ヤモリは、石田スイによる漫画『東京喰種トーキョーグール』に登場する男性の喰種です。本名は大守八雲(おおもり・やくも)。普段は「ヤモリ」と呼ばれ、CCGからは「13区のジェイソン」という異名で警戒されています。
所属するのは、強力な喰種たちが集まる組織「アオギリの樹」です。公式キャラクター紹介でも幹部として紹介されており、組織内でも優れた格闘センスを持つ人物として位置づけられています。
ヤモリの基本プロフィール| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本名 | 大守八雲(おおもり・やくも) |
| 通称 | ヤモリ |
| 異名 | 13区のジェイソン |
| 種族 | 喰種 |
| 性別 | 男性 |
| 誕生日 | 3月15日 |
| 星座 | うお座 |
| 血液型 | B型 |
| 出身地 | 東京13区 |
| 所属 | アオギリの樹 |
| 役職 | 幹部 |
| RCタイプ | 鱗赫 |
| 身長 | 186cm |
| 体重 | 101kg |
| 好きなもの | 拷問、悲鳴、苦悶の表情 |
| 趣味 | 拷問道具集め、タフな獲物探し |
| アニメ版声優 | 西凜太朗 |
出典:週刊ヤングジャンプ公式キャラクター紹介、TVアニメ公式サイト。 本名についてはキャラクター解説資料でも大守八雲と記載されています。
アオギリの樹ではどのような存在だったのかアオギリの樹は、喰種の力による支配を志向する組織です。人間社会との共存を目指す「あんていく」とは異なり、戦闘や組織的な活動を通じて勢力を拡大していきます。
ヤモリは、そのアオギリの樹において幹部を務めていました。単なる戦闘要員ではなく、部下を従える立場でもあり、ナキをはじめとする白スーツの集団との関係も物語に影響を残しています。
特にナキはヤモリを「神兄貴」と呼ぶほど慕っていました。ヤモリの死後も、その存在はナキの行動を左右し続けます。
【名前の由来】なぜヤモリは「13区のジェイソン」と呼ばれるのか

ヤモリの異名である「ジェイソン」は、ホッケーマスクを着用した姿と、出身地である13区を組み合わせて理解すると分かりやすい呼び名です。
特に連想されるのが、ホラー映画『13日の金曜日』に登場する殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズです。ホッケーマスクという視覚的な特徴が共通しており、ヤモリの残虐な行動も相まって、強烈なイメージを形成しています。
ただし、公式キャラクター紹介で明示されているのは、13区出身であることと、異常な残虐性から「ジェイソン」と恐れられていることです。映画の登場人物を直接の命名元とする説明まで、公式プロフィールに記載されているわけではありません。
13区という出身地にも意味がある東京喰種の世界では、東京の各区によって喰種の活動状況や危険性が異なります。
アニメ公式の用語解説によれば、13区は血の気の多い喰種が集まる地域として説明されています。つまり、ヤモリの残虐性は個人の性格だけでなく、彼が生まれ育った環境とも結びついています。
13区出身であること、ホッケーマスクを着用すること、そして捕食そのものよりも暴力を楽しむ性格。この3つが重なることで、「13区のジェイソン」という呼び名に説得力が生まれています。
ヤモリの過去と性格の真相ヤモリの人物像を理解するうえで重要なのが、23区にある喰種収容所に収監されていた過去です。
集英社の公式キャラクター紹介にも、彼が過去に23区の喰種収容所に囚われていた事実が記されています。現在の残虐性を考えるうえで、この経験は見逃せない要素です。
作中では、ヤモリ自身が過去に受けた残虐な扱いと、現在の拷問への執着が結びつく背景が描かれます。自分が受けた苦痛を他人に与える側へ回った人物なのです。
ただし、過去に被害を受けたことと、その後に他者を苦しめる行為は別の問題です。ヤモリは自分の経験を理由に暴力を繰り返し、さらにそれを娯楽として扱うようになっています。
ここに彼の人物像の恐ろしさがあります。単に怒りに任せて暴れる敵ではなく、相手の苦しみを観察し、支配することそのものに快楽を見いだす人物として描かれているのです。
【強さ・能力】ヤモリの赫子は鱗赫!金木研を圧倒した戦闘能力
ヤモリのRCタイプは鱗赫(りんかく)です。鱗赫は腰付近から触手のような赫子を放出するタイプで、高い再生能力と攻撃時のパワーを特徴とします。
集英社の公式資料では、鱗赫は強力な再生力を持つ一方、Rc細胞同士の結合が弱く、ほかの赫子に比べて脆いという特徴も紹介されています。
鱗赫の特徴とヤモリの戦闘スタイル鱗赫の特徴は、攻撃力と回復力の両立です。ヤモリの場合、もともとの身体能力と格闘技術が加わることで、非常に危険な戦闘スタイルを成立させています。
特に注目したいのは、単に赫子の威力だけに頼っているわけではない点です。公式プロフィールでも、アオギリの樹の中で随一の格闘センスを持つと紹介されています。
そのため、ヤモリの強さは次の3つに整理できます。
- 高い格闘能力: 身体能力だけでなく、近接戦闘で相手を圧倒する技術を持つ。
- 鱗赫の再生能力: 戦闘中に受けた損傷から回復しやすい。
- 残虐性と精神的圧力: 相手を恐怖で支配し、冷静な判断を奪う。
ヤモリの恐ろしさは、攻撃力だけでは説明できません。
相手をすぐに倒すのではなく、苦痛を与えながら反応を観察するという性格が、戦闘にも表れています。肉体的な強さと精神的な残虐性を組み合わせることで、対峙する相手に強い恐怖を与えていました。
また、彼の鱗赫は主人公の金木研と同じタイプです。金木も鱗赫を持つため、両者の戦闘には能力上の共通点があります。
しかし、同じ鱗赫だからといって戦闘能力が同等というわけではありません。金木は物語の進行とともに経験を積み、ヤモリとの戦闘を通じて自分の喰種としての力を受け入れていきます。
ヤモリは、その変化を引き起こす大きなきっかけとなった敵なのです。
【関係・拷問の経緯】ヤモリはなぜ金木研を苦しめたのか
ヤモリを語るうえで最も重要なのが、金木研との関係です。
2人の関係は、単純な敵同士の戦いではありません。ヤモリは金木を捕らえて長時間にわたる拷問を行い、金木の精神と肉体を追い詰めました。その出来事が、後に「白カネキ」と呼ばれる姿への変化につながります。
金木研がヤモリに捕まった経緯アオギリの樹に拉致された金木は、組織の拠点から脱出しようとします。しかし、その行動をヤモリたちに察知され、捕らえられてしまいます。
ヤモリは金木に対し、自分の部下になることを持ちかけます。仲間を助けたい金木にとって、これは簡単には断れない選択でした。
しかし、ヤモリの目的は金木を仲間として迎えることではありませんでした。彼は金木を自分の拷問の対象として扱い、異常な再生能力や精神的な反応を確かめるように苦痛を与え続けます。
集英社が公開している原作7巻のあらすじでも、ヤモリに拘束された金木に残酷な仕打ちが待ち受けていることが説明されています。
拷問によって金木に起きた変化ヤモリによる拷問は、金木の身体だけでなく精神にも大きな影響を与えました。
精神的に追い詰められた金木は、意識の中に現れた神代利世と対話するようになります。そこで思い出すのが、母親から教えられた優しさや、自分自身の過去です。
金木は、それまで他人を傷つけることを避け、自分が傷つくことを選んできました。しかし、その優しさだけでは大切な人を守れないという現実に直面します。
そして、金木は自分の中にある喰種としての性質を受け入れる決断をします。
黒髪だった金木の髪は白く変化し、精神的にも大きく変貌します。これが、作品を代表する「白カネキ」の誕生です。
ヤモリと金木研の関係を整理2人の関係を周囲の人物や組織とのつながりも含めて整理すると、ヤモリが物語に残した影響が分かります。
この関係性で特に重要なのが、ナキと金木です。ナキはヤモリを深く尊敬しており、その死を誰よりも悲しんでいます。一方、金木はヤモリを倒した人物として、ナキから恨まれることになります。
集英社の公式ナキ紹介にも、故ヤモリを神のように崇拝し、彼を死に追いやったカネキを狙っていることが記されています。
つまり、ヤモリの死は本人の物語を終わらせただけではありません。その後のナキと金木の関係にも影響を及ぼしているのです。
【死亡・最期】ヤモリは誰に倒された?死亡理由と原作の結末
ヤモリは、金木研との戦闘で敗北し、その後死亡します。
ただし、死亡に至るまでの経緯は、金木との戦闘だけを見て終わりにすると、原作の描写を正確に理解できません。
金木に敗北したヤモリ覚醒した金木は、これまでヤモリに与えられてきた苦痛を逆に返すように反撃します。
それまで相手を一方的に支配していたヤモリは、今度は自分が追い詰められる立場になります。
金木はヤモリを圧倒し、最終的に鱗赫を食べることで自らの力を高めます。この場面は、金木が喰種として生きることを受け入れた象徴的なシーンです。
重要なのは、金木が単にヤモリを倒しただけではないことです。相手から受けた暴力を通じて、自分の生き方や価値観そのものを変えたという点にあります。
ヤモリの死亡理由と鈴屋什造との関係原作漫画では、金木との戦闘後に重傷を負ったヤモリが、その後、鈴屋什造と遭遇する場面が描かれます。
原作7巻の第68話「邂逅」では、鈴屋什造がヤモリの遺体を運ぶ姿が確認できます。つまり、ヤモリの死亡自体は原作で明らかになっています。
一方で、死亡の瞬間や、誰が直接とどめを刺したのかについては、場面上で明確に示されていません。「鈴屋什造がヤモリを殺した」と単純化するよりも、金木に敗北して致命的な傷を負い、その後死亡したという流れで理解するのが正確です。
また、ナキの公式プロフィールでもヤモリは「故・ヤモリ」と記載され、金木が彼を死に追いやったことが説明されています。
ヤモリの死が物語に残した影響ヤモリの死亡は、アオギリの樹の内部にも影響を及ぼしました。
特にナキにとってヤモリは、単なる上司ではありません。自分を導いてくれた存在であり、神のように尊敬していた人物でした。
そのため、ヤモリの死をきっかけにナキは金木への復讐心を強めます。ヤモリがいなくなった後も、その名前と存在は別のキャラクターの行動を動かし続けることになります。
ヤモリは序盤の敵役でありながら、退場後も物語の人間関係に影響を残した重要人物なのです。
【原作とアニメの違い】ヤモリの登場回・最期・声優を比較
ヤモリは原作漫画とテレビアニメの両方に登場します。特に金木の拷問と覚醒はアニメ第1期のクライマックスにあたり、作品を象徴する展開の一つです。
原作漫画とアニメの違い比較する際に押さえておきたいのは、アニメ第1期と原作の収録範囲です。
集英社の公式情報によると、原作漫画7巻には第59話から第68話までが収録されています。一方、テレビアニメ第1期の最終話は第12話「喰種」で、ヤモリによる拷問と金木の精神的な変化が中心に描かれます。
原作では金木とヤモリの戦闘後も、第67話、第68話と物語が続きます。特に第68話ではヤモリの遺体を鈴屋什造が運ぶ場面が描かれます。
アニメ第1期では金木の覚醒とヤモリとの決着に重点が置かれており、原作のその後の展開まで同じ形で描いているわけではありません。
アニメ版ヤモリの声優は西凜太朗
担当役:ヤモリ
テレビアニメ『東京喰種トーキョーグール』でヤモリの声を担当。公式キャラクター紹介にも西凜太朗の名前が掲載されています。
ヤモリというキャラクターは、低く威圧感のある声や、相手を追い詰める際の不気味な雰囲気が印象的です。
西凜太朗の演技は、ヤモリの残虐性と、相手を弄ぶような余裕を感じさせるキャラクター表現につながっています。
公式キャラクター紹介には、ヤモリのプロフィールとともに西凜太朗の名前が明記されています。
第2期『東京喰種√A』との関係もう一つ注意したいのが、アニメ第2期『東京喰種√A』です。
『√A』は原作漫画をそのまま映像化した続編ではなく、原作者・石田スイによるオリジナル原案を取り入れた別展開です。TBSやAT-Xの作品紹介でも、原作とは異なる展開であることが説明されています。
そのため、アニメを見て原作の細かい展開やキャラクターの関係性を把握しようとすると、違いに戸惑う場合があります。
ヤモリと金木の関係を詳しく理解したい場合は、原作7巻を読むと、拷問から覚醒、戦闘後の展開までを連続して確認できます。
【よくある質問】東京喰種のヤモリに関する疑問(FAQ)
Q1:東京喰種のヤモリの本名は何ですか?
A1:本名は大守八雲(おおもり・やくも)です。アオギリの樹に所属する幹部で、普段はヤモリという通称で呼ばれています。
Q2:ヤモリがジェイソンと呼ばれる理由は何ですか?
A2:13区出身であることと、異常な残虐性が理由として公式プロフィールで紹介されています。ホッケーマスク姿も、映画『13日の金曜日』のジェイソンを連想させる特徴です。
Q3:ヤモリの赫子は何タイプですか?
A3:鱗赫です。高い再生力と攻撃時のパワーが特徴ですが、ほかのタイプに比べて赫子自体が脆いという性質もあります。
Q4:ヤモリは誰に殺されたのですか?
A4:金木研との戦闘で敗北して重傷を負い、その後死亡します。原作第68話では鈴屋什造が遺体を運ぶ場面がありますが、直接のとどめを刺した人物は明確に示されていません。
Q5:ヤモリが金木研を拷問した理由は何ですか?
A5:ヤモリは拷問そのものを趣味としており、金木の異常な再生能力にも関心を示していました。金木を精神的にも肉体的にも追い詰めたことが、白カネキへの変貌につながります。
Q6:ヤモリの声優は誰ですか?
A6:テレビアニメ版の声優は西凜太朗です。マーベラスの公式キャラクター紹介でも確認できます。
Q7:ヤモリはアニメの何話に登場しますか?
A7:第1期では金木を拉致する展開から拷問、覚醒後の決戦まで描かれます。特に最終話の第12話「喰種」が重要なエピソードです。
『東京喰種トーキョーグール』のヤモリは、本名を大守八雲といい、アオギリの樹の幹部として活動した13区出身の喰種です。
「13区のジェイソン」という異名で知られ、鱗赫の能力と優れた格闘センス、そして拷問を楽しむ異常な残虐性によって、作品序盤の強烈な敵役となりました。
しかし、ヤモリの物語上の重要性は、単に強い敵だったという点にとどまりません。
彼が金木研に与えた苦痛は、金木が自分の喰種としての性質を受け入れる転換点となりました。黒髪から白髪への変化は、外見上の演出だけでなく、主人公の価値観や生き方が大きく変わったことを象徴しています。
また、ヤモリの死後もナキが彼を慕い続け、金木への復讐を望むなど、その影響は後の物語にも残っています。
ヤモリという人物を深く理解するための判断基準は、次の3点です。
- キャラクターの正体を知りたい人: 大守八雲という本名、13区出身、アオギリの樹の幹部という基本設定を押さえる。
- 戦闘能力を理解したい人: 鱗赫の再生力と格闘センスを組み合わせた強さに注目する。
- 物語の意味を知りたい人: 金木への拷問と覚醒、その後のナキとの関係まで追う。
ヤモリは物語序盤で退場するキャラクターですが、金木研の変貌を語るうえで欠かせない存在です。彼の過去、残虐性、そして最期を知ることで、『東京喰種』が描く喰種と人間の境界、暴力の連鎖、強さと優しさの意味がより鮮明に見えてきます。
原作とアニメの両方を確認するなら、まず原作7巻の第61話から第68話までを読み、その後にアニメ第1期第12話を見比べると、ヤモリと金木の関係をより立体的に理解できます。