SHOGUNの「男達のメロディー」は、1979年4月21日にCBS・ソニーから発売されたデビューシングルです。日本テレビ系ドラマ『俺たちは天使だ!』の主題歌として知られ、芳野藤丸の印象的なボーカルと、ケーシー・ランキンが手掛けた軽快なメロディーによって、多くの音楽ファンの記憶に刻まれました。作詞は喜多條忠、作曲はケーシー・ランキン、編曲は大谷和夫が担当しています。
この曲の魅力は、単なる昭和のテレビドラマ主題歌という枠に収まりません。人生の不確かさを受け入れながら前を向く歌詞、束縛しない友情を描いた人物像、そしてカントリーの要素を都会的なポップロックへと昇華したサウンドが、独特の存在感を生み出しています。2026年現在もTOKIOをはじめとするアーティストによるカバーや演奏動画が発表され、世代を超えて聴き継がれています。
【基本情報】男達のメロディーは1979年4月21日発売のSHOGUNデビュー曲

「男達のメロディー」は、1979年4月21日に発売されたSHOGUNのデビューシングルです。レコード会社はCBS・ソニー。昭和54年という時代に登場したこの楽曲は、テレビドラマとの結び付きによって広く知られるようになりました。
楽曲の基本情報を整理すると、作詞・作曲・編曲の役割が明確に分かれていることが分かります。日本語の歌詞を喜多條忠が担当し、バンドメンバーのケーシー・ランキンがメロディーを制作。大谷和夫が編曲を手掛けました。
「男達のメロディー」の作品データ- 曲名:男達のメロディー
- アーティスト:SHOGUN(ショーグン)
- 発売日:1979年4月21日
- レコード会社:CBS・ソニー
- 作詞:喜多條忠
- 作曲:ケーシー・ランキン(Casey Rankin)
- 編曲:大谷和夫
- ボーカル:芳野藤丸を中心とするSHOGUN
- タイアップ:日本テレビ系ドラマ『俺たちは天使だ!』主題歌
- 初出アルバム:『SHOGUN』(1979年)
なお、楽曲名には「男達のメロディー」と「男たちのメロディー」という表記があります。レコードや楽曲データでは漢字表記が使われる一方、ソニーミュージックのアーティストプロフィールなどでは「男たち」と表記される場合もあります。同じ楽曲を指しており、別作品ではありません。
ドラマ『俺たちは天使だ!』との関係この楽曲を語るうえで欠かせないのが、1979年4月から11月まで日本テレビ系列で放送されたテレビドラマ『俺たちは天使だ!』です。
主演は沖雅也。多岐川裕美、渡辺篤史、柴田恭兵、神田正輝らが出演しました。貧乏な探偵事務所を舞台に、個性的な探偵たちが事件に挑むアクションコメディーです。
シリアスな刑事ドラマとは異なる軽妙な展開と、登場人物たちの自由奔放な生き方が作品の特徴でした。そこにSHOGUNの「男達のメロディー」が組み合わさったことで、ドラマの世界観を音楽面から印象付けることになりました。
特に、歌詞に描かれる危険を恐れない姿勢や、他人に過度に干渉しない人間関係は、型にはまらない探偵たちのキャラクターとも重なります。単に番組の知名度を借りたタイアップではなく、作品と主題歌の方向性がよく合っていた点が、この曲の記憶されやすさにつながっています。
【制作陣を解説】喜多條忠・ケーシーランキン・大谷和夫と芳野藤丸の役割
「男達のメロディー」が現在まで評価されている理由の一つは、制作に関わったミュージシャンと作家の個性が、うまく一つの作品に結実していることです。
作詞:喜多條忠が描いた、飾らない男の生き方作詞を担当したのは喜多條忠です。喜多條は昭和歌謡やポップスの世界で数多くの作品を手掛けた作詞家として知られています。
「男達のメロディー」の歌詞には、人生に確実な答えなどないという感覚が流れています。何かを始めれば必ず成功するという楽観論ではなく、傷つくことも失敗することもあると理解したうえで、それでも歩き続ける人物が描かれています。
また、歌詞の人物像は、いわゆる強い男を演じるだけではありません。友人との距離感や別れの受け止め方には、相手の自由を尊重する大人の感覚があります。
作曲:ケーシー・ランキンが持ち込んだカントリーの感覚作曲を担当したケーシー・ランキンは、SHOGUNのメンバーとしてギターやボーカルも担当したミュージシャンです。
芳野藤丸は、2014年のMANTANWEBのインタビューで、この曲の制作当時を振り返っています。それによると、ケーシーが作った原曲はカントリー色が強く、当時の芳野には好みの音楽とは感じられなかったそうです。
ところが、最終的なレコーディングでは、芳野が力を抜いたような歌い方を採用。その独特の歌唱が結果的に楽曲の個性となり、予想を超えるヒットにつながりました。
このエピソードは、完成した作品の魅力が必ずしも制作側の当初の好みや狙いだけで決まるわけではないことを示しています。
編曲:大谷和夫がまとめた都会的なサウンド編曲を担当したのは大谷和夫です。SHOGUNではキーボードを担当し、バンドの音楽的な骨格を支えました。
芳野藤丸のインタビューによると、原曲のカントリー色をそのまま押し出すのではなく、当時のディスコミュージックなどの流行も意識しながら、都会的なアレンジに仕上げようとしていたことがうかがえます。
その結果、カントリーの軽快さを残しつつ、ロックやAORにも通じる洗練された雰囲気が生まれました。これが「男達のメロディー」を単なるフォーク調の応援歌とは異なる作品にしています。
芳野藤丸が担ったボーカルの個性SHOGUNの中心人物として知られる芳野藤丸は、ギターとボーカルを担当したミュージシャンです。
ソニーミュージックの公式プロフィールでは、芳野藤丸とケーシー・ランキンの両名がギター・ボーカル担当として紹介されています。
芳野の歌唱で印象的なのは、歌詞の内容を必要以上に深刻に演じないところです。人生の危険や別れを歌いながらも、悲壮感を強調せず、どこか軽やかな余裕を残しています。
2018年にSPICEで掲載された芳野藤丸とTHE TOKYOのコダマアツシによる対談でも、芳野自身がこの曲の歌唱について、力を込めすぎない自然な表現が合っているという趣旨の話をしています。
歌詞の男らしさを過剰に演出せず、さらりと歌う。この絶妙な距離感こそ、原曲の大きな魅力です。
【人物・作品の相関表】男達のメロディーを作り上げた関係者と年代別の歩み
この曲を理解するには、作詞家、作曲家、編曲家、演奏者、ドラマ制作側の関係を整理すると分かりやすくなります。
また、1979年のデビューから2000年代の再録、後続アーティストによるカバーまでを時系列で見ると、一曲がどのように世代を超えて受け継がれてきたのかが見えてきます。
| 人物・作品・時期 | 役割・出来事 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 喜多條忠 | 作詞 | 人生観や友情を表現した日本語詞を担当 |
| ケーシー・ランキン | 作曲・ギター・ボーカル | カントリーの要素を持つ原曲を制作 |
| 大谷和夫 | 編曲・キーボード | 都会的なサウンドにまとめた |
| 芳野藤丸 | ギター・ボーカル | 独特の力の抜けた歌唱で楽曲の個性を形成 |
| 『俺たちは天使だ!』 | 1979年のテレビドラマ | 沖雅也主演。楽曲が主題歌として使用された |
| 1979年4月21日 | シングル発売 | SHOGUNのデビューシングルとして登場 |
| 1979年6月 | アルバム『SHOGUN』 | 「Otokotachi No Melody」の表記で収録 |
| 1997年 | WACK WACK RHYTHM BAND | カバーシングルを発表 |
| 2005年2月2日 | TOKIO『ACT II』 | アルバム11曲目にカバーを収録 |
| 2006年9月20日 | SHOGUN『Keep On Playing』 | 楽曲の再録音源を収録 |
| 2018年 | THE TOKYO | アルバム『男』でカバー。芳野藤丸との対談も実現 |
| 2026年 | 現代の演奏・カバー活動 | OKAPYによるベースカバー動画などが公開 |
この一覧から分かるのは、楽曲の歴史が単純なヒットから懐メロ化する流れではないということです。原曲の再録音、アイドルグループによるカバー、若いロックバンドによる再解釈、そして個人ミュージシャンによる演奏動画へと、発表形態を変えながら受け継がれています。
【歌詞の意味を考察】男達のメロディーが伝える人生観と友情
「男達のメロディー」の歌詞を読み解くと、中心にあるのは、人生の不確実さを受け入れたうえで、自分の足で進むという考え方です。
一見すると、危険を顧みない豪快な男の歌に聞こえます。しかし、全体を通して聴くと、そこには友情、自由、別れ、そして他人に依存しすぎない生き方が描かれています。
1. 人生に確実な答えを求めない冒頭では、走り出せば何か答えが見つかるという考えに対して、主人公が過度な期待を抱いていないことが表現されています。
これは、行動すれば必ず成功するという単純なポジティブ思考とは違います。人生には予測できない出来事があり、努力がいつも報われるとは限らない。その現実を理解したうえで、それでも前に進もうとする姿勢です。
2026年の読者に置き換えるなら、将来の正解が分からなくても、必要以上に立ち止まらず、自分で選んだ道を歩くというメッセージとして受け取れます。
2. 流れ弾は人生で受ける傷や不運の象徴歌詞に登場する流れ弾は、文字どおりの銃撃を描くためのものというより、人生で避けられない傷や不運を象徴する表現として読むことができます。
自分の意思とは関係なく、思わぬトラブルに巻き込まれることもある。努力していても傷つくことはある。そうした人生の厳しさを、短く印象的な比喩で表現しています。
重要なのは、傷つかないことを目標にしていない点です。傷を抱えながらも歩いていく。その姿勢が、楽曲全体のハードボイルドな雰囲気につながっています。
3. 一度きりの人生だからこそ、与えることを大切にするサビでは、人生は一度きりだという考え方とともに、他人に何かを与えることの価値が歌われています。
ここには、単なる自己中心的な自由とは異なる思想があります。自分の人生を自分で決めることと、他人に対して寛容であることが、同時に成立しているのです。
人生の短さを理解しているからこそ、他人から何かを奪うよりも、自分から何かを与えることを選ぶ。その考え方が、曲に温かみを加えています。
4. 友情とは相手を束縛しないこと中盤では、初対面なのに昔からの友人のように感じられる相手との関係が描かれています。
さらに印象的なのは、相手がそばにいることを歓迎しながらも、自分に干渉する必要はないと伝える距離感です。
これは、相手に依存したり、自分の思いどおりに動かそうとしたりする関係ではありません。一緒にいたいときは一緒にいればいい。離れたいと思ったら、その選択を尊重する。
こうした関係性は、現代の人間関係にも通じるものがあります。親しいからこそ相手の自由を認めるという、大人の友情が表現されているのです。
5. 別れを引き止めず、笑顔で見送る強さ終盤では、相手が街を離れることを選んだとき、主人公はその決断を受け入れる姿勢を見せます。
ここに、この曲の人間的な魅力があります。別れを悲しくないと言っているわけではありません。相手を大切に思っているからこそ、無理に引き止めないのです。
友情とは、いつも隣にいることだけではない。離れていても相手の人生を尊重できることも、友情の一つの形です。
「男達のメロディー」は、強さを孤独や攻撃性だけで表現していません。自分の弱さを知り、他人の自由を認め、別れを受け入れる。その姿に、独特の格好よさがあります。
【収録アルバムを整理】SHOGUNのオリジナル盤からKeep On Playingまで
「男達のメロディー」を聴きたい人が気になるのが、どのアルバムに収録されているかという点です。
この曲はシングルとして発売された後、SHOGUNのオリジナルアルバムや再録作品、ベストアルバムなどに収録されています。収録時期や音源の違いを把握すると、聴き比べも楽しめます。
オリジナルアルバム『SHOGUN』最初に確認したいのは、1979年にCBS・ソニーから発売されたアルバム『SHOGUN』です。
音楽資料アーカイブ「記憶の記録LIBRARY」では、1979年6月のアルバムとして掲載され、収録曲の4曲目に「Otokotachi No Melody」が記載されています。
つまり、シングルとして発売された楽曲が、同年のバンド名を冠したアルバムにも収録されたということです。
このアルバムには「Sunrise Highway」「Castle Walls」「Nina」「You Turn Me On」「Silently She Said」「Feeling Glad All Over」「Saturday Cyclone」なども収録されています。
日本語タイトルではなく英字表記になっている点も特徴です。オリジナルアルバム全体を聴くことで、SHOGUNが持っていた英語詞のポップロックやAOR的な音楽性も感じ取れます。
『Keep On Playing』で聴ける再録音源次に注目したいのが、2006年9月20日に発売されたアルバム『Keep On Playing』です。
この作品は、SHOGUNの再始動後の音楽活動を象徴するアルバムです。芳野藤丸、大谷和夫、長岡道夫らを中心に制作されました。
収録曲には「Otokotachi-No Melody」と「男達のメロディー」の両方の表記があり、従来の楽曲を新たな録音で楽しめる構成になっています。
オリジナル盤の1979年版と2006年の再録音源では、録音時代や演奏環境が異なります。長年演奏してきたミュージシャンが、代表曲を改めて取り上げたという点にも意味があります。
ベストアルバム『VINTAGE~beloved tunes』ソニーミュージックから発売された2012年7月25日のベストアルバム『VINTAGE~beloved tunes』にも、「Otokotachi no Melody」が収録されています。
このアルバムはSHOGUNの代表曲だけでなく、芳野藤丸のソロ活動や藤丸バンド、ワン・ライン・バンドなどの音源も取り上げた作品です。
「男達のメロディー」だけでなく、芳野藤丸というミュージシャンの幅広い活動を知りたい人にも適しています。
収録作品を選ぶときのポイント- 1979年のオリジナルを聴きたい人:アルバム『SHOGUN』を選ぶ。
- 2000年代のSHOGUNの演奏を聴きたい人:『Keep On Playing』を選ぶ。
- バンドや芳野藤丸の代表曲をまとめて楽しみたい人:『VINTAGE~beloved tunes』を選ぶ。
- ライブでの演奏を楽しみたい人:後年のライブアルバムも候補になる。
なお、収録作品によって曲名の表記や録音バージョンが異なる場合があります。購入・配信サービスで探す際は、「男達のメロディー」と「Otokotachi No Melody」の両方で検索すると見つけやすくなります。
【カバーの歴史】TOKIOからTHE TOKYOまで世代を超えて受け継がれる名曲
「男達のメロディー」の魅力を示すもう一つの要素が、さまざまなアーティストによってカバーされてきたことです。
原曲の発表から年月が経過しても、異なる世代のミュージシャンが取り上げている点は、この楽曲が持つ普遍性を示しています。
TOKIOが2005年の『ACT II』でカバー幅広い世代にこの曲を知らしめたカバーの一つが、TOKIOによるバージョンです。
TOKIOは2005年2月2日に発売したアルバム『ACT II』の11曲目に「男達のメロディー」を収録しました。
Storm Labelsの公式ディスコグラフィーでも、収録曲として掲載されています。作詩は喜多條忠、作曲はCasey Rankin、編曲は山原一浩です。
ここで注目したいのは、TOKIO版では原曲の編曲者である大谷和夫ではなく、山原一浩が編曲を担当している点です。同じ楽曲でも、演奏者やアレンジが変われば印象も変化します。
TOKIOのバージョンは、SHOGUNの原曲を知らなかった若い視聴者やリスナーに、この作品を知るきっかけを与えました。
また、TOKIOが出演していたテレビ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』の企画との関連でも、この曲が知られるようになりました。2018年のSPICE掲載インタビューでは、THE TOKYOのコダマアツシが、TOKIOの歌唱を通じてこの曲を知ったと振り返っています。
WACK WACK RHYTHM BANDによるカバー1997年には、WACK WACK RHYTHM BANDが「男達のメロディー」をカバーしています。
TSUTAYAの商品情報では、1997年10月25日発売のシングルとして記録されており、ドラマ『俺たちは天使だ!』のテーマ曲のカバーであることも紹介されています。
原曲の持つ軽快なリズムを別のバンドが取り上げたことで、SHOGUNのファンだけでなく、異なる音楽シーンにも楽曲が広がるきっかけになりました。
THE TOKYOによる2018年のカバー2018年には、若い世代のロックバンドTHE TOKYOがアルバム『男』でこの曲をカバーしました。
このカバーに関連して、SPICEではSHOGUNの芳野藤丸とTHE TOKYOのボーカル、コダマアツシによる対談が掲載されています。
対談では、コダマがこの曲に対する敬意や、自分たちなりに表現することの難しさを語っています。一方、芳野は原曲の歌唱について、過剰に感情を込めるよりも、自然体で歌うことが曲に合っているという考えを示しました。
特に興味深いのは、芳野自身が当初はカントリー調の原曲に抵抗を感じていたことです。最初から強い愛着を持って歌ったわけではなく、試行錯誤の末に独特の歌唱が生まれたという制作秘話は、後続世代がカバーする際の重要なヒントにもなっています。
2026年にも続くカバーと演奏動画2026年に入っても、この曲を演奏するミュージシャンの活動は続いています。
例えば、ベーシストのOKAPYは2026年3月8日、自身のYouTube公式チャンネルで「男達のメロディー」のベースカバー動画を公開しました。
原曲への敬意を持ちながら、独自のベースアレンジを加えた演奏として紹介されています。ボーカル中心の楽曲を、ベースという楽器の視点から再構成する試みです。
こうした動画の存在は、名曲が過去の音源として保存されるだけでなく、現役の演奏者によって新しい表現へと変化し続けていることを示しています。
カバーの歴史を振り返ると、1990年代のバンドによる再解釈、2000年代のTOKIOによるカバー、2010年代の若手ロックバンドによる継承、そして2026年の演奏動画まで、発表形態は多様です。
楽曲そのものが持つメロディーの強さと、自由にアレンジできる余地が、長くカバーされる理由の一つになっています。
【プロの結論】男達のメロディーが2026年にも色あせない理由
「男達のメロディー」が長く聴き継がれる理由は、昭和ドラマの懐かしさだけではありません。歌詞、歌唱、編曲、そして作品が生まれた時代の音楽的背景が、互いに補い合っているからです。
ヒットの背景には音楽性とドラマの相乗効果があったSHOGUNは、ソニーミュージックの公式プロフィールによると、実力あるスタジオミュージシャンによって結成されたポップロックグループです。
メンバーには芳野藤丸、大谷和夫、ケーシー・ランキン、山木秀夫、長岡道夫、中島御が名を連ねていました。
それぞれが演奏家としての経験を持っていたことは、バンドの演奏力やアレンジの完成度に影響しています。
また、1970年代後半は海外のロックやAOR、西海岸系の音楽が日本のポップスにも影響を与えていた時期です。SHOGUNの音楽には、そうした時代の空気を感じさせる洗練された演奏と、親しみやすいメロディーが共存しています。
そこに『俺たちは天使だ!』というドラマの世界観が加わりました。作品を見て曲を覚えた視聴者もいれば、曲を通じてドラマに興味を持った人もいたはずです。
芳野藤丸の歌い方が楽曲の印象を決定付けたこの曲の面白さは、歌詞が描く人物像と、芳野の歌い方が非常によく合っている点です。
もし歌詞を必要以上に力強く、悲壮感たっぷりに歌っていたら、楽曲はもっと重い印象になっていた可能性があります。
実際には、芳野の歌唱には余裕があり、言葉を強調しすぎない自然な雰囲気があります。危険や別れを歌っていても、どこか軽快で、聴き終えたときに前向きな印象が残ります。
2014年のMANTANWEBのインタビューでは、芳野は当初この曲を好んでいなかったものの、発売後に50万枚以上売れたことで好きになったと振り返っています。一方、ソニーミュージックの公式プロフィールは、当時のシングルについてミリオンに近いセールスを記録したと紹介しています。
販売数の説明には資料によって幅があるため、特定の数字だけを確定的な累計実績として扱うのは慎重であるべきです。ただし、いずれの資料も当時の大きなヒットだったことを示しています。
歌詞の男らしさは、現代では自由と寛容として読めるタイトルだけを見ると、1970年代的な男性像を描いた歌だと感じる人もいるでしょう。
しかし、歌詞の内容を丁寧に読み解くと、強さを他人への支配や威圧で表現しているわけではありません。
自分の人生は自分で決める。相手にも相手の人生がある。別れを選んだ相手を引き止めず、自由を尊重する。こうした考え方は、現在の人間関係にも通じます。
むしろ、相手を束縛しない姿勢や、失敗を恐れずに行動する感覚は、時代が変わっても共感を得やすいテーマです。
失敗しない聴き方・作品選びの判断基準これから「男達のメロディー」を聴く人には、目的に合わせた音源選びをおすすめします。
- 初めて聴く人:1979年のオリジナル音源から聴くと、芳野藤丸の歌唱と当時の編曲の魅力が分かりやすい。
- SHOGUNの音楽性を知りたい人:アルバム『SHOGUN』を通して聴くと、英語詞の楽曲を含むバンド全体の方向性が理解できる。
- TOKIOから入った人:『ACT II』のカバーと原曲を続けて聴くと、編曲やボーカルの違いを楽しめる。
- 再録音源に興味がある人:『Keep On Playing』を聴き、1979年版との違いを比較すると面白い。
- 現代のロックバンドが好きな人:THE TOKYOのカバーを聴くと、若い世代による解釈の違いが見えてくる。
反対に、オリジナルの雰囲気だけを求める人は、最初からカバー音源を中心に探すと、期待するサウンドと異なる可能性があります。まずは1979年版を基準にして、ほかのバージョンへ広げていくと、それぞれの個性を比較しやすくなります。
【よくある質問】男達のメロディーに関するFAQ
Q1:男達のメロディーの発売日はいつですか?
A1:1979年4月21日です。CBS・ソニーから発売されたSHOGUNのデビューシングルで、ドラマ『俺たちは天使だ!』の主題歌として知られています。
Q2:男達のメロディーの作詞・作曲・編曲は誰ですか?
A2:作詞は喜多條忠、作曲はケーシー・ランキン(Casey Rankin)、編曲は大谷和夫です。それぞれ異なる役割を担い、楽曲の独特な雰囲気を作り上げました。
Q3:男達のメロディーを歌っているのは誰ですか?
A3:SHOGUNです。ボーカルの中心を担ったのは芳野藤丸で、彼の力の抜けた自然な歌い方が楽曲の大きな特徴になっています。
Q4:男達のメロディーは何のドラマの主題歌ですか?
A4:1979年に日本テレビ系列で放送されたドラマ『俺たちは天使だ!』の主題歌です。沖雅也、多岐川裕美、柴田恭兵、神田正輝らが出演したアクションコメディーです。
Q5:男達のメロディーの歌詞にはどんな意味がありますか?
A5:人生の不確実さや不運を受け入れながら、自分らしく生きることを描いています。また、友情や別れにおいて相手の自由を尊重する姿勢も重要なテーマです。
Q6:TOKIOも男達のメロディーをカバーしていますか?
A6:はい。TOKIOは2005年2月2日発売のアルバム『ACT II』にカバーを収録しています。11曲目に収録され、編曲は山原一浩が担当しました。
Q7:男達のメロディーが収録されているSHOGUNのアルバムは何ですか?
A7:1979年のオリジナルアルバム『SHOGUN』に「Otokotachi No Melody」として収録されています。そのほか、2006年の『Keep On Playing』や2012年の『VINTAGE~beloved tunes』でも楽しめます。
Q8:男達のメロディーはTOKIO以外にもカバーされていますか?
A8:はい。WACK WACK RHYTHM BANDやTHE TOKYOなどがカバーしています。ケーシー・ランキン自身によるセルフカバーも知られています。2026年にもOKAPYによるベースカバー動画が公開されています。
SHOGUNの「男達のメロディー」は、1979年4月21日に発売されたデビューシングルであり、ドラマ『俺たちは天使だ!』の主題歌として大きな存在感を示した楽曲です。
作詞の喜多條忠、作曲のケーシー・ランキン、編曲の大谷和夫、そして芳野藤丸を中心としたSHOGUNの演奏と歌唱。それぞれの個性が重なり、軽快でありながら人生の深みを感じさせる作品に仕上がりました。
歌詞に込められているのは、人生の不運を受け入れながら前に進むこと、他人に依存しすぎず自由を尊重すること、そして別れさえも笑顔で受け止める友情です。単純な精神論ではなく、人生の厳しさを知った人間だからこそ持てる余裕が表現されています。
また、TOKIOの『ACT II』への収録、THE TOKYOによるカバー、2026年の演奏動画など、楽曲はさまざまな形で新しい世代に受け継がれています。
昭和のテレビドラマを知る人にとっては懐かしい一曲であり、初めて聴く若い世代にとっては新鮮なロックナンバーでもあります。
発売から47年以上が経過した2026年現在も、「男達のメロディー」が持つ魅力は失われていません。時代や聴き手が変わっても、自分らしく生きることや、他人の自由を認めることの大切さは変わらないからです。
オリジナル音源を聴き直すときは、ぜひ歌詞だけでなく、芳野藤丸の歌い方や大谷和夫のアレンジにも注目してみてください。そこには、1979年の音楽シーンとSHOGUNというバンドが持っていた独自の美学が、今も鮮明に残っています。