2026年11月現在、ストロング系チューハイは販売終了したわけではない。サントリーの「-196ストロングゼロ」やキリンの「氷結ストロング」など、アルコール度数9%の商品は現在も公式商品情報に掲載されている。一方、アサヒビールとサッポロビールは、アルコール度数8%以上の新商品の発売を控える方針を打ち出しており、かつての高アルコール路線から酒類メーカー各社の戦略は変化している。
2026年11月4日には、サントリーが「-196無糖」の新フレーバー発売と定番商品のリニューアルを発表した。新商品のアルコール度数は7%。9%の商品が残る一方で、メーカーの開発の中心は無糖・低中アルコールへと移りつつある。市場規模の推移、各社の販売方針、厚生労働省の飲酒ガイドライン、9%と7%の純アルコール量の違いから、ストロング系チューハイの現在地を整理する。
【2026年最新】ストロング系チューハイは今も買える?販売中の商品を確認

2026年11月6日時点で、ストロング系チューハイは販売されている。インターネット上で見られる「ストロング系は販売終了した」という情報は、メーカーによる新商品の発売停止と、既存ブランドの全面的な販売終了を混同しているケースがある。
サントリーのストロングゼロは現在も販売中代表的な商品であるサントリーの「ストロングゼロ」は、ブランド名称の変更を経て現在も展開されている。
サントリーの公式FAQによると、従来の「-196℃ストロングゼロ」は「-196ストロングゼロ」として継続販売されている。商品名から「℃」がなくなったことは、商品の全面的な販売終了を意味しない。
公式の商品案内では、アルコール度数9%の定番商品として、次のフレーバーが掲載されている。
- -196ストロングゼロ〈ダブルレモン〉
- -196ストロングゼロ〈ダブルグレープフルーツ〉
- -196ストロングゼロ〈ダブルシークヮーサー〉
- -196ストロングゼロ〈ダブル完熟梅〉
- -196ストロングゼロ〈無糖ドライ〉
つまり、ストロングゼロという名称も、9%というアルコール度数も、2026年に消滅したわけではない。ただし、販売店や地域によって在庫状況は異なる。公式商品情報への掲載と、すべての店舗で購入できることは同じではない点に注意したい。
なお、サントリーは2026年11月4日、「-196無糖〈パイナップル&オレンジ〉」を2027年1月26日から期間限定で発売すると発表した。アルコール度数は7%。定番の無糖4商品も2026年11月中旬以降、順次リニューアルされる予定だ。無糖シリーズの2026年1~9月販売数量は前年同期比104%だった。
ストロング系チューハイの販売終了は一律ではないストロング系という言葉は、一般にアルコール度数8%以上の高アルコールRTDを指す際に使われる。ただし、法律で統一された商品カテゴリーではなく、報道や市場調査によって定義が異なる場合がある。
そのため、メーカーが8%以上の新商品を出さないと発表しても、既存商品がその日に一斉に販売終了するわけではない。特定商品の製造終了、ブランド名の変更、企業全体の開発方針の転換は、それぞれ別の出来事として理解する必要がある。
【販売終了の理由】ストロング系チューハイが縮小した経緯と市場の変化
ストロング系チューハイの販売方針が変わった背景には、健康への配慮だけでなく、消費者の飲酒スタイルと市場の需要構造の変化がある。
2010年代後半に拡大した高アルコール市場ストロング系は、低価格でありながらアルコール度数が高く、少ない本数でも多くのアルコールを摂取できる商品として支持を集めた。
特に2010年代後半から2020年前後にかけて、9%前後の缶チューハイはRTD市場の重要なカテゴリーとなった。RTDとは「Ready to Drink」の略で、缶チューハイや缶ハイボールのように、購入後すぐに飲めるアルコール飲料を指す。
しかし、高アルコール商品には以前から、短時間で飲み過ぎやすいことや、飲酒量のコントロールが難しくなる可能性などが指摘されていた。
2024年2月、アサヒビールとサッポロビールが方針転換大きな転換点となったのが2024年2月だ。
アサヒビールは、アルコール度数8%以上の缶チューハイについて、今後は新商品を発売しない方針を明らかにした。Business Insider Japanの取材に対し、アサヒグループの広報担当者は、既存商品の販売は継続する方針も説明している。
当時の報道によれば、アサヒグループが扱う8%以上の商品は2020年の79種類から2023年には2種類まで減少していた。すでに商品構成の見直しは進んでいたのである。
同月、サッポロビールも8%以上のストロング系缶チューハイについて、新商品の発売を行わない方針を明らかにした。
TBSの2024年2月14日の報道では、当時のサッポロビール社長・野瀬裕之氏が、高アルコール商品の需要が弱まっていることや健康志向の高まりを理由に挙げていた。
市場データにも表れたストロング系離れこの方針転換は、メーカー側だけの判断ではない。
調査会社インテージのデータを紹介したJ-CASTニュースによると、ハイボールを含む缶チューハイ市場の2023年の販売金額は5,333億円。そのうちアルコール度数8~9%の商品が占める割合は約26%だった。
2017年には金額ベースで約43%を占めていた高アルコール商品の存在感は、2023年には大きく低下している。
加えて、食品新聞がマーチャンダイジング・オンの全国スーパーPOSデータを基に報じた調査では、8%以上の商品が販売数量に占める割合は、2019年の41%から2024年1~7月には20%へ低下した。調査対象は全国6,673店舗である。
これらの数字は、金額ベースと販売数量ベースで集計方法が異なるものの、高アルコール商品の構成比が縮小してきた方向性を示している。
【市場規模の推移】2026年のチューハイ市場は縮小しているのか
ここで押さえておきたいのは、ストロング系の縮小と、チューハイ市場全体の縮小は同じではないという点だ。
高アルコール商品が苦戦する一方、無糖や低~中アルコールのチューハイは新たな需要を獲得している。
RTD市場全体は2017年から約1.5倍に拡大キリンビールが2026年6月に公表した「無糖チューハイ大全2.0」では、インテージSRI+のデータを使い、2017~2025年のRTD市場の販売容量を分析している。
その資料によると、対象6業態におけるRTDの販売容量は、2017年の約100万3,000キロリットルから2025年には約151万1,000キロリットルに増加した。約1.5倍の規模である。
コロナ禍後に外食需要が戻ったことで一時的な減少も見られたが、長期的にはRTD市場全体が成長している。
この数字から読み取れるのは、缶チューハイそのものの人気がなくなったのではなく、売れる商品の種類や飲用目的が変わっているということだ。なお、これはスーパー、コンビニ、ドラッグストアなど6業態を対象としたキリンの定義による市場データであり、全国すべての酒類販売量を示すものではない。
2025年に存在感を高めた無糖チューハイ同じキリンの2026年資料では、無糖チューハイの販売シェアが2020年から2025年にかけて約5倍に拡大したことも示されている。
資料に掲載された販売シェアは、2020年の4.1%から2025年には20.9%へ上昇。2024年には購入容量の推計値でハイボールを上回った。
無糖商品の人気を支えているのは、甘さを抑えた味わいや食事との相性、アルコール度数を選べる商品の多様化などだ。
ただし、無糖はアルコールが少ないという意味ではない。実際、無糖チューハイにも7%や9%の商品が存在する。糖類の有無とアルコール摂取量は分けて考える必要がある。
2026年の市場を理解するうえでは、ストロング系の衰退だけを見るのではなく、無糖・中アルコール・低アルコールへの需要移行を合わせて見ることが重要だ。
【大手4社を比較】アサヒ・サッポロ・サントリー・キリンの2026年販売方針
各メーカーの対応は一律ではない。アサヒとサッポロは8%以上の新商品の開発・発売を控える方針を打ち出した一方、サントリーとキリンは9%の商品を現在もラインアップに残している。
ただし、9%の商品を継続販売している企業も、7%以下や無糖などのカテゴリーを強化している。各社の違いを整理すると、次のようになる。
| メーカー | ストロング系の現状 | 主な商品・方針 |
|---|---|---|
| アサヒビール | 8%以上の新商品の発売を行わない方針 | 2025年までに3.5%以下の低アルコール・ノンアルコール商品の販売容量構成比20%を目指す方針を掲げた。 |
| サッポロビール | 8%以上の新商品の発売を行わない方針 | 濃いめのレモンサワー、男梅サワー、氷彩1984など、個性のあるRTDブランドを強化。 |
| サントリー | 9%のストロングゼロを継続展開 | -196ストロングゼロに加え、4%・7%の無糖シリーズを展開。2026年11月には無糖商品の刷新を発表。 |
| キリンビール | 9%の商品を継続展開 | 氷結ストロング、氷結無糖、麒麟特製レモンサワーなど。2026年はRTDカテゴリーの販売金額前年比6%増を目標に設定。 |
アサヒビールが推進する「スマートドリンキング」は、飲む人も飲まない人も、それぞれの状況に合わせた飲み方を選べる環境づくりを目指す取り組みだ。
同社は2025年までに、アルコール度数3.5%以下の商品とノンアルコール商品の販売容量構成比を20%にする目標を掲げていた。対象はビール類、RTD、ノンアルコール商品の合計である。
この目標は単に高アルコール商品を減らすだけではなく、飲酒の選択肢そのものを広げる戦略と位置付けられる。2026年の商品展開でも、アサヒ贅沢搾りや未来のレモンサワーなど、異なる価値を打ち出すRTDが展開されている。
サッポロビール:高アルコールからブランド独自の味わいへサッポロビールは、2024年に8%以上の新商品を発売しない方針を明らかにした。
その後のRTD事業は、濃いめのレモンサワーや男梅サワーなど、味わいの個性を重視する方向へ進んでいる。
2025年12月5日の公式発表では、同年のRTDカテゴリーの年初累計販売数量が、前年の年間販売数量を上回ったことが明らかになった。これで5年連続の前年超えとなり、サッポロビール史上最高の売上を更新中だった。
高アルコールの新商品を控えても、RTDカテゴリー全体の成長は実現できる。この点は、ストロング系の販売方針を考えるうえで重要な事例だ。
サントリー:ストロングゼロを残しながら無糖商品を強化サントリーは、4社の中でも高アルコール商品と低中アルコール商品の両方を展開していることが特徴だ。
9%のストロングゼロを残す一方、「-196無糖」では4%と7%を展開している。2026年11月4日の発表では、無糖シリーズの販売数量が1~9月に前年同期比104%となったことを公表した。
注目すべきなのは、ストロングゼロを全面的に終了するのではなく、商品カテゴリーを広げている点だ。ブランドを維持しながら、異なるアルコール度数や味わいを選べる構成にしている。
キリン:9%を維持しながら無糖・多様化を推進キリンビールも9%商品の販売を続けている。「氷結ストロング」には9%の商品があり、「麒麟特製レモンサワー」にも9%のラインアップが掲載されている。
一方、氷結無糖には4%、7%、9%の商品があり、飲み手がアルコール度数を選べる商品構成になっている。
2026年1月に発表されたキリンビールの事業方針では、2026年のRTDカテゴリーの販売金額目標を前年比6%増と設定した。また、アルコールの有害摂取を減らすための啓発活動と商品展開を連動させる考えも示している。
キリンの戦略は、高アルコール商品を一律に終了するというより、RTD全体のブランド価値と飲用シーンの多様化を進めるものと捉えられる。
【9%と7%を比較】ストロング系チューハイの純アルコール量はどれくらい?
ストロング系チューハイの健康リスクを理解するうえで、最も重要なのが純アルコール量だ。
アルコール度数は飲料に含まれるアルコールの割合を示す数字であり、実際にどれだけのアルコールを摂取したかは、缶の容量と合わせて計算する必要がある。
350ml缶・500ml缶の純アルコール量厚生労働省が示す計算式は次のとおり。
純アルコール量(g)=飲酒量(ml)×アルコール度数(%)÷100×0.8
この計算式に基づいて9%と7%を比較すると、次のようになる。
- 9%・350ml:25.2g
- 7%・350ml:19.6g
- 9%・500ml:36g
- 7%・500ml:28g
同じ容量で比べた場合、9%の商品は7%の商品より純アルコール量が約28.6%多い。
350ml缶では5.6g、500ml缶では8gの差になる。アルコール度数が2ポイント違うだけでも、実際の摂取量には無視できない差が生まれる。
9%の500ml缶1本で純アルコール36gサントリーの公式商品情報でも、-196ストロングゼロ〈無糖ドライ〉500ml缶の純アルコール量は36gと表示されている。
同じ9%でも350ml缶と500ml缶では摂取量が大きく異なる。缶の本数だけで飲酒量を判断すると、実際のアルコール摂取量を少なく見積もってしまう可能性がある。
例えば、9%の500ml缶を2本飲めば純アルコール量は72gになる。これは相当量のアルコール摂取であり、短時間で飲むことは特に避けたい。
7%に変えれば安全というわけではない9%から7%に下げれば、同じ容量なら純アルコール量は減る。しかし、7%も決して低アルコールとはいえない。
また、度数を下げたことで飲む本数が増えれば、結果として摂取する純アルコール量が増える可能性もある。
大切なのは、商品の度数だけで安心せず、容量と本数を含めて計算することだ。厚生労働省も飲酒量を把握する際には、飲料の体積だけではなく純アルコール量に着目するよう呼びかけている。
【健康リスクを検証】ストロング系チューハイとアルコール依存症の関係
ストロング系チューハイが社会的な議論の対象になってきた理由の一つが、健康への影響だ。
ただし、健康リスクを考える際には、9%という数字だけで判断するのではなく、純アルコール量、飲酒頻度、飲酒速度、個人の体質などを総合的に見る必要がある。
厚生労働省の飲酒ガイドラインとは厚生労働省は2024年2月19日、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表した。
このガイドラインは、アルコールによる健康障害を防ぎ、飲酒に伴うリスクについて国民の理解を深めることを目的としている。
特に重要なのが、生活習慣病のリスクを高める飲酒量として示された次の数値だ。
- 男性:1日当たり純アルコール40g以上
- 女性:1日当たり純アルコール20g以上
ここで注意したいのは、この数字が安全に飲める上限を意味するわけではないことだ。生活習慣病のリスクを高める量として示された参考値であり、これ未満なら健康被害がないという意味ではない。
実際、厚生労働省のガイドラインでは、高血圧や男性の食道がん、女性の出血性脳卒中などについて、少量の飲酒でも発症リスクが上がる場合があると説明している。
また、大腸がんについては、1日当たり純アルコール量20g程度以上の飲酒を続けると発症リスクが上がるという研究結果も紹介されている。
この基準と照らし合わせると、9%の350ml缶1本に含まれる25.2gは、女性の20gという参考値を超える。500ml缶の36gは男性の40gという参考値にも近い量だ。
アルコール依存症につながる可能性アルコールには依存性がある。ストロング系だけに依存症のリスクが存在するわけではないが、高いアルコール摂取量を習慣的に続ければ、依存症につながる可能性がある。
厚生労働省の健康情報サイト「e-ヘルスネット」では、アルコール依存症の形成に関係する症状として、次のような状態を説明している。
- 耐性の形成:以前と同じ量を飲んでも酔いにくくなり、飲酒量が増える。
- 精神的な依存:お酒がないと物足りず、飲みたいという欲求が強くなる。
- 身体的な依存:飲酒を中断した際に、不眠、発汗、手の震え、不安などの離脱症状が現れる。
- コントロール障害:飲酒による問題が生じていても、飲酒量を自分で調整できなくなる。
依存症は、酔ったときに騒いだり、周囲に迷惑をかけたりすることだけで判断できるものではない。普段は問題なく生活しているように見えても、飲酒をコントロールできなくなっている場合がある。
特に、毎日飲酒する習慣がある人、以前より飲む量が増えている人、飲まないと落ち着かない人は、自分の飲酒習慣を見直す必要がある。
健康面で注意したい飲み方厚生労働省のガイドラインでは、飲酒する場合の具体的な行動として、次の点を挙げている。
- 自分の飲酒状況と純アルコール摂取量を把握する。
- 飲み始める前に飲酒量を決めておく。
- 飲酒前や飲酒中に食事を取る。
- 飲酒の合間に水や炭酸水を飲む。
- 1週間のうちに飲酒しない日を設ける。
反対に、短時間で大量に飲むこと、不安や不眠を解消するために飲むこと、病気の治療中や服薬後に飲むことなどは避けるべき行動として示されている。
妊娠中や授乳期の飲酒、20歳未満の飲酒も避けなければならない。体質や年齢、性別、健康状態によってアルコールの影響は異なるため、画一的な飲酒量で安全性を判断することはできない。
【プロの結論】ストロング系チューハイの今後と失敗しない判断基準
2026年のストロング系チューハイをめぐる状況を整理すると、全面的な消滅ではなく、高アルコール商品の新規開発を抑えながら市場の需要に合わせて商品構成を変えている段階にある。
アサヒビールとサッポロビールの方針転換は、高アルコール商品の市場縮小を象徴する出来事だった。一方、サントリーとキリンは9%の商品を残しながら、無糖や7%以下の商品も展開している。
ここから見えてくるのは、メーカー各社が単純にアルコール度数の高低だけで競争する時代ではなくなったということだ。
誤解しやすい3つのポイント誤解1:ストロングゼロは販売終了した。
実際には、商品名の変更を経て2026年も9%の商品が公式ラインアップに掲載されている。ブランド名から「℃」がなくなったことと、ブランドの消滅は別の話だ。
誤解2:大手メーカーはすべて9%商品から撤退した。
アサヒとサッポロは8%以上の新商品を発売しない方針だが、サントリーとキリンは9%商品を継続している。メーカーごとに対応は異なる。
誤解3:無糖なら健康への影響が小さい。
無糖は糖類に関する表示であり、アルコールの含有量を示すものではない。7%や9%の無糖チューハイもあるため、健康面では純アルコール量を確認する必要がある。
飲酒習慣を見直すための判断基準健康を優先するなら、アルコール度数だけでなく、次のような点を確認したい。
- 9%の350ml缶を1本飲むと25.2gの純アルコールを摂取することを理解しているか。
- 飲酒する日数や1日当たりの本数を把握しているか。
- 飲まない日を意識的に設けられているか。
- ストレス解消や睡眠のために飲酒していないか。
- 飲酒量を自分の意思で減らせるか。
飲酒量を減らしたい人にとっては、低アルコール商品やノンアルコール飲料を選ぶことも選択肢になる。ただし、度数が低い商品でも本数が増えれば摂取量は増えるため、飲み方そのものを見直すことが欠かせない。
飲酒をやめたいのにやめられない、飲まないと手が震える、飲酒量を自分でコントロールできないといった状態がある場合は、医療機関や精神保健福祉センターなどに相談することが大切だ。
【ストロング系チューハイ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ストロング系チューハイは2026年に販売終了した?
A1:全面的な販売終了ではない。サントリーの-196ストロングゼロやキリンの氷結ストロングなど、9%の商品は2026年11月時点でも公式商品情報に掲載されている。ただし、店舗や地域によって取り扱いは異なる。
Q2:ストロングゼロが販売終了するといわれた理由は?
A2:2024年にアサヒビールとサッポロビールが8%以上の新商品の発売を行わない方針を発表したことや、サントリーのブランド名称変更などが混同されたためと考えられる。サントリーはストロングゼロを-196ストロングゼロとして継続販売している。
Q3:9%の350ml缶には純アルコールが何グラム含まれる?
A3:約25.2g。500ml缶なら36gになる。容量が同じなら7%の商品より9%の商品は約28.6%多くの純アルコールを含む。
Q4:ストロング系チューハイの健康リスクは何?
A4:過剰な飲酒や長期的な多量飲酒によって、肝疾患、生活習慣病、がん、急性アルコール中毒、アルコール依存症などのリスクが高まる可能性がある。特に短時間で大量に飲む行為には注意が必要だ。
Q5:7%のチューハイなら健康面で安心できる?
A5:必ずしも安心とはいえない。7%でも350mlで純アルコール19.6g、500mlで28gになる。度数を下げても飲む量が増えれば、総摂取量は増加する。
Q6:厚生労働省が示す飲酒量の目安は?
A6:生活習慣病のリスクを高める飲酒量として、1日当たり男性40g以上、女性20g以上の純アルコール量が示されている。ただし、これは安全な飲酒量の上限ではなく、少量でも疾患リスクが上がる場合がある。
ストロング系チューハイは、2026年も市場に残っている。サントリーのストロングゼロやキリンの氷結ストロングなど、9%の商品は引き続き展開されており、全面的な販売終了という情報は正確ではない。
一方、アサヒビールとサッポロビールは8%以上の新商品を発売しない方針を示し、メーカー各社は無糖や低中アルコール、ノンアルコールなどへ商品構成を広げている。RTD市場全体は長期的な成長を続けており、縮小しているのは市場そのものというより、高アルコール商品の相対的な存在感だ。
健康面では、9%の350ml缶1本でも純アルコール25.2gを摂取することを忘れてはならない。厚生労働省のガイドラインが重視するのも、商品名や缶の本数ではなく、実際に摂取した純アルコール量と飲酒行動の把握である。
今後のストロング系市場を左右するのは、メーカーの新商品方針だけではない。消費者が何を求め、どのような飲み方を選ぶのかという変化も大きな要素になる。2026年の現状を正しく理解するには、「まだ売っているか」という疑問に加えて、「どれだけのアルコールを摂取しているか」という視点を持つことが重要だ。