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カテーテルアブレーションを受けた著名人8人|2026年最新の公表事実と術後の現在を徹底解説

水沢 陽菜 水沢 陽菜 • 更新: • 公開: • 読了約 29 分
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カテーテルアブレーションを受けた著名人8人|2026年最新の公表事実と術後の現在を解説

2026年11月現在、カテーテルアブレーションを受けたことが報道や本人の発信、関係医師の証言によって確認できる著名人には、髙田延彦、元JUDY AND MARYのTAKUYA、坂本花織、江夏豊、三浦雄一郎、辺見マリ、茂木栄五郎、笠原祥太郎らがいる。なかでも2026年10月には、坂本花織が2017年に不整脈の心臓手術を受けていた過去を明かし、改めて注目を集めた。

一方、同じカテーテルアブレーションでも、治療対象となった不整脈の種類や手術時期、術後の経過は人物によって異なる。心房細動と診断された人もいれば、発作性上室性頻拍やWPW症候群など、異なる心臓の電気的異常を治療した人もいる。公表された病気と手術の経緯、2026年時点の活動状況を整理しながら、治療の仕組み、費用、保険適用についても解説する。

【2026年最新】カテーテルアブレーションを受けた芸能人・著名人8人

カテーテルアブレーション芸能人

カテーテルアブレーションは、心臓の異常な電気信号によって起こる不整脈を治療する方法だ。プロレスラー、ミュージシャン、歌手、フィギュアスケーター、プロ野球選手、冒険家など、異なる分野で活躍してきた人物が経験を公表している。

特に注目したいのは、病気が発覚してすぐに手術を選んだ人ばかりではないことだ。薬による治療を続けた人、競技生活への影響を考えながら治療を受けた人、長年にわたって不整脈と向き合った人など、経緯には違いがある。

1.髙田延彦|2024年7月17日に心房細動の手術

元プロレスラー・総合格闘家でタレントとしても活動する髙田延彦は、2022年8月初旬に発作性心房細動を発症した。

2024年8月のSmart FLASHの闘病インタビューでは、最初の発作について、突然の脈の乱れやめまい、ふらつき、胸の締めつけ感があったと振り返っている。

当初は病院で検査を受けたものの、到着時には発作が治まっていたという。心電図や心エコーなどの検査を経て心房細動と診断され、1週間の心電図を記録するホルター心電図検査も受けた。

当初は手術に対する恐怖心から投薬治療を選択。抗不整脈薬や血栓を防ぐ抗凝固薬などを使用しながら、約2年間病気と向き合った。

しかし、次第に発作の頻度が増加。日常生活や運動にも影響が出始め、最終的に手術を決断した。

手術日は2024年7月17日。

入院は2泊3日で、本人のインタビューによると手術時間は約1時間半だった。術後は倦怠感があったものの、退院後には症状を感じる頻度が少なくなったと説明している。

2026年には、ヒクソン・グレイシーからブラジリアン柔術の黒帯を授与されたことも報じられた。柔術への取り組みや髙田道場の活動を続けており、格闘技との関わりも健在だ。

ただし、黒帯取得や現在の活動は心房細動の完全治癒を医学的に証明するものではない。術後の状態については本人の発信と医療機関での経過観察を分けて理解する必要がある。

2.TAKUYA|2024年11月に心房細動のカテーテル手術

元JUDY AND MARYのギタリストTAKUYAも、心房細動によるカテーテルアブレーションを経験した著名人だ。

病気が判明したきっかけは、2023年12月の健康診断だった。

2026年2月24日公開のReal Soundのインタビューで、TAKUYAは所属するソニー・ミュージックパブリッシングから健康診断を勧められ、検査を受けたところ、心臓に異常が見つかったと説明している。

精密検査の結果、心房細動と診断された。

実は診断前から、ライブ終了後に苦しくなってうずくまったり、冷や汗が止まらなくなったりする症状があったという。本人は年齢や自律神経の問題などを考えていたが、心臓の病気だと分かって納得したと振り返っている。

手術を受けたのは2024年11月21日。

手術前には台湾での生活や健康保険の取得などの事情もあり、医師と相談しながら治療時期を決めた。手術までの期間は薬で症状を抑えていた。

術後はしばらく激しい運動を控え、2025年春ごろからトレーニングを再開。2025年10月には約1年ぶりのソロライブを開催した。

2026年のインタビューでも音楽制作を続けていることを語っており、手術後に活動を再開した経緯が確認できる。

3.坂本花織|2017年7月の不整脈手術を2026年に初告白

2026年に大きな反響を呼んだのが、フィギュアスケートの坂本花織による心臓手術の告白だ。

2026年10月23日、共同通信の取材で、坂本は平昌五輪シーズンが始まった2017年7月に不整脈の手術を受けていたことを明らかにした。

ジュニア時代の2016年、練習中に突然の動悸を感じるようになったという。

当初はリンクのフェンスにもたれかかれば落ち着いていたものの、発作の頻度は月1回、2回、3回と増加。最終的には横になって脚を上げなければ治まらないほどになった。

2017年5月に心電図検査で不整脈が判明し、同年7月にカテーテルアブレーションを受けた。

坂本は、手術によって不整脈が完治したと説明している。

印象的なのは、2018年平昌五輪、2022年北京五輪、2026年ミラノ・コルティナ五輪へと続く競技生活の中で、この経験を長く公表してこなかったことだ。

2026年3月の世界選手権を最後に現役を引退。5月には引退会見を行い、今後は神戸でコーチとして後進の育成に取り組む意向を示した。

本人は手術後の状態について「今は何も問題はなく、超元気」と語っている。

なお、坂本のケースは心房細動と診断されたものではなく、報道上は不整脈とされている。心房細動の患者として一括りにするのは正確ではない。

4.江夏豊|WPW症候群と不整脈を経験した元プロ野球選手

元プロ野球選手の江夏豊も、カテーテルアブレーションを受けた人物として2026年の医師インタビューで名前が挙がっている。

2026年6月19日公開のENCOUNTによる不整脈治療の専門医・鵜野起久也へのインタビューでは、江夏豊がカテーテルアブレーションによって不整脈を克服した野球関係者の一人として紹介された。

江夏本人の闘病歴については、2026年7月公開のNumber Webの記事も参考になる。

同記事で紹介された自伝『江夏の遺言』では、江夏が若い頃から心臓の異常に悩まされていたことが語られている。

診断された病気はWPW(ウォルフ・パーキンソン・ホワイト)症候群。

正常な心臓の電気信号の伝わり方とは別に、異常な伝導経路が存在することで、頻脈発作が起こる病気だ。

本人は、脈拍が毎分200回を超えるほどの発作を経験し、試合中にも心臓の異常を感じていたと振り返っている。

ここで注意したいのは、江夏の病気は心房細動とは異なるという点だ。また、2026年の医師インタビューではアブレーション経験が確認できるものの、具体的な施術年月や当時の治療内容の詳細までは示されていない。

5.三浦雄一郎|エベレスト登頂を支えた心房細動の治療

冒険家・プロスキーヤーの三浦雄一郎は、カテーテルアブレーションによって大きな目標への挑戦を続けた人物として知られる。

三浦は75歳でのエベレスト登頂を目指していた時期に心房細動と診断された。

2026年1月15日付の日刊スポーツでは、当時治療に携わった医師の鵜野起久也が、74歳だった三浦の治療について詳しく振り返っている。

長年のアスリート生活によって心房の変形が進み、長期持続性心房細動となっていたという。

当時は現在ほど治療技術が普及しておらず、治療の難易度も高かった。

鵜野医師らがカテーテルアブレーションを実施し、2008年5月には75歳でエベレスト登頂を達成した。

加えて、2012年11月14日と2013年1月15日にも心臓カテーテルアブレーション手術を受けている。

2013年3月のエベレスト遠征に関する公式発表では、2回の治療で症状が改善し、リハビリとトレーニングを重ねて遠征準備を整えたと説明されていた。

その後、2013年5月23日には80歳で3度目のエベレスト登頂を達成。

2026年には93歳となり、モンブランでのスキー滑降を目指す構想も報じられている。

三浦の事例は、治療によって症状を改善させ、本人の目標に向けた生活を支えたケースとして注目される。

6.辺見マリ|心房細動と心不全を経て2022年に手術

歌手・タレントの辺見マリも、心房細動によるカテーテルアブレーションを受けたことを公表している。

2020年10月、70歳を迎えた頃に体調の異変が発生した。

脈が異常に速くなり、起き上がるのもつらい状態となった。病院で検査を受けた結果、頻脈性心房細動と、それに伴ううっ血性心不全と診断された。

当初は入院治療を受け、数日後に退院。しかし、心臓の状態を改善するため、2022年6月にカテーテルアブレーションを受けた。

2023年の週刊女性PRIMEのインタビューでは、手術に対する恐怖や術中の痛みについても率直に語っている。

また、2026年7月の婦人公論.jpのインタビューでは、手術後も心臓の病気と向き合いながら生活していることを明かした。

具体的には、定期的な心電図検査、血液検査、レントゲン検査、心エコー検査などを継続。心臓リハビリにも通っている。

2024年にはライブや歌の仕事にも復帰した。

辺見の場合、カテーテルアブレーションを受けたからといって、心臓の問題がすべて解決したわけではない。本人が語るように、術後も長期的な健康管理が続いている。

7.茂木栄五郎|早稲田大学時代に不整脈の手術

プロ野球選手の茂木栄五郎も、学生時代にカテーテルアブレーションを経験している。

2018年5月のFRIDAY DIGITALのインタビューによると、早稲田大学2年生の秋に不整脈を発症。足の付け根からカテーテルを心臓まで通す治療を受けた。

手術後は1か月以上ボールを握れなかったという。

当時は野球を続けられるかという不安もあったが、治療後に競技へ復帰。大学3年の秋には首位打者を獲得した。

2015年ドラフト3位で楽天に入団し、プロ入り後も活躍を続けた。

2024年オフには国内FA権を行使してヤクルトへ移籍したが、2025年には左膝半月板の手術を受けている。この膝の手術は、大学時代の不整脈治療とは別のものだ。

2026年4月には約10か月ぶりに1軍へ復帰したものの、同年10月26日にヤクルトから来季の契約を結ばない旨を通告された。

これは2026年時点の野球選手としての動向であり、過去の不整脈手術による再発や悪化を意味するものではない。

8.笠原祥太郎|2019年に発作性上室性頻拍を治療

元中日ドラゴンズの投手・笠原祥太郎も、カテーテルアブレーションを受けたプロ野球選手だ。

2019年4月27日の阪神戦で先発登板を回避したことをきっかけに、不整脈の疑いが浮上した。

精密検査の結果、診断されたのは発作性上室性頻拍だった。

中日球団は2019年5月11日、笠原が前日の10日に名古屋市内の病院でカテーテルアブレーション治療を受けたと発表した。

不整脈の原因となる部位を特定し、カテーテルで焼灼する治療を実施。退院予定日は5月13日で、当初は約1か月後の競技復帰が見込まれていた。

その後、7月21日のDeNA戦で1軍復帰登板を果たしている。

2026年現在はオイシックス新潟アルビレックスBCに所属。中日、DeNA、台湾の台鋼ホークスを経て、野球選手として活動を続けている。

このケースも心房細動ではなく、発作性上室性頻拍の治療であることを押さえておきたい。

【経緯を比較】カテーテルアブレーションを受けた8人の手術時期・病名・現在

ここまで紹介した8人の情報を、治療時期と病名を中心に整理すると次のようになる。

人物 診断・病気 手術時期 術後・2026年の状況
髙田延彦 発作性心房細動 2024年7月17日 症状の改善を本人が報告。2026年も柔術などで活動
TAKUYA 心房細動 2024年11月21日 2025年10月にライブ復帰。2026年も音楽活動
坂本花織 不整脈(詳細な病型は非公表) 2017年7月 本人は完治と説明。2026年に現役引退、コーチへ
江夏豊 WPW症候群 詳細な施術年月は非公表 医師がアブレーション経験を証言
三浦雄一郎 長期持続性心房細動 2007年ごろ、2012年11月、2013年1月など 治療後にエベレスト登頂を達成
辺見マリ 頻脈性心房細動・うっ血性心不全 2022年6月 定期検査と心臓リハビリを継続
茂木栄五郎 不整脈(詳細な病型は非公表) 早稲田大学2年秋 野球に復帰。2026年10月にヤクルトから契約非継続の通告
笠原祥太郎 発作性上室性頻拍 2019年5月10日 1軍復帰を経て2026年も現役

※病名・手術時期は本人の発言、球団発表、医師の証言、報道資料に基づく。江夏豊の具体的な施術年月など、詳細が公表されていない項目は特定していない。

8人の事例から分かる3つの特徴

第一に、カテーテルアブレーションは芸能活動だけでなく、プロスポーツや登山など、身体的負荷の大きい活動を続ける人にも選択されている。

第二に、同じ治療名でも病気の種類が異なる。髙田延彦やTAKUYA、辺見マリは心房細動、笠原祥太郎は発作性上室性頻拍である。

第三に、術後の経過には個人差がある。坂本花織のように完治を公表した人もいれば、辺見マリのように術後も定期検査やリハビリを続ける人もいる。

【医学的に解説】心房細動と不整脈の違いとは?

カテーテルアブレーションを受けた著名人を調べる際に、混同されやすいのが「心房細動」と「不整脈」という言葉だ。

実際には、心房細動は不整脈の一種であり、両者は同じ意味ではない。

不整脈とは心臓のリズムの異常を指す総称

日本循環器学会によると、不整脈とは心臓の拍動が不規則になったり、極端に速くなったり遅くなったりする状態を指す。

代表的なものには次の種類がある。

- 心房細動:心房が不規則に興奮し、脈が乱れる。
- 心房粗動:心房内で電気信号が一定の回路を回り続ける。
- 発作性上室性頻拍:心臓の上部にある電気的な回路などが原因で突然頻脈が起こる。
- WPW症候群:通常とは異なる電気信号の伝導経路が存在する。
- 心室頻拍:心室を起源とする異常な速い脈が発生する。

つまり、不整脈と診断されたからといって、必ずしも心房細動であるとは限らない。

心房細動はなぜ注意が必要なのか

心房細動では、心臓の上部にある心房が細かく震えるような状態になる。

正常な心臓では、電気信号が一定の順序で伝わり、心房と心室が連携して血液を送り出している。

しかし、心房細動では電気信号が乱れ、心房が十分に収縮できなくなる。

その結果、心房内に血液が滞留し、血栓ができやすくなる。血栓が脳の血管に流れ込むと、脳梗塞を引き起こす可能性がある。

また、長期間にわたって心房細動が続くと、心臓の機能に悪影響を及ぼし、心不全につながることもある。

注意したい症状は以下のとおりだ。

- 突然の動悸や脈の乱れ
- 胸がドキドキする感覚
- 息切れや疲れやすさ
- めまいやふらつき
- 胸の圧迫感

ただし、心房細動は自覚症状がない場合もある。健康診断や心電図検査で初めて発見されることも珍しくない。

動悸や息切れが続く場合は、循環器内科や不整脈専門医に相談することが大切だ。

【治療の仕組み】カテーテルアブレーションはどのように行われる?

カテーテルアブレーションは、心臓を大きく切開する手術とは異なる。

細い管状の医療器具であるカテーテルを血管から心臓まで進め、不整脈の原因となる異常な電気信号の発生部位や伝導経路を治療する方法だ。

治療の基本的な流れ

一般的には次のような手順で行われる。

1. 術前検査で不整脈の種類や心臓の状態を確認する。
2. 太ももの付け根などの血管からカテーテルを挿入する。
3. 心臓内部の電気信号を測定し、不整脈の原因となる部位を特定する。
4. 原因部位に対して焼灼や冷凍などの治療を行う。
5. 異常な電気信号が遮断されたことを確認する。
6. カテーテルを抜去し、止血して経過観察を行う。

心房細動の場合は、肺静脈の周囲を電気的に隔離する肺静脈隔離術が基本となる。

肺静脈付近から発生する異常な電気信号が心房に伝わらないようにすることで、心房細動の発生を抑える仕組みだ。

主な治療方法は3種類

現在のカテーテルアブレーションには、主に次のような方法がある。

高周波アブレーション

高周波電流によって熱を発生させ、異常な電気信号を生み出す心筋組織を焼灼する方法。従来から広く用いられている。

冷凍アブレーション

バルーン型のカテーテルなどを使用し、冷却によって治療部位を凍結させる方法。心房細動の肺静脈隔離などに利用される。

パルスフィールドアブレーション

短時間の電気パルスを用いて心筋細胞に作用させる比較的新しい治療技術。周囲組織への影響を抑えることを目指した方法として導入が進んでいる。

2026年には新しいマッピング・アブレーションシステムの保険適用も始まっており、不整脈治療の選択肢は広がっている。

成功率はどのくらい?

日本循環器学会と日本不整脈心電学会の2024年ガイドラインでは、心房細動に対する治療成績について、病気の進行段階による違いが示されている。

発作性心房細動では、肺静脈隔離術によって約8~9割の患者が心房細動から解放されるとされる。

一方、持続性心房細動では約6~7割、慢性心房細動では約3~5割程度とされ、病状が進行するほど治療が難しくなる傾向がある。

ただし、これは特定の治療成績の目安であり、すべての患者に同じ結果が得られるわけではない。

年齢、心臓の状態、不整脈の持続期間、合併症などによっても結果は変わる。

【費用と保険適用】カテーテルアブレーションはいくらかかる?

カテーテルアブレーションを検討する際、気になるのが治療費だ。

日本では、対象となる不整脈のカテーテルアブレーションに公的医療保険が適用される。

そのため、原則として年齢や所得に応じた自己負担割合で治療を受けられる。

医療費の目安

心房細動に対するカテーテルアブレーションでは、医療機関の公開情報によって、治療費の総額が約200万~250万円程度と案内されている例がある。

3割負担の場合、単純計算では約60万~75万円となる。

ただし、これは高額療養費制度を適用する前の概算であり、実際の窓口負担は治療内容、入院期間、医療機関、使用する機器などによって異なる。

高額療養費制度を利用できる

高額療養費制度とは、1か月に支払った保険診療の自己負担額が所得や年齢に応じた上限額を超えた場合、その超過分が払い戻される制度だ。

2026年8月からは制度の見直しも実施されている。

自己負担限度額は年齢や所得区分によって違うため、以前から紹介されている「自己負担は一律10万円程度」という説明をそのまま当てはめることはできない。

事前に加入している健康保険の窓口や医療機関の相談窓口で確認するとよい。

また、差額ベッド代、入院中の食事代、保険適用外の費用などは別途負担となる場合がある。

手術を受けるかどうかは医師との相談で決める

カテーテルアブレーションは、心房細動と診断された人全員に必要な治療ではない。

症状の強さ、発作の頻度、薬物治療の効果、心臓の状態などを総合的に判断する。

症状が強く、薬による治療だけでは十分な改善が得られない人や、心房細動によって心不全を合併している人などでは、治療の選択肢として検討される。

治療のメリットだけでなく、脳梗塞、心タンポナーデ、血管の出血などの合併症についても説明を受けることが重要だ。

【術後の経過と現在】再発することはある?日常生活に戻れる?

カテーテルアブレーションは、治療後すぐにすべての問題が解消するとは限らない。

術後には心臓の組織に炎症が起きるため、一時的に動悸や不整脈が再発することがある。

一般に、術後3か月程度は治療効果を評価するための重要な期間とされる。

術後すぐに不整脈が出ても再発とは限らない

術後早期には、治療による炎症などの影響で心房細動が一時的に再発する場合がある。

これは急性期再発やブランキング期間中の再発として扱われることがある。

この期間に不整脈が出たからといって、必ずしも手術が失敗したわけではない。

医師は心電図や症状、検査結果などを確認しながら治療効果を評価する。

再発が続く場合には、薬物治療の調整や2回目以降のアブレーションが検討されることもある。

術後の薬は自己判断で中止しない

心房細動の患者は、術後も抗凝固薬などの服用を続けることがある。

日本の不整脈治療に関するガイドラインでは、心房細動に対するアブレーション後、再発の有無にかかわらず、少なくとも3か月間の抗凝固療法を継続することが推奨されている。

その後も脳梗塞の危険性が高い患者では、治療が成功していても抗凝固薬を継続する場合がある。

したがって、動悸がなくなったからといって薬を自己判断で中止するのは危険だ。

著名人8人の術後経過から見えること

今回紹介した人物の経過を振り返ると、治療後の生活にはそれぞれ違いがある。

- 髙田延彦:症状の改善を感じながら、柔術や道場活動を継続。
- TAKUYA:術後の運動制限を経てトレーニングを再開し、ライブに復帰。
- 坂本花織:本人が不整脈の完治を説明し、競技生活を終えてコーチの道へ。
- 江夏豊:不整脈治療の経験が医師によって紹介されている。
- 三浦雄一郎:複数回の治療を経て、エベレスト登頂という目標を達成。
- 辺見マリ:手術後も定期検査と心臓リハビリを継続。
- 茂木栄五郎:大学時代に治療を受け、プロ野球選手として長年活動。
- 笠原祥太郎:治療後にプロ野球1軍へ復帰し、2026年も現役を続けている。

ここから分かるのは、アブレーションの目的が単に不整脈を止めることだけではないという点だ。

日常生活の質を改善し、仕事や競技、本人が大切にしている活動を続けられるようにすることも、治療の大きな意義となる。

【プロの結論】芸能人の心臓手術歴を調べるときに知っておきたいこと

カテーテルアブレーションを受けた著名人の事例には、病気の発見から手術までの時間、治療対象となった不整脈、術後の生活などに大きな違いがある。

情報を見極める際には、次の3点が重要だ。

1.心房細動と不整脈を同じ病名として扱わない

不整脈は心臓のリズム異常の総称であり、心房細動はその一種だ。江夏豊のWPW症候群や笠原祥太郎の発作性上室性頻拍など、異なる病気も治療対象となる。

2.手術を受けた事実と現在の健康状態を区別する

過去に手術を受けたことが公表されていても、現在の心臓の状態や再発の有無までは分からない場合がある。本人の発言や医師の説明がない限り、完治や再発を断定することはできない。

3.著名人の治療経験を一般の患者にそのまま当てはめない

スポーツ選手や芸能人の治療例は参考になるが、治療方法や適応は個々の患者の状態によって異なる。手術を受けるべきかどうかは、専門医による診断と相談が欠かせない。

【よくある質問】カテーテルアブレーションを受けた芸能人に関するFAQ

Q1:カテーテルアブレーションを受けた芸能人で最も最近公表したのは誰?

A1:2026年10月に過去の手術を公表した坂本花織が注目されている。2017年7月に不整脈の手術を受けていたことを、共同通信の取材で初めて明かした。

Q2:カテーテルアブレーションを受けると心房細動は完治する?

A2:完治が期待できる治療法だが、必ず治るわけではない。病気の進行度や患者の状態によって治療成績は異なり、再発して追加治療が必要になる場合もある。

Q3:心房細動と不整脈は同じ病気?

A3:同じではない。不整脈は心臓のリズム異常の総称で、心房細動はその一種。発作性上室性頻拍やWPW症候群なども別の不整脈として分類される。

Q4:カテーテルアブレーションは保険適用される?

A4:対象となる治療には公的医療保険が適用される。さらに高額療養費制度も利用できるため、年齢や所得に応じて自己負担を軽減できる。

Q5:術後はすぐに仕事や運動に復帰できる?

A5:復帰時期は治療内容や身体の状態によって異なる。退院後に日常生活へ戻れる場合もあるが、激しい運動や仕事への復帰時期は主治医の指示に従う必要がある。

2026年11月現在、カテーテルアブレーションを受けた著名人として、髙田延彦、TAKUYA、坂本花織、江夏豊、三浦雄一郎、辺見マリ、茂木栄五郎、笠原祥太郎の8人が報道や医師の証言などから確認できる。

2026年には坂本花織が2017年の心臓手術を公表し、TAKUYAや辺見マリも術後の生活について語っている。三浦雄一郎のように複数回の治療を経て大きな挑戦を実現した例もある。

一方、術後の経過は一人ひとり異なり、手術を受けたことだけで現在の健康状態を判断することはできない。

カテーテルアブレーションは、不整脈の原因に直接アプローチする治療法であり、心房細動をはじめとする複数の不整脈に対して実施されている。公的医療保険や高額療養費制度も利用できるため、費用面も含めて専門医に相談することが大切だ。

著名人の経験から学べる最も大切なことは、動悸や脈の乱れを軽視せず、適切な検査と治療につなげること。そして、治療後も継続的な健康管理を行い、自分らしい生活を守っていくことだ。

主な参考資料・報道

以下の報道・公的資料を根拠として構成しています。

- 髙田延彦の闘病インタビュー:Smart FLASH(2024年8月)
- TAKUYAの心房細動・手術後のインタビュー:Real Sound(2026年2月)
- 坂本花織の手術告白:共同通信・デイリースポーツ(2026年10月)
- 江夏豊の不整脈と治療:ENCOUNT、Number Web(2026年)
- 三浦雄一郎の治療経緯:日刊スポーツ、クラーク記念国際高等学校、2013年公式発表
- 辺見マリの闘病・術後の生活:週刊女性PRIME、婦人公論.jp(2023年・2026年)
- 茂木栄五郎の不整脈治療:FRIDAY DIGITAL、ニッポン放送
- 笠原祥太郎の治療:日刊スポーツ、球団発表関連報道
- 治療成績・医学的解説:日本循環器学会・日本不整脈心電学会合同ガイドライン
- 費用・保険制度:厚生労働省、高額療養費制度の案内

情報基準日:2026年11月5日

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水沢 陽菜

美容・健康カテゴリを担当。引用元の研究・公的機関の資料を確認したうえで、誰にでも読める形に整えます。

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