結婚祝いの人気を判断するうえで参考になるのが、実際に贈り物を受け取った人を対象としたアンケートだ。2026年11月現在、確認できる調査のなかでも、2025年に実施され2026年2月に更新されたリンベルの調査は、全国の男女400人を対象としており、比較的新しい受け取り手の意識を把握できる。
この調査では、ご祝儀以外でもらって嬉しかった結婚祝いの1位がカタログギフトで31.5%、2位がグルメで11.8%だった。3位には商品券・ギフトカードが5.3%で入り、インテリア雑貨、家電と続いている。
一方、株式会社ビズヒッツが2025年7月に既婚者500人を対象に実施した調査では、食器が25.6%で1位、調理家電が13.0%で2位となった。
この違いは興味深い。カタログギフトのように選択の自由を重視する人がいる一方、実際に生活で使える食器や家電を高く評価する人もいるからだ。調査対象や質問内容が異なるため、単純に順位を統合するのではなく、それぞれの結果から支持される理由を読み取る必要がある。
調査結果から見る人気ギフトの比較| 調査・項目 | 結果 | 読み取れる傾向 |
|---|---|---|
| リンベル・1位 | カタログギフト 31.5% | 自分で好きな品物を選べる自由度 |
| リンベル・2位 | グルメ 11.8% | 夫婦で楽しめる食の贈り物 |
| リンベル・3位 | 商品券・ギフトカード 5.3% | 必要なものに自由に使える利便性 |
| ビズヒッツ・1位 | 食器 25.6% | 日常的に使えて記念にもなる |
| ビズヒッツ・2位 | 調理家電 13.0% | 新生活の家事を助ける実用性 |
| ビズヒッツ・3位 | 現金 11.0% | 引っ越しや生活準備に使える |
| ビズヒッツ・4位 | 調理器具 8.6% | 料理や食卓を充実させられる |
出典:リンベル「結婚祝いでもらってうれしかったもの」(2025年11月調査、400人)、株式会社ビズヒッツ「結婚祝いにもらって嬉しかったプレゼントに関する意識調査」(2025年7月調査、500人)。それぞれ質問形式と調査対象が異なる。
2026年の人気ギフト選びで注目したい傾向2026年9月29日更新のギフト専門店HYACCAの結婚祝い特集では、食器、カトラリー、カタログギフト、グルメ、家電などが幅広く紹介されている。友人向けと親族向けのランキングも分けられており、相手との関係性に応じて選ぶ考え方が定着していることがうかがえる。
また、GIFTFULが2025年4月に20〜30代の既婚者100人を対象に実施した調査では、もらって嬉しかったギフトの上位に食べ物・グルメ、カタログギフト、食器・グラス類、お菓子・スイーツ、ペアグッズが並んだ。
複数の調査を横断すると、2026年のギフト選びでは、単に高価なものを贈るよりも、受け取り手の好みや新生活に合うものを選ぶ姿勢が重要になっている。
【なぜ嬉しい?】結婚祝いで支持される人気プレゼント5カテゴリー

結婚祝いにもらって嬉しいものには、共通する特徴がある。毎日の生活で使えること、夫婦で一緒に楽しめること、自分ではなかなか買わない上質なものであること、そして受け取った側に選択肢があることだ。
1.カタログギフト|相手の好みが分からなくても贈りやすいカタログギフトが人気を集める最大の理由は、受け取った夫婦が自分たちの好みや必要性に合わせて商品を選べる点にある。
結婚を機に新居へ引っ越す場合、すでに家具や家電、食器を購入していることも少なくない。そこへ同じような品物が届くと、収納場所に困ったり、使わないまま保管したりする可能性がある。
カタログギフトなら、こうした重複の問題を軽減できる。
選ぶ際には、掲載商品の充実度だけでなく、次の点にも注目したい。
- 有名ブランドや上質な生活用品が掲載されているか
- 肉・海鮮・スイーツなどグルメの選択肢が豊富か
- 夫婦で楽しめるレストランや体験型プランがあるか
- 申し込み期限が十分に長いか
- スマートフォンで簡単に申し込めるか
特におすすめなのは、グルメや生活雑貨など、複数ジャンルから選べる総合型と、食べ物に特化したグルメ型だ。
相手の好みが分からない場合には総合型、食べることが好きな夫婦にはグルメ型というように使い分けるとよい。
2.グルメギフト|夫婦で楽しめる消えものグルメギフトは、結婚祝いのなかでも比較的贈りやすいカテゴリーだ。
高級和牛、海鮮、ブランド米、フルーツ、スイーツ、調味料セットなど、選択肢が豊富で、食べ終われば保管場所を必要としない。
新婚生活が始まったばかりの夫婦にとって、普段より少し贅沢な食事を楽しめることは嬉しい体験になる。
おすすめの選択肢は次のとおり。
- 高級和牛・ブランド肉:自宅で特別な食事を楽しみたい夫婦向け。
- 高級海鮮セット:魚介類が好きな夫婦におすすめ。
- 有名店のスイーツ:気軽に贈れるうえ、友人へのお祝いにも使いやすい。
- 調味料・食品セット:料理好きな夫婦や日常的に自炊する家庭向け。
- グルメカタログ:食の好みが分からない場合に便利。
ただし、食品にはアレルギーや食習慣の問題がある。肉や魚介類を贈る場合は、相手の好みだけでなく、冷蔵庫・冷凍庫の容量や受け取り可能な日時も確認したい。
3.商品券・ギフトカード|自由度を重視する夫婦におすすめ商品券やギフトカードは、実用性を優先したい場合に有力な選択肢となる。
結婚後の生活では、家具、家電、寝具、日用品など、必要なものが次々と出てくる。何を購入するかは夫婦によって違うため、使い道を限定しすぎない贈り物には大きな利点がある。
ただし、ギフトカードは利用できる店舗やサービスが限定される場合もある。全国的に使いやすいものや、夫婦が普段利用する店舗で使えるものを選ぶことが大切だ。
また、目上の人に現金を贈ることは、相手によっては失礼と受け取られる可能性がある。職場の上司や恩師などには、カタログギフトや品物を選ぶほうが無難だ。
4.食器・ペアグラス|結婚した記念を日常に残せる食器は、ビズヒッツの500人調査で1位となったカテゴリーだ。
なかでも夫婦茶碗、ペアマグカップ、ペアグラス、カトラリーセットなどは、結婚祝いらしい特別感がある。
食器が嬉しい理由は、単なる実用品にとどまらないことにある。毎日の食事やコーヒータイムで使うたびに、贈ってくれた人や結婚当時の思い出を振り返るきっかけになる。
選ぶ際は、次のような点を確認したい。
- 電子レンジや食洗機に対応しているか
- 普段の食卓に合わせやすい色やデザインか
- 収納しやすいサイズか
- 夫婦の人数や来客頻度に合っているか
- すでに同じような商品を持っていないか
高級ブランドのペアグラスも人気だが、華やかさだけで選ぶのは避けたい。普段使いできるデザインであれば、長く愛用してもらいやすい。
伝統的には割れ物を避ける考え方もあるが、現在ではペアグラスや食器は結婚祝いの定番の一つとなっている。相手が希望しているなら、過度に気にする必要はない。
5.調理家電|新生活を便利にする実用的な贈り物調理家電は、自分たちでは購入を後回しにしがちな少し高価な商品を贈れる点が魅力だ。
ビズヒッツの調査では、調理家電が13.0%で2位に入った。具体的にはトースター、ホットプレート、ブレンダーなどが挙げられている。
例えば、料理が好きな夫婦ならブレンダーや高品質な鍋、休日に一緒に食事を楽しむ夫婦ならホットプレートが候補になる。
ただし、家電は特に重複しやすい。新居に備え付けの設備や、すでに購入した家電との兼ね合いもある。
高額な家電をサプライズで贈るより、事前に希望する機種やサイズを聞いておくほうが安心だ。
【友達・兄弟姉妹別】結婚祝いのおすすめとプレゼント予算相場
結婚祝いの金額は、相手との関係性や披露宴への出席状況によって異なる。同じ品物でも、親しい友人に贈る場合と兄弟姉妹に贈る場合では、適切な予算が変わってくる。
友達に贈る結婚祝いのおすすめ友人への結婚祝いは、親しさや付き合いの長さを考慮して選びたい。
HYACCAが紹介する友人向けの2026年最新ガイドでは、友人からもらって嬉しかった理由として「趣味や好みに合っていた」が42.3%でトップとなった。
続いて「新生活で使える実用的なものだった」が36.8%、「自分では買わないような良いものだった」が31.2%という結果だ。
友人への贈り物は、単に人気商品を選ぶのではなく、相手の趣味や生活スタイルを反映させることが大切だ。
おすすめの選び方は次のとおり。
- 親しい友人:好みを把握しているなら、ブランド食器やペアグラス。
- 料理好きな友人:上質な調理器具や調味料セット。
- 好みが分からない友人:カタログギフトやグルメギフト。
- グループで贈る場合:高品質な調理家電や体験型ギフト。
- 式を挙げない友人:5,000〜10,000円程度の気軽なプレゼント。
特に注意したいのは、友人グループ内でのプレゼントの重複だ。HYACCAの調査では、友人からの結婚祝いについて「他の贈り物とかぶった」という回答が38.4%に達している。
複数人で贈る場合は、事前に誰が何を購入するか相談しておくと失敗を減らせる。
兄弟姉妹への結婚祝いは家族の慣習も考慮する兄弟姉妹への結婚祝いは、友人への贈り物よりも高額になる傾向がある。
三越伊勢丹グループの贈答マナーでは、兄弟姉妹へのお祝い金の目安は、披露宴に出席する場合で5万〜10万円、披露宴に出席しない場合で3万〜10万円とされている。
ただし、兄弟姉妹の年齢、経済状況、親族間の慣習によって金額は変わる。必ずしも上限に合わせる必要はない。
品物を贈るなら、次のような選択肢がある。
- 本人が希望する高級調理家電
- 長く使えるブランド食器やカトラリー
- 新居で使う上質な生活用品
- 夫婦で楽しめる旅行・レストランの体験ギフト
- 好きな商品を選べる高額カタログギフト
兄弟姉妹の場合、本人の好みを把握しやすいという利点がある。サプライズにこだわるよりも、必要なものを直接聞いて、長く使える贈り物を選ぶのもよい方法だ。
関係性別の結婚祝い予算の目安三越伊勢丹グループが紹介する一般的な相場を整理すると、次のようになる。
- 友人・知人:披露宴に出席する場合は3万円、欠席・招待されていない場合は1万円程度。
- 兄弟姉妹:披露宴に出席する場合は5万〜10万円、欠席・招待されていない場合は3万〜10万円程度。
- いとこ:披露宴に出席する場合は3万円程度、欠席の場合は1万円程度。
- 会社の同僚:披露宴に出席する場合は3万円程度、欠席の場合は5,000〜10,000円程度。
ここで注意したいのは、ご祝儀と品物の予算を混同しないことだ。披露宴に出席する場合は、ご祝儀を基本とし、別途プレゼントを贈る場合には追加のお祝いとして無理のない金額にする。
友人への贈り物であれば、品物だけを贈るケースと披露宴のご祝儀に添えるケースを分けて考えることが大切だ。
【失敗を防ぐ】結婚祝いにもらって困るものと避けたい選び方
喜ばれるプレゼントを考えるときは、人気商品だけでなく、受け取り手が困るケースも把握しておきたい。
リンベルの2025年調査では、結婚祝いをもらってがっかりした理由として、次の回答が挙がっている。
- 趣味に合わないものだった:43.1%
- 実用的ではないものだった:32.5%
- 安っぽいものだった:23.2%
- ありきたりのものだった:22.0%
- すでに持っているものだった:21.5%
この結果から分かるのは、プレゼントの価値が金額だけで決まるわけではないということだ。
趣味に合わないインテリアや雑貨インテリア雑貨はおしゃれで華やかな印象があるものの、部屋の雰囲気や家具との相性が合わなければ、飾る場所に困ることがある。
特に大型の置物や装飾品は、住居の広さやインテリアの好みを確認してから選びたい。
すでに持っている食器や家電結婚を機に新生活を始める夫婦は、事前に必要な家具や家電を購入していることが多い。
そのため、定番の家電や食器を贈る場合は、購入済みの商品と重ならないか確認することが大切だ。
収納場所を必要とする大型商品大型の調理器具やインテリア、食器の大量セットなどは、収納スペースが限られている家庭には負担になることがある。
新居の広さが分からない場合は、コンパクトな商品や消耗品を選ぶと安心だ。
相手の食習慣に合わない食品グルメギフトは人気だが、アレルギーや食事制限、苦手な食材がある場合は喜ばれない可能性もある。
賞味期限の短い食品や冷蔵・冷凍保存が必要な商品は、受け取り日時も確認しておきたい。
高額すぎるプレゼント意外と見落とされやすいのが、相手にお返しの負担を与えてしまうことだ。
HYACCAの調査では、困った理由として「高額すぎてお返しに悩んだ」という回答も16.8%あった。
お祝いの気持ちを伝えたいからといって、相場から大きく離れた金額にする必要はない。相手が気兼ねなく受け取れる範囲に収めることも、贈り手の配慮である。
【贈るときのマナー】結婚祝いの時期・のし・水引・注意点
結婚祝いは、品物選びだけでなく、贈る時期や包装にも気を配りたい。
結婚祝いを贈るタイミング三越伊勢丹グループの贈答マナーでは、披露宴に招待されている場合、品物は結婚式の10日前までに届くようにすることを案内している。
式当日は新郎新婦が忙しく、大きな荷物を持ち帰る負担もあるため、事前に自宅へ届けるのが基本だ。
一方、結婚式に出席しない場合や入籍のみの場合は、結婚の報告を受けてから1か月以内を目安に贈るとよい。
引っ越しと入籍が重なる場合には、新居への入居日を確認してから配送することも忘れないようにしたい。
のし紙と水引の正しい選び方結婚祝いでは、一般的に紅白10本の結び切りの水引を使用する。
結び切りは、一度結ぶと簡単にはほどけない形で、結婚という一度きりのお祝いに適している。
表書きには、次のような表現を使う。
- 寿
- 御結婚御祝
- 御祝
水引の下には贈り主のフルネームを記載する。複数人で贈る場合は、人数や関係性に合わせて名義を整える。
避けたほうがよいとされる品物伝統的な贈答マナーでは、次のような品物は注意が必要とされてきた。
- 包丁・ハサミ:縁が切れることを連想させる。
- ハンカチ:別れや手切れを連想させるとされる。
- 櫛:「苦」「死」を連想させるという考え方がある。
- 日本茶:弔事の贈答品として使われることが多い。
ただし、こうした慣習は時代や地域、家庭によって受け止め方が異なる。例えば、料理好きな人が包丁を希望している場合など、本人が明確に望んでいるなら希望を優先する考え方もある。
現金や商品券を贈る場合の注意点現金を贈る場合は、結婚祝い用の祝儀袋を使い、新札を用意するのが基本だ。
また、4万円や9万円など、縁起がよくないとされる金額は避けるのが一般的である。
商品券やギフトカードを贈る場合も、相手が利用しやすいものを選び、メッセージカードを添えると丁寧な印象になる。
【結婚祝いにもらって嬉しいもの】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:結婚祝いでもらって一番嬉しいものは何ですか?
A1:リンベルが2025年11月に実施した400人調査では、カタログギフトが31.5%で1位でした。一方、ビズヒッツの500人調査では食器が25.6%で1位です。相手の好みが分からないならカタログギフト、必要なものを把握しているなら食器や家電がおすすめです。
Q2:友達への結婚祝いは何を贈ると喜ばれますか?
A2:カタログギフト、グルメ、ペアグラス、ブランド食器などがおすすめです。相手の趣味や新居の雰囲気を考えて選ぶと、より喜ばれやすくなります。
Q3:兄弟姉妹への結婚祝いの相場はいくらですか?
A3:三越伊勢丹グループの目安では、披露宴に出席する場合は5万〜10万円、出席しない場合は3万〜10万円です。家族間の慣習や年齢、経済状況も考慮しましょう。
Q4:結婚祝いに商品券やギフトカードを贈っても失礼ではありませんか?
A4:失礼ではありません。新生活で必要なものを自由に購入できるため、実用性を重視する夫婦には喜ばれやすい贈り物です。ただし、利用可能な店舗やサービスを事前に確認しましょう。
Q5:結婚祝いに食器やペアグラスを贈っても大丈夫ですか?
A5:問題ありません。現在ではペアグラスやペア食器は定番の結婚祝いです。ただし、好みや収納場所、すでに持っている商品との重複には注意しましょう。
Q6:結婚祝いを贈る時期はいつがよいですか?
A6:披露宴に招待されている場合は、品物を挙式の10日前までに届けるのが一般的です。入籍のみの場合は、結婚の報告を受けてから1か月以内を目安にしましょう。
Q7:結婚祝いにもらって困るものは何ですか?
A7:好みに合わないインテリア、すでに持っている家電、大型の雑貨、使い道が限られる品物などです。相手の希望を確認するか、カタログギフトを選ぶとミスマッチを減らせます。
2026年の結婚祝い選びでは、カタログギフト、グルメ、食器、ペアグラス、調理家電などが有力な選択肢となっている。
複数の調査を比較すると、支持されるプレゼントには大きく二つの特徴がある。一つは、受け取った夫婦が自分たちで自由に選べること。もう一つは、新生活で実際に使えて、日常を少し豊かにしてくれることだ。
特に重要なのは、相手との関係性に合わせた選び方である。
友人には好みを反映した上質なギフト、兄弟姉妹には本人が本当に必要としている品物や現金など、関係性に応じて贈り方を変えたい。
人気ランキングだけに頼らず、相手の生活環境、趣味、収納スペース、すでに持っているものまで考慮することが、喜ばれる結婚祝いにつながる。
そして、予算相場やのし、水引、贈る時期といった基本的なマナーも忘れてはいけない。
本当に嬉しい結婚祝いとは、高価なものではなく、新しい人生を歩み始める二人のことを考えて選ばれた贈り物だ。祝福の気持ちが伝わる一品を選び、二人の門出を温かくお祝いしたい。
主な調査・参考資料
- リンベル「結婚祝いでもらってうれしかったもの」2025年調査・2026年2月更新。
- 株式会社ビズヒッツ「結婚祝いにもらって嬉しかったプレゼントランキング」2025年11月25日発表。
- HYACCA「友人への結婚祝いガイド」2026年9月29日更新。
- 三越伊勢丹グループ「結婚祝いのマナーガイド」。
- GIFTFUL「もらって嬉しい結婚祝いプレゼントランキング」。