平将門の首塚で迷惑配信を行った人物は、ライブ配信プラットフォーム「Kick(キック)」で「愛之助」の名前を使用していた男性配信者です。2026年8月19日、東京都千代田区大手町の将門塚で石碑によじ登り、抱きついて奇声を発する様子を生配信。その映像がSNSで拡散され、大きな批判を浴びました。
騒動後、愛之助本人は8月21日にXで謝罪。所属していた配信者団体「キッカーズ」は脱退処分を発表し、Kickのアカウントも999年BANとなりました。さらに9月30日にはニコニコ生放送の全アカウントが無期限利用停止となったことを本人が報告しています。
そして2026年11月6日、共同通信は、将門塚での下半身露出や動画配信をめぐり、群馬県の30代男性が公然わいせつと礼拝所不敬の疑いで書類送検されたと報道しました。事件は単なるSNS上の炎上にとどまらず、刑事手続きにも進展しています。
【配信者の正体は誰?】Kickで活動していた愛之助のプロフィール

今回の騒動を起こした人物は、Kickを中心に活動していた配信者の「愛之助」です。
当時は配信者団体キッカーズに所属しており、団体の公式年表によると、2026年8月3日に3軍から2軍へ昇格していました。その後、将門塚での迷惑配信を受け、8月22日に脱退処分となっています。
愛之助の人物情報と確認できる活動歴愛之助という名前は、今回の騒動を報じたニュースやキッカーズの公式発表で使用されている配信名です。戸籍上の氏名や詳細なプロフィールは公表されていません。
11月6日の共同通信報道では、今回の将門塚での行為に関して書類送検された人物は群馬県の30代男性とされています。同報道は配信者名を明記していませんが、報じられた日時、場所、行為は8月に愛之助名義で報じられた事件と一致しています。
そのため、愛之助という配信名と、報道に登場する男性の情報は区別して把握する必要があります。
また、愛之助という名前だけで歌舞伎俳優など別の著名人と同一人物だと判断する根拠はありません。今回の事件で報じられているのは、Kickで活動していた男性配信者です。
【何をした?】2026年8月19日の将門塚迷惑配信と炎上理由
問題の配信が行われたのは、2026年8月19日の夜です。
場所は東京都千代田区大手町1丁目にある将門塚。平安時代の武将・平将門の首を供養する場所として知られ、東京都指定旧跡にもなっています。
石碑によじ登り、抱きついて奇声を発するITmedia NEWSが産経新聞の報道を掲載した記事によると、愛之助はKickでライブ配信を行い、将門塚の石碑によじ登って抱きつき、奇声を発する様子を映していました。
拡散した映像では、石碑にまたがるように接触しながら、カメラに向かって大声を出す姿が確認されています。
加えて、同じ服装の男性が下半身を露出したとする画像もSNS上で拡散しました。ただし、当初報じられた約1分の動画には露出場面が含まれておらず、画像だけで具体的な露出状況を判断することはできませんでした。
その後、11月6日の共同通信報道では、下半身を露出したことも書類送検容疑に含まれています。
なぜここまで批判が広がったのか炎上した理由は、単に奇抜なパフォーマンスだったからではありません。
将門塚は、長年にわたって地域の人々や神田明神、史蹟将門塚保存会などによって守られてきた慰霊と信仰の場所です。そこにある石碑に登って奇声を発する行為は、平将門への敬意だけでなく、参拝者や管理関係者の心情にも関わる問題でした。
また、行為をその場で終わらせず、ライブ配信によって視聴者に公開したことも批判を拡大させた要因です。
配信では、視聴者の注目を集めることがコンテンツの価値につながります。しかし、刺激的な映像を優先するあまり、歴史的・宗教的な場所への配慮を失えば、配信者だけでなくプラットフォームや所属団体にも影響が及びます。
【騒動の時系列】本人謝罪・999年BAN・キッカーズ脱退・書類送検まで
今回の事件は、配信映像の拡散、本人の謝罪、所属団体の処分、配信サービスの利用停止、そして警察の捜査へと展開しました。
特に重要なのは、キッカーズが当初発表した「在宅起訴」という表現を後日訂正したことです。捜査段階と起訴は異なるため、正確な経緯を押さえておく必要があります。
| 時期 | 出来事 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 2026年8月19日 | 将門塚で配信 | 石碑によじ登り、抱きついて奇声を発する様子をKickで生配信 |
| 8月21日 | 本人が謝罪 | Xで配慮を欠いた行為だったと反省を表明 |
| 8月21日 | 警察への相談 | 保存会関係者が警視庁丸の内署に相談したと報道 |
| 8月22日 | キッカーズ脱退処分 | Kickの999年BANと団体からの脱退を公表 |
| 8月25日 | キッカーズが訂正 | 「在宅起訴」を「在宅で調査」に訂正し、本人に謝罪 |
| 8月28日 | ニコニコ生放送で活動 | 事件に関する発言が再び話題に |
| 9月30日 | ニコ生の利用停止 | 全アカウントの無期限サービス利用停止を本人が報告 |
| 10月23日 | 書類送検 | 後日の共同通信報道で送検日として伝えられた |
| 11月6日 | 書類送検が報道される | 公然わいせつと礼拝所不敬の疑いで群馬県の30代男性を書類送検 |
Kickの999年BANは、愛之助のアカウントが利用規約違反により極めて長期間利用停止となったことを示す処分です。
2026年8月22日のキッカーズ公式発表では、愛之助のKickアカウントが999年BANとなったことを確認したと説明しています。
これは刑事裁判で科された刑罰ではありません。配信プラットフォーム上のアカウント処分であり、警察による捜査や検察による起訴とは別の問題です。
キッカーズはなぜ脱退処分にしたのかキッカーズは8月22日、公式サイトで愛之助の脱退処分を発表しました。
発表では、将門塚での迷惑行為に加え、神社の管理者から被害届が提出され、礼拝所不敬罪および公然わいせつ罪の疑いで在宅で調査が進められていること、Kickのアカウントが999年BANとなったことを理由として説明しています。
団体内での協議を経て、2軍メンバーからの脱退が確定しました。
「在宅起訴」は誤りだった?キッカーズが8月25日に訂正今回の騒動で見落とせないのが、キッカーズによる公式発表の訂正です。
8月22日の最初の発表では、警察による捜査状況を「在宅起訴」と記載していました。しかし、8月25日に公開した訂正文で、正しくは「在宅で調査を進めている状況」だったと説明しています。
キッカーズは、在宅捜査と在宅起訴では法的・社会的な意味が大きく異なるとして、当該人物に直接連絡し、謝罪したことも公表しました。
この訂正は重要です。警察が捜査している段階と、検察が起訴を決めた段階は同じではありません。今回の件では、発表する側にも法的用語の正確な取り扱いが求められることが浮き彫りになりました。
【本人謝罪のその後】ニコニコ生放送も無期限停止に
愛之助は2026年8月21日、自身のXアカウントで謝罪文を公開しました。
「配慮を欠いた行為だったと深く反省しています」
投稿では、平将門公に関する自身の行動について反省を示し、不快な思いをした人や関係者への謝罪を表明。今後は歴史や文化、信仰の場に対する敬意を忘れず、責任ある行動を心がけると説明しました。
一方、この謝罪投稿だけでは、史蹟将門塚保存会への直接謝罪や現地での正式な謝罪が行われたかどうかまでは確認できません。
8月28日にはニコニコ生放送で事件に言及Kickのアカウントが利用停止となった後、愛之助はニコニコ生放送での活動を始めました。
8月28日の配信について、J-CASTニュースは、愛之助が自身のトラブルについて言及し、「ついに俺も公然わいせつ、つきました!」などと発言したと報じています。
この発言は、事件を深刻に受け止めているのかという点でも注目を集めました。
9月30日、ニコニコ生放送の全アカウントが無期限停止さらに9月30日、愛之助はニコニコ生放送から全アカウントの無期限サービス利用停止通知を受けたことをXで報告しました。
J-CASTニュースの10月1日付報道によると、本人はニコニコ生放送から届いた通知を公開。これにより、Kickに続いてニコニコ生放送でも配信活動ができない状況となりました。
2026年11月6日現在、今回確認できる報道では、両サービスでの利用停止に関する解除は伝えられていません。
11月6日の最新報道:群馬県の30代男性が書類送検今回の騒動に関する大きな続報が、11月6日の共同通信報道です。
警視庁丸の内署は、将門塚の前で下半身を露出し、その様子の一部をインターネットで動画配信したとして、群馬県の30代男性を公然わいせつと礼拝所不敬の疑いで書類送検しました。送検日は10月23日と報じられています。
捜査関係者によると、男性は容疑を認め、「視聴者からの要望に応えたかった」と話しているとのことです。
ただし、書類送検は検察に事件書類を送る手続きであり、有罪判決や起訴を意味するものではありません。今後の検察の判断と刑事手続きの進展が焦点になります。
【将門塚の祟りは本当?】平将門の首塚の由来と怨霊伝説
今回の炎上では、愛之助の行為だけでなく、平将門の首塚にまつわる祟りの伝説も大きな注目を集めました。
将門塚は、東京都千代田区大手町のオフィス街にある平将門の御首を供養する場所です。神田明神の公式説明によると、将門公の御首を納めた墳墓であり、神田明神創建の地でもあります。
平将門とはどんな人物だったのか平将門は903年から940年まで生きたとされる平安時代中期の武将です。
関東地方で勢力を拡大し、939年には自らを「新皇」と称しました。朝廷に対抗する勢力を築いたものの、940年に藤原秀郷や平貞盛らとの戦いで討たれています。
その首は京都でさらされたと伝えられていますが、後世には首が東へ飛んでいき、大手町の地に落ちたという伝説が生まれました。将門塚は、その首を供養した場所として語り継がれています。
なぜ将門塚には祟りの噂があるのか将門塚の祟り伝説が広く知られる背景には、関東大震災後の出来事があります。
1923年の関東大震災後、大蔵省の仮庁舎建設に伴って将門塚が取り壊されました。その後、大蔵大臣だった早速整爾や工事部長だった矢橋賢吉が亡くなったことなどから、将門公の祟りではないかという噂が広まったとされています。
国税庁の公式サイトでも、この大蔵省にまつわる祟りの噂が紹介されています。
また、1940年6月には落雷による大蔵省庁舎の焼失を含む大手町官庁街の火災が発生。戦後には、米軍が塚を整地しようとした際にブルドーザーが横転し、運転者が亡くなったという話も伝えられています。
ただし、これらの事故や死亡と平将門の怨霊との因果関係が科学的・歴史的に証明されたわけではありません。国税庁の説明も、祟りが事実かどうかは確かめようがないという趣旨です。
将門塚は現在も大切に保存されている将門塚は、単なる都市伝説の舞台ではありません。
1971年3月、東京都指定文化財の都旧跡に指定されました。史蹟将門塚保存会が保存活動を担い、神田明神でも毎年、将門塚例祭が行われています。
2021年4月26日には第6次整備事業が竣工し、参拝者が安全に訪れることのできる祈りの場として整備されました。
こうした歴史的背景を知れば、石碑によじ登る行為が単なる悪ふざけでは済まされなかった理由も理解できます。
祟りが本当かどうかという問題と、歴史的な慰霊の場所を尊重すべきかという問題は別です。後者は、超自然的な現象を信じるかどうかに関係なく考える必要があります。
【プロの結論】今回の炎上から見える迷惑配信とプラットフォームの責任
今回の事件で注目すべきなのは、配信者個人への批判だけではありません。ライブ配信の仕組みが、どのような行動を生み出すのかという問題です。
配信者は視聴者の反応をリアルタイムで受け取ります。視聴数や投げ銭、コメントを意識する環境では、通常の配信よりも過激な行動が注目される場合があります。
今回の事件でも、共同通信が伝えた捜査関係者の説明によると、男性は視聴者の要望に応えたかったと話したとされています。
しかし、視聴者から要求されたことは、迷惑行為や違法行為を正当化する理由にはなりません。
今回の事件で押さえるべき3つの判断基準1. 配信上のBANと刑事責任は別問題
Kickの999年BANやキッカーズの脱退処分は、配信活動や団体所属に関する措置です。一方、警察による捜査や書類送検は刑事手続きに関するものです。それぞれを混同してはいけません。
2. 謝罪したことと問題が解決したことは同じではない
Xで謝罪文を公開したことは確認できます。しかし、管理者や関係者への対応、今後の活動、刑事手続きはそれぞれ別に考える必要があります。
3. 伝説と現実の被害を分けて考える
将門塚の祟り伝説は長い歴史を持っていますが、今回の問題の本質は祟りの有無ではありません。慰霊の場所で行われた行為と、それを配信したこと、そして法的責任の問題です。
今後の注目点は、検察による処分判断と、配信者がどのような形で責任を果たすかという点にあります。
【平将門の首塚配信者に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:平将門の首塚で配信した人物は誰ですか?
A1:Kickで「愛之助」という名前を使用していた男性配信者です。本名は公表されていません。報道では群馬県の30代男性が書類送検されたと伝えられています。
Q2:愛之助は将門塚で何をしたのですか?
A2:2026年8月19日、将門塚の石碑によじ登って抱きつき、奇声を発する様子をKickで生配信しました。加えて、下半身露出を含む行為についても書類送検容疑として報じられています。
Q3:愛之助はキッカーズを脱退したのですか?
A3:はい。2026年8月22日、キッカーズは迷惑行為を理由に愛之助の脱退処分を発表しました。
Q4:Kickの999年BANは本当ですか?
A4:キッカーズの公式発表で、Kickの利用規約違反による999年BANが確認されたと説明されています。
Q5:愛之助はニコニコ生放送でも活動できなくなったのですか?
A5:2026年9月30日、本人がニコニコ生放送の全アカウントに対する無期限サービス利用停止通知を受けたと報告しています。
Q6:愛之助は逮捕されたのですか?
A6:2026年11月6日の共同通信報道では、群馬県の30代男性が公然わいせつと礼拝所不敬の疑いで書類送検されたと伝えられています。書類送検は逮捕や有罪判決を意味するものではありません。
Q7:平将門の首塚には本当に祟りがあるのですか?
A7:祟りにまつわる伝説や過去の事故の記録はありますが、平将門の怨霊が原因だったと証明された事実はありません。歴史的な慰霊の場所として大切に保存されています。
2026年8月19日に発生した平将門の首塚での迷惑配信は、Kick配信者・愛之助による石碑への接触や奇声を発する行為がSNSで拡散されたことから、大きな騒動に発展しました。
その後、本人のXでの謝罪、キッカーズからの脱退処分、Kickの999年BAN、ニコニコ生放送の全アカウント無期限停止と、配信活動に大きな影響が出ています。
さらに2026年11月6日には、将門塚での行為をめぐり、群馬県の30代男性が公然わいせつと礼拝所不敬の疑いで書類送検されたとの報道も出ました。
将門塚の祟り伝説は今回の騒動を通じて再び注目されましたが、伝説と実際の事件は分けて考える必要があります。将門塚は東京都指定旧跡であり、今も保存会や神田明神によって守られている場所です。
今後は刑事手続きの進展と、本人の活動再開の有無が注目されます。視聴者の注目を集めることと、他者の信仰や歴史的文化財を尊重すること。その両立が、配信者に求められる責任です。
主な確認資料
- 神田明神公式情報・将門塚の由来と都旧跡指定:
- キッカーズ公式発表・脱退処分と訂正:
- ITmedia NEWS(産経新聞配信)・配信内容と祟り伝説:
- J-CASTニュース・本人のニコニコ生放送利用停止:
- 共同通信・2026年11月6日の書類送検報道: