2026年のワールドシリーズ視聴率は、NHK総合で放送された第1戦「レイズ対ブルワーズ」が、関東地区で個人視聴率2.6%・世帯視聴率5.0%を記録した。ビデオリサーチが公表した2026年10月19日~25日の週間リアルタイム視聴率ランキングに掲載された数字だ。放送日は10月24日で、対象時間は午前9時から61分間となっている。
2025年は大谷翔平、山本由伸らが所属するドジャースの活躍もあり、第1戦で世帯18.2%、第6戦では20.7%を記録した。2026年は対戦カードが変わり、米国での視聴者数と日本国内のテレビ視聴率にも異なる動きが表れている。最新の公式データを基に、試合別の数字、歴代の比較、個人・世帯視聴率の違いまで整理する。
【2026年最新】ワールドシリーズ第1戦の視聴率は個人2.6%・世帯5.0%

2026年のワールドシリーズ第1戦は、10月24日にNHK総合で放送された「MLB2026・ワールドシリーズ第1戦・レイズ×ブルワーズ」だ。
ビデオリサーチの週間リアルタイム視聴率ランキングによると、関東地区の数字は次のとおり。
2026年10月24日・NHK総合/関東地区2.6%
個人視聴率5.0%
世帯視聴率
放送開始
午前9時
集計時間
61分間
週間スポーツ部門
10位
出典:ビデオリサーチ「週間リアルタイム視聴率ランキング」2026年10月19日~25日
2026年の対戦カードは、タンパベイ・レイズとミルウォーキー・ブルワーズ。
ドジャースやヤンキースのような大都市圏を本拠地とする人気球団同士の対戦ではなく、米国のテレビ市場規模という観点では厳しい条件だった。
第1戦はブルワーズが3対2で勝利。米FOXが発表した平均視聴者数は1226万人で、2025年のドジャース対ブルージェイズの1330万人には届かなかったものの、直近7年間のワールドシリーズ第1戦では3番目に多い数字となった。
つまり、米国では小規模市場同士の対戦という事前の懸念ほど視聴者数は落ち込まなかった。一方、日本の関東地区では5.0%という数字になっており、国内と米国で視聴動向に違いが見られる。
2.6%・5.0%は試合全体の平均なのかここは数字を読むうえで特に注意したい部分だ。
2.6%・5.0%は、第1戦の放送全体を一括した数字ではない。ビデオリサーチの週間ランキングに掲載されているのは、午前9時から61分間の放送枠である。
同じ試合は、午前10時4分から110分間の放送枠についても視聴人数ランキングに掲載されている。
この後半部分の平均視聴人数は238.2万人、到達人数は816.7万人だった。前半部分は平均272.2万人、到達人数839.4万人となっている。
視聴率と視聴人数は異なる指標であり、これらを混ぜて第1戦全体の視聴率と解釈することはできない。
【基本知識】個人視聴率と世帯視聴率は何が違う?
ワールドシリーズの報道でよく登場する「個人視聴率」と「世帯視聴率」。
この2つは同じ番組を対象にしていても、計算の基準が異なる。
世帯視聴率とは世帯視聴率は、テレビを所有している世帯のうち、対象番組を視聴していた世帯の割合を示す指標だ。
例えば、世帯視聴率5.0%なら、調査対象となるテレビ所有世帯のうち5.0%がその番組を視聴していたことを意味する。
家族のうち1人が視聴していても、その世帯は視聴世帯としてカウントされる。
個人視聴率とは個人視聴率は、調査対象となる世帯に住む4歳以上の個人のうち、実際に番組を視聴していた人の割合を示す。
性別や年齢層などに分けて分析できる点も特徴だ。
ビデオリサーチは、世帯視聴率と個人視聴率を同じ調査パネルで測定している。テレビを見ている人を個別に把握することで、番組がどのような視聴者層に届いているのかも分析できる。
| 比較項目 | 個人視聴率 | 世帯視聴率 |
|---|---|---|
| 測定対象 | 4歳以上の個人 | テレビ所有世帯 |
| 集計基準 | 見ていた人の割合 | 見ていた世帯の割合 |
| 分析できること | 性別・年齢別など | 視聴世帯の広がり |
| 2026年第1戦 | 2.6% | 5.0% |
| 主な用途 | 視聴者層の把握 | 番組全体の世帯への浸透度 |
世帯視聴率の方が個人視聴率より高くなるのは、世帯内の誰か1人でも見ていれば、その世帯が視聴したと判断されるためだ。
したがって、2026年第1戦の世帯5.0%と個人2.6%は矛盾した数字ではない。
【2025年と比較】大谷翔平・山本由伸が出場した大会の視聴率は?
2025年のワールドシリーズは、ロサンゼルス・ドジャースとトロント・ブルージェイズの対戦だった。
日本では大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希らが所属するドジャースへの関心が高まり、NHK総合の中継も大きな注目を集めた。
2025年第1戦は世帯18.2%2025年10月25日にNHK総合で中継された第1戦は、関東地区で世帯視聴率18.2%、個人視聴率10.2%を記録した。
瞬間最高世帯視聴率は20.6%。大谷翔平が第2打席を迎えた午前9時51分に記録された。
大谷は試合中にワールドシリーズ初本塁打となる2ランを放ったものの、ドジャースは初戦を落とした。試合の展開と日本人選手への注目が重なった一戦だった。
第6戦は世帯20.7%まで上昇さらに注目されたのが、11月1日の第6戦だ。
山本由伸が先発し、6回を5安打1失点に抑える好投を披露。大谷翔平も出場し、佐々木朗希も救援登板した。
この試合のNHK総合の視聴率は、午前10時11分から103分間で世帯20.7%、個人11.4%だった。
午前8時56分から72分間も世帯19.1%、個人10.7%を記録している。
2025年はドジャースが第7戦まで勝負を持ち込んだこともあり、シリーズ終盤まで日本の視聴者の関心が続いた。
2026年との違いを考えるうえでは、単純な球団人気だけでなく、日本人選手の出場状況、試合展開、放送時間も重要な要素となる。
【歴代視聴率ランキング】2024~2026年の主な記録を比較
ワールドシリーズの歴代視聴率を比較するときは、放送局、試合、放送時間、調査地域をそろえる必要がある。
ここでは、ビデオリサーチ調べの関東地区で公表された主な数字を整理する。
| 年・試合 | 放送局 | 個人視聴率 | 世帯視聴率 |
|---|---|---|---|
| 2026年第1戦・前半61分 | NHK総合 | 2.6% | 5.0% |
| 2025年第1戦 | NHK総合 | 10.2% | 18.2% |
| 2025年第6戦 | NHK総合 | 11.4% | 20.7% |
| 2024年第1戦 | フジテレビ系 | 7.1% | 12.7% |
| 2024年第2戦 | フジテレビ系 | 8.1% | 13.9% |
| 2024年第3戦 | フジテレビ系 | 4.3% | 8.2% |
| 2024年第4戦 | フジテレビ系 | 4.8% | 9.3% |
| 2024年第5戦 | フジテレビ系 | 4.6% | 8.7% |
出典:スポニチ、日刊スポーツ、ビデオリサーチ公表資料。2026年は前半61分間、2025年・2024年は各報道で公表された放送枠の数字。
この比較で目を引くのは、2025年第6戦の世帯20.7%だ。
2024年の第1戦から第5戦までの数字と比べても高く、2025年のドジャース対ブルージェイズが国内で強い関心を集めたことがうかがえる。
ただし、この表は公表された試合別データの比較であり、全時代を網羅した公式の歴代ランキングではない。放送時間や集計区間が異なるため、単純に順位を付けることには限界がある。
米国のワールドシリーズ視聴者数も比較日本の視聴率とは別に、米国では平均視聴者数が発表されている。
2026年のブルワーズ対レイズは、FOXでの5試合平均が1169万人だった。
| 年 | 対戦カード | 試合数 | 米国平均視聴者数 |
|---|---|---|---|
| 2026年 | ブルワーズ対レイズ | 5試合 | 1169万人 |
| 2025年 | ドジャース対ブルージェイズ | 7試合 | 1571万人 |
| 2024年 | ドジャース対ヤンキース | 5試合 | 1521万人 |
| 2023年 | レンジャーズ対ダイヤモンドバックス | 5試合 | 911万人 |
出典:Sports Media Watch。米国FOXの平均視聴者数であり、日本の関東地区視聴率とは異なる統計。
2026年は2025年比で約26%減少した一方、2023年のドジャース不在のシリーズと比較すると約28%増加している。
また、2026年第1戦はFOX、FOX Deportes、Univisionの合計で1226万人、第2戦はFOXとFOX Deportesの合計で1085万人だった。第1戦だけを比較すると、2025年の1331万人から約8%の減少にとどまっている。
このように、2026年の視聴者数は2025年から減少したものの、対戦カードの市場規模を考えれば一定の健闘を見せた。
【視聴率が変動する理由】大谷翔平・山本由伸の存在と放送環境
ワールドシリーズの視聴率は、単純に試合の知名度だけで決まるわけではない。
日本国内の数字を分析する際には、少なくとも次の4点を考慮したい。
1. 日本人選手が出場しているか2024年、2025年のドジャースには大谷翔平と山本由伸が在籍していた。
大谷の打席、山本の先発登板、優勝が決まる瞬間など、日本の視聴者が注目する場面が複数存在した。
特に2025年第6戦は山本の好投によってシリーズが最終第7戦へ持ち込まれ、視聴者の関心をつなぐ試合となった。
一方、2026年のレイズ対ブルワーズにはドジャースが出場していない。
日本国内での視聴率を比較する際には、こうした日本人選手への関心の違いも背景として考える必要がある。ただし、選手の存在だけで視聴率の差を説明することはできない。
2. 試合開始時間と放送時間MLBの試合は日本時間の午前中に放送されることが多い。
そのため、平日か休日か、午前9時開始か午前10時開始かによって、視聴できる人の範囲が変わる。
2026年第1戦は土曜日の午前9時にNHK総合で放送された。前半と後半で視聴人数にも違いが見られたことから、時間帯をそろえた比較が欠かせない。
3. NHK総合とNHK BSの違いワールドシリーズは、NHK総合だけでなくNHK BSでも放送されることがある。
例えば2025年第7戦はNHK BSで中継され、ビデオリサーチ調べの平均視聴人数は1055万5000人と報じられた。
ただし、BSについては地上波と同じ形式の平均世帯視聴率が公表されていない。したがって、BSの視聴人数とNHK総合の世帯視聴率を直接比較するのは適切ではない。
4. 試合展開とシリーズの長さ2025年は第7戦までもつれた一方、2026年はブルワーズがレイズを4勝1敗で下し、5試合で決着した。
優勝決定戦まで進むかどうかは、シリーズ終盤の視聴者数にも影響する。
2026年第5戦はFOXとFOX Deportesの合計で1422万人を記録。2025年の優勝決定となった第7戦の数字とは試合条件が異なるが、優勝決定の瞬間には引き続き大きな関心が集まった。
【プロの結論】ワールドシリーズ視聴率は3つの数字を分けて読む
ワールドシリーズの視聴率を正しく評価するなら、次の3つを混同しないことが大切だ。
第一に、日本の関東地区視聴率。
2026年第1戦の2.6%・5.0%は、ビデオリサーチが公表した特定の61分間の数字である。試合全体の平均と決めつけてはいけない。
第二に、全国の平均視聴人数。
全国32地区の推計に基づく視聴人数は、関東地区の視聴率とは別の指標だ。平均視聴人数と到達人数も区別する必要がある。
第三に、米国の平均視聴者数。
FOXが公表する1226万人や、5試合平均1169万人は米国のテレビ視聴者数であり、日本の視聴率とは母数も測定方法も異なる。
特に2025年と2026年を比較する際には、ドジャースの出場、日本人選手の存在、放送局、試合時間、シリーズの長さを考慮したい。
2026年の数字だけを見て「MLB人気が急落した」と判断するのは早計だ。米国ではスモールマーケット同士の対戦でも第1戦に1226万人が集まっており、国内と海外で異なる視聴傾向が確認できる。
【よくある質問】ワールドシリーズ視聴率に関するFAQ
Q1:2026年ワールドシリーズ第1戦の視聴率は何%?
A1:ビデオリサーチの週間ランキングでは、NHK総合で放送された第1戦の午前9時から61分間が、関東地区で個人2.6%・世帯5.0%だった。
Q2:2025年のワールドシリーズで最も高かった視聴率は?
A2:今回比較したNHK総合の公表データでは、第6戦の世帯20.7%・個人11.4%が高い数字となっている。山本由伸の好投でドジャースがシリーズを第7戦へ持ち込んだ試合だった。
Q3:大谷翔平や山本由伸が出場すると視聴率は上がる?
A3:2024年・2025年のドジャース戦では高い視聴率が記録された。ただし、選手の人気だけでなく、対戦相手、試合時間、放送局、試合展開なども影響するため、選手の出場だけを原因と断定することはできない。
Q4:米国の1226万人と日本の視聴率5.0%は比較できる?
A4:直接比較はできない。1226万人は米国の平均視聴者数であり、5.0%は日本の関東地区の世帯視聴率だからだ。調査対象と指標が異なる。
2026年のワールドシリーズ第1戦は、NHK総合の関東地区で個人2.6%・世帯5.0%を記録した。
2025年のドジャース対ブルージェイズでは、第1戦が世帯18.2%、第6戦が20.7%に達しており、両年の数字には大きな違いがある。
一方、米国では2026年のレイズ対ブルワーズが5試合平均1169万人を記録。2025年より減少したものの、2023年のシリーズを上回った。
視聴率を比較するときに大切なのは、数字の大小だけでなく、どの地域で、どの放送局が、何時から何分間放送した数字なのかを確認することだ。
2026年のワールドシリーズは、日本人選手が活躍した2025年とは異なる視聴環境を映し出した。今後のMLB中継を評価する際にも、個人視聴率・世帯視聴率・平均視聴人数を分けて追うことが、実態を正しく理解する近道となる。