Ξ(クスィー)ガンダム
パイロット:ハサウェイ・ノア
ペーネロペー
パイロット:レーン・エイム
Ξガンダムとペーネロペーは、どちらもアナハイム・エレクトロニクス社製の高性能モビルスーツです。公式設定でも姉妹機として紹介されています。
ただし、両機は飛行システムの構造が異なります。ここを理解すると、ペーネロペーがなぜオデュッセウスガンダムとFFユニットに分けられているのかも分かりやすくなります。
両機の主な違いΞガンダム
- 機体内部にミノフスキー・フライト・ユニットを搭載。
- ハサウェイ・ノアが搭乗する。
- ガンダムの名を持ちながら、従来のガンダムとは異なる異形のシルエットを採用。
- マフティー側の主力機。
ペーネロペー
- オデュッセウスガンダムにFFユニットを装着した構造。
- レーン・エイムが搭乗する。
- 大型の外装とフライトユニットによる独特の外観。
- 地球連邦軍側の高性能機。
公式サイトでは、Ξガンダムは機体内蔵型のミノフスキー・フライト・ユニットを持つ第五世代MSと説明されています。一方、ペーネロペーはFFユニットを装備することで飛行能力を強化した形態です。
オデュッセウスガンダムとFFユニットを理解する現在の公式設定では、ペーネロペーは次の構造になっています。
オデュッセウスガンダム
RX-104・ペーネロペーの素体
FFユニット
Fixed Flight(フィックスド・フライト)
ペーネロペー
RX-104FF・追加ユニット装備形態
オデュッセウスガンダムは、追加装備を取り付けることを前提に設計された素体です。背部には接続用ラッチがあり、FFユニットなどのオプションを装備できます。
FFユニットは、ペーネロペーの大型で特徴的な外観を形成する重要な装備です。取り外した状態ではオデュッセウスガンダムとして扱われ、装着した状態がペーネロペーとなります。
なお、アルゴスユニットという追加装備の設定も存在します。こちらはFFユニットとは別のオプションとして設定されていますが、公開されている情報では開発中という文字設定が中心で、ペーネロペーと同じように完成した装着形態のデザインが確立しているわけではありません。
森木靖泰からカトキハジメへ受け継がれたデザインペーネロペーのデザイン変遷には、複数のメカニカルデザイナーが関わっています。
最初の小説用メカデザインを担当したのが森木靖泰氏です。その後、ゲーム用のリデザインを経て、劇場版ではカトキハジメ氏を中心とするスタッフが映像用のデザインを構築しました。
魂ウェブの対談によると、2015年収録の森木氏とカトキ氏の対談では、ゲーム用デザインの追加要素や分離機構の経緯が詳しく語られています。また、2021年の劇場アニメ版では、これまでの設定を踏まえた変形機構が映像に取り入れられました。
これは単なる作画上の変更ではありません。挿絵として生まれた機体が、ゲーム、立体物、CGアニメーションという異なる媒体に適応していったデザインの歴史でもあります。
【2026年最新設定】ペーネロペーの公式設定で押さえたいポイント

2026年11月現在、ペーネロペーを調べる際に基準となるのは、『キルケーの魔女』の公式サイトに掲載されているメカニック情報です。
現在の公式プロフィールでは、ペーネロペーの製造元、装備構成、飛行性能、オデュッセウスガンダムとの関係が整理されています。
現行公式設定の要点| 項目 | 2026年の公式設定 |
|---|---|
| 機体名 | ペーネロペー |
| 素体 | オデュッセウスガンダム |
| 装備 | FFユニット |
| 製造元 | アナハイム・エレクトロニクス |
| 所属 | 地球連邦軍 |
| パイロット | レーン・エイム |
| 飛行性能 | 大気圏内での単独飛行、超音速飛行 |
| 高速飛行時 | フライト・フォームに変形 |
| 関連装備 | アルゴスユニット |
これらは『キルケーの魔女』公式メカ紹介に基づく情報です。小説版の初期設定と現在の設定を区別すると、オデュッセウスガンダムとFFユニットの関係を正確に理解できます。
2026年に確認しておきたい3つの誤解誤解1:オデュッセウスガンダムは小説版に登場する。
オデュッセウスガンダムという名称は、原作小説本文には登場しません。後年のゲーム展開と関連設定資料によって明確になった機体です。
誤解2:ペーネロペーは劇場版で初めてガンダムになった。
劇場版以前の2000年代から、オデュッセウスガンダムを素体とする設定が成立しています。劇場版は、その設定を新しく作ったというより、既存の設定を映像作品の中で明確に採用したものです。
誤解3:アリュゼウスはペーネロペーの別形態である。
アリュゼウスは劇場版独自の機体です。ペーネロペーの外装試作パーツを流用しながら、量産型νガンダムをコアに使用するなど、独自の構成を持っています。ペーネロペーのフライト・フォームと同一視することはできません。
原作・ゲーム・劇場版のどれを基準にすべき?資料を読む目的によって、参照する媒体を分けるのがおすすめです。
- 原作小説を理解したい人: 富野由悠季の全3巻を読む。機体の初期描写やレーンとハサウェイの戦いを確認できる。
- 機体構造を詳しく知りたい人: 2000年の『GジェネF』以降の設定を確認する。オデュッセウスガンダムとFFユニットの成立過程が分かる。
- 現在の公式デザインを知りたい人: 2021年以降の劇場版と2026年の公式メカ情報を参照する。飛行形態や現行の機体設定を把握できる。
とりわけ、原作の記述を考察する場合は、後年の設定資料を原作本文の描写と同じものとして扱わないことが大切です。設定の成立時期を意識するだけで、ペーネロペーに関する情報の読み違いはかなり減らせます。
【よくある質問】ペーネロペー小説版に関するFAQ
Q1:ペーネロペーは原作小説ではガンダムではないのですか?
A1:原作小説では、ガンダム系MSの設計思想を受け継ぐ機体として説明されていますが、ガンダムタイプと明確に分類されているわけではありません。後年のゲームと関連設定資料でオデュッセウスガンダムの存在が明確になり、現在はガンダムタイプとして扱われています。
Q2:オデュッセウスガンダムはいつ設定されたのですか?
A2:2000年発売の『SDガンダム GGENERATION-F』への登場が大きな契機です。森木靖泰氏がゲーム用にデザインを再構成し、分離合体構造を具体化しました。名称やFFユニットなどの設定は2002年の関連公式カレンダーにも掲載されています。
Q3:FFユニットとは何ですか?
A3:FFはフィックスド・フライトの略称です。オデュッセウスガンダムに装着する追加ユニットで、装備した形態がペーネロペーです。機体の特徴的な外観と飛行能力を構成する重要な装備です。
Q4:ペーネロペーとΞガンダムは同じ機体ですか?
A4:別の機体です。どちらもアナハイム・エレクトロニクス製の姉妹機ですが、Ξガンダムは機体内蔵型のミノフスキー・フライト・ユニットを搭載し、ペーネロペーはオデュッセウスガンダムにFFユニットを装備しています。
Q5:2026年の『キルケーの魔女』でペーネロペーは登場しますか?
A5:ペーネロペーは公式メカ設定に掲載されています。ただし、第2作でレーン・エイムが搭乗する機体として注目されるのは、ペーネロペーの制式配備前に用意された劇場版オリジナルMS、アリュゼウスです。
ペーネロペーの小説版と劇場版の違いを理解するには、1989~1990年の原作小説、2000年の『SDガンダム GGENERATION-F』、2002年の関連設定資料、2021年の劇場版、そして2026年の『キルケーの魔女』という流れを押さえることが重要です。
最も大きな要点は、オデュッセウスガンダムとFFユニットの設定が劇場版で初めて誕生したわけではないという事実です。ゲームへの登場をきっかけに森木靖泰氏が機体を再構成し、その後の資料と映像作品で設定が発展しました。
また、原作小説でガンダムと明確に呼ばれていなかったことと、現在の公式設定でガンダムタイプとして扱われていることは、両立します。作品の制作時期と設定が採用された媒体を分ければ、矛盾しているように見える情報も整理できます。
ペーネロペーをより深く楽しむなら、次の3点を覚えておくとよいでしょう。
- 原作小説は、ガンダム系MSの設計思想を残した初期のペーネロペーを知る資料。
- 『GジェネF』と2002年の関連資料は、オデュッセウスガンダムとFFユニットの成立を知る手掛かり。
- 2021年以降の劇場版と2026年の公式メカ設定は、現在のペーネロペーの姿を理解するための基準。
一見すると巨大な装甲をまとった異形のモビルスーツですが、その内部にはアナハイム製ガンダムの系譜、追加ユニットによる機体拡張、そして媒体ごとのデザイン進化が詰まっています。
ペーネロペーは、単に「ガンダムなのか、ガンダムではないのか」という分類だけで語るには惜しい機体です。小説からゲーム、映像へと続く設定の変遷そのものが、この機体の大きな魅力になっています。
2026年現在の公式設定を基準にしつつ、原作小説の描写を読み直すこと。それがペーネロペーという機体を最も正確に理解する方法です。