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ナンチャンを探せの元ネタは?90年代の誕生から2026年の現在まで徹底解説

伊部 拓海 伊部 拓海 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
目次

「ナンチャンを探せ」とは、お笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの南原清隆が、街中の風景に変装して紛れ込み、映像のどこに隠れているのかを視聴者や出演者が当てるクイズ企画だ。1990年代にフジテレビで放送された『ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!』で登場し、後継番組『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』でも人気を集めた。絵本『ウォーリーをさがせ!』を思わせる遊び方と、南原本人が大胆な変装で風景に溶け込む演出が特徴である。

2020年には日本テレビの『ヒルナンデス!』でもスタジオ版として再び話題になり、2022年発売の『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では、ナンジャモのジムテストとの類似性も注目された。2026年現在、南原清隆は引き続きテレビやラジオで活動している。懐かしのテレビ企画が、なぜ今も検索され、ゲームの話題にまでつながっているのか。その誕生から現在までを整理する。

【まず答え】ナンチャンを探せとは?基本ルールと面白さの秘密

ナンチャンを探せ
南原清隆が街の風景に溶け込む名物クイズ

「ナンチャンを探せ」の主役は、ウッチャンナンチャンの南原清隆だ。




- 生年月日:1965年2月13日
- 出身地:香川県高松市
- 所属:マセキ芸能社
- コンビ:ウッチャンナンチャン
- 愛称:ナンチャン

企画の内容は非常にシンプルだ。

街中を撮影した映像のどこかに、変装した南原が隠れている。出演者や視聴者は画面を注意深く観察し、周囲の景色に紛れた本人を見つけ出す。

しかし、単純なかくれんぼとは違う。

南原は普通の人間の姿で物陰に隠れるだけではなく、看板や建物、街にある物体などに見えるように変装する。遠くから見れば風景の一部にしか見えず、注意深く見なければ本人だと気づかない仕掛けになっていた。

ナンチャンを探せのルール

基本的な遊び方は次のとおり。

1. 街中や日常風景を撮影した映像が流れる。
2. 映像のどこかに変装した南原清隆が隠れている。
3. 視聴者や出演者は、画面を見ながら南原の位置を探す。
4. 正解の場所が明かされ、隠れていた南原の姿が映し出される。

難易度を表すレベル制も企画の特徴だった。簡単に見つけられるものから、景色と一体化してなかなか判別できないものまで、さまざまな仕掛けが用意されていた。

つまり、正解は毎回変わる。特定の人物や場所を答える固定問題ではなく、その回の映像に隠れている南原本人と、その隠れ場所を見つけることが目的だ。

印象的だった隠れ場所は?

当時の企画を振り返るうえで象徴的なのが、六本木のアマンド前で撮影されたエピソードだ。

オードリーの春日俊彰は、2019年のラジオ番組『オードリーのオールナイトニッポン』で、南原が赤と白の雨よけのような部分に同じ色合いで変装して隠れていた場面を振り返っている。

加えて、ピザ屋のピザに見立てた変装なども記憶に残る仕掛けとして語られた。

このように、正解を見つけた瞬間に「まさかそこにいたのか」と驚かされることが、この企画の醍醐味だった。

【元ネタと歴史】誰かがやらねば!からやるならやらねば!へ

1990年『ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!』で登場

「ナンチャンを探せ」の歴史を理解するには、まずウッチャンナンチャンのテレビ番組を押さえておきたい。

最初の舞台となったのは、フジテレビ系の『ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!』だ。

放送ライブラリーの番組記録によれば、同番組は1990年4月19日から9月20日まで放送された。

内村光良が放送作家、南原清隆がテレビ局のアシスタントディレクターという設定で、アパートを舞台にオリジナルの映像やコントを紹介する生放送バラエティだった。

番組内で育った企画の一つが「ナンチャンを探せ」である。

『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』でも継続

1990年10月には、後継番組となる『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』がスタートした。

放送時間帯も変更され、土曜日20時からの人気バラエティとして展開。コントやドラマのパロディー、ゲーム企画など、さまざまなコーナーが登場した。

「ナンチャンを探せ」も前番組から引き継がれ、さらに知名度を高めていった。

当時の番組を振り返る記事では、同コーナーの司会を大坪千夏アナウンサーが担当したクイズコーナー「クイズよし!わかった!」との関係も紹介されている。加藤武、菅井きん、山瀬まみなどが回答者として登場したことも、この企画の番組的な面白さを支えていた。

元ネタは絵本『ウォーリーをさがせ!』?

もう一つ注目したいのが、企画の発想の源だ。

番組の歴史を紹介する回顧記事では、「ナンチャンを探せ」の元ネタとして、イギリスの絵本シリーズ『ウォーリーをさがせ!』が挙げられている。


大勢の人物や物が描かれた緻密なイラストの中から、特徴的な服装のウォーリーを見つけ出す絵本。

両者に共通するのは、画面や絵の中に紛れ込んだ特定の人物を探すという基本構造だ。

ただし、テレビ企画では実在する南原が変装し、実際の街並みの中に入り込む。静止画の人物探しを、実写映像と芸人の身体を使ったバラエティーに発展させたところに独自性がある。

また、南原だけでなく、色白の内村光良が白い物に紛れる「ウッチャンを探せ」や、出川哲朗を起用した「テッチャンを探せ」といった派生企画も生まれた。

【歴史年表】ナンチャンを探せの関係者・番組・派生企画一覧

ここまでの歴史を、関係する人物や作品とのつながりも含めて整理する。

時期 関連人物・番組 内容と関係
1990年4月 誰かがやらねば! フジテレビで放送開始
1990年 南原清隆 街中に変装して隠れる企画の主役
1990年10月 やるならやらねば! 後継番組へコーナーを引き継ぐ
1990年代 内村光良 ウッチャンを探せなどの派生企画に関連
1990年代 出川哲朗 テッチャンを探せなどの派生企画に関連
2020年4~6月 ヒルナンデス! スタジオ版の企画として再び注目
2020年5月 青春高校3年C組 ムッチャンを探せというパロディー企画を放送
2022年11月 ポケモンSV ナンジャモのジムテストが類似企画として話題に
2026年 南原清隆 テレビ・ラジオで引き続き活動

この年表から分かるのは、「ナンチャンを探せ」が一つのテレビ番組だけで完結したネタではなかったことだ。

出演者を変えた派生企画が生まれ、別の番組でパロディーとして再現され、さらにゲームの演出を連想させるまでになった。

とりわけ、2020年にテレビ東京の『青春高校3年C組』で放送された「ムッチャンを探せ!」は、番組公式メディアが『やるならやらねば!』のパロディー企画として紹介している。自宅のリビングや和室に隠れた出演者を探す内容で、元祖のアイデアが別の形で受け継がれた事例だ。

【2020年のヒルナンデス!】ナンチャンを探せが再び話題になった理由

コロナ禍でスタジオに南原が一人だけという状況に

2020年春、新型コロナウイルスの感染拡大によって、テレビ番組の制作現場は大きな変更を迫られた。

『ヒルナンデス!』も例外ではない。

2020年4月6日の放送では、感染拡大防止のため、スタジオに立つのはメインMCの南原清隆一人となった。

ほかの出演者は自宅や日本テレビ局内の会議室、ロビーなどから中継で参加。いつもの大人数で進行する昼のバラエティーとは異なる放送スタイルだった。

デイリースポーツやJ-CASTニュースも、この異例の放送を報道している。

スタジオのどこにナンチャンがいるかを探す企画に

この時期の『ヒルナンデス!』では、南原がスタジオ内のどこにいるのかを当てる「ナンチャンを探せ」が登場した。

週刊女性PRIMEの2020年6月30日付の記事では、南原が一人でスタジオにいる状況を逆手に取った、視聴者参加型の新しいコーナーとして紹介されている。

かつての企画が街中の映像を使っていたのに対し、こちらはスタジオを舞台にしたアレンジだ。

同じ人物を探すという根本的な面白さを残しながら、放送環境に合わせて遊び方を変えていた。

番組制作側も新しい企画に挑戦

2020年5月18日付のマイナビニュースでは、『ヒルナンデス!』の制作側が、ロケ中止やリモート出演という制約の中で新しい企画を試していたことが紹介された。

同記事によると、スタジオに南原一人だけが出演する形式や、リモート出演者を活用したゲーム企画などを積極的に展開していた。

また、2020年4月の月間平均視聴率は4.3%、5月4日週の週間平均は5.2%となり、いずれも個人視聴率で過去最高を更新したと報じられている。

こうした制作環境の変化が、昔の人気企画を現代の放送形式に合わせて再利用する土壌になった。

【ポケモンSVとの関係】ナンジャモのジムテストはナンチャンを探せのパロディ?

「ナンチャンを探せ」が再びインターネット上で話題になった大きな理由の一つが、ゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』との類似性だ。

注目されたのは、電気タイプのジムリーダー・ナンジャモが登場するハッコウシティのジムテストである。

ナンジャモのジムテスト「街角ジェントルさんをさがせ」




- 作品:ポケモンSV
- 所属:ハッコウシティ
- 専門タイプ:でんき
- 活動:ジムリーダー、動画配信者
- 配信チャンネル:ドンナモンジャTV

ナンジャモのジムに挑戦する前に、プレイヤーは「街角ジェントルさんをさがせ!」というジムテストに取り組む。

内容は、街の映像に映り込んだジェントルさんを探すというもの。

実はこのジェントルさんの正体は、学校の校長であるクラベルだ。

プレイヤーは街中のカメラ映像を確認し、変装したクラベルを見つける課題に挑戦する。ゲーム攻略情報によると、これを3回繰り返す構成になっている。

なぜナンチャンを探せを連想させるのか

類似点は明確だ。

比較項目 ナンチャンを探せ ポケモンSV
探す対象 南原清隆 クラベル
舞台 街中の風景 ハッコウシティ
探し方 映像を注意深く見る 街頭カメラ映像を見る
仕掛け 変装して風景に紛れる ジェントルさんに変装
目的 隠れた人物を発見 ジムテストをクリア

この類似性を取り上げたのが、ゲーム・エンタメメディアのインサイドだ。

2022年12月4日の記事では、ナンジャモのジムテストが、1990年代の「ナンチャンを探せ」に似ているとして、往年のウッチャンナンチャンの企画を知る人たちの間で話題になったことを紹介している。

ポケモン公式はパロディーだと認めている?

ここは区別が必要だ。

ポケモン公式サイトでは、ナンジャモがハッコウシティのジムリーダーであり、動画配信者としても活躍していることが紹介されている。また、ジムテストについても各ジム独自の内容が用意されていると説明されている。

しかし、公式のキャラクター紹介やジムテストの説明に「ナンチャンを探せ」が元ネタだという記述はない。

したがって、ナンチャンを探せを連想させる演出ではあるが、公式にパロディーと認定されたわけではないという整理が正確だ。

それでも、タイトルに「探せ」が入り、街の映像から変装した人物を探すという共通点は興味深い。

1990年代のテレビバラエティーを知る世代にとっては、ナンジャモのジムテストを通じて懐かしい企画を思い出すきっかけになった。

【2026年の現在】南原清隆とナンチャンを探せはどうなった?

南原清隆は現在もヒルナンデス!のMC

2026年11月現在、南原清隆はテレビでの活動を続けている。

所属事務所のマセキ芸能社が掲載する公式プロフィールでは、南原のレギュラー番組として日本テレビの『ヒルナンデス!』が紹介されている。

同番組は2011年3月にスタートし、南原は長年にわたってメインMCを担当している。2026年11月6日の出演スケジュールにも『ヒルナンデス!』が掲載されている。

ラジオでも香川への思いを発信

現在の南原の活動で注目したいのが、西日本放送のラジオ番組『南原清隆、いまナンしょん。』だ。


- 放送局:西日本放送
- 放送:毎週月曜日18時15分~18時45分
- 再放送:毎週土曜日18時~18時30分
- 共演:放送作家・小西マサテル
- 内容:香川県の思い出や故郷の話題

2025年4月にスタートしたこの番組は、南原と同じ香川県高松市出身の小西マサテルが、故郷や母校の思い出などを語る内容だ。

2026年3月21日には放送開始1周年を記念した公開収録も実施された。西日本放送の公式番組ページでは、2026年10月までの放送アーカイブも確認できる。

ナンチャンを探せは現在も放送されている?

ここは誤解しやすいポイントだ。

2026年現在、南原清隆自身のテレビ・ラジオ出演は続いている。しかし、1990年代の「ナンチャンを探せ」が、当時と同じ形式の定期レギュラー企画として継続しているという情報は確認できない。

2020年の『ヒルナンデス!』版は、過去の名物企画をスタジオに合わせてアレンジしたものだった。

その後も『青春高校3年C組』のパロディーや『ポケモンSV』のジムテストとの類似性など、異なる形で話題になっている。

つまり、2026年現在の位置づけは、南原清隆の代表的な過去のバラエティー企画であり、現在も他の番組やゲームを通じて想起されるテレビ文化の一つというものだ。

【よくある質問】ナンチャンを探せの元ネタ・ルール・答えに関するFAQ

Q1:ナンチャンを探せの元ネタは何ですか?

A1:1990年に放送された『ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!』の人気コーナーです。絵本『ウォーリーをさがせ!』を発想の元にした企画としても紹介されています。

Q2:ナンチャンを探せの答えは誰ですか?

A2:答えは南原清隆本人です。街の風景に変装して隠れているため、毎回異なる映像の中から本人の位置を見つけます。

Q3:ナンチャンを探せはヒルナンデスで2020年に復活したのですか?

A3:はい。2020年のコロナ禍に『ヒルナンデス!』で、南原がスタジオのどこにいるかを探す形式の企画が紹介されました。元祖の街中ロケとは舞台が異なるアレンジ版です。

Q4:ポケモンSVのナンジャモはナンチャンを探せが元ネタですか?

A4:ナンジャモのジムテストは、街の映像から変装したクラベルを探す内容です。企画の類似性からパロディー説が話題になりましたが、ポケモン公式による元ネタの明言はありません。

Q5:ナンチャンを探せは2026年現在も放送されていますか?

A5:元祖のコーナーが定期的に放送されているという情報は確認できません。一方、南原清隆は2026年現在も『ヒルナンデス!』のMCなどで活動しています。

「ナンチャンを探せ」は、1990年の『ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!』から始まり、『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』へと引き継がれた人気クイズ企画だ。

その魅力は、単に南原清隆が変装して隠れることだけではない。

街という誰もが知っている日常風景を舞台にすることで、視聴者自身が映像の中に参加できる感覚を生み出したことにある。

2020年には『ヒルナンデス!』のスタジオ版として再び注目され、同年の『青春高校3年C組』でもパロディー企画が登場。さらに2022年には『ポケモンSV』のナンジャモのジムテストとの類似性が話題になった。

この流れから見えてくるのは、優れたテレビ企画は、放送終了後も別の世代や媒体で再発見されるということだ。

2026年現在、南原清隆は『ヒルナンデス!』やラジオなどで活躍を続けている。「ナンチャンを探せ」そのものは懐かしい過去の名物企画だが、映像の中から隠れた人物を探すというシンプルな面白さは、今も十分に通用する。

90年代にテレビの前で南原を探していた人にとっても、ポケモンSVで初めて似た仕掛けに触れた人にとっても、世代を超えて楽しめる企画なのである。

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コンテンツディレクター 伊部 拓海
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映画・ドラマ担当。公開資料と一次報道を照合し、ネタバレの扱いには線引きルールを設けています。

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