読売ジャイアンツのヘッドコーチは誰なのか。2026年11月5日現在、この疑問に答えるには、2026年シーズンと2027年シーズンの人事を分けて見る必要がある。2026年の一軍には専任のヘッドコーチが置かれず、オフェンス、ディフェンス、バッテリーなどの各部門を担当するチーフコーチがチームを支えていた。一方、2027年の新体制では、元監督の高橋由伸氏が一軍ヘッドコーチに就任することが10月30日に発表された。
加えて、2027年は松井秀喜氏が新監督に就任し、清水隆行氏ら巨人の歴史を知るOBがコーチ陣に加わる。2026年5月の阿部慎之助監督の辞任、橋上秀樹氏の監督代行就任、シーズン終了後のフロント異動まで、巨人の指導体制は大きく変化した。現在の役職と新体制の関係を理解するには、単純な名前の確認だけでなく、組織そのものの変化を押さえることが欠かせない。
【2026年最新】巨人のヘッドコーチは誰?現在の役職を整理

まず押さえておきたいのは、2026年シーズンの読売ジャイアンツには、ヘッドコーチという名称の専任ポストがなかったことだ。
日本野球機構(NPB)が公表している2026年度の監督・コーチ一覧を見ると、一軍の指導体制は監督の阿部慎之助氏を中心に、オフェンスチーフ、ディフェンスチーフ、バッテリーチーフなどの部門別に構成されている。
つまり、ヘッドコーチがいないからといって、監督を補佐する機能そのものが存在しなかったわけではない。各部門の責任者が専門領域を受け持つ組織だった。
2026年の一軍主要コーチングスタッフ2026年度のNPB公示に掲載された一軍スタッフは次のとおり。
- 監督:阿部慎之助
- オフェンスチーフコーチ:橋上秀樹(5月26日から監督代行)
- ディフェンスチーフコーチ:川相昌弘
- バッテリーチーフコーチ:村田善則
- 打撃コーチ:ゼラス・ウィーラー
- 打撃コーチ:李承燁
- 内野守備兼走塁コーチ:吉川大幾
- 外野守備兼走塁コーチ:亀井善行
- 投手チーフコーチ:杉内俊哉
- 投手コーチ:内海哲也
- バッテリーコーチ:實松一成
この顔ぶれを見ると、攻撃、守備、投手、バッテリーという専門分野ごとに責任者が配置されていることが分かる。
特に注目したいのは、橋上秀樹氏の役職だ。もともとはオフェンスチーフコーチとして攻撃面を担当していたが、2026年5月の監督交代によって、チーム全体を率いる監督代行という立場になった。
したがって、2026年の巨人のヘッドコーチを探している場合、橋上氏をヘッドコーチと表記するのは正確ではない。オフェンスチーフコーチと監督代行は、それぞれ異なる役職である。
【2027年新体制】高橋由伸がヘッドコーチに就任!松井秀喜監督との関係は?
2026年10月30日、読売巨人軍は2027年シーズンのコーチングスタッフを発表した。最大の注目人事は、高橋由伸氏の一軍ヘッドコーチ就任だ。
監督には松井秀喜氏が就任し、ヘッドコーチに高橋氏、打撃チーフコーチに清水隆行氏が入る。かつて巨人の主力選手として活躍したOBが、今度は指導者としてチームを支える構図となった。
高橋由伸氏が担う役割今回の人事で重要なのは、単に有名OBがヘッドコーチに復帰したという点ではない。球団が公表した説明では、高橋氏の役割について、次のように示されている。
「得点増と失点抑止のためにそれぞれの部門で責任を持つ各コーチをまとめる役を担います」
これは2027年の新体制を理解するうえで重要な説明だ。
打撃、投手、守備、バッテリーといった各部門には、それぞれ専門知識を持つチーフコーチが配置される。その各部門を横断的につなぎ、チーム全体の方向性を統一する役目が高橋ヘッドコーチに与えられる。
監督の松井氏がチームの基本方針や最終的な采配を担い、高橋氏が各部門の実務的な連携を進める。こうした役割分担が新体制の中心になる。
松井秀喜監督と高橋由伸氏の組み合わせ松井氏と高橋氏は、巨人の中心選手として活躍した時代を共有する間柄だ。松井氏は1992年のドラフトで巨人に入団し、2002年までプレー。その後、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍した。
高橋氏も巨人の主力外野手として長く活躍し、2016年から2018年までは監督を務めた。現役時代の経験だけでなく、監督としてチームを率いた経験も持つ人物である。
一方、松井氏は2026年10月23日に新監督就任会見を行い、2027年からチームを指揮することになった。背番号は90、契約期間は3年と発表されている。
監督経験のある高橋氏をヘッドコーチに配置したことは、松井新監督を組織面から支える意味でも注目される。監督とヘッドコーチの経験や視点を組み合わせ、各部門のコーチをまとめることが新体制のポイントだ。
【歴代ヘッドコーチの変遷】2023年から2027年までの人事を比較
巨人のヘッドコーチ制度は、毎年同じ形で運用されてきたわけではない。監督の交代やチーム編成に合わせて、兼任制を採用したり、部門別のチーフコーチを中心にしたりと、組織構造が変化している。
直近のNPB公示と2027年度の球団発表をもとに、主要な人事の流れを整理すると次のようになる。
| 年度 | 監督 | ヘッドコーチ・関連役職 | 組織上の特徴 |
|---|---|---|---|
| 2023年 | 原辰徳 | 阿部慎之助(ヘッド兼バッテリーコーチ) | 監督を補佐する兼任型 |
| 2024年 | 阿部慎之助 | 二岡智宏(ヘッド兼打撃チーフコーチ) | 打撃部門を兼務する体制 |
| 2025年 | 阿部慎之助 | 二岡智宏(ヘッド兼打撃チーフコーチ) | ヘッド兼任制を継続 |
| 2026年 | 阿部慎之助から橋上秀樹へ代行交代 | 専任ヘッドコーチなし | 部門別チーフコーチを配置 |
| 2027年 | 松井秀喜 | 高橋由伸 | 専任ヘッドコーチを再設置 |
2023年は原辰徳監督の下で、阿部慎之助氏がヘッド兼バッテリーコーチを務めていた。
捕手として長年プレーした阿部氏が、バッテリー部門と監督補佐の役割を兼ねる組織だった。翌2024年には監督に就任し、指導体制は次の段階に移る。
2024年・2025年:二岡智宏氏がヘッド兼打撃チーフ阿部監督の就任後、ヘッドコーチには二岡智宏氏が配置された。2024年と2025年のNPB公示では、ヘッド兼打撃チーフコーチという役職で登録されている。
監督の方針を補佐しながら、打撃部門も統括する兼任型だった点が特徴だ。
2025年には橋上秀樹氏が作戦戦略コーチ兼スコアラーとして配置され、チームの作戦面を支える役割を担っていた。
2026年:専任ヘッドコーチを置かない組織へ2026年のスタッフ編成では、従来のヘッドコーチという役職が一軍からなくなった。代わりに橋上氏のオフェンスチーフ、川相氏のディフェンスチーフ、村田氏のバッテリーチーフなど、専門領域を明確にした構成となった。
これはヘッドコーチの役割を完全になくしたというより、組織図上で各部門に分担させた形と理解できる。
2027年:高橋由伸氏を中心とした統括型へ2027年は再び一軍にヘッドコーチを設置し、高橋氏が就任する。部門ごとのチーフコーチを維持しながら、それらを統括する役職を復活させた点が大きな変更だ。
2026年と2027年を比較すると、専門部門の責任者を配置する考え方は共通している。一方で、2027年は部門間の調整を担う専任のヘッドコーチが明確に置かれた。
【巨人のヘッドコーチの役割】監督との違いと各部門との関係
ヘッドコーチという肩書は、単なる監督の代理ではない。監督と各部門の専門コーチの間に立ち、チーム全体の指導方針を調整する役割を持つ。
監督とヘッドコーチは何が違う?両者の違いを整理すると、次のようになる。
- 監督:チーム全体の方針を決定し、試合の采配や最終的な判断を担う。
- ヘッドコーチ:監督の方針を各部門に共有し、コーチ間の連携や練習・指導の統括を担う。
- チーフコーチ:打撃、投手、守備、バッテリーなど、専門分野の指導と管理を担当する。
- 一般の担当コーチ:個々の選手や担当ポジションに応じた技術指導を行う。
監督とヘッドコーチは上下関係だけでなく、責任の範囲が異なる。監督がチーム全体の最終判断を行うのに対し、ヘッドコーチは現場の情報を整理し、監督と各部門をつなぐ役割を持つ。
2027年の各部門と高橋ヘッドコーチの関係2027年の一軍では、次のような分担が予定されている。
- 打撃:清水隆行氏がチーフコーチを担当し、石井琢朗氏が巡回打撃コーチとして支援する。
- 投手:杉内俊哉氏がチーフコーチを務め、内海哲也氏が投手コーチ、久保康生氏が巡回投手コーチとして配置される。
- バッテリー:村田善則氏がチーフコーチを務める。
- ディフェンス:川相昌弘氏がチーフコーチを務める。
- 内野守備・走塁:吉川大幾氏が担当する。
- 外野守備・走塁:亀井善行氏が担当する。
これらの専門部門をまとめるのが高橋ヘッドコーチだ。
例えば、打撃面で得点力を高める取り組みと、投手・守備面で失点を抑える取り組みは、個別に完結するものではない。攻撃と守備の両面をチーム全体の戦略として結び付ける必要がある。
そのため、各部門の専門性を尊重しながら、共通の目標に向かって動けるよう調整する役割が重要になる。
ヘッドコーチがいることのメリット監督がすべての専門部門を直接管理する場合、情報や判断が監督に集中しやすい。ヘッドコーチが間に入ることで、各コーチからの報告を整理し、練習内容や選手起用に関する意見を共有しやすくなる。
また、試合中も各部門の状況を把握し、監督の判断を支えることが期待される。
ただし、ヘッドコーチが監督と同じ権限を持つわけではない。具体的な権限や担当範囲は球団の組織設計によって異なる。巨人の場合、2027年の球団説明で明確にされたのは、各部門のコーチをまとめ、得点増と失点抑止につなげる役割である。
【2027年版】巨人の一軍コーチングスタッフ一覧
2026年10月30日に発表された2027年の一軍スタッフを整理する。新体制は松井秀喜監督と高橋由伸ヘッドコーチを中心に、経験豊富なOBが各部門を担当する編成となった。
2027年の一軍スタッフ- 監督:松井秀喜
- ヘッドコーチ:高橋由伸
- 打撃チーフコーチ:清水隆行
- 打撃コーチ:未定(発表時点)
- 巡回打撃コーチ:石井琢朗
- 投手チーフコーチ:杉内俊哉
- 投手コーチ:内海哲也
- 巡回投手コーチ:久保康生
- バッテリーチーフコーチ:村田善則
- ディフェンスチーフコーチ:川相昌弘
- 内野守備走塁コーチ:吉川大幾
- 外野守備走塁コーチ:亀井善行
発表時点では、一軍の打撃コーチの一部と三軍の内野守備走塁コーチが未定となっている。したがって、10月30日の発表をもって、すべてのコーチ人事が完全に確定したと理解するのは正確ではない。
二軍・三軍の監督人事にも変更2027年は一軍だけでなく、ファームの指導体制にも変更がある。
- 二軍監督:会田有志
- 三軍監督:高木康成
2026年に三軍監督を務めた会田氏が二軍監督へ移り、高木氏が三軍監督に就任する。
球団は、フロント経験を持つ会田氏と高木氏を二軍・三軍の監督に配置することで、育成現場に中期的な視野と意識をもたらす狙いも説明している。
一軍の勝利だけでなく、二軍・三軍から将来の主力選手を育てる体制を整えることも、2027年の組閣における要点だ。
【橋上秀樹氏の現在】監督代行からフロント職への異動
2026年の巨人の人事を語るうえで、橋上秀樹氏の動きも欠かせない。
橋上氏は2026年の一軍オフェンスチーフコーチを務めていたが、5月に阿部慎之助監督が辞任したことで、監督代行としてチームを率いることになった。
2026年5月26日に監督代行へ2026年5月25日、読売巨人軍は阿部監督の退任を含めた処分を検討すると発表した。そして翌26日、阿部監督の辞任を受けて橋上氏が監督代行に就任した。
NPBも同日、読売ジャイアンツからの届け出を受け、橋上オフェンスチーフコーチが阿部監督に代わって監督代行を務めることを公示している。
ここで注意したいのは、橋上氏が監督代行になったからといって、正式な監督やヘッドコーチに就任したわけではないという点だ。シーズン途中の監督交代に伴う臨時の指揮体制だった。
11月1日付で編成本部長代理に就任2026年10月30日の来季スタッフ発表では、橋上氏の今後についても球団から説明があった。
橋上氏は2026年11月1日付で、フロント職の編成本部長代理(プロスカウト担当)に就任する。
つまり、2027年の一軍コーチングスタッフには残らず、選手の獲得や編成に関わるフロント側の仕事へ移ることになった。
2026年は監督代行として現場を率い、翌シーズンからはプロスカウト担当としてチームづくりを支える。現場とフロントの両方を経験する形になる。
この異動は、2027年の組織改編を理解するうえでも重要だ。高橋ヘッドコーチを中心とする現場の指導体制と、橋上氏が担当するフロントの編成業務は、それぞれ異なる役割を持つ。
【プロの結論】2027年の巨人はヘッドコーチ復活で何が変わる?
今回の人事で注目すべきなのは、高橋由伸氏の知名度だけではない。2026年に部門別のチーフコーチへ分担していた組織に、2027年は各部門を統括するヘッドコーチを再び配置したことだ。
注目点1:各部門の連携が新体制の鍵打撃、投手、守備、バッテリーには、それぞれ異なる専門性が求められる。しかし、試合ではすべてが連動する。
得点力を高めるには打撃部門だけでなく、走塁や作戦面との連携も欠かせない。失点を抑えるには投手陣と守備陣、バッテリーの意思疎通が必要になる。
各部門の意見を統合し、チーム全体の方針に反映させることが、高橋ヘッドコーチの仕事として期待される。
注目点2:松井監督と高橋ヘッドの役割分担松井氏は監督としてチーム全体の方向性を決定する立場にある。高橋氏は監督経験を生かし、各部門の責任者をまとめる立場になる。
監督とヘッドコーチがそれぞれの役割を明確にし、判断や指導の方向性を一致させられるかどうかが、チーム運営の要点だ。
注目点3:ファームから一軍への育成ルート一軍のコーチ陣だけを見ても、チームの将来像は判断できない。二軍監督に会田有志氏、三軍監督に高木康成氏を配置したことも、2027年の大きな特徴だ。
若手選手が三軍、二軍、一軍へと段階的に成長できる環境を整え、育成と勝利を両立させる必要がある。
一軍の指導方針とファームの育成方針が連動すれば、選手の昇格後も指導内容を引き継ぎやすくなる。松井監督、高橋ヘッドコーチの新体制がどのように育成部門と連携するかも見逃せない。
ファンが今後の人事や試合を評価する際には、肩書や知名度だけではなく、得点力、失点抑止、若手の成長、部門間の連携という4つの観点に注目したい。
【ジャイアンツのヘッドコーチ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、巨人のヘッドコーチは誰ですか?
A1:2026年シーズンの一軍には専任ヘッドコーチが置かれていませんでした。オフェンス、ディフェンス、バッテリーなどの部門別チーフコーチが配置されていました。
Q2:2027年の巨人のヘッドコーチは誰ですか?
A2:高橋由伸氏です。2026年10月30日に発表された2027年のコーチングスタッフで、一軍ヘッドコーチへの就任が公表されました。
Q3:2027年の巨人の新監督は誰ですか?
A3:松井秀喜氏です。2026年10月23日に就任会見が行われ、2027年シーズンから監督を務めます。
Q4:橋上秀樹氏は現在何をしていますか?
A4:2026年シーズン途中から監督代行を務め、2026年11月1日付で編成本部長代理(プロスカウト担当)に就任しました。2027年の一軍コーチングスタッフには入っていません。
Q5:巨人の監督とヘッドコーチは何が違いますか?
A5:監督はチーム全体の方針決定や試合の最終的な采配を担当します。ヘッドコーチは監督を補佐し、各部門のコーチをまとめてチーム全体の連携を進める役割です。
Q6:2027年の巨人のコーチ人事はすべて決定していますか?
A6:2026年10月30日の発表時点では、一軍打撃コーチの一部と三軍内野守備走塁コーチが未定でした。発表されたスタッフと未定のポストを区別して確認する必要があります。
2026年の読売ジャイアンツには、専任ヘッドコーチが置かれていなかった。阿部慎之助監督の下で、橋上秀樹氏、川相昌弘氏、村田善則氏らが各部門のチーフとしてチームを支え、5月26日からは橋上氏が監督代行を務めた。
そして2027年は、松井秀喜新監督の下で高橋由伸氏が一軍ヘッドコーチに就任する。清水隆行氏が打撃チーフコーチを務めるほか、杉内俊哉氏、内海哲也氏、川相昌弘氏、村田善則氏らも引き続き一軍の指導に携わる。
今回の人事の本質は、2026年の部門別分担型から、2027年は専任ヘッドコーチによる統括型へと組織を変更した点にある。
高橋ヘッドコーチが松井監督をどのように支え、各部門の専門性をチーム全体の力に変えていくのか。2027年の巨人を見るうえでは、個々の選手の成績だけでなく、新しい指導体制が実際の試合や若手育成にどのような成果をもたらすかが大きな注目点となる。
主な確認資料: 日本野球機構(NPB)2026年度・2025年度・2024年度監督コーチ公示、読売巨人軍2027年度コーチングスタッフ発表(2026年10月30日)、日本野球機構の監督代行公示(2026年5月26日)、日刊スポーツの人事報道。