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【CMソングの正体】大麦若葉の歌詞・作曲者・耳に残るメロディーを検証

伊部 拓海 伊部 拓海 • 更新: • 公開: • 読了約 13 分
目次

大麦若葉CMを見た人が、出演者と並んで気になりやすいのが、あの独特な歌です。

2018年の初期CMでは、商品名と会社名をリズミカルに繰り返すオリジナルのメロディーが使用されました。特に印象的なのが、次のフレーズです。

大麦~ 若葉の~ 山本~ 漢方

この歌は、単に商品の名前を紹介するためのBGMではありません。山本漢方製薬という企業名を視聴者の記憶に残すための、広告上の重要な仕掛けです。

CMソングの作曲者は平野航さん

楽曲については、音楽制作者の平野航さんが自身の公式作品紹介ページで、山本漢方製薬「大麦若葉」CMの「原田龍二」篇と「柳ゆり菜」篇を掲載しています。

同ページには、作曲・演奏:平野航と記載されています。

したがって、2018年の初期CMの楽曲制作者については、平野航さんと確認できます。一方、同ページには独立した歌唱者のクレジットは掲載されていません。歌手名まで特定するには、別の公式クレジットが必要です。

なぜあの歌は一度聞くと忘れにくいのか

CMの音楽的な特徴は、短い言葉の反復と、商品名・企業名を一体化させた構成にあります。

一般的な健康食品のCMでは、商品の成分や栄養面をナレーションで説明するケースが多くあります。しかし、このCMでは説明を長くする代わりに、歌と映像の組み合わせでブランドを記憶させています。

特に「大麦若葉」と「山本漢方」という二つの名称を連続して聞かせることで、商品を思い出したときにメーカー名も連想しやすくなります。

歴代CMの音楽・演出の変遷

シリーズの変化を整理すると、次のようになります。

- 2018年: 軽快なオリジナルメロディーとビーチでの豪快な飲用シーン。
- 2019年: 青汁戦士の登場に合わせ、歌と踊りを取り入れた集団演出。
- 2020年: 「新芽」「日本一」など、商品特徴を印象付ける作品を展開。
- 2021年: 夫婦の日常生活やアレンジレシピを中心とした演出。
- 2024年: 青汁ラヴァーズという戦隊ヒーロー風のキャラクター演出。

注意したいのは、これらすべてが同一の楽曲で構成されていると確認できるわけではないことです。2018年のオリジナル曲と、後年のCMにおける掛け声や演出は分けて捉える必要があります。

現在、初期CMの歌をもう一度聞きたい場合は、山本漢方製薬の公式YouTubeチャンネルで、原田龍二篇・柳ゆり菜篇や青汁戦士ヤマカーンの動画を探すのが確実です。

【起用理由と制作背景】なぜ原田龍二と青汁戦士が選ばれたのか

大麦若葉cm

山本漢方製薬のCMが興味深いのは、出演者の選定と広告の演出に、企業側の明確なマーケティング上の狙いがあることです。

第一の目的は会社名と商品名を結び付けること

2018年の全国CM展開に際して、山本漢方製薬が抱えていた課題は、主力商品の大麦若葉が知られていても、メーカー名との結び付きが十分ではなかったことでした。

宣伝会議のクリエイティブ専門誌『ブレーン』に掲載された制作ディレクターへのインタビューでも、商品と企業名の認知を結び付けることが企画の重要なテーマだったと説明されています。

そこで採用されたのが、会社名を親しみやすく略した「ヤマカン」という表現です。水着の文字、ジョッキ、歌、独特のテンションを組み合わせ、一般的な健康食品広告とは異なる印象を作りました。

これは、商品の機能を細かく説明するよりも、まず会社名を覚えてもらうことを優先した広告設計といえます。

原田龍二の継続起用と宇梶剛士の追加

2019年のCM制作時、山本漢方製薬は原田龍二さんを引き続き起用するかどうか、社内で検討したことを公式発表で明らかにしています。

新しいCMでキャストを一新する方法もありましたが、同社は原田さんの仕事への取り組みを評価し、継続起用を決定。さらに宇梶剛士さんを加えることで、前作を超えるインパクトを狙いました。

この経緯から、原田さんは単なる広告出演者ではなく、山本漢方製薬のブランドイメージを長期的に担う存在になっていったことが分かります。

愛さんの出演は「家族愛」がテーマ

2021年の「本物の夫婦」篇では、愛さんが出演することになりました。

同社が公表した制作意図によると、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って家族で過ごす時間が増えたことを背景に、家族愛をテーマにしたCMを企画。原田さんの妻である愛さんに出演を依頼したとしています。

愛さんは元女優として活動していた人物です。原田さんとの交際を機に芸能界を引退し、2021年のCMでは約30年ぶりに映像の仕事に復帰しました。

ここで重要なのは、実際の夫婦という関係性を広告に取り入れたことです。視聴者にとって、演じられた家族ではなく本物の夫婦が出演しているという点そのものが、CMの見どころになりました。

2024年は青汁が苦手な人へのアプローチを強化

2024年の「青汁ラヴァーズ」では、野菜嫌いや青汁が苦手な人に向けて、戦隊ヒーロー風の演出が採用されました。

これは、青汁をすでに習慣として飲んでいる人だけでなく、まだ飲んだことがない人や、味に抵抗がある人にも商品の存在を知ってもらうための工夫です。

同時に、MCT大麦若葉や桑の葉若葉といった機能性表示食品もCMに登場しました。商品ラインアップの拡大に合わせて、広告でも訴求する内容を広げたわけです。

【CMの評判と反響】なぜ大麦若葉の広告は記憶に残るのか

山本漢方製薬の大麦若葉CMは、健康食品の広告としてはかなり個性的です。一般的な青汁CMに見られる落ち着いた説明調とは違い、歌、ダンス、派手な衣装、コミカルな掛け合いが中心になっています。

公式発表でもSNSでの話題性に言及

2018年12月の冬バージョンCMに関する公式発表では、夏のCMがそのインパクトからSNSでも話題になったと説明されています。

また、2019年の新CMについても、同社は前作の軽快なメロディーや明るい映像が視聴者に喜ばれたと振り返っています。

一方で、2019年の発表には、演出を下品と感じる人に対する謝意も添えられていました。これは、広告の強い個性が、見る人によって異なる受け止め方を生むことを企業側も意識していたことを示しています。

原田夫妻のCMは販売面でも評価

2024年6月のヘルスケア専門メディアによる山本整社長へのインタビューでは、原田夫妻が出演するCMについて、同社側が大変好評だったと評価していることが紹介されています。

さらに2026年4月のインタビューでも、社長は2025年の取り組みを振り返り、原田夫妻を起用したCMが大麦若葉の販売促進に貢献したと説明しています。

2025年にはCMだけでなく、大阪・関西万博の開催期間中に道頓堀で大麦若葉シリーズの大型広告を展開。東京メトロでも44駅53面に看板を掲出しました。

テレビCM、交通広告、店頭販売を組み合わせることで、商品名だけでなく企業名の認知も広げる戦略が取られていたことが分かります。

評判を見るときに注目したい3つのポイント

CMの評価を考える際には、単純に「面白い」「面白くない」という感想だけでなく、広告として何を達成しようとしているのかを見ると理解が深まります。

1. 記憶への残りやすさ: 商品名と会社名を歌や掛け声で繰り返すため、ブランドを思い出すきっかけになる。
2. 出演者の印象: 原田さんの存在感や、宇梶さん・柳さんのコミカルな演技が広告の個性を作っている。
3. 商品の理解しやすさ: 2021年以降は家庭でのアレンジや商品別の特徴も紹介され、実際の利用場面が分かりやすくなった。

なお、SNS上の反応について、投稿件数や肯定・否定の割合を示す公式統計は確認できません。話題になったという企業発表と、消費者全体の評価を示す統計は区別して受け止める必要があります。

【プロの結論】大麦若葉CMを見るなら作品の年代と目的を押さえる

大麦若葉CMを深く理解するためには、出演者の名前だけを覚えるのではなく、各時代の広告が何を伝えようとしていたかを比較することが大切です。

2018年は会社名と商品の認知、2019年は青汁戦士による話題性の拡大、2021年は家族で楽しむ青汁、2024年は青汁が苦手な人へのアプローチというように、広告の中心テーマは変化しています。

2025年には原田夫妻の継続起用による販売促進が行われ、2026年には50周年記念CMも登場しました。長期間にわたり同じ出演者を起用することで、ブランドと人物の結び付きが強くなっている点は、このシリーズの特徴です。

また、山本漢方製薬は2026年8月のインタビューで、2009年1月から2025年12月までのインテージSRI+データに基づき、粉末青汁のメーカー売上金額で17年連続1位だったと説明しています。これはメーカー単位の販売実績であり、個別商品単体の売上ランキングとは区別して見るべき数字です。

2027年の創業50周年を前に、同社は新商品開発も進めています。広告戦略についても、これまでの大麦若葉を中心とした認知拡大に加え、企業全体のブランド発信が続いていく可能性があります。

【大麦若葉CM】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:大麦若葉CMの現在の出演者は誰ですか?

A1:2026年5月に公開された山本漢方製薬の50周年記念CMには、原田龍二さんと妻の愛さんが出演しています。大麦若葉の商品CMでは、2024年の「ヤマカン戦士 青汁ラヴァーズ」も原田夫妻が担当しています。

Q2:青汁戦士ヤマカーンの出演者は誰ですか?

A2:宇梶剛士さんと柳ゆり菜さんが青汁戦士として出演し、原田龍二さんも登場します。2019年12月に発表されたシリーズで、歌と踊りを取り入れたコミカルな作品です。

Q3:大麦若葉CMの歌を歌っているのは誰ですか?

A3:2018年の初期CMについては、平野航さんが作曲・演奏を担当したことが本人の作品紹介ページで確認できます。歌唱者については、同ページに明確な記載がありません。

Q4:大麦若葉CMの公式動画はどこで見られますか?

A4:山本漢方製薬の公式CMギャラリーと公式YouTubeチャンネルで確認できます。「本物の夫婦」篇、「青汁ラヴァーズ登場」篇、過去の「青汁戦士ヤマカーン」シリーズなどを探すときに便利です。

Q5:2026年に新しい大麦若葉CMは公開されましたか?

A5:2026年5月には、原田龍二さん・愛さん夫妻による50周年記念CMが公開されています。ただし、これは企業の周年記念CMとして区別する必要があります。大麦若葉の商品CMについては、公式ギャラリーに掲載されている作品を確認するのが確実です。

Q6:原田愛さんは本当に原田龍二さんの妻ですか?

A6:はい。実際の夫婦です。2021年のCMでは、実生活でも夫婦である二人が夫婦役を演じ、「本物の夫婦」篇として放送されました。愛さんは元女優で、このCM出演を機に約30年ぶりに映像の仕事に復帰しました。

山本漢方製薬の大麦若葉CMは、2018年の原田龍二さん・柳ゆり菜さんによる全国CMから始まり、宇梶剛士さんを加えた「青汁戦士ヤマカーン」、原田龍二さん・愛さん夫妻の「本物の夫婦」篇、そして「ヤマカン戦士 青汁ラヴァーズ」へと展開してきました。

耳に残る歌については、2018年の初期CMの作曲・演奏を平野航さんが担当。会社名と商品名を結び付ける音楽表現が、シリーズの印象的な特徴になっています。

2026年の最新動向では、原田夫妻による50周年記念CMが新たな話題です。2027年の創業50周年に向けて、山本漢方製薬がどのような広告や商品展開を進めるのかも注目されます。

過去のCMを見返す際は、出演者、公開年、作品名、商品名の4点を確認すると、歴代シリーズの違いがよく分かります。特に「青汁戦士ヤマカーン」と「青汁ラヴァーズ」、そして2026年の50周年記念CMを区別することが、情報を正しく理解するポイントです。

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コンテンツディレクター 伊部 拓海
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映画・ドラマ担当。公開資料と一次報道を照合し、ネタバレの扱いには線引きルールを設けています。

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