2026年11月現在、日本のノーベル賞受賞者は、一般的な日本の受賞者一覧に沿って数えると個人31人、団体1組織となった。1949年に日本初のノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹から、2026年10月7日にノーベル化学賞の受賞が決まった硤合憲三(そあい・けんそう)まで、70年以上にわたって日本に関係する受賞実績が積み重なっている。
ただし、「日本人は何人か」という問いには、受賞時の国籍、日本生まれかどうか、海外で研究活動を行った日本出身者を含めるか、団体受賞をどう扱うかによって複数の答えがある。2025年には坂口志文と北川進、2024年には日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)も受賞しており、2026年には硤合憲三が新たに加わった。歴代の受賞者と研究業績を振り返りながら、人数の正しい数え方も整理する。
【2026年最新】日本人ノーベル賞受賞者は何人?31人+1団体の内訳

2026年10月の硤合憲三の受賞決定によって、日本のノーベル賞受賞者として一般的に紹介される個人の累計は31人となった。これとは別に、2024年にノーベル平和賞を受賞した日本被団協という団体がある。
この31人という数字は、文部科学省や京都大学などが紹介する日本の受賞者一覧に沿った集計である。受賞時に日本国籍だった人だけを数えた数字ではない。海外で活動し、受賞時に米国籍を取得していた日本出身者も含まれている。
日本の受賞者数を数える3つの基準人数に差が生まれる主な理由は、国籍と出身地の違いだ。
- 一般的な日本の受賞者一覧:個人31人。南部陽一郎、中村修二、真鍋淑郎の米国籍取得者3人も含む。
- 受賞時に日本国籍だった人:28人。上記31人から米国籍の3人を除いた人数。
- 日本との関係を広く捉える集計:2017年文学賞を受賞した英国籍のカズオ・イシグロまで加えると、個人32人とする整理もある。
このように、報道で見かける「日本人30人」「日本人31人」「日本出身者32人」といった数字は、必ずしも誤りではない。集計対象と国籍の基準が異なっている可能性がある。
2026年の硤合憲三は、受賞時の日本国籍を持つ受賞者として新たに加わった。したがって、従来の一般的な集計で個人30人だったものが31人となり、日本国籍の受賞者も27人から28人になった。
【歴代受賞者一覧】1949年の湯川秀樹から2026年の硤合憲三まで
日本初のノーベル賞受賞は1949年の湯川秀樹による物理学賞だった。その後、物理学、化学、生理学・医学の自然科学分野を中心に受賞が続き、文学や平和の分野にも日本の受賞実績が広がった。
以下は、一般的な日本の受賞者一覧に基づく歴代31人と1団体の受賞年・分野・主な業績をまとめたものだ。2026年の硤合憲三については、共同受賞者であるアンリ・B・カガンも記載している。
日本人ノーベル賞受賞者の歴代年表| 受賞年 | 分野 | 受賞者 | 主な業績・受賞理由 |
|---|---|---|---|
| 1949年 | 物理学賞 | 湯川秀樹 | 中間子の存在を予測し、原子核を結び付ける力の理論を発展させた。 |
| 1965年 | 物理学賞 | 朝永振一郎 | 量子電磁力学の基礎的研究と発展への貢献。 |
| 1968年 | 文学賞 | 川端康成 | 日本文学の伝統と精神を表現した文学作品。 |
| 1973年 | 物理学賞 | 江崎玲於奈 | 半導体におけるトンネル効果の実験的発見。 |
| 1974年 | 平和賞 | 佐藤栄作 | 非核三原則の提唱など、核兵器の拡散防止に向けた取り組み。 |
| 1981年 | 化学賞 | 福井謙一 | 化学反応におけるフロンティア軌道理論の発展。 |
| 1987年 | 生理学・医学賞 | 利根川進 | 抗体の多様性を生み出す遺伝的原理の解明。 |
| 1994年 | 文学賞 | 大江健三郎 | 現代人の生き方や人間存在を深く問い直した文学作品。 |
| 2000年 | 化学賞 | 白川英樹 | 導電性高分子の発見と開発。 |
| 2001年 | 化学賞 | 野依良治 | キラル触媒による不斉水素化反応の研究。 |
| 2002年 | 物理学賞 | 小柴昌俊 | 宇宙ニュートリノの検出と天体物理学への貢献。 |
| 2002年 | 化学賞 | 田中耕一 | 生体高分子の質量分析に用いるソフトレーザー脱離イオン化法の開発。 |
| 2008年 | 物理学賞 | 南部陽一郎 | 素粒子物理学における自発的対称性の破れの発見。受賞時は米国籍。 |
| 2008年 | 物理学賞 | 小林誠 | クォークの世代構造を予測する対称性の破れの研究。 |
| 2008年 | 物理学賞 | 益川敏英 | 小林・益川理論によるクォークの世代構造の予測。 |
| 2008年 | 化学賞 | 下村脩 | 緑色蛍光タンパク質(GFP)の発見と開発。 |
| 2010年 | 化学賞 | 根岸英一 | パラジウム触媒を利用したクロスカップリング反応の開発。 |
| 2010年 | 化学賞 | 鈴木章 | 有機ホウ素化合物を用いる鈴木・宮浦クロスカップリング反応の開発。 |
| 2012年 | 生理学・医学賞 | 山中伸弥 | 人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作製。 |
| 2014年 | 物理学賞 | 赤﨑勇 | 高効率の青色発光ダイオードの発明。 |
| 2014年 | 物理学賞 | 天野浩 | 高効率の青色発光ダイオードの発明。 |
| 2014年 | 物理学賞 | 中村修二 | 高効率の青色発光ダイオードの発明。受賞時は米国籍。 |
| 2015年 | 生理学・医学賞 | 大村智 | 寄生虫による感染症に対する新しい治療法につながる発見。 |
| 2015年 | 物理学賞 | 梶田隆章 | ニュートリノ振動の発見とニュートリノ質量の存在を示す研究。 |
| 2016年 | 生理学・医学賞 | 大隅良典 | オートファジーの仕組みの解明。 |
| 2018年 | 生理学・医学賞 | 本庶佑 | 免疫の抑制を解除するがん治療法の発見。 |
| 2019年 | 化学賞 | 吉野彰 | リチウムイオン電池の開発。 |
| 2021年 | 物理学賞 | 真鍋淑郎 | 地球の気候モデル化と地球温暖化予測の基礎となる研究。受賞時は米国籍。 |
| 2024年 | 平和賞 | 日本原水爆被害者団体協議会 | 被爆者の証言を通じた核兵器廃絶への取り組み。団体受賞。 |
| 2025年 | 生理学・医学賞 | 坂口志文 | 制御性T細胞など、末梢性免疫寛容に関する発見。 |
| 2025年 | 化学賞 | 北川進 | 金属有機構造体(MOF)の開発。 |
| 2026年 | 化学賞 | 硤合憲三 | アンリ・B・カガンとの共同受賞。不斉有機合成における非線形効果と自己触媒作用の発見。 |
この一覧から分かるのは、日本の受賞実績が一時期の集中した成果ではないということだ。1949年の理論物理学から、半導体、化学反応、生命科学、環境研究、核軍縮まで、異なる時代の課題に応じて研究や活動が評価されてきた。
特に2000年代以降は、物質の構造や反応を制御する化学、生命の仕組みを解明する医学、宇宙や地球環境を理解する物理学など、研究領域の広がりが目立つ。
【分野別人数】物理学賞12人、化学賞10人が日本の二大分野
2026年までの一般的な日本の個人受賞者31人を分野別に集計すると、最も多いのは物理学賞の12人、次いで化学賞の10人となる。生理学・医学賞が6人、文学賞が2人、平和賞が1人だ。
- 物理学賞:12人
- 化学賞:10人
- 生理学・医学賞:6人
- 文学賞:2人
- 平和賞:1人
- 経済学賞:0人
平和賞の日本被団協は個人ではなく団体のため、この31人には加えていない。平和賞の実績を組織まで含めて説明する場合は、佐藤栄作と日本被団協を分けて扱う必要がある。
物理学賞:基礎理論から実用技術、宇宙・地球環境へ物理学賞は、日本人の受賞者が最も多い分野だ。最初の湯川秀樹は、原子核を結び付ける力を説明する中間子理論を提唱した。
その後、朝永振一郎の量子電磁力学、江崎玲於奈の半導体トンネル効果、小林誠・益川敏英の素粒子理論など、現代物理学の基礎を形作る研究が評価されてきた。
2014年には赤﨑勇、天野浩、中村修二の3人が青色LEDの発明で同時受賞。省エネルギー型の白色照明を実現する技術として、日常生活にも大きな影響を与えた。
さらに2015年の梶田隆章によるニュートリノ振動、2021年の真鍋淑郎による気候モデルの研究へと続き、宇宙から地球環境まで対象が広がっている。
化学賞:反応を制御する研究が世界の産業を支える化学賞は2026年の硤合憲三の受賞によって10人となった。福井謙一のフロンティア軌道理論、白川英樹の導電性高分子、野依良治の不斉触媒反応など、化学反応の本質に迫る研究が並ぶ。
田中耕一の質量分析技術は生体高分子の分析を可能にし、根岸英一と鈴木章のクロスカップリング反応は医薬品や機能性材料などの合成に広く活用されている。
2019年の吉野彰によるリチウムイオン電池、2025年の北川進による金属有機構造体、2026年の硤合憲三による不斉自己触媒反応も、この分野の重要な成果だ。
生理学・医学賞:免疫と細胞の仕組みを解き明かす生理学・医学賞では、利根川進の抗体多様性の研究から、山中伸弥のiPS細胞、大隅良典のオートファジー、本庶佑の免疫チェックポイント研究まで、生命科学と医療の進歩に関わる発見が評価されてきた。
2025年には坂口志文が、制御性T細胞を中心とする末梢性免疫寛容の研究で受賞した。免疫が外敵を攻撃するだけでなく、自分自身の体を攻撃しないように調整する仕組みを理解するうえで、大きな成果となった。
文学賞・平和賞:科学以外の分野にも広がる日本の受賞実績文学賞では1968年の川端康成、1994年の大江健三郎が受賞している。日本文学の表現や人間観を世界に伝えた実績が評価された。
平和賞では1974年の佐藤栄作に続き、2024年に日本被団協が受賞した。個人の政治活動と、被爆者の証言を長年にわたって国際社会へ伝えてきた市民団体の活動は、異なる形で平和への貢献を示している。
【受賞時の国籍を検証】南部陽一郎・中村修二・真鍋淑郎はなぜ米国籍なのか
日本人ノーベル賞受賞者の人数を調べる際、特に混乱しやすいのが国籍の問題だ。日本で生まれ、日本の大学で学び、日本の研究環境と関係が深い人物でも、受賞時には外国籍を取得している場合がある。
代表的なのが南部陽一郎、中村修二、真鍋淑郎の3人だ。いずれも日本出身でありながら、ノーベル賞受賞時には米国籍だった。
受賞時に米国籍だった3人南部陽一郎(2008年・物理学賞)
東京生まれで、シカゴ大学を中心に研究活動を行った理論物理学者。素粒子物理学における自発的対称性の破れの研究で評価された。ノーベル賞公式発表でも受賞時の国籍は米国と記録されている。
中村修二(2014年・物理学賞)
徳島大学で学んだ後、青色LEDの研究開発を進めた。受賞当時は米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校の教授で、国籍は米国だった。赤﨑勇、天野浩とともに青色LEDの発明で受賞した。
真鍋淑郎(2021年・物理学賞)
東京大学で学び、米国を拠点に気候研究を続けた研究者。地球の気候モデルを発展させ、二酸化炭素濃度の変化と地球温暖化の関係を理解する基礎を築いた。受賞時は米国籍だった。
カズオ・イシグロは日本人受賞者に含まれる?もう一人、人数の違いを生む人物が2017年のノーベル文学賞受賞者カズオ・イシグロだ。
イシグロは1954年に長崎県で生まれ、5歳のときに家族とともに英国へ移住した。その後、英国で教育を受け、英国籍を持つ作家として活動している。
ノーベル文学賞の公式記録では英国の作家として扱われているため、文部科学省や京都大学などの一般的な日本人受賞者一覧には通常含まれない。
しかし、日本生まれという観点や日本との文化的なつながりを重視する広い集計では、イシグロを加えて個人32人とする場合もある。
つまり、国籍で数えるのか、日本との関係で数えるのかによって結果が変わる。受賞者数を比較するときは、単純な数字だけでなく集計基準を見ることが大切だ。
【2024〜2026年の最新動向】日本被団協・坂口志文・北川進・硤合憲三の功績
2024年から2026年にかけて、日本に関係するノーベル賞受賞は3年連続で続いている。この期間には、平和賞の団体受賞、免疫学の発見、次世代材料の開発、生命の起源にも関わる化学反応の研究という、性質の異なる成果が並んだ。
2024年:日本被団協がノーベル平和賞を受賞2024年10月11日、ノルウェー・ノーベル委員会は日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)へのノーベル平和賞授与を発表した。
受賞理由は、核兵器のない世界を実現するための努力と、核兵器が二度と使用されてはならないことを証言によって示してきた活動だ。
日本被団協は1956年に結成された被爆者の全国組織で、広島・長崎の被爆体験を国内外に伝えてきた。被爆者の証言は、核兵器がもたらす人道上の被害を世界に知らせる重要な役割を果たしている。
この受賞は個人ではなく組織に贈られたものだ。そのため、受賞者数を集計する際は「1人」ではなく「1団体」として扱う。
2025年:坂口志文が免疫の暴走を防ぐ仕組みで受賞2025年10月6日、坂口志文はメアリー・E・ブランコウ、フレッド・ラムズデルとともにノーベル生理学・医学賞を受賞した。
授賞理由は末梢性免疫寛容に関する発見。坂口が1995年に発見した制御性T細胞は、免疫細胞が自分自身の体を攻撃しないように調整する役割を持つ。
免疫は感染症から体を守るために欠かせない一方、制御が不十分になると自己免疫疾患につながる。制御性T細胞の研究は、免疫システムの理解を大きく進め、自己免疫疾患やがん治療、移植医療などの研究にも影響を与えている。
2025年:北川進が金属有機構造体MOFの開発で受賞同年10月8日には、北川進がリチャード・ロブソン、オマール・M・ヤギーとともにノーベル化学賞を受賞した。
評価されたのは金属有機構造体(MOF)の開発だ。金属イオンと有機分子を組み合わせ、内部に規則的な空間を持つ多孔性材料を作り出す技術である。
MOFの特徴は、内部の細かな空間に特定の物質を取り込めることだ。二酸化炭素の回収、気体の分離・貯蔵、有害物質の捕集など、環境・エネルギー分野での応用が期待されている。
京都大学の研究者である北川の受賞は、基礎化学の成果が環境問題や産業技術の課題解決につながる可能性を示した。
2026年:硤合憲三がSoai反応の研究でノーベル化学賞2026年10月7日、スウェーデン王立科学アカデミーは、硤合憲三とフランスのアンリ・B・カガンにノーベル化学賞を授与すると発表した。
受賞理由は「不斉有機合成における非線形効果と自己触媒作用の発見」。硤合は東京理科大学名誉教授で、東京大学大学院で学んだ化学者だ。
研究の中心となるのが、一般にSoai反応として知られる不斉自己触媒反応である。生成した分子自身が触媒として働き、同じ性質を持つ分子の生成を促進するという特徴がある。
分子には、右手と左手のように互いに鏡像関係にある2種類が存在することがある。化学ではこれを鏡像異性体と呼ぶ。自然界のアミノ酸などは、一方の鏡像に大きく偏って存在している。
硤合の研究は、ごく小さな鏡像の偏りが反応を通じて増幅される仕組みを示した。わずかな違いが自己増幅によって大きな違いへと発展する現象は、生命を構成する分子がなぜ一方の鏡像に偏っているのかという、生命の起源に関わる問題を考えるうえで重要な手掛かりとなる。
東京理科大学と文部科学省の発表でも、この研究は生命の起源に関する謎の解明につながる重要な成果として紹介されている。
なお、2026年の受賞は硤合の単独受賞ではなく、アンリ・B・カガンとの共同受賞である。日本の受賞者数には硤合の1人を加え、カガンは日本の受賞者数には含めない。
【よくある誤解】ノーベル経済学賞の日本人受賞者や団体受賞の数え方
日本人ノーベル賞受賞者について調べると、分野や国籍だけでなく、賞そのものの仕組みについても誤解が生じやすい。
ノーベル経済学賞の日本人受賞者はいる?2026年11月現在、日本人のノーベル経済学賞受賞者はいない。
2026年10月12日に発表された経済学賞は、米国のロバート・E・ホールとマイケル・ウッドフォードの共同受賞だった。両氏はマクロ経済の安定化に関するミクロ経済学的基礎の研究で評価された。
経済学賞は、正式には「アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞」という。1968年にスウェーデン国立銀行が創設し、1969年から授与されている。ノーベルの遺言に記された当初の5賞とは設立の経緯が異なるが、ノーベル賞と同様の選考・授賞の仕組みで運営されている。
日本被団協の受賞は何人に数える?日本被団協は、2024年のノーベル平和賞を受賞した1つの組織として数える。会員や代表者をそれぞれ個人の受賞者として数えることはない。
したがって、個人31人という集計と、個人31人・団体1組織という集計は、同じ受賞実績を異なる単位で表したものだ。
2026年の受賞者はすでに授賞式を終えている?2026年の各賞は10月5日から12日にかけて発表された。硤合憲三の化学賞受賞も10月7日に決定している。
ただし、受賞の発表と授賞式は別の出来事だ。ノーベル賞の授賞式は原則としてアルフレッド・ノーベルの命日に当たる12月10日に開催されるため、2026年11月時点では同年の授賞式はまだ行われていない。
【日本人ノーベル賞受賞者】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本人のノーベル賞受賞者は2026年現在、何人ですか?
A1:一般的な日本の受賞者一覧では、個人31人と団体1組織です。個人31人のうち、28人は受賞時に日本国籍、3人は米国籍でした。日本被団協の受賞は個人とは別に1団体として数えます。
Q2:2026年にノーベル賞を受賞した日本人は誰ですか?
A2:東京理科大学名誉教授の硤合憲三です。2026年10月7日、アンリ・B・カガンとともにノーベル化学賞の受賞が決まりました。不斉自己触媒反応、通称Soai反応に関する研究が評価されました。
Q3:ノーベル経済学賞を受賞した日本人はいますか?
A3:2026年まで、日本人のノーベル経済学賞受賞者はいません。2026年の受賞者は米国のロバート・E・ホールとマイケル・ウッドフォードです。
2026年11月現在、日本の受賞者一覧に沿ったノーベル賞受賞実績は個人31人と団体1組織となった。1949年の湯川秀樹から始まり、2026年の硤合憲三まで、長い歴史の中でさまざまな分野の研究者や平和活動団体が世界的な評価を受けている。
分野別では物理学賞12人、化学賞10人、生理学・医学賞6人が中心だ。文学賞は2人、平和賞の個人受賞者は1人で、団体受賞が1組織ある。経済学賞の日本人受賞者はまだいない。
人数を調べる際に最も注意したいのは、受賞時の国籍と日本との関係を混同しないことだ。南部陽一郎、中村修二、真鍋淑郎のように米国籍で受賞した日本出身者もいれば、英国籍のカズオ・イシグロのように、日本生まれでも一般的な日本の受賞者一覧には含まれない人物もいる。
そして、2024年の日本被団協、2025年の坂口志文と北川進、2026年の硤合憲三の受賞は、日本のノーベル賞実績が科学技術だけにとどまらないことを示している。
特に硤合のSoai反応は、小さな分子の偏りが自己増幅されるという化学の発見を通じて、生命の起源という根源的な問いに接続する。目の前の産業課題を解決する研究だけでなく、何十年後にも人類の理解を変える基礎研究が評価されることこそ、ノーベル賞の大きな意義だ。
今後の受賞動向を見るときも、受賞者の人数や国別順位だけに注目するのではなく、研究が何を明らかにし、社会や次世代の科学にどのような可能性をもたらすのかを読み解くことが重要になる。
主な事実確認資料
- 京都大学「日本のノーベル賞受賞者一覧」
- 文部科学省「硤合憲三氏のノーベル化学賞受賞」
- ノーベル賞公式発表(2024年平和賞、2025年化学賞・生理学医学賞、2026年化学賞・経済学賞)
- 東京理科大学「硤合憲三栄誉教授ノーベル化学賞記念ページ」
- ノーベル賞公式記録(南部陽一郎、中村修二、真鍋淑郎の受賞時国籍)