「葬送とは、具体的に何を意味する言葉なのか」「葬儀や葬式、告別式とはどう違うのか」。身近な人との別れに直面したとき、こうした疑問を持つ人は少なくありません。葬送(そうそう)とは、亡くなった人を墓所まで送り、弔うことを意味する言葉です。現在では、通夜や葬儀、告別式、火葬、納骨など、故人を見送り、供養する一連の営みを広く表す言葉としても使われています。
2026年の日本では、家族葬を中心に葬儀の小規模化が進む一方、一日葬や直葬・火葬式など、故人や遺族の希望に応じた選択肢も広がっています。言葉の本来の意味から日本の葬送の歴史、宗教・宗派による違い、一般的な葬送の流れ、最新の費用調査まで整理し、現代の葬送に求められる考え方を解説します。
【基本知識】葬送とは?読み方・意味・言葉の由来を解説

葬送の読み方は「そうそう」です。「葬」は遺体を葬ること、「送」は送り届けることを意味し、二つの漢字を組み合わせて、亡くなった人を墓所まで送り届ける行為を表しています。
小学館の『デジタル大辞泉』では、葬送を「遺体を葬るために墓所まで送ること」と説明しています。また、「のべおくり」「送葬」といった類語も挙げられています。
つまり、もともとの葬送は、亡くなった人を埋葬する場所まで送り届ける行為に重点を置いた言葉です。
ただし、現在の日常的な用法では、葬送の意味はより広く捉えられています。通夜や葬儀、告別式、火葬、納骨など、故人との別れに関わる一連の儀礼をまとめて葬送と呼ぶこともあります。
葬送という言葉の由来と歴史的な記録葬送という言葉は、古くから日本語の中で使われてきました。
『精選版 日本国語大辞典』では、葬送の初出の実例として、972年(天禄3年)の「廬山寺文書」に記された用例を紹介しています。また、平安時代の文学作品である『源氏物語』にも、葬送に関する表現が登場します。
このことから、葬送という言葉が少なくとも平安時代には使われていたことが分かります。
一方、葬送の文化そのものは、言葉の記録よりもはるかに古い時代にさかのぼります。日本では、仏教が広まる以前から、遺体を一定期間安置し、死者を弔う習慣が存在していました。
葬送は単に遺体を処理するための行為ではありません。亡くなった人を共同体から送り出し、残された人々が死を受け止めるための文化的・社会的な営みでもあります。
【徹底比較】葬送と葬儀・葬式・告別式・供養の違い
葬送、葬儀、葬式、告別式は、いずれも人の死に関係する言葉です。しかし、それぞれが指す範囲や役割には違いがあります。
葬送・葬儀・葬式・告別式の意味を比較| 言葉 | 意味・役割 | 他の言葉との関係 |
|---|---|---|
| 葬送 | 故人を墓所まで送り、弔うこと | 葬儀や火葬などを含む広い概念 |
| 葬儀 | 宗教的な儀礼を通じて故人を見送ること | 葬送を構成する中心的な儀式 |
| 葬式 | 一般的にお葬式全体を指す言葉 | 葬儀とほぼ同じ意味で日常的に使われる |
| 告別式 | 参列者が故人と最後のお別れをする儀式 | 葬儀に続けて行われることが多い |
| 供養 | 故人や先祖を敬い、弔う営み | 葬儀後も法要や墓参りなどを通じて続く |
葬送と葬儀の大きな違いは、言葉が示す範囲です。
葬送は、故人を見送り、弔う一連の行為を広く表します。それに対して葬儀は、故人を弔うために行う儀式そのものを指します。
例えば、通夜、葬儀、火葬、納骨という一連の過程を広い意味で葬送と捉え、その中で僧侶による読経や焼香などを行う儀式を葬儀と呼ぶことができます。
そのため、葬儀は葬送の一部と考えると理解しやすいでしょう。
葬送と葬式の違い葬式は、一般的に葬儀全体を指す日常的な表現です。「葬式を行う」「葬式に参列する」というように、広く使われています。
葬儀と葬式は、日常会話ではほぼ同じ意味で使われることが多く、厳密に区別されない場合もあります。
一方、葬送は葬式だけでなく、故人を送り出すための一連の過程や文化的な営みまで含めて表現できる点が特徴です。
葬儀と告別式の違い葬儀と告別式は、同じ日に続けて行われることが多いため、混同されがちです。しかし、本来の目的は異なります。
葬儀は、宗教や宗派の教えに基づき、故人を弔う儀式です。仏式であれば僧侶による読経や焼香、神道式であれば神職による祭詞奏上や玉串奉奠などが行われます。
一方、告別式は、遺族や親族、友人、知人などが故人との最後のお別れをするための場です。献花や焼香、弔辞などを通じて、生前の思い出を振り返り、感謝や哀悼の気持ちを伝えます。
現在では、葬儀と告別式を連続して実施する形式が一般的です。全日本葬祭業協同組合連合会も、両者は本来異なる目的を持つ儀式でありながら、現在は一体的に行われるケースが多いと解説しています。
葬送と供養の違い葬送と供養も、意味を区別しておきたい言葉です。
葬送は、亡くなった人を見送り、弔うための一連の営みを指します。一方、供養は、故人や先祖を敬い、その冥福を祈ったり、感謝の気持ちを示したりする行為です。
仏教では、葬儀を終えた後も、初七日や四十九日の法要、一周忌、三回忌などを通じて故人を供養します。お盆やお彼岸の墓参りも、広い意味で供養の営みに含まれます。
つまり、葬送は亡くなった直後の見送りを中心とする概念であり、供養はその後も続く故人との精神的なつながりを表す概念と整理できます。
【日本の歴史】葬送儀礼はどのように変化してきたのか
日本の葬送儀礼は、古代から現代まで、宗教観や社会制度、家族のあり方とともに変化してきました。
古墳時代以前から続く死者を見送る習慣日本では、仏教が広まる以前から、死者を一定期間安置して弔う習慣がありました。
福岡県宗像市の海の道むなかた館による解説では、『古事記』や『日本書紀』に記された古代の葬送に関連して、「モガリ」と呼ばれる遺体の安置や、「ヨモツヘグイ」と呼ばれる飲食物の供え、「コトドワタシ」と呼ばれる別れの儀礼が紹介されています。
ただし、これらの記述がすべての地域で同じように行われていたことを意味するわけではありません。同館の解説でも、文献に記された儀礼と宗像地域の考古学的な実例は区別されています。
古墳時代には、死者を埋葬するための古墳や横穴墓などが造られました。埋葬方法や副葬品、墓の構造には、当時の社会的地位や死生観が反映されています。
仏教の広がりと火葬文化の定着日本の葬送文化に大きな影響を与えたのが仏教です。
日本における火葬の文献上の初見として知られるのは、700年の僧・道昭の火葬です。仏教では釈迦の遺体を火葬した伝承があり、仏教の普及とともに火葬の習慣も広がっていきました。
神社本庁の解説によると、702年に行われた持統天皇の大喪では仏教色の強い葬儀が取り入れられ、その後の天皇の葬儀にも影響を与えました。
中世になると、仏教式の葬儀は公家や武士にも広がります。僧侶による読経や戒名、引導など、宗派の教えに基づいた葬送儀礼が体系化されていきました。
江戸時代の寺請制度が仏式葬儀を普及させた江戸時代の葬送文化を語るうえで重要なのが、寺請制度です。
徳川幕府はキリスト教の取り締まりなどを目的として寺請制度を実施し、人々を寺院の檀家として所属させました。この制度によって寺院と一般庶民の関係が強まり、仏式による葬儀が広く定着しました。
現在でも、菩提寺との付き合いや仏壇、位牌、年忌法要などが残っている背景には、こうした歴史があります。
明治時代から現代へ、葬送の多様化明治時代になると、神道式の葬儀を一般に行うことも認められるようになりました。神社本庁によれば、神道式の葬儀である神葬祭は、日本固有の信仰を土台として整えられた儀式です。
加えて、1948年には「墓地、埋葬等に関する法律」が制定されました。墓地や納骨堂、火葬場の管理、埋葬や火葬の許可などについて法的な枠組みが整備されています。
その後、都市化や核家族化、生活様式の変化に伴い、自宅葬から葬儀会館での葬儀へ、地域中心の葬儀から家族中心の葬儀へと、実施形態も変わってきました。
現在は、一般葬や家族葬に加え、一日葬、直葬・火葬式、無宗教形式の葬送など、選択肢が広がっています。
【実践ガイド】通夜から火葬・納骨までの葬送の流れ
日本で一般的に行われる仏式の葬送では、亡くなった直後から納骨まで、いくつかの段階を経て故人を見送ります。
ただし、地域や宗教・宗派、葬儀形式によって順番や内容は異なります。
1. 臨終・死亡確認と関係者への連絡医師による死亡確認が行われた後、死亡診断書または死体検案書を受け取ります。
その後、家族や親族などへの連絡を行い、葬儀社や菩提寺、宗教関係者などに相談します。葬儀の規模や日程、喪主、会場などについても検討を始めます。
2. ご遺体の安置と納棺亡くなった人の遺体は、自宅や葬儀施設などに安置します。
安置後は、宗教や地域の習慣に従って枕飾りなどを整え、必要に応じて納棺を行います。納棺では、故人の身支度を整え、棺に納めます。
この段階で、葬儀の日時や内容、参列者への連絡、供花、祭壇などの準備も進めます。
3. 通夜通夜は、一般的に葬儀・告別式の前日に行われる儀式です。
もともとは、遺族や親族が故人のそばに付き添い、夜を通して故人を見守る意味を持っていました。
現在は夕方から数時間程度で行う形式が多く、僧侶による読経や参列者の焼香、遺族への弔問などが行われます。
仏式では、通夜の後に通夜振る舞いとして食事の席を設ける地域や家庭もあります。
4. 葬儀・告別式通夜の翌日などに、葬儀・告別式を行います。
仏式では、僧侶による読経や焼香、弔辞、弔電の紹介などが行われます。神道式では祭詞奏上や玉串奉奠、キリスト教式では祈りや賛美歌、聖書の朗読などが中心になります。
告別式では、参列者が焼香や献花を行い、故人との最後のお別れをします。
5. 出棺・火葬・収骨葬儀・告別式の後は、棺を火葬場へ運ぶ出棺を行います。
火葬場では、火葬の後、遺族や親族が遺骨を骨壺に納める収骨を行います。収骨の方法や順序は地域によって異なる場合があります。
日本の火葬や埋葬には法律上の規定があります。厚生労働省が所管する「墓地、埋葬等に関する法律」では、原則として死亡後24時間を経過するまで火葬や埋葬を行えないと定められています。また、火葬には市町村長の許可が必要です。
6. 納骨・法要・供養火葬後の遺骨は、自宅などに安置した後、墓地や納骨堂などに納めます。
納骨の時期に全国一律の決まりがあるわけではありません。葬儀当日に納骨する地域や家庭もあれば、四十九日法要や一周忌などの節目に合わせて行う場合もあります。
仏式では、初七日や四十九日の法要をはじめ、一周忌、三回忌などの年忌法要を通じて故人を供養します。
このように、葬送は火葬が終わった時点ですべて完了するわけではありません。納骨や法要、墓参りなど、故人を偲ぶ営みはその後も続いていきます。
【宗教・地域別】葬送儀礼にはどのような違いがある?
葬送儀礼は、宗教や宗派によって大きく異なります。同じ日本国内でも、故人の信仰や家族の考え方によって、儀式の内容や意味づけは変わります。
仏教式の葬送儀礼日本で広く行われているのが仏式の葬儀です。
一般的には、僧侶による読経、焼香、戒名の授与、引導などが行われます。ただし、これらの内容は仏教の宗派によって異なります。
例えば、戒名や法名の扱い、焼香の作法、葬儀における儀礼の意味づけなどには違いがあります。
仏式では、葬儀だけでなく、その後の法要や先祖供養も重視されます。四十九日や年忌法要などを通じて、故人を偲ぶ機会が設けられています。
神道式の葬送儀礼「神葬祭」神道による葬儀は「神葬祭」と呼ばれます。
神道では、故人の生前の功績や人柄を偲び、亡くなった人の御霊を丁重に祀るという考え方が中心です。
仏式の焼香に相当する儀礼として、玉串奉奠が行われます。また、神職による祭詞奏上や修祓など、神道独自の儀式もあります。
仏教式のように戒名を授けるのではなく、神道では諡(おくりな)などが用いられます。神道における死生観や祭祀の考え方が、葬送の形式にも表れています。
キリスト教式の葬送儀礼キリスト教の葬儀では、神への祈りを中心とする礼拝形式が採用されます。
日本聖公会東京教区の公式解説によると、教会での葬送式では、通夜の祈り、葬送式、逝去者記念聖餐式(レクイエム)などが行われます。納骨や埋葬の式は、別の日に実施されることもあります。
一般的には、祈り、聖書朗読、説教、賛美歌、献花などが行われます。
キリスト教では、死を神のもとへ帰ることと捉える考え方があり、故人の復活への希望や神への信仰が葬儀の根底にあります。
地域によっても葬送の習慣は異なる葬送の形式は、宗教や宗派だけでなく、地域の歴史や生活習慣によっても変わります。
例えば、通夜振る舞いの内容、葬儀当日の進行、火葬後の収骨方法、納骨の時期などは、地域や家族の慣習によって異なります。
また、同じ宗派であっても、菩提寺や地域の慣習によって儀式の細部が違うことがあります。
そのため、参列する際や葬儀を準備する際には、全国共通の作法だけで判断せず、故人の宗旨や家族の意向、地域の慣習を確認することが大切です。
【2026年最新】現代の葬送事情と葬儀にかかる費用
葬送の考え方は、家族構成や地域社会とのつながり、宗教観、経済状況などの変化を受けて多様化しています。
2026年5月12日、株式会社鎌倉新書は「第7回お葬式に関する全国調査(2026年)」を公表しました。直近2年以内に喪主または喪主に準ずる立場を経験した40歳以上の男女2,000人を対象に、2026年2月27日から3月3日までインターネット調査を実施したものです。
2026年は家族葬が47.0%で最多同調査によると、実際に行われた葬儀の形式で最も多かったのは家族葬で、全体の47.0%でした。
一般葬は30.2%、一日葬は11.9%、直葬・火葬式は10.8%となっています。
家族葬は前回調査の50.0%から3ポイント減少しました。一方、一日葬と直葬・火葬式はそれぞれ増加しており、葬儀の規模や形式が一つに集約されるのではなく、選択肢が分かれている状況がうかがえます。
葬送・葬儀にかかる費用はいくら?2026年の同調査では、葬儀費用の総額として96.73万円が公表されています。形式別の金額は次のとおりです。
- 一般葬:122.01万円
- 家族葬:96.39万円
- 一日葬:74.43万円
- 直葬・火葬式:49.56万円
最も多く選ばれた家族葬と一般葬を比較すると、約25.62万円の差があります。また、一般葬と直葬・火葬式では、約72.45万円の差が生じています。
ただし、これらは全国調査で示された金額であり、個々の葬儀の確定料金ではありません。地域、参列者数、式場、安置日数、祭壇、飲食、返礼品などによって実際の費用は変わります。
葬儀社の見積もりを比較する際には、基本料金だけでなく、追加料金や宗教者へのお布施など、どこまでが見積もりに含まれているのかを確認する必要があります。
葬儀の事前準備をしていない人は63.8%2026年の調査で注目したいのが、葬儀に向けた事前準備の実態です。
喪主経験者の63.8%が、葬儀の事前準備をしていなかったと回答しました。また、葬儀業者を選ぶ際に87.1%が他社と比較せず、1社のみで決定していたことも明らかになっています。
大切な人を亡くした直後は、精神的な負担が大きいだけでなく、搬送や安置、葬儀の日程調整、関係者への連絡など、短期間に多くの対応が必要になります。
その状況では、複数の葬儀社を比較したり、費用の内訳を細かく確認したりする余裕がなくなることもあります。
同調査では、葬儀を実施する際に困ったこととして「お布施の相場・マナーがわからない」という問題も挙げられました。葬送に関する知識不足は、遺族の精神的・経済的な負担につながっています。
現代の葬送は「規模」よりも「納得できる見送り方」が重視される現代の葬送では、大勢の参列者を集めることだけが故人を大切にする方法ではなくなっています。
家族葬は、親族や親しい人を中心に見送る形式です。参列者を限定することで、落ち着いた環境で故人との別れの時間を持ちやすくなります。
一日葬は、通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を中心に一日で進める形式です。遺族や参列者の負担を抑えたい場合に検討されます。
直葬・火葬式は、一般的な通夜や告別式を行わず、火葬を中心に故人を見送る形式です。ただし、宗教的な儀式を省略する場合には、菩提寺や親族の考え方との調整も必要になります。
また、故人の趣味や人柄を反映した音楽葬や自由葬など、従来の形式にとらわれない見送り方もあります。
【プロの結論】後悔しない葬送を選ぶための判断基準葬送の形式を選ぶ際に大切なのは、費用の安さや参列者の多さだけで判断しないことです。
確認しておきたい要点は、次の5つです。
- 故人の希望:生前に希望していた宗教や葬儀形式、見送られ方を尊重できるか。
- 家族の意向:遺族がどのような形で別れの時間を持ちたいと考えているか。
- 宗教・宗派:菩提寺や宗教関係者との関係、必要な儀式を確認できているか。
- 費用の透明性:基本料金、追加費用、飲食費、返礼品費などの内訳が明確か。
- 葬儀後の供養:納骨先や法要、墓の管理などを含めて無理のない計画になっているか。
特に注意したいのは、家族葬や直葬を選べば必ずしも経済的な負担が小さくなるとは限らない点です。参列者が少なくても、式場使用料や搬送費、安置費用などが発生する場合があります。
また、費用を抑えるために儀式を簡略化した結果、後から親族間で意見が食い違ったり、菩提寺との関係に影響したりする可能性もあります。
葬送は、故人を送り出すための儀式であると同時に、残された人々が別れを受け止めるための時間でもあります。誰のために、どのような形で見送るのかを家族で共有することが、後悔の少ない選択につながります。
葬送とは?意味・流れ・費用に関するよくある質問(FAQ)
Q1:葬送とは簡単にいうと何ですか?
A1:葬送とは、亡くなった人を墓所まで送り、弔うことです。現在では、通夜、葬儀、告別式、火葬、納骨など、故人を見送り供養する一連の営みを広く指す場合もあります。
Q2:葬送の正しい読み方は何ですか?
A2:「そうそう」と読みます。「葬」は葬ること、「送」は送り届けることを意味します。
Q3:葬送と葬儀は同じ意味ですか?
A3:厳密には異なります。葬送は故人を見送る一連の営みを指す広い言葉で、葬儀はその中で行われる宗教的な儀式を指します。
Q4:葬送と葬式、告別式にはどのような違いがありますか?
A4:葬式は一般的に葬儀全体を指す言葉です。告別式は参列者が故人と最後のお別れをする場であり、葬儀と続けて行われることが多くなっています。
Q5:葬送は通夜から納骨まで、どのくらいの期間がかかりますか?
A5:一般的には、通夜と葬儀・告別式を数日のうちに行い、その後に火葬します。納骨は葬儀当日、四十九日法要、一周忌などに合わせて行う場合があり、家庭や地域の習慣によって異なります。
Q6:葬送にかかる費用は2026年現在、いくらですか?
A6:鎌倉新書の2026年調査では、葬儀費用の総額は96.73万円と公表されています。形式別では一般葬122.01万円、家族葬96.39万円、一日葬74.43万円、直葬・火葬式49.56万円です。実際の費用は地域や葬儀内容によって異なります。
Q7:宗教に関係なく葬送を行うことはできますか?
A7:可能です。宗教儀式を行わない無宗教葬や自由葬などの形式もあります。ただし、菩提寺との関係や親族の希望、納骨先の受け入れ条件などは事前に確認することが大切です。
葬送とは、亡くなった人を墓所まで送り、弔うことを意味する言葉です。現在では、通夜や葬儀、告別式、火葬、納骨など、故人を見送る一連の営みを広く表す言葉として使われています。
葬儀は宗教的な儀式、葬式は一般的な呼び方、告別式は故人との最後のお別れの場という違いがあります。また、葬送儀礼は日本の歴史や宗教、地域の文化と深く結びついてきました。
2026年の葬儀事情を見ると、家族葬が47.0%を占める一方、一日葬や直葬・火葬式なども選ばれており、葬送のあり方は多様化しています。費用や儀式の規模だけでなく、故人の意思、遺族の希望、宗教的な背景、葬儀後の供養まで考慮することが大切です。
葬送に唯一の正解はありません。大切なのは、故人がどのような人生を歩んできたのかを振り返り、残された人々が納得できる形で見送ることです。葬送の意味を正しく理解することは、人生の最期と向き合い、大切な人との別れを考える第一歩になります。
主な事実確認資料
- 小学館『デジタル大辞泉』・『精選版 日本国語大辞典』
- 厚生労働省「墓地、埋葬等に関する法律」
- 神社本庁「神葬祭」
- 日本聖公会東京教区「教会での葬儀について」
- 株式会社鎌倉新書「第7回お葬式に関する全国調査(2026年)」
- 全日本葬祭業協同組合連合会「葬儀・告別式」「葬儀の流れ」
- 福岡県宗像市「古墳時代のお葬式と須恵須賀浦遺跡」