全国展開している大手チェーンだけが、うどんの魅力を代表しているわけではない。地域に根差したチェーンには、その土地の食文化を色濃く反映したブランドが存在する。
九州地方:博多うどん・北九州うどん1951年創業。天然素材のだしにこだわる博多うどんの代表的なブランド。ごぼう天うどんや丸天うどんが定番。
福岡・佐賀を中心に展開。麺の硬さを「かた麺・中麺・やわ麺」から選べる。スープのつぎ足しができることでも知られる。
北九州発祥。ごぼ天や肉うどん、ぼた餅などを組み合わせた地域色の強い食堂型ブランド。
福岡のうどん文化は、讃岐うどんのような強いコシだけを追求するものではない。柔らかい麺とだしの調和を楽しむスタイルも根付いている。
特に牧のうどんは、麺の硬さを選べるため、同じ店でも食感の好みを反映しやすい。
関東地方:山田うどん食堂
山田うどん食堂
埼玉県所沢市に本社を置く山田食品産業が展開。1935年創業で、うどん、そば、丼物、定食などを幅広く提供する。
山田うどん食堂は、関東地方、とりわけ埼玉県との結びつきが強い。うどん専門店というより、日常の食事を支えるファミリー食堂として利用されている。
看板メニューの一つが、もつ煮込みの「パンチ」。かき揚げ丼や日替わりセットもあり、麺類だけでは物足りない人にも選ばれやすい。
2026年の主要チェーン店舗数店舗数を見ると、各ブランドの全国展開の進み具合が分かる。
- 丸亀製麺:887店舗(2026年3月末、国内)。
- はなまるうどん:418店舗(2026年2月時点)。
- 資さんうどん:121店舗(2026年9月時点、すかいらーくグループの月次資料)。
- 山田うどん食堂など:151店舗(2026年3月末、山田食品産業の運営店舗全体)。
- グルメ杵屋グループ:359店舗(2026年3月末、うどん・そば・和食など全ブランドの合計。うち、うどん業態108店舗)。
各社で集計時点や対象ブランドの範囲が異なるため、単純な順位にはできない。
2026年は資さんうどんとつるとんたんにも経営面の変化2026年の外食業界で見逃せないのが、資さんうどんの出店拡大だ。
すかいらーくホールディングスの資料によると、資さんうどんは2024年10月のグループ入り時点で74店舗だったが、2026年8月末には117店舗に増加。加えて、2026年6月には台湾1号店を出店した。9月の月次資料では国内121店舗となっている。
一方、つるとんたんにも大きな動きがあった。
2026年9月17日、運営元のカトープレジャーグループは、つるとんたん事業をサンマルクホールディングスへ128億円で承継することで合意したと発表した。
1989年に大阪・宗右衛門町で1号店を開いた同ブランドは、うどん専門レストランとして独自のポジションを築いてきた。今後はサンマルクHDの経営資源を背景に、ブランドの成長がどのように進むかが注目される。
【プロの結論】2026年におすすめのうどんチェーン店は目的で選ぶ

全国ランキングの1位は丸亀製麺だが、すべての人にとって最良の店が同じとは限らない。
食べる人の好みや利用目的によって、おすすめのブランドは変わる。
目的別おすすめランキング
できたての麺を楽しみたいなら丸亀製麺
店内製麺、揚げたての天ぷら、薬味の自由度が魅力。うどんの食感を重視する人におすすめ。
日常的に安く食べたいならはなまるうどん
1玉360円のかけうどん小など、手頃な基本メニューが魅力。価格と量のバランスを重視する人におすすめ。
具材とだしを楽しむなら資さんうどん
肉ごぼ天やぼた餅など、食事全体の満足感を求める人におすすめ。
ゆっくり食事を楽しむならつるとんたん
創作メニューや店舗の雰囲気も含めて楽しみたい人向け。
関西風だしが好きなら杵屋
自家製麺と関西風だしの組み合わせを楽しみたい人向け。
食事のボリュームを重視するなら山田うどん食堂
うどんに丼物や定食を組み合わせたい人向け。
- 丸亀製麺:混雑時のセルフ方式や、店内の行列が苦手な人。
- はなまるうどん:店舗で粉から打つ麺に強くこだわる人。
- 資さんうどん:強い讃岐風のコシを最優先する人。
- つるとんたん:低価格で短時間の食事を求める人。
- 山田うどん食堂:うどん専門店ならではの麺やだしだけを追求したい人。
2026年の調査で丸亀製麺が1位になったことは、全国的な支持を示す興味深い結果だ。
ただし、調査は「最高にうまいと思う店」を尋ねたアンケートであり、麺の硬さやだしの濃度を統一して実施した食べ比べ試験ではない。得票率15.4%も、全国民の15.4%が丸亀製麺を最もおいしいと評価したという意味ではない。
本当に自分に合う店を見つけるなら、次の3点を意識したい。
1. 麺のコシと柔らかさのどちらを好むか。
2. だしの風味を重視するか、具材のボリュームを重視するか。
3. 食事の価格、提供スピード、店舗の雰囲気のどれを優先するか。
この3つを整理すれば、ランキング上位以外のチェーンにも、自分にとっての一番が見つかるはずだ。
【うどんチェーン店】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年に一番おいしいと評価されたうどんチェーンはどこ?
A1:2026年8月5日に実施された全国男女1,203人の調査では、丸亀製麺が1位で得票率15.4%。2位ははなまるうどんの9.1%、3位は資さんうどんの4.1%だった。
Q2:丸亀製麺とはなまるうどんはどちらが安い?
A2:公式掲載価格では、かけうどんは丸亀製麺の並440円、はなまるうどんの小360円。どちらも1玉を基準にすると、はなまるうどんのほうが80円安い。ただし、店舗による価格差には注意したい。
Q3:資さんうどんで初めて食べるなら何がおすすめ?
A3:看板メニューの肉ごぼ天うどんがおすすめ。甘辛い牛肉、ごぼ天、だし、柔らかい麺の組み合わせを楽しめる。食後には名物のぼた餅も候補になる。
Q4:セルフ方式ではないうどんチェーン店はある?
A4:資さんうどん、つるとんたん、杵屋、山田うどん食堂などは、一般的なレストラン・食堂型の注文方式を採用する店舗が中心。店舗によって提供方式が異なる場合がある。
Q5:地域限定でおすすめのうどんチェーンは?
A5:福岡では因幡うどんや牧のうどん、北九州発祥の資さんうどんが代表的。埼玉を中心とした関東では山田うどん食堂も選択肢になる。
2026年のうどんチェーン店ランキングでは、丸亀製麺が1位、はなまるうどんが2位、資さんうどんが3位という結果になった。
3社の強みはそれぞれ異なる。
- 丸亀製麺:店内製麺による打ち立ての麺と揚げたての天ぷら。
- はなまるうどん:いりこだしと手頃な価格、量を選べる使いやすさ。
- 資さんうどん:北九州らしいだし、肉ごぼ天、豊富な食堂メニュー。
加えて、つるとんたんや杵屋、山田うどん食堂、因幡うどん、牧のうどんなどにも、それぞれ違った魅力がある。
うどんのおいしさは、麺のコシだけで決まるものではない。だし、具材、価格、注文方式、食べる場所や時間まで含めて、自分に合う一軒を選ぶことが満足度につながる。
まずはランキング1位の丸亀製麺を試し、はなまるうどんや資さんうどんと食べ比べてみるのも面白い。2026年は、全国チェーンと地域の名店の両方に目を向けながら、自分にとって最高の一杯を見つけたい。