2026年の山梨県高校野球は、三つの大会で優勝校が二校に分かれた。春と秋を制した山梨学院に対し、夏は東海大甲府が勝負強さを発揮。帝京第三も夏・秋ともに決勝へ進み、関東大会でも存在感を示した。
まずは三大会の基本データを比較する。
2026年 山梨県大会の優勝校一覧

出典:高校野球ドットコムの2026年大会記録。夏季の日程は初戦を含む開催記録に基づく。
注目したいのは、三大会の決勝がいずれも一方的な展開ではなかった点だ。春は1点差、夏は2点差。秋は山梨学院が6点差をつけて勝利した。
また、夏の準決勝では東海大甲府が甲府工に8-7、帝京三が山梨学院に5-4で勝っている。優勝候補とされた学校が必ずしも決勝まで勝ち残るわけではなく、夏の一発勝負ならではの難しさが表れた。
【春季大会】山梨学院が東海大甲府を2-1で撃破!第78回大会の全貌
第78回春季関東地区高校野球山梨県大会は、2026年4月11日に開幕し、5月6日に決勝を迎えた。参加は31チーム。県内の実力校が関東大会への出場を目指して競い合った。
決勝は山梨学院と東海大甲府の接戦5月6日の決勝は、山梨学院と東海大甲府の対戦となった。
結果は山梨学院が2-1で勝利。東海大甲府を1点に抑え、春の県大会を制した。
両校は準決勝でも力を示している。
- 山梨学院:日本航空に2-0で勝利
- 東海大甲府:帝京三に6-0で勝利
準決勝では両校とも無失点で勝ち上がったが、決勝では山梨学院がわずかに上回った。特に、東海大甲府の攻撃を1点に抑えたことが優勝につながった。
春季大会の注目試合大会を振り返るうえで見逃せないのが準々決勝だ。
| 試合 | 結果 |
|---|---|
| 東海大甲府-駿台甲府 | 7-6 |
| 帝京三-甲府工 | 6-4 |
| 日本航空-青洲 | 10-0 |
| 山梨学院-日川 | 11-1 |
東海大甲府は駿台甲府との接戦を制して準決勝へ進出。帝京三も甲府工を破り、上位進出を果たした。
一方、山梨学院は日川に11-1、日本航空も青洲に10-0と、それぞれ得点力を発揮した。
春季関東大会での山梨学院県大会優勝後、山梨学院は春季関東大会にも出場した。
- 5月17日:水城に10-3で勝利
- 5月19日:専大松戸に11-10で勝利
- 5月23日:横浜に2-4で敗戦
準々決勝では専大松戸との打撃戦を制し、準決勝へ進出。横浜には敗れたものの、県大会優勝に続いて関東大会でもベスト4に入った。
対する東海大甲府は5月17日の2回戦で関東第一に1-9で敗れている。県大会の決勝を戦った両校でも、関東の強豪との対戦では結果が分かれた。
【夏の選手権山梨大会】東海大甲府が帝京三を5-3で下し甲子園へ
2026年夏の最大のニュースは、東海大甲府の優勝だ。
第108回全国高等学校野球選手権山梨大会は、6月24日に抽選が行われ、7月5日から22日まで開催された。参加チームは32。決勝は7月22日に行われ、東海大甲府が帝京三を5-3で破った。
東海大甲府にとっては、3年ぶりの夏の甲子園出場となった。
決勝の勝敗を分けた東海大甲府の攻撃決勝は序盤、両チーム無得点で進んだ。
試合が動いたのは3回裏。東海大甲府は2死から水野誠生の中前打、田中三士郎への死球で一、二塁とし、4番の伊沢拓真が2点適時二塁打を放った。
さらに5回には水野が適時打を記録。7回にも田中楓真の適時打と平野快留の犠牲フライで2点を追加した。
これでスコアは5-0。
帝京三は9回に反撃し、代打の大町健琉が適時三塁打を放つなど3点を返した。しかし、東海大甲府のリードは最後まで崩れなかった。
投手陣ではエースの村尾竜弦が最後を締め、5-3で試合終了。東海大甲府が山梨の代表校に決まった。
夏のトーナメントで山梨学院を破った帝京三夏の大会で特に注目されたのが、準決勝の帝京三対山梨学院だ。
7月20日の試合は帝京三が5-4で勝利。春の優勝校だった山梨学院を破り、決勝進出を決めた。
一方、東海大甲府も同日に甲府工との接戦を8-7で制している。
準々決勝から決勝までの主な結果は次の通り。
- 東海大甲府:青洲に5-1、甲府工に8-7、帝京三に5-3
- 帝京三:日川に9-5、山梨学院に5-4、東海大甲府に3-5
- 山梨学院:駿台甲府に7-0、帝京三に4-5
帝京三は春季準決勝で東海大甲府に0-6で敗れていたが、夏は決勝まで進出。山梨学院にも勝利し、短期間で県内上位校としての存在感を高めた。
東海大甲府の甲子園での結果山梨代表となった東海大甲府は、夏の甲子園でも初戦を突破した。
第108回全国高等学校野球選手権大会
8月7日・1回戦
東海大甲府5-2
鶴岡東に勝利
8月13日・2回戦
東海大甲府0-1
健大高崎に敗戦
1回戦では山形代表の鶴岡東を5-2で撃破。甲子園でも勝利を挙げた。
しかし、2回戦では群馬代表の健大高崎と対戦し、0-1で惜敗。9回まで得点を奪えず、1点差で大会を終えた。
地方大会での優勝だけでなく、甲子園でも1勝を挙げたことは、2026年の東海大甲府を評価するうえで重要な実績だ。
【秋季大会】山梨学院が帝京三に6-0!第79回大会と関東大会の結果
秋の第79回秋季関東地区高等学校野球山梨県大会は、9月5日から10月4日まで開催された。参加チームは30。夏の大会が終わり、新チームによる最初の大きな公式戦として注目された。
決勝は10月4日。山梨学院が帝京三に6-0で勝利し、春に続いて県大会を制した。
山梨学院は準決勝から決勝まで無失点山梨学院の秋季大会で特に目立ったのは、接戦をものにする力と失点の少なさだ。
主な勝ち上がりは以下の通り。
- 1回戦:白根に11-0
- 2回戦:富士北稜に11-0
- 準々決勝:日本航空に8-1
- 準決勝:甲府工に1-0
- 決勝:帝京三に6-0
準決勝の甲府工戦は1-0という僅差だったが、決勝では帝京三を無得点に抑えて6点を奪った。
特に、準々決勝から決勝までの3試合で失点はわずか1。守備面の安定感が優勝の大きな要因となった。
帝京三も秋季関東大会で躍進決勝では敗れた帝京三だが、関東大会では県大会以上のインパクトを残した。
山梨県からは山梨学院と帝京三が秋季関東大会に出場した。
山梨学院は10月17日の初戦で山村学園を2-1で破ったものの、10月19日の準々決勝では慶応に1-2で敗れた。
帝京三は10月18日の初戦で専大松戸に13-5で勝利。10月20日の準々決勝でも水城を3-1で破り、準決勝へ進んだ。
10月25日の準決勝では横浜に0-2で敗れたが、関東大会ベスト4という結果を残している。
県大会決勝では山梨学院が勝利した一方、関東大会では帝京三が山梨学院より一つ先の準決勝まで進出した。この違いは、新チームの実力を県内の順位だけで判断できないことを示している。
関東大会の優勝校は横浜2026年の秋季関東大会は、10月17日に開幕。雨天順延などにより決勝は10月27日に行われた。
決勝は横浜が健大高崎を10-6で下して優勝。山梨県勢では帝京三のベスト4が最上位の成績となった。
秋季関東大会は翌春の選抜高校野球大会を考えるうえでも重要な大会だ。山梨学院のベスト8、帝京三のベスト4という結果は、2027年の山梨県勢を展望する際の重要な材料になる。
【注目3校と歴代優勝校】山梨学院・東海大甲府・帝京三の実力を比較
2026年の山梨県高校野球を語るうえで欠かせないのが、山梨学院、東海大甲府、帝京第三の三校だ。
それぞれ異なる大会で結果を残しており、単純な優勝回数だけではチームの特徴を捉えきれない。
山梨学院:春・秋を制した県内の中心校山梨学院は2026年の春季・秋季大会で優勝した。
春は東海大甲府との決勝を2-1で制し、秋は帝京三に6-0で勝利。年間を通して安定した戦績を残した。
また、春季関東大会ではベスト4、秋季関東大会ではベスト8に進出している。
県内大会だけでなく、関東の強豪校との対戦でも勝利を積み重ねた点が評価できる。
東海大甲府:夏の甲子園出場を実現東海大甲府は春の準優勝から夏の優勝へと巻き返した。
春季決勝では山梨学院に1-2で敗れたが、夏は帝京三に5-3で勝利。3年ぶりの甲子園出場を実現した。
甲子園でも鶴岡東を破って1勝を挙げており、2026年の夏を代表する県内チームだった。
帝京第三:夏・秋の両方で決勝進出帝京第三は春季大会の準決勝で東海大甲府に敗れたが、夏には山梨学院を破って決勝進出。
さらに秋も決勝まで勝ち進み、関東大会ではベスト4に入った。
県内優勝こそ逃したものの、関東大会での戦績を含めれば、2026年を通して高い競争力を示した学校の一つだ。
近年の山梨県高校野球・夏の優勝校過去の山梨大会を振り返ると、山梨学院、東海大甲府、日本航空などが優勝を重ねてきた。
日刊スポーツが掲載する過去20年の大会記録をもとに、近年の優勝校を整理する。
- 2026年:東海大甲府
- 2025年:山梨学院
- 2024年:日本航空
- 2023年:東海大甲府
- 2022年:山梨学院
- 2021年:日本航空
- 2020年:東海大甲府(代替大会)
- 2019年:山梨学院
- 2018年:山梨学院
- 2017年:山梨学院
- 2016年:山梨学院
- 2015年:東海大甲府
- 2014年:東海大甲府
- 2013年:日川
- 2012年:東海大甲府
なお、2020年は新型コロナウイルスの影響で通常の夏の選手権山梨大会が中止となり、上記は代替大会の結果である。
この歴史からも、山梨学院と東海大甲府が長年にわたって県内の優勝争いを牽引してきたことが分かる。日本航空や日川なども含め、複数校が優勝経験を持つ競争環境が続いている。
【試合速報・日程・組み合わせ】2026年の大会情報を確認する方法
高校野球山梨県大会の試合速報やトーナメント表を調べる場合、重要なのは大会名と年度を正しく指定することだ。
2026年11月5日現在、春・夏・秋の県大会はすべて終了している。これから過去の試合結果を調べる場合は、以下の情報を使い分けるとよい。
2026年の主要大会日程| 大会 | 主な日程 | 参加チーム |
|---|---|---|
| 第78回春季大会 | 4月11日~5月6日 | 31 |
| 第108回夏季大会 | 7月5日~22日 | 32 |
| 第79回秋季大会 | 9月5日~10月4日 | 30 |
組み合わせを確認するときは、次のポイントを押さえておきたい。
1. 大会名を確認する: 春季・選手権・秋季では出場チームや大会の目的が異なる。
2. 回戦を確認する: 1回戦から決勝まで、どの段階の結果なのかを区別する。
3. スコアを確認する: 勝利校だけでなく、得点差や接戦の有無も見る。
4. 県大会と関東大会を区別する: 県大会の優勝校と関東大会の成績は別の記録として扱う。
主な確認先は次のとおり。
- 山梨県高等学校野球連盟: 県内大会の開催情報や公式発表を確認する際の基本資料。
- 一球速報.com: 試合経過、スコア、出場選手などの詳細を調べる際に便利。
- 高校野球ドットコム: 大会別の組み合わせ、結果、トーナメントの勝ち上がりを確認できる。
- スポーツナビ: 学校別の戦績や関東大会などの試合結果を比較できる。
- 日刊スポーツ: 夏の山梨大会の歴代優勝校や過去の成績を調べる際に役立つ。
速報を見る際には、試合中の途中経過と確定した試合結果を混同しないことも大切だ。
【高校野球山梨県大会に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年の高校野球山梨県大会で春の優勝校はどこですか?
A1:山梨学院です。5月6日の第78回春季関東地区高校野球山梨県大会決勝で、東海大甲府を2-1で破りました。
Q2:2026年夏の山梨県代表はどの高校ですか?
A2:東海大甲府です。7月22日の第108回全国高等学校野球選手権山梨大会決勝で帝京三に5-3で勝利し、3年ぶりの甲子園出場を決めました。
Q3:2026年秋季山梨県大会の優勝校はどこですか?
A3:山梨学院です。10月4日の決勝で帝京三を6-0で下しました。関東大会では山梨学院がベスト8、帝京三がベスト4に進出しています。
Q4:2026年の甲子園で東海大甲府は何回戦まで進みましたか?
A4:2回戦まで進みました。1回戦で鶴岡東に5-2で勝利した後、2回戦で健大高崎に0-1で敗れました。
Q5:山梨県高校野球の強豪校はどこですか?
A5:山梨学院、東海大甲府、帝京第三、日本航空、甲府工、駿台甲府などが注目校です。2026年は山梨学院が春・秋、東海大甲府が夏を制し、帝京三も夏・秋に決勝へ進出しました。
2026年の高校野球山梨県大会は、春と秋を山梨学院、夏を東海大甲府が制する結果となった。
三大会を通じて特に存在感を示したのが帝京三だ。夏は山梨学院を破って決勝へ進み、秋も県大会準優勝から関東大会ベスト4まで勝ち上がった。
今年の勢力図を整理すると、次のようになる。
- 山梨学院: 春・秋の県大会優勝。年間を通じた安定感が強み。
- 東海大甲府: 夏の県大会優勝と甲子園1勝を達成。
- 帝京三: 夏・秋の県大会準優勝。秋季関東大会ではベスト4。
そして、2027年を見据えるうえで注目したいのは、秋季大会で示された新チームの実力だ。
山梨学院の県大会優勝だけでなく、帝京三の関東大会ベスト4も見逃せない。県内での勝敗と関東大会での結果を合わせて見ることで、各校の現在地がより明確になる。
山梨県高校野球は、伝統校の実績と新たな勢力の台頭が交差する競争環境にある。2026年の結果は、2027年春の大会、そして次の夏の甲子園を占う重要な基準になりそうだ。