滝沢秀一さんは、太田プロダクションに所属するお笑い芸人です。相方は西堀亮さん。漫才コンビ「マシンガンズ」として活動する一方、執筆や環境問題の啓発にも取り組んでいます。
1976年9月14日生まれで、2026年11月現在は50歳。東京都出身で、東京成徳大学に在学していた1998年に西堀さんとコンビを結成しました。
所属事務所の公式プロフィールによると、滝沢さんは身長169cm、血液型AB型。趣味は中日ドラゴンズの野球観戦で、器械体操や書道も特技として挙げられています。
西堀亮との出会いとマシンガンズの歩みマシンガンズの結成は1998年。大学在学中にコンビを組み、漫才師としてのキャリアをスタートさせました。
2007年、2008年にはM-1グランプリで準決勝に進出。2012年と2014年には「THE MANZAI」の認定漫才師にも選ばれています。
ショートネタブームの時期にはテレビ出演も増えましたが、出演していたネタ番組の終了などによって仕事が減少。芸人としての活動を続けるため、滝沢さんは別の仕事を探すことになりました。
ここで注目したいのは、滝沢さんが清掃員になった後も、西堀さんとのコンビ活動をやめなかったことです。清掃員として働く経験が、結果的に芸人としての新しい表現の幅を広げていきました。
プロフィールやコンビの公式経歴は、太田プロダクションの掲載情報でも確認できます。
【経歴年表】2012年の清掃員転身からTHE SECOND準優勝まで

滝沢さんのキャリアには、大きく分けて3つの転換点があります。
最初は1998年のマシンガンズ結成。次が2012年のごみ清掃員への転身。そして2023年のTHE SECOND準優勝です。
それぞれの出来事は別々の成功体験ではありません。生活のために始めた仕事が新しい発信活動を生み、その経験が再び芸人としての知名度を高めるという、独特のキャリアを形づくっています。
滝沢秀一の主な経歴一覧特に2023年のTHE SECOND準優勝は、マシンガンズにとって大きな節目です。
同大会は結成16年以上の漫才師を対象とした賞レースです。長年活動してきたコンビが改めて評価される舞台であり、マシンガンズは2023年5月20日のグランプリファイナルで準優勝を果たしました。
加えて、2025年にもグランプリファイナルに進出しています。2023年の一度きりの話題に終わらず、コンビとして競技漫才の舞台に立ち続けている点も見逃せません。
これらの実績は、所属事務所の太田プロダクションが公表している経歴と受賞報告に記載されています。
【転身の真相】滝沢秀一がごみ清掃員を始めた理由は妻の妊娠だった
滝沢秀一さんがごみ清掃員になった理由を知るには、2012年当時の生活状況を理解する必要があります。
意外に思われる可能性がありますが、最初から環境問題に強い関心があったわけではありません。芸人としての収入が減少し、家族を養うために働き口を探したことが出発点でした。
妻の妊娠と出産費用が大きな転機に滝沢さんは36歳だった2012年ごろ、妻の妊娠を経験しました。
当時は「エンタの神様」や「爆笑レッドカーペット」など、芸人として出演していたネタ番組の終了が重なり、テレビの仕事や収入が減っていた時期です。
家族が増えることになり、出産費用や生活費を確保する必要が生まれました。そこでアルバイトを探し始めたものの、当時の求人には35歳までという年齢制限も多く、面接にすら進めない状況が続いたと本人が複数のインタビューで振り返っています。
朝日新聞GLOBE+やTBS NEWS DIGのインタビューでも、妻の妊娠と収入不足が清掃員になる直接のきっかけだったと語っています。
最終的には、芸人仲間からごみ収集会社の仕事を紹介され、2012年に勤務を開始しました。
最初から環境活動家を目指していたわけではないここには、滝沢さんのキャリアを理解するうえで大切なポイントがあります。
清掃員の仕事を始めた当初、本人にとって最優先だったのは収入の確保でした。ごみ問題の専門家になろうと考えていたわけでも、芸人としての新しい肩書きを得ようとしていたわけでもありません。
しかし、実際に働き始めると、想像していた以上のごみの量や、分別されずに捨てられる資源、回収作業に伴う危険など、日常生活では見えない現実に直面します。
東京都環境公社のインタビューでは、清掃員になる前は環境やごみ問題をほとんど考えたことがなかったと振り返っています。
つまり、生活を守るために始めた仕事が、社会の仕組みを知るきっかけへと変わったのです。
清掃員の仕事で見えたごみの現実滝沢さんが驚いたことの一つが、収集するごみの圧倒的な量です。
2026年5月のインタビューでは、忙しい日の作業について、清掃工場と収集現場を何度も往復し、合計10~12トンほどのごみを集めることもあると説明しています。
家庭から出るごみは、一つひとつを見ると少量です。しかし、それが町全体で集まれば、膨大な量になります。
加えて、収集現場では食品ロスや不適切な分別、危険物の出し方など、暮らし方や社会の問題まで見えてきます。
「ゴミは嘘をつけないんです」
これは2026年5月のインタビューで滝沢さんが語った印象的な言葉です。捨てられたものから、生活者の行動や社会の変化が見えてくるという、現場経験ならではの視点が表れています。
【現在2026】芸人とごみ清掃員をどう両立している?仕事の実態を解説
2026年現在の滝沢さんを理解するうえで重要なのが、芸人と清掃員の仕事が単純な本業・副業の関係ではなくなっていることです。
清掃員として働くことで生活を支え、現場で見つけた話題を芸人としての表現や執筆活動に生かす。加えて、その経験を講演や環境啓発につなげるという循環ができています。
清掃員としての1日のスケジュール2026年5月25日に公開されたサニパックのインタビューでは、滝沢さんが清掃員の勤務の流れを具体的に説明しています。
清掃員として働く1日の流れ
午前5時ごろ
起床。現場が遠い日は早朝から準備を始める。
午前6時30分ごろ
出社。点呼やアルコールチェックを受ける。
午前8時ごろ
ごみの回収作業を開始。収集現場と清掃工場を往復する。
昼ごろ
休憩を挟みながら午後の回収作業へ。
午後4時ごろ
会社に戻り、洗車などを済ませて勤務終了。
出典:2026年5月25日公開のサニパックインタビュー。時間は本人が説明した勤務例。
清掃員の仕事は、ただごみ袋を回収するだけではありません。アルコールチェックや安全管理、収集ルートの移動、回収後の車両管理など、責任を伴う業務です。
滝沢さん自身も、住民と接する仕事であることから、前日の飲酒にも気を配ると説明しています。
芸人としての活動は続けている清掃員の仕事を始めた後も、滝沢さんは西堀亮さんとの漫才活動を継続してきました。
2023年のTHE SECOND準優勝は、その活動が現在も続いていることを示す代表的な成果です。2025年にもグランプリファイナルへ進出しており、マシンガンズは芸人としての活動を維持しています。
清掃員として働いているからといって、漫才師を引退したわけではありません。
二足のわらじを成立させる仕組み両立の要点は、二つの仕事が異なる役割を持っていることです。
清掃員の仕事は現場での経験と収入をもたらします。一方、芸人の仕事は、その経験を人に伝えるための話術や表現力を生かす場になります。
加えて、講演会や執筆、環境啓発活動が加わることで、清掃員としての経験が新しい仕事につながっています。
ただし、2026年現在の週あたりの清掃勤務日数や、芸能活動との収入比率については、固定された数字が公表されているわけではありません。仕事量を一律に説明するよりも、複数の活動を組み合わせている働き方として理解するのが実態に近いでしょう。
2026年のインタビューでも現役の清掃員として紹介されており、芸人と清掃員の両方を続けていることが確認できます。
【環境活動】環境省の広報大使・滝沢ごみクラブ・著書の魅力
滝沢さんの活動は、芸人と清掃員だけにとどまりません。現場で得た知識を社会に還元するため、環境省の広報活動、一般社団法人の運営、オンラインコミュニティ、書籍の出版などにも取り組んでいます。
2020年に環境省サステナビリティ広報大使第1号に就任2020年10月9日、環境省は滝沢秀一さんを「サステナビリティ広報大使」の第1号に任命しました。
環境省の公式発表によると、当時の小泉進次郎環境大臣から、清掃現場での経験を通じて、ごみの分別の大切さなどを広く伝えてほしいという期待が寄せられました。
行政が滝沢さんに注目した理由は、芸能人としての知名度だけではありません。実際にごみを回収している人間だからこそ伝えられる情報があるためです。
分別方法を知識として説明するだけでなく、分別されていないごみが現場でどう扱われるのか、危険な出し方が誰に影響するのかを具体的に伝えられます。
滝沢ごみクラブの活動内容とは?滝沢ごみクラブは、滝沢さんと一緒にごみを減らすための活動を行うコミュニティです。
公式案内では、ごみ問題やエコ、SDGsについて楽しく学び、日常生活で実践することを目的に掲げています。
主な活動は次のとおりです。
- オンラインサロン:ごみ問題や環境活動について情報交換する。
- トークセッション:滝沢さんや参加者がごみについて話し合う。
- 月1回の交流会:オンラインで質問や相談、メンバー同士の交流を行う。
- ごみフェス:5月3日から5月30日までを中心に、全国のメンバーとごみ削減を考えるイベントを展開する。
- 啓発活動:自治体や企業、学校などと連携して環境問題を伝える。
また、一般社団法人ごみプロジェクトでは、代表理事としてごみや環境、SDGsの普及啓発事業、イベント、教育事業、コンサルティングなどにも取り組んでいます。
単なるファンコミュニティではなく、参加者自身が生活の中でごみを減らすことを目指している点が特徴です。
滝沢秀一の代表的な著書
『このゴミは収集できません』
2018年9月・白夜書房
清掃員として働く中で見つけた驚きの光景や、ごみから見える生活格差、現場の実態などをまとめたエッセイ。
『ゴミ清掃員の日常』
2019年5月・講談社
ごみ清掃員としての経験を漫画で紹介。滝沢秀一さんが原作・構成を担当し、妻の滝沢友紀さんが作画を担当しています。
『ゴミ清掃員の日常 ミライ編』
講談社
ごみの分別や、これからの時代の暮らし方について考えるシリーズ第2弾。
特に『ゴミ清掃員の日常』は、滝沢さんの現場経験を漫画という親しみやすい形に変えた作品です。
講談社の公式作品紹介によると、滝沢さんが原作・構成を担当し、妻の友紀さんが漫画を描いています。芸人としての発想と、家庭での共同制作が結びついた作品でもあります。
なお、『このゴミは収集できません』は2018年刊行のエッセイであり、漫画シリーズとは別の作品です。
【2026年最新】Xのごみトリビアと講演活動の評判・仕事観
2026年の滝沢さんは、SNSでの情報発信、講演会、環境啓発イベントなどを通じて、清掃現場の知識を伝えています。
2026年11月4日にも公式Xでごみトリビアを発信2026年11月4日、滝沢さんは自身の公式Xを更新し、プラスチック資源の分別について紹介しました。
投稿では、まず汚れのないプラスチック製品から資源回収に回してみることを提案。慣れてきたら、ヨーグルトの容器のように軽く洗えばきれいになるものも資源として出すよう呼びかけています。
一方で、洗っても汚れが落ちにくい包装については、可燃ごみとして出す方法にも触れています。
この発信で注目したいのは、最初から完璧な分別を求めていないことです。まず簡単にできることから始め、徐々に取り組みを広げるという考え方です。
また、2026年10月14日には、マイクロビーズがごみ収集車の中や路上に飛散する問題についても発信しています。清掃員が気づきにくい素材をどう分けて出すかという、現場ならではの注意点です。
こうした投稿はTBS NEWS DIGでも取り上げられています。なお、具体的な分別方法は自治体によって異なるため、実際のごみ出しでは居住地域のルールを確認する必要があります。
2026年の講演活動も継続滝沢さんの講演活動は、自治体や企業、学校など幅広い場所に広がっています。
2026年には、次のような講演・イベントが確認できます。
- 4月:静岡市で「マシンガンズ滝沢さんと考える、しずおかの海ごみ」をテーマにした講演会を開催。
- 6月:企業向けに「ごみ収集の現場から考えるSDGs」をテーマとした講演を実施。
- 9月26日:港区立エコプラザで、ごみ収集員の視点からごみ問題を考える講座を実施。
- 10月31日:茨城県阿見町のSDGs未来都市講演会に講師として招かれる予定が公表された。
- 11月14日:京都市ごみ減量推進会議の設立30周年記念講演会に登壇予定。
- 11月20日:ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO 2026で講演予定。
11月6日時点では、11月14日と20日の講演は開催前の予定です。これらの告知からも、2026年に講演活動が継続していることが分かります。
講演の評判は?参加者の感想から見える評価講演会の評価については、2026年6月26日に講演紹介会社コーエンプラスが掲載した企業向け講演のレポートが参考になります。
公開された参加者の感想には、次のような評価がありました。
- 漫才師ならではの話術で、約1時間半の講演に集中できた。
- ごみの種類から生活環境や地域性が見えるという話に説得力があった。
- 清掃員の安全を考えたごみの出し方を知ることができた。
- 水分を絞るなど、家庭でできるごみ削減の工夫が参考になった。
特に評価されているのは、環境問題を難しい専門用語だけで説明しない点です。
実際のごみ収集の経験を具体例として示し、そこに芸人としての話術を加えることで、参加者が自分の生活に置き換えて考えやすくなっています。
講演主催者が公開した参加者の感想であり、すべての聴講者の評価を示す統計ではありませんが、現場経験と話術が組み合わさった講演の特徴をよく表しています。
【プロの結論】滝沢秀一の二足のわらじが支持される理由滝沢さんの活動を分析すると、最大の強みは、現場経験をそのまま情報発信の価値に変えていることです。
環境問題を専門家が解説する場合、制度や統計の説明が中心になりやすい一方、滝沢さんはごみを回収する側の視点から話を組み立てます。
例えば、危険物が適切に処理されずに捨てられた場合、実際に危険にさらされるのは回収する作業員です。分別を間違えることは、単にリサイクル率を下げるだけではありません。
ごみを出す人と回収する人の間にある距離を縮め、捨てた後の世界を想像させることが、滝沢さんの発信の強さです。
芸人として培った伝える技術、清掃員として積み重ねた経験、環境活動を通じた社会との接点。この3つが組み合わさることで、他の芸能人や環境啓発活動家とは異なる立ち位置が生まれています。
また、滝沢さんの事例は、複数の仕事を持つことが単に収入源を増やすだけではなく、それぞれの経験を掛け合わせて新しい専門性を作ることにもつながると示しています。
【よくある質問】マシンガンズ滝沢秀一の現在に関するFAQ
Q1:マシンガンズ滝沢秀一は2026年現在もごみ清掃員を続けていますか?
A1:はい。2026年5月のインタビューでは現役のごみ清掃員として紹介され、同年11月4日にも公式Xでごみの分別に関する情報を発信しています。
Q2:滝沢秀一がごみ清掃員になった理由は何ですか?
A2:36歳のときに妻が妊娠し、出産費用や生活費を確保する必要があったためです。芸人としての仕事が減り、アルバイトも見つからない中、芸人仲間の紹介で清掃会社に就職しました。
Q3:滝沢秀一と西堀亮はいつコンビを結成しましたか?
A3:1998年です。東京成徳大学在学中にお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成しました。
Q4:マシンガンズはTHE SECONDで優勝しましたか?
A4:2023年はグランプリファイナルで準優勝でした。2025年にもグランプリファイナルへ進出しています。
Q5:滝沢秀一の妻は誰ですか?
A5:妻は滝沢友紀さんです。講談社の『ゴミ清掃員の日常』では、秀一さんが原作・構成、友紀さんが作画を担当しています。家族のプライベートについては、作品や本人が公表している内容を中心に理解するのが適切です。
Q6:滝沢秀一は環境省とどのような関係がありますか?
A6:2020年10月9日、環境省の「サステナビリティ広報大使」第1号に任命されました。ごみの分別や環境問題について、現場経験を生かした情報発信を行っています。
Q7:滝沢秀一の代表的な著書は何ですか?
A7:2018年刊行の『このゴミは収集できません』や、妻の友紀さんと制作した漫画『ゴミ清掃員の日常』が代表作です。清掃現場での体験を通じて、ごみの問題や暮らしについて学べる作品です。
マシンガンズ滝沢秀一さんは、1998年に西堀亮さんとコンビを結成し、漫才師として活動を続けてきました。2012年には妻の妊娠と収入面の事情からごみ清掃員となり、生活を支えるために始めた仕事が、やがて新しい専門性を生み出しました。
2023年のTHE SECOND準優勝、2025年のグランプリファイナル進出、2020年の環境省サステナビリティ広報大使への就任、そして2026年のSNS発信や講演活動。これらは、芸人と清掃員という二つの仕事が互いに影響し合ってきた結果です。
滝沢さんの活動を知りたい人には、まず『このゴミは収集できません』を読むことをおすすめします。清掃員になった背景から現場の発見までを知ることができ、SNSのごみトリビアや講演活動を理解する手がかりにもなります。
一方、日常生活に役立つ分別方法を知りたい人には『ゴミ清掃員の日常』が向いています。漫画形式なので、子どもと一緒にごみ問題を考える入り口にもなります。
滝沢秀一さんの歩みが教えてくれるのは、思いがけず始めた仕事でも、現場で経験を積み重ねることで新しい価値を生み出せるということです。2026年も、マシンガンズとしての漫才と清掃員としての仕事、その両方を通じて発信を続ける滝沢さんの活動に注目が集まります。