東海漬物の「こくうまキムチ」をめぐって、2024年1月に発表された自主回収を覚えているでしょうか。問題となったのは、クビキリギリスの異物混入が確認された「こくうまキムチ300g+20g増量」の特定製造品です。回収対象には、JANコード4902175435297、製造所固有記号+P、製造日2024年1月16日、賞味期限2024年2月9日という明確な条件が設定されました。
2026年11月現在、東海漬物の公式商品情報には通常の「こくうまキムチ300g」が掲載されています。つまり、2024年の自主回収はブランド全体や現在販売されている商品すべてを対象にしたものではありません。回収対象の正確な見分け方、QUOカードによる返金対応、現在の販売状況、消費者庁の食品リコール情報との関係を整理します。
【まず結論】こくうまキムチ自主回収の対象は2024年1月製造の増量品

今回の自主回収を発表したのは、愛知県豊橋市に本社を置く東海漬物株式会社です。同社は2024年1月26日付で「お詫びと自主回収のお知らせ」を公表しました。
対象となったのは、期間限定で販売されていた「こくうまキムチ300g+20g増量」です。商品にクビキリギリスという昆虫の混入が確認されたことを受け、東海漬物は同一製造品の自主回収を決定しました。
ここで押さえておきたいのは、回収対象が「こくうまキムチ」という商品ブランド全体ではないことです。通常の300g商品や、別の製造日に作られた商品まで一律に回収対象になったわけではありません。
東海漬物の発表では、対象商品について次のように説明されています。
「万全を期すために同一製造品を自主回収させていただきます。」
この表現からも、特定の製造品を対象とした予防的な回収措置だったことが分かります。購入した商品が対象かどうかを判断するには、パッケージの内容量だけでなく、製造情報まで確認することが欠かせません。
【回収理由と経緯】クビキリギリスの異物混入はなぜ問題になった?
異物混入が確認された商品と自主回収の理由東海漬物が公式に公表した回収理由は、対象商品へのクビキリギリスの混入です。
クビキリギリスは昆虫の一種で、今回の件では一般的な品質不良や賞味期限の誤表示ではなく、食品への異物混入が問題となりました。
食品に昆虫などの異物が混入した場合、消費者が安心して食べられる状態を確保できるかという問題が生じます。特定の商品で混入が確認された場合、同じ条件で製造された商品にもリスクが及ぶ可能性を考慮する必要があります。
そのため、東海漬物は確認された商品だけに対応を限定せず、同一製造品を自主回収する判断を示しました。
なお、2024年1月26日付の公式発表には、昆虫がどの工程から混入したのか、具体的な原因や侵入経路についての詳細な説明は記載されていません。原材料の栽培環境や工場の製造設備など、特定の工程を原因と断定できる情報は公表されていない状況です。
2024年1月の自主回収までの時系列今回の回収を理解するうえで重要なのが、2024年1月の増量キャンペーンとの関係です。
東海漬物は2023年11月に、2024年1月の「冬季こくうまプロモーション」を発表していました。全国を対象に「こくうまキムチ300g」「こくうまキムチ200g」などを20g増量する企画です。
公式発表では、増量商品の生産期間を2024年1月6日から1月31日までと案内していました。今回の対象品である1月16日製造分は、この期間内に製造された商品に当たります。
その後、1月26日に東海漬物が自主回収を公表。消費者庁のリコール情報でも、東海漬物の「こくうまキムチ」は異物混入による返金・回収案件として取り上げられています。
主な経緯を
| 時期・項目 | 出来事・内容 | 確認できる情報 |
|---|---|---|
| 2023年11月 | 冬季こくうまプロモーションを発表 | 2024年1月に全国で+20g増量企画を実施 |
| 2024年1月6日 | 増量商品の生産期間が開始 | 公式発表の予定生産開始日 |
| 2024年1月16日 | 回収対象品を製造 | 製造所固有記号+P |
| 2024年1月26日 | 自主回収を開始 | クビキリギリスの異物混入を公表 |
| 2024年2月9日 | 対象品の賞味期限 | 回収対象を識別する重要な表示 |
| 2026年11月 | 現在の商品情報を確認 | 公式サイトに通常の300g商品を掲載 |
この時系列から分かるのは、今回の自主回収が2024年1月の期間限定増量キャンペーン中に発生した特定製造品の問題だったということです。+20g増量という企画そのものが回収理由だったわけではありません。
【回収対象商品の見分け方】JANコード・+P・賞味期限を確認
最も重要なのが、自宅にある商品が回収対象に該当するかどうかの確認です。
東海漬物の公式発表では、商品名だけでなくJANコード、製造所固有記号、製造日、賞味期限が指定されています。これらを組み合わせて照合することで、対象品を判別できます。
回収対象商品の4つの確認ポイント1.商品名と内容量
対象商品は「こくうまキムチ300g+20g増量」です。通常の300gではなく、期間限定の増量パッケージであることが最初の確認ポイントです。総内容量は320gに相当します。
2.JANコード4902175435297
商品のバーコード付近に記載されたJANコードは4902175435297です。ただし、この番号だけで回収対象と判断することはできません。
理由は、東海漬物の現在の商品情報に掲載されている通常の「こくうまキムチ300g」にも、同じJANコードが記載されているためです。JANコードは商品を識別する情報であり、特定の製造日や製造ロットだけを示す番号ではありません。
3.製造所固有記号+P
対象商品に記載された製造所固有記号は「+P」です。
東海漬物の現行商品情報では、製造所固有記号のアルファベットについて、+Pは榛名工場を表すと説明されています。
つまり、+Pは製造場所を確認するための情報です。ただし、榛名工場で製造された商品すべてが今回の回収対象という意味ではありません。
4.製造日と賞味期限
最終的な判別では、日付の照合が非常に重要です。
- 製造日:2024年1月16日
- 賞味期限:2024年2月9日
この2つの日付が公式発表と一致するか確認してください。
特に注意したいのは、JANコードが一致していても、製造日や賞味期限が異なれば同じ回収対象品とは限らないことです。商品名、製造所固有記号、製造日、賞味期限をまとめて確認するのが確実です。
対象品と通常商品を混同しないための注意点2026年現在、公式サイトには通常の「こくうまキムチ300g」が掲載されています。この商品もJANコード4902175435297を使用しています。
そのため、バーコードだけを見て「現在販売されている300g商品も回収対象なのでは」と判断するのは適切ではありません。
今回の回収対象を特定するうえでは、JANコードだけでなく、+20g増量の表示、+P、2024年1月16日製造、2024年2月9日期限という条件の組み合わせが重要です。
【東海漬物の返金対応】QUOカードによる返金方法と問い合わせ先
東海漬物は自主回収の発表にあわせて、対象商品の返金方法も案内しました。
当時の対応は、対象商品を会社に送付するか、問い合わせ先に連絡する方法です。商品を送る場合は運賃着払いで受け付け、後日、商品代金相当のQUOカードを送付するという内容でした。
当時案内されていた返金方法公式発表に記載された手続きは次のとおりです。
- 返金方法:商品代金相当のQUOカード
- 商品送付方法:運賃着払い
- 送付先:東海漬物株式会社 お客様係
- 郵便番号:441-8142
- 住所:愛知県豊橋市向草間町北新切38番地
- 当時の問い合わせ電話番号:0120-623-336
- 当時の受付時間:平日9時~17時
なお、回収開始直後の2024年1月27日(土)と28日(日)は、例外的に電話受付を行うと案内されていました。これは当時の臨時受付日であり、2026年現在の通常受付時間を示すものではありません。
QUOカードで返金された理由と注意点今回の返金は、現金を直接返送する形式ではなく、商品代金相当のQUOカードを送付する方法でした。
東海漬物の公式告知には、返金額の具体的な金額は記載されておらず、あくまで商品代金相当と説明されています。そのため、特定の金額が一律に支払われたと断定することはできません。
また、2026年現在は回収開始から約2年10か月が経過しています。当時の受付体制がそのまま継続しているとは限りません。
現在も対象と思われる商品を保管している場合は、食べずに保管し、東海漬物の最新の公式問い合わせ窓口で対応可能か確認するのが適切です。当時の電話番号や送付先だけを頼りに、事前確認なしで商品を発送することは避けてください。
【2026年最新情報】こくうまキムチは現在も販売されている?新たな回収は?
東海漬物の公式商品情報には通常の300g商品を掲載2026年11月5日時点で、東海漬物の公式商品情報には「こくうまキムチ300g」が掲載されています。
同商品は国産白菜を100%使用し、下漬・本漬・キムチ漬の3段階で漬け込む「こくうま製法」を特徴としています。
加えて、公式商品ページでは2025年8月のリニューアル情報も確認できます。通常の300g商品が引き続き商品ラインアップに掲載されていることから、2024年の自主回収によって「こくうまキムチ」ブランド全体が販売終了になったわけではありません。
ただし、公式サイトへの掲載は商品情報の存在を示すものであり、全国すべての店舗に在庫があることまで保証するものではありません。実際の販売状況は店舗や地域によって異なります。
2026年に新たな自主回収は発生している?2026年11月5日に確認できる東海漬物の公式商品情報と公開ニュース情報では、今回の2024年の件とは別に、こくうまキムチを対象とする新たな自主回収告知は確認できません。
現在の商品情報と過去の回収告知は区別して考える必要があります。2024年1月26日の自主回収は、特定の製造品について発表されたものであり、2026年の通常商品に同じ回収条件が自動的に適用されるわけではありません。
また、食品の回収情報を確認する際には、消費者庁の食品リコール情報サイトも重要です。同サイトでは食品の回収情報を検索でき、事業者名や商品名などから関連情報を調べられます。
過去の回収履歴と現在の回収情報を区別するには、発表日、対応開始日、対象商品の製造情報を確認することが大切です。
購入前に確認しておきたい3つの判断基準2026年にこくうまキムチを購入する場合、次の3点を意識すると過去の回収情報との混同を防げます。
- 公式商品情報を確認する:現在の商品規格やリニューアル情報を東海漬物の公式サイトで確認する。
- パッケージの表示を見る:JANコードだけでなく、製造所固有記号や賞味期限も確認する。
- 最新のリコール情報を調べる:消費者庁の食品リコール情報で、商品名やメーカー名を検索する。
特に、今回のように通常商品と過去の増量商品でJANコードが共通するケースでは、バーコードだけを根拠に安全性や回収対象を判断しないことが重要です。
【こくうまキムチ自主回収】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:こくうまキムチの自主回収はいつ始まった?
A1:東海漬物は2024年1月26日に自主回収を開始しました。対象はクビキリギリスの混入が確認された「こくうまキムチ300g+20g増量」の特定製造品です。
Q2:JANコード4902175435297の商品はすべて回収対象?
A2:いいえ。JANコードだけでは判断できません。製造所固有記号+P、製造日2024年1月16日、賞味期限2024年2月9日などの条件を合わせて確認する必要があります。現在の通常300g商品にも同じJANコードが掲載されています。
Q3:クビキリギリスが混入した原因は公表されている?
A3:東海漬物の公式回収告知では、クビキリギリスの混入が確認されたことは公表されていますが、具体的な混入経路や発生工程についての詳細は記載されていません。
Q4:返金は現金ではなくQUOカードだった?
A4:はい。当時の公式発表では、対象商品を運賃着払いで送付し、後日、商品代金相当のQUOカードを送る方法が案内されていました。
Q5:2026年現在、こくうまキムチは販売中?
A5:東海漬物の公式商品情報には通常の「こくうまキムチ300g」が掲載されています。2024年の自主回収は特定製造品が対象であり、商品ブランド全体の販売停止を意味するものではありません。実際の在庫は販売店に確認してください。
Q6:消費者庁の食品リコール情報はどこで確認できる?
A6:消費者庁の食品安全総合情報サイトから食品の回収情報を確認できます。商品名や事業者名を使って検索し、過去の回収情報と最新の告知を区別して確認してください。
東海漬物の「こくうまキムチ自主回収」は、2024年1月にクビキリギリスの異物混入が確認された「こくうまキムチ300g+20g増量」の特定製造品を対象とするものでした。
対象を見分ける重要な情報は、JANコード4902175435297、製造所固有記号+P、製造日2024年1月16日、賞味期限2024年2月9日の4項目です。
返金方法は当時、対象商品を着払いで送付し、商品代金相当のQUOカードを受け取る方式でした。ただし、2026年現在も同じ受付条件が有効とは限らないため、問い合わせの際は最新の公式案内を確認してください。
一方、2026年現在の東海漬物公式商品情報には、通常のこくうまキムチ300gが掲載されています。過去に回収があったという事実だけで、現在の商品すべてを危険と判断するのは正確ではありません。
【プロの結論】今回の事例から学べるのは、食品リコールでは商品名やJANコードだけでなく、製造所固有記号と製造日・賞味期限まで照合することが大切だという点です。特に同じJANコードが複数の製造時期の商品に使われている場合、製造ロットの確認が判断の決め手になります。
今後もこくうまキムチを購入する際は、東海漬物の公式商品情報と消費者庁の食品リコール情報を確認し、商品ごとの最新情報に基づいて判断することが、安心して食品を選ぶための基本です。