電話
- ルーズソックス:1990年代の女子高生ファッションを象徴するアイテム
- 着うた:好きなアーティストの楽曲を携帯電話で楽しむ音楽文化
- ニンテンドーDS:タッチ操作を取り入れた携帯型ゲーム機
- LINE:スマートフォンを通じた日常的なコミュニケーションの象徴

同じ平成の中でも、1990年代に生まれた人と2010年代に学生時代を過ごした人では、思い出に残る流行が異なります。その違いこそが、平成という時代の面白さです。

【90年代に流行ったもの】たまごっち・プリクラ・ルーズソックスが生んだ社会現象

1990年〜1999年|平成前期

1990年代は、現在の平成レトロを代表するアイテムが次々と登場した時代です。

テレビや雑誌、街中のゲームセンターなどが流行の発信源となり、友人同士で同じものを持ったり、ファッションを真似したりする文化が広がりました。

1. たまごっち:平成のおもちゃを代表する大ヒット商品

は、平成の懐かしいおもちゃを語るうえで欠かせない存在です。

1996年11月23日にバンダイから発売された初代たまごっちは、卵型の小さな本体でデジタルペットを育てる玩具でした。

ごはんをあげたり、遊んだり、機嫌を確認したりと、画面の中のキャラクターを世話する仕組みが子どもや女子高生を中心に支持されました。

特に画期的だったのは、単にゲームをクリアするのではなく、日常的にお世話を続けることが遊びの中心だった点です。

その後、2004年には赤外線通信機能を搭載した「かえってきた!たまごっちプラス」が登場。通信を使った新しい遊び方も広がりました。

さらにバンダイの2025年8月28日の発表によると、たまごっちの国内外累計出荷数は2025年7月31日時点で1億個を突破。海外への出荷割合は約80%に達しています。平成のヒット玩具が、世界的なキャラクターIPへ成長したことを示す数字です。

2. プリクラ:友達との思い出を形にする写真文化

1995年7月、セガとアトラスによる「プリント倶楽部」が登場しました。

現在のプリクラ文化の出発点となった機械で、撮影した写真をシールとして印刷できることが大きな特徴でした。

当時は、友達とゲームセンターに集まり、ポーズを決めて撮影すること自体が一つのイベントでした。

写真を交換したり、手帳に貼ったり、友達同士で集めたりする楽しみ方も広がりました。

現在のスマートフォンで撮影してSNSに投稿する文化と比べると、当時のプリクラは「撮影した写真を物として持ち歩く」ことに大きな価値がありました。セガの企業沿革にも、1995年のプリント倶楽部登場が記録されています。

3. ルーズソックスとアムラー:平成ファッションの象徴

1990年代半ばの女子高生ファッションを象徴するのが、ルーズソックスです。

長い白い靴下を足元でたるませて履くスタイルで、ミニスカートや大きめのカーディガンと組み合わせる着こなしが人気になりました。

制服メーカーのカンコー学生服が公開している制服の歴史でも、1990年代半ばの着崩しファッションとして、ルーズソックスや短いスカートなどが紹介されています。

また、歌手の安室奈美恵さんのファッションを参考にした「アムラー」も大きな話題になりました。

代表的な特徴は次のとおりです。

- 細い眉毛
- ミニスカート
- 厚底ブーツ
- ロングヘア
- 洗練されたギャルメイク

その後はガングロ、ヤマンバなど、より個性的なギャルファッションも広がっていきます。

当時のファッションは、単に流行の服を着るだけではありません。自分らしさや仲間との一体感を、外見を通じて表現する文化でもありました。

4. 90年代のゲーム:ポケモンと携帯型ゲーム機

90年代のゲーム文化を代表する作品が、1996年2月27日に発売された『ポケットモンスター 赤・緑』です。

ゲームボーイで遊ぶRPGとして登場し、ポケモンを集める、育てる、交換するといった遊びが人気を集めました。

特に通信ケーブルを使ったポケモン交換は、友達と一緒に遊ぶ楽しさを広げた重要な仕組みです。

そのほか、次のようなゲーム機や作品も平成前期を彩りました。

- ゲームボーイ
- スーパーファミコン
- セガサターン
- ニンテンドー64
- 『スーパーマリオ64』
- 『たまごっち』の育成ゲーム

現在のオンラインゲームとは異なり、友達の家に集まって対戦したり、ゲーム機を持ち寄って遊んだりすることが、日常的な楽しみでした。

5. 90年代のヒット曲と流行語

音楽では、小室哲哉さんが手掛けた楽曲や、B'z、Mr.Children、DREAMS COME TRUE、安室奈美恵さんなどのヒットが時代を彩りました。

代表的な楽曲としては、次のような作品が挙げられます。

- DREAMS COME TRUE「LOVE LOVE LOVE」
- 安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」
- globe「DEPARTURES」
- Mr.Children「Tomorrow never knows」
- 宇多田ヒカル「Automatic」

1990年代はCDが音楽を楽しむ主要な媒体だった時代です。日本レコード協会の統計を基にした文化庁の資料では、音楽ソフトの生産金額は1998年に6,075億円に達しています。CD市場が大きな存在感を持っていたことが数字からも分かります。

流行語では、1998年の「だっちゅーの」、1999年の「雑草魂」などが当時の空気を象徴しています。

【2000年代に流行ったもの】ガラケー・デコ電・着うたとギャル文化

2000年〜2009年|平成中期

2000年代になると、携帯電話が生活の中心に近づきます。

1990年代には友達と直接会って遊ぶことが重視されていましたが、2000年代はメールや携帯サイトを通じて、離れた場所にいる相手とも頻繁に連絡できるようになりました。

1. ガラケー:メールとカメラが日常を変えた

2000年代を象徴するアイテムといえば、ガラケーです。

現在はスマートフォン以前の携帯電話を指す言葉として定着していますが、当時の端末には多彩な機能が搭載されていました。

代表的な機能や楽しみ方は次のとおりです。

- メールの送受信
- 絵文字や顔文字による感情表現
- 着信メロディーの設定
- カメラ撮影
- 待ち受け画像の変更
- 携帯電話向けウェブサイトの閲覧
- ストラップやシールによるデコレーション

特に、メールの返信速度や絵文字の使い方がコミュニケーションの一部になっていたことは、当時ならではの特徴です。

2. iモードと着うた:携帯電話がエンタメ端末に

1999年2月22日にNTTドコモが開始した「iモード」は、2000年代の携帯電話文化を語るうえで重要なサービスです。

携帯電話からインターネットに接続し、メールや情報検索、各種コンテンツを利用できるようになりました。

NTTドコモの発表によると、iモードの契約数は2003年10月30日に全国で4,000万契約を突破しています。

また、2000年代には着メロや着うたも人気になりました。

好きなアーティストの楽曲を携帯電話の着信音に設定することは、音楽を楽しむ新しいスタイルでした。

携帯電話は単に電話をかける道具から、音楽、写真、インターネットを楽しむ個人用のエンタメ端末へと変化していったのです。

3. デコ電・姫ギャル・盛り髪:個性を競うファッション

2000年代のファッションは、華やかさや個性を前面に出すスタイルが目立ちました。

特に注目されたのが、ギャル文化の発展です。

代表的な流行には次のものがあります。

- 姫ギャル:フリルやレースを使った華やかなスタイル
- 盛り髪:ボリュームを出したヘアアレンジ
- デコ電:携帯電話をラインストーンやシールで装飾
- ローライズ:腰の位置が低いパンツやデニム
- 厚底サンダル:脚を長く見せるボリュームのある靴
- お姉系ファッション:大人っぽさや上品さを意識したスタイル

一方、森ガールのようなナチュラルなファッションも人気を集めました。

華やかなギャル系と、ゆったりしたナチュラル系が共存していたことも2000年代の特徴です。

4. 2000年代のゲーム:ニンテンドーDSとWii

2000年代は家庭用ゲームの楽しみ方にも大きな変化がありました。

代表的なゲーム機が、2004年発売のニンテンドーDSと2006年発売のWiiです。

ニンテンドーDSは2画面とタッチスクリーンを採用し、従来のボタン操作とは違う直感的な遊び方を実現しました。

Wiiはリモコン型コントローラーによる体感的な操作を特徴とし、ゲームに慣れていない人にも遊びやすい設計が話題になりました。

当時の代表的なゲームには、次のような作品があります。

- 『脳を鍛える大人のDSトレーニング』
- 『おいでよ どうぶつの森』
- 『New スーパーマリオブラザーズ』
- 『マリオカートDS』
- 『Wii Sports』
- 『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』

任天堂の公式沿革でも、DSの2004年、Wiiの2006年発売が記録されています。

5. 2000年代のヒット曲と流行語

2000年代は、宇多田ヒカルさん、浜崎あゆみさん、EXILE、ORANGE RANGEなど、多彩なアーティストがヒットを生み出しました。

代表的な楽曲には次のような作品があります。

- サザンオールスターズ「TSUNAMI」
- 宇多田ヒカル「Can You Keep A Secret?」
- 大塚愛「さくらんぼ」
- ORANGE RANGE「花」
- レミオロメン「粉雪」
- GReeeeN「キセキ」

CDに加えて着うたやダウンロードで楽曲を楽しむスタイルが広がり、音楽の購入方法も変わっていきました。

流行語では、2000年の「おっはー」、2003年の「なんでだろう~」、2004年の「チョー気持ちいい」などが代表的です。テレビ番組やスポーツの話題が、全国的な流行語を生み出す力を持っていました。

【2010年代に流行ったもの】スマホ・SNS・動画文化が日常を変えた

2010年〜2019年4月|平成後期

2010年代は、スマートフォンの普及によって生活スタイルが大きく変化した時代です。

ガラケー時代にはメールや携帯サイトが中心でしたが、スマートフォンではSNS、動画、アプリ、オンラインゲームなどを一つの端末で利用できるようになりました。

1. スマートフォンとLINE:連絡手段が大きく変化

2011年6月23日にサービスを開始したLINEは、2010年代のコミュニケーション文化を象徴する存在です。

LINEヤフーの公式沿革によると、東日本大震災の際に家族や友人と連絡が取れない不安を経験したことが、サービス誕生のきっかけとなりました。

当初はテキストメッセージを送るシンプルなアプリでしたが、その後、無料通話やスタンプなどの機能が追加されました。

当時の若者文化では、次のようなサービスや使い方が広がりました。

- LINEのスタンプ交換
- Instagramへの写真投稿
- Twitterでの日常的な情報発信
- YouTubeでの動画視聴
- スマートフォンのゲームアプリ
- SNSを通じた友達や趣味仲間との交流

コミュニケーションが個人間のメールから、グループチャットやSNSでの共有へと変化したことが大きな特徴です。

2. 2010年代のファッション:プチプラ・ノームコア・スポーツミックス

2010年代は、90年代や2000年代の派手なギャルファッションとは違い、シンプルで実用的なファッションも広く支持されました。

代表的なスタイルには次のものがあります。

- ノームコア:装飾を抑えたシンプルな着こなし
- プチプラファッション:手頃な価格でトレンドを取り入れるスタイル
- スポーツミックス:スニーカーやスポーツウェアを日常着に取り入れる着こなし
- ハイウエスト:腰の位置を高く見せるボトムス
- ジェンダーレスファッション:性別にとらわれない服装

また、SNSでファッション写真を共有する文化が広がり、雑誌やテレビだけでなく、個人の投稿からも流行が生まれるようになりました。

3. 2010年代のゲーム:スマホゲームとNintendo Switch

2010年代には、家庭用ゲーム機とスマートフォンゲームの両方が存在感を高めました。

代表的なゲーム機は次のとおりです。

- ニンテンドー3DS(2011年)
- Wii U(2012年)
- Nintendo Switch(2017年)

特にNintendo Switchは、テレビにつないで遊ぶ据え置き型と、持ち運んで遊ぶ携帯型の両方のスタイルを実現しました。

スマートフォンでは『パズル&ドラゴンズ』や『モンスターストライク』などのゲームも人気となり、ゲーム専用機を持たない人にもゲームが身近になりました。

2010年代は、ゲームをする場所や時間の自由度が大きく広がった時代です。

4. 2010年代のヒット曲と流行語

2010年代の音楽シーンでは、CD販売とデジタル配信が並行して存在感を持ちました。

代表的なアーティストには、AKB48、嵐、星野源、米津玄師などがいます。

代表的なヒット曲には、次の作品が挙げられます。

- AKB48「ヘビーローテーション」
- 嵐「Love so sweet」
- 星野源「恋」
- 米津玄師「Lemon」
- back number「高嶺の花子さん」

流行語にもSNSやテレビドラマ、スポーツの影響が表れています。

年 代表的な流行語
2011年 なでしこジャパン
2012年 ワイルドだろぉ
2013年 今でしょ!・お・も・て・なし・じぇじぇじぇ・倍返し
2014年 ダメよ~ダメダメ
2015年 爆買い・トリプルスリー
2016年 神ってる
2017年 インスタ映え・忖度
2018年 そだねー

特に2017年の「インスタ映え」は、写真を撮影するだけでなく、見せ方や共有方法までが流行の一部になったことを象徴しています。

これらは新語・流行語大賞の受賞語であり、2013年には4つの言葉が年間大賞に選ばれました。

【年代別に徹底比較】平成に流行ったものと現在の違い

ここまで紹介したアイテムを比較すると、平成の約30年間で、遊びやファッション、コミュニケーションの中心がどのように変化したのかが分かります。

平成の流行アイテム・文化の関係一覧
比較項目 1990年代 2000年代 2010年代
おもちゃ たまごっち 通信型たまごっち スマホゲーム
写真 プリクラ デコレーション写真 SNS投稿・自撮り
携帯電話 携帯電話の普及 ガラケー・iモード スマートフォン
ファッション ルーズソックス・アムラー ギャル・姫ギャル ノームコア・スポーツミックス
音楽 CD・ミリオンセラー 着メロ・着うた ダウンロード・配信
ゲーム ゲームボーイ・ポケモン DS・Wii 3DS・Switch・スマホゲーム
コミュニケーション 友達との直接交流 メール・携帯サイト LINE・SNS
流行の発信源 テレビ・雑誌 テレビ・携帯サイト SNS・動画・ネット
何が変わった?平成と現在を比較

① 写真は「残す」から「共有する」へ

1990年代のプリクラは、撮影した写真をシールにして手帳などに貼る楽しみ方が中心でした。

2000年代には携帯電話のカメラが普及し、写真をメールで送ることも一般的になります。

2010年代にはSNSの普及によって、写真を多くの人に見てもらう文化が広がりました。

現在はスマートフォン一つで撮影から加工、投稿まで完結します。

② 音楽は「買う」から「いつでも聴く」へ

90年代はCDを購入して聴くスタイルが中心でした。

2000年代には着うたや音楽ダウンロードが普及し、2010年代には定額制の音楽配信も広がりました。

日本レコード協会の音楽配信統計にも、ダウンロードやストリーミングなど、音楽を届ける方法の変化が表れています。

③ 流行の発信源はテレビからSNSへ

90年代はテレビ番組やファッション雑誌が流行を生み出す大きな存在でした。

2000年代には携帯電話の公式サイトや個人ブログなどが情報発信の場として広がります。

2010年代にはSNSや動画投稿によって、一般の人の投稿が流行のきっかけになるケースも増えました。

つまり、流行を受け取るだけだった時代から、自分自身が流行を発信する時代へと変化したのです。

【2026年最新】平成レトロが再注目される理由と現在のブーム

2026年現在、平成に流行ったものは懐かしい思い出としてだけでなく、新しいカルチャーとしても注目されています。

特にZ世代を中心に、Y2Kファッション、たまごっち、平成キャラクター、シール交換などが再評価されています。

1. 2026年の調査で判明した平成レトロ人気

注目したいのが、日本インフォメーション株式会社が2026年4月24日に公表した「平成レトロに関する意識実態調査」です。

同調査は、全国の13〜39歳の女性1,054人を対象に、2026年3月18日から23日まで実施されました。

主な結果は次のとおりです。


平成レトロに関する意識調査



90.1%


平成レトロの認知率


47.3%


関連商品への関心・購入経験


70.1%


ガチャガチャを楽しむ割合


41.7%


平成J-POPを聴く割合

出典:日本インフォメーション株式会社「平成レトロに関する意識実態調査」(2026年4月24日公表)。対象は13〜39歳の女性であり、日本の全人口を対象とした調査ではありません。

特に興味深いのは、世代によって平成レトロに対する感じ方が異なる点です。

- 10代:「エモい」が58.0%。SNS映えやおしゃれという感覚も強い。
- 30代:「懐かしさを感じる」が72.1%。自分自身の思い出と結びついている。

平成を実際に経験した世代にとっては思い出の再発見ですが、当時を知らない若い世代にとっては新鮮なデザインや体験です。

この違いが世代を超えた人気につながっています。

2. たまごっちが再ブームになっている理由

平成レトロの再注目を象徴する商品が、たまごっちです。

2025年7月には新機種「Tamagotchi Paradise」が発売され、初代から続くシリーズに新しい遊び方が加わりました。

昔ながらの小型デジタルペットという魅力を残しながら、現代の技術に合わせて進化しています。

再ブームの背景には、次のような理由があります。

- 小さくてかわいいデザインが現在のトレンドにも合う
- 親世代と子ども世代が一緒に楽しめる
- 当時のデザインに新鮮さを感じる若者がいる
- コレクションとしても楽しめる
- SNSでお気に入りのデザインや育成記録を共有できる

懐かしさだけに頼らず、現在の生活に合う楽しみ方が追加されていることがポイントです。

3. シール交換と平成のおもちゃ文化も復活

2026年の平成レトロブームでは、シール帳やシール交換も注目されています。

1990年代から2000年代にかけて、子どもたちの間ではシールを集めたり、友達と交換したりする遊びが親しまれていました。

現在は、ぷっくりとした立体感が特徴のボンボンドロップシールなどが話題になり、シールを集める楽しみが再び広がっています。

日本インフォメーションの調査では、平成レトロの楽しみ方として「シール帳・シル活」が39.5%。シールを集めること自体を楽しむ人は63.5%、シール帳を作る人は62.4%でした。

10代では友人とのシール交換が57.1%という結果も出ています。

単に昔の商品が売れているのではなく、友達との交流やコレクションという遊び方まで受け継がれている点が興味深いところです。

4. ガラケーは完全に過去のものになった?

ガラケーも平成レトロを象徴するアイテムです。

折りたたみ式の本体、物理ボタン、アンテナ、着メロ、赤外線通信など、現在のスマートフォンとは違う魅力があります。

2026年には、通信サービスの歴史にも一つの区切りがありました。

NTTドコモは、2026年3月31日にFOMAとiモードのサービスを終了しています。

iモードは1999年2月、FOMAは2001年10月に始まったサービスです。4G・5Gの普及によって利用者が減少したことが終了の背景にあります。

ただし、これはガラケーという端末がすべて使えなくなったという意味ではありません。終了したのはドコモのFOMAとiモードという特定のサービスです。

かつて当たり前だった携帯電話の機能が、通信インフラの進化によって歴史の一部になったことは、平成という時代の変化を象徴しています。

5. 平成レトロとY2Kファッションは何が違う?

混同されやすいのが「平成レトロ」と「Y2K」です。

比較項目 平成レトロ Y2K
対象 平成時代全般 主に2000年前後の文化
ファッション ギャル、森ガール、ルーズソックスなど ミニ丈、ローライズ、メタリックなど
アイテム たまごっち、プリクラ、ガラケー 厚底靴、コンパクトなトップスなど
楽しみ方 当時の文化や生活を再発見 2000年前後のデザインを現代風に取り入れる

Y2Kは「Year 2000」の略で、2000年前後のファッションやデザインを指す言葉です。

一方、平成レトロは1990年代から2010年代までの幅広いカルチャーを含みます。

そのため、ルーズソックスや初代たまごっち、ガラケー、平成後期のキャラクター文化なども平成レトロの対象になります。

【平成に流行ったもの】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:平成に一番流行ったものは何ですか?

平成全体で一つに決めることは難しいですが、代表的なアイテムとしては、たまごっち、プリクラ、ガラケー、ルーズソックス、ニンテンドーDSなどが挙げられます。特にたまごっちは2025年7月末時点で世界累計1億個を出荷した代表的な平成のヒット商品です。

Q2:90年代に流行ったものといえば何ですか?

たまごっち、プリクラ、ポケモン、ゲームボーイ、ルーズソックス、アムラー、コギャルファッションなどです。CDを購入して音楽を楽しむ文化も盛んでした。

Q3:2000年代に流行ったものは何ですか?

ガラケー、デコ電、着うた、iモード、姫ギャル、盛り髪、ニンテンドーDS、Wiiなどが代表的です。携帯電話を使ったコミュニケーションが日常に浸透した時代でした。

Q4:2010年代に流行ったものは何ですか?

スマートフォン、LINE、Instagram、SNS、スマホゲーム、Nintendo Switch、プチプラファッションなどが挙げられます。個人がSNSで情報を発信し、流行を生み出す文化が広がりました。

Q5:平成レトロはなぜ若い世代にも人気なのですか?

当時のデザインや色使いが新鮮に感じられること、SNSで共有しやすいこと、シール交換やおもちゃ集めなど体験そのものを楽しめることが理由です。2026年の調査でも、10代は「エモさ」やSNS映え、30代は実体験に基づく懐かしさを重視する傾向が示されています。

Q6:平成に流行ったものは現在でも購入できますか?

たまごっちなど、現在も展開されているシリーズ商品があります。また、復刻商品や中古品、コレクター向けアイテムなどを通じて当時の商品に触れることもできます。ただし、古い電子機器はバッテリーや部品の劣化、通信サービスの終了に注意が必要です。

平成に流行ったものを振り返ると、1990年代はたまごっちやプリクラ、ルーズソックス、2000年代はガラケーやデコ電、着うた、2010年代はスマートフォンやLINE、SNSが象徴的でした。

それぞれの時代で流行したものは違いますが、共通しているのは、人とつながりたい、自分らしさを表現したい、好きなものを誰かと共有したいという気持ちです。

2026年現在、平成レトロが再び注目されている背景にも、こうした普遍的な楽しさがあります。

【プロの結論】平成レトロの本当の価値は、古い商品をそのまま復刻することだけではありません。

当時の遊び方やファッション、コミュニケーションの魅力を、現代の生活に合わせて再発見することにあります。

90年代を実際に経験した人には懐かしい思い出として、2000年代や2010年代を過ごした人には青春の記憶として、そして当時を知らない若い世代には新しいカルチャーとして楽しめるのが平成レトロです。

流行は変わっても、人々が夢中になるものには時代を超えた共通点があります。たまごっちやプリクラ、ガラケーを手に取ったとき、当時の思い出とともに、平成という時代の空気までよみがえるのと考えられます。

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伊部 拓海
コンテンツディレクター 伊部 拓海
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映画・ドラマ担当。公開資料と一次報道を照合し、ネタバレの扱いには線引きルールを設けています。

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