2026年、国民的キャラクターとして世代を超えて親しまれている『ドラえもん』は、漫画の連載開始から56周年を迎えます。ただし、テレビアニメや映画シリーズまで同じ周年になるわけではありません。テレビ朝日系列のテレビアニメは47周年、映画シリーズは46周年に当たります。
この違いは、それぞれの作品が誕生した時期が異なるためです。漫画は1970年1月号、テレビ朝日版アニメは1979年、映画シリーズは1980年が起点。加えて、2020年に話題となった50周年記念や、全6種類の第1話を収録した『ドラえもん 0巻』にも、周年の数え方を理解する重要な背景があります。
この記事では、藤子・F・不二雄が生み出した『ドラえもん』の歴史を振り返りながら、2026年の周年を媒体別に整理します。
【2026年最新】ドラえもんは何周年?媒体別の答えを一覧で紹介

最初に、読者が最も知りたい周年を整理します。
2026年の『ドラえもん』は、漫画・テレビアニメ・映画で次のように数えられます。
- 漫画:56周年
- テレビ朝日版テレビアニメ:47周年
- 映画シリーズ:46周年
- 2020年の漫画連載50周年から:6年経過
漫画の起点は1970年、テレビ朝日版の起点は1979年、映画の起点は1980年です。
それぞれ2026年から開始年を引くと、56年、47年、46年となります。
特に注意したいのは、テレビアニメの47周年が、ドラえもんという作品そのもののアニメ化から47年という意味ではなく、テレビ朝日系列で始まったシリーズを基準にしている点です。
また、周年は必ずしも作品の公開日や記念イベントの開催日と一致するものではありません。開始年を基準にした年単位の周年と、実際の開始日を基準にした周年日には違いがあります。
【原作の歴史】ドラえもんの連載開始は1970年!56周年の背景
『ドラえもん』の原作漫画を描いたのは、漫画家の藤子・F・不二雄です。
小学館の公式資料によると、漫画『ドラえもん』は小学館の学年誌など、6つの雑誌の1970年1月号から連載が始まりました。
ここで興味深いのが、最初から現在のような単一の第1話が存在していたわけではないことです。
6種類の第1話が存在した理由連載開始時に掲載された雑誌は、次の6誌です。
- 『よいこ』
- 『幼稚園』
- 『小学一年生』
- 『小学二年生』
- 『小学三年生』
- 『小学四年生』
同じ1970年1月号でも、読者の年齢や学年に合わせて、それぞれ異なる内容の第1話が描かれました。
つまり、ドラえもんには連載開始時点で6種類の第1話が存在していたのです。
小学館の公式紹介でも、この6種類の第1話は対象読者別に描き分けられた作品として説明されています。
現在広く知られている単行本第1巻には、『小学四年生』版を加筆・修正したものが収録されています。
そのため、普段読んでいる単行本と、実際の連載開始時の作品を比較すると、違いを発見できます。
『ドラえもん 0巻』は50周年記念の特別な一冊この歴史的な背景を改めて紹介したのが、2019年11月末に刊行された『ドラえもん 0巻』です。
小学館が連載開始50周年を記念して発売した作品で、通常の単行本第1巻とは異なる貴重な内容が収録されています。
主な収録内容は次のとおりです。
- 6種類の第1話を初出バージョンで収録
- 当時のカラーページを再現
- 連載開始前の伝説的な予告ページ
- 藤子・F・不二雄自身による創作秘話漫画『ドラえもん誕生』
- 当時の資料や写真を使った解説
小学館の書誌情報では、2019年11月27日発売、全136ページの作品として紹介されています。
『ドラえもん 0巻』は単なる記念出版ではありません。作品がどのように誕生し、異なる読者に向けてどのように描き分けられたのかを知ることができる資料でもあります。
漫画・アニメ・映画の周年比較表| 対象 | 開始年・起点 | 2026年の周年 | 関係する作品・出来事 |
|---|---|---|---|
| 原作漫画 | 1970年1月号 | 56周年 | 小学館の学年誌で連載開始 |
| テレビ朝日版アニメ | 1979年4月2日 | 47周年 | テレビシリーズ放送開始 |
| 映画シリーズ | 1980年3月15日 | 46周年 | 『のび太の恐竜』公開 |
| 50周年記念 | 2020年 | 6年経過 | 『ドラえもん 0巻』などの記念企画 |
| 新シリーズアニメ | 2005年4月 | 21年経過 | 声優陣を一新した新シリーズ |
なお、1970年1月号は実際には1969年中に発売されていました。小学館の公式発表も、この雑誌の号数を基準に連載開始を1970年と整理しています。
したがって、2026年の56周年という数字は、雑誌の号数に基づく一般的な周年の数え方です。
(出典:小学館公式書籍情報、ドラえもんチャンネルの50周年記念資料)
【テレビアニメ】ドラえもんの放送開始は1979年!2026年で47周年
漫画の連載開始から約9年後、ドラえもんはテレビアニメとして新たな歴史を歩み始めます。
テレビ朝日系列で放送が始まったのは1979年4月2日です。
2026年は、そこから47年目に当たります。
テレビ朝日が運営するテレ朝POSTの40周年関連記事でも、1979年4月2日が放送開始日として紹介されています。
歴代アニメシリーズの違いドラえもんのテレビアニメには、歴史上いくつかの大きな転換点があります。
まず知っておきたいのが、1979年以前にもテレビアニメ化された歴史があることです。
1973年には日本テレビ系列で最初のテレビアニメ版が放送されました。その後、1979年に現在につながるテレビ朝日系列のシリーズが始まっています。
さらに2005年4月には新シリーズがスタートし、ドラえもんをはじめとする主要キャラクターの声優陣が一新されました。
このように、アニメの歴史は単純に1979年から始まったわけではありません。
2026年時点で押さえておきたい3つの時代1973年:日本テレビ版
最初のテレビアニメ化。日本テレビ動画が制作したシリーズで、約半年間放送されました。
1979年:テレビ朝日版
現在につながるテレビシリーズがスタート。大山のぶ代をはじめとする声優陣による時代を経て、長期にわたって親しまれる作品となりました。
2005年:新シリーズ
声優陣を一新し、新たな映像表現でスタート。ドラえもん役の水田わさび、のび太役の大原めぐみ、しずか役のかかずゆみ、ジャイアン役の木村昴、スネ夫役の関智一らが出演しています。
ここで重要なのは、2005年のリニューアルによって周年の起点が変更されたわけではないことです。
2026年のテレビ朝日版47周年は、1979年のシリーズ開始を基準に数えます。
また、1979年の放送開始と2005年の新シリーズ開始は、歴代アニメの変化を考えるうえで重要な節目です。
(出典:テレビ朝日公式番組情報、シンエイ動画の歴史資料)
【映画シリーズ】2026年は46周年!それでも第45作となる理由
映画『ドラえもん』シリーズのスタートは1980年です。
記念すべき第1作は、『映画ドラえもん のび太の恐竜』。
1980年3月15日に公開されました。
したがって、2026年3月15日には映画シリーズ46周年を迎えています。
しかし、2026年に公開された映画はシリーズ第46作ではなく、第45作です。
この違いには、映画の公開延期という歴史的な事情があります。
2026年の映画は『新・のび太の海底鬼岩城』2026年2月27日に公開されたのは、『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』です。
1983年公開の第4作『のび太の海底鬼岩城』を新たに描いた作品で、シリーズ45作目として発表されました。
監督は矢嶋哲生、脚本は村山功です。
主要キャラクターの声優は次のとおりです。
- ドラえもん:水田わさび
- のび太:大原めぐみ
- しずか:かかずゆみ
- ジャイアン:木村昴
- スネ夫:関智一
今回の作品では、海底世界を舞台に、ドラえもんたちが水中バギーやテキオー灯を使って冒険を繰り広げます。
シリーズ史上初となるMX4D・4DXでの同時公開も実施されました。
なぜ46周年なのに45作目なのか?最大の理由は、2021年に公開予定だった映画の延期です。
『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』は、当初2021年3月5日に公開予定でした。
しかし、新型コロナウイルスの感染状況を考慮して公開延期が発表され、最終的に2022年3月4日の公開となりました。
その結果、2021年には新作映画の劇場公開がありませんでした。
この1年の空白によって、映画シリーズの経過年数と公開作品数に差が生まれています。
つまり、次の2つは別々の数字です。
- 映画シリーズの歴史:1980年から46年
- 2026年の公開作品数:第45作
これは周年の数え間違いではありません。
加えて、2026年9月には次回作『映画ドラえもん のび太の蒸気時間車』が発表され、2027年3月5日の公開が決定しました。こちらはシリーズ第46作です。
映画の周年と作品番号を混同しないことが、正確な情報を理解するポイントです。
(出典:シンエイ動画、東宝、映画ドラえもん公式発表)
【徹底検証】ドラえもん50周年は2020年?周年の数え方で生まれる3つの誤解
ドラえもんの周年を調べると、2020年が50周年と紹介されている情報を目にします。
一方で、2026年は56周年とされています。
この2つは矛盾していません。
誤解1:1970年1月号なのに、なぜ2020年が50周年?理由は、雑誌の号数と実際の発売時期にあります。
小学館の説明では、『ドラえもん』が掲載された1970年1月号は1969年中に発売されました。
しかし、連載開始の基準は雑誌に記載された1970年1月号です。
そのため、1970年を起点として計算すれば、2020年が50周年、2026年が56周年となります。
誤解2:テレビアニメの周年も漫画と同じ?こちらも違います。
漫画は1970年、テレビ朝日版アニメは1979年が起点です。
それぞれ9年の差があるため、2026年の周年も56周年と47周年に分かれます。
加えて、1973年の日本テレビ版まで含めてアニメの歴史を語る場合は、別の起点を考える必要があります。
誤解3:映画46周年なら46作品ある?これも誤りです。
周年は最初の作品が公開されてから何年経過したかを表します。
一方、作品番号は実際に公開された映画を数えたものです。
2021年の公開延期によって、2026年時点では46周年でも45作目となっています。
2020年の50周年記念が示したもの2020年前後の周年企画では、漫画の歴史を振り返る取り組みが展開されました。
その象徴の一つが『ドラえもん 0巻』です。
この作品によって、読者は普段の単行本第1巻だけでは分からない、6種類の第1話の存在を知ることができました。
連載開始時の作品が対象年齢に合わせて描き分けられていたという事実は、ドラえもんが最初から幅広い子どもたちに向けて作られていたことを示しています。
漫画、テレビ、映画と媒体を広げながら、作品の基本的な世界観を継承してきたことも、長い人気を支える要因の一つです。
【よくある質問】ドラえもんの周年に関するFAQ
Q1:ドラえもんは2026年に何周年ですか?
A1:漫画の連載開始を基準にすると56周年です。テレビ朝日版アニメは47周年、映画シリーズは46周年です。
Q2:ドラえもんの漫画は何年に連載開始しましたか?
A2:1970年1月号から小学館の6誌で連載が始まりました。実際の雑誌の発売は1969年中です。
Q3:ドラえもんのテレビアニメは1979年からですか?
A3:現在につながるテレビ朝日版シリーズは1979年4月2日に放送開始しました。ただし、1973年には日本テレビ版も放送されています。
Q4:ドラえもんの映画は2026年で何周年ですか?
A4:1980年公開の『のび太の恐竜』を起点にすると46周年です。2026年公開の『新・のび太の海底鬼岩城』はシリーズ第45作です。
Q5:ドラえもんの50周年は何年でしたか?
A5:2020年です。小学館は50周年を記念した『ドラえもん 0巻』を2019年11月末に刊行しました。
Q6:ドラえもん 0巻には何が収録されていますか?
A6:小学館の6誌に掲載された全6種類の第1話をはじめ、伝説の予告ページや藤子・F・不二雄による創作秘話漫画『ドラえもん誕生』などが収録されています。
2026年の『ドラえもん』は、媒体によって異なる周年を迎えています。
- 漫画:1970年開始で56周年
- テレビ朝日版アニメ:1979年開始で47周年
- 映画シリーズ:1980年開始で46周年
加えて、2020年の50周年記念や『ドラえもん 0巻』の刊行、2026年の映画第45作公開など、作品の歴史を振り返るうえで重要な出来事もあります。
【プロの結論】周年を調べるときは「作品の開始年」と「媒体」を確認する『ドラえもん』の周年を正しく理解するために大切なのは、単に何年経過したかを計算することではありません。
漫画の連載開始、テレビシリーズの放送開始、映画第1作の公開という、それぞれ異なる起点を把握することです。
特に2026年は、映画46周年と第45作という数字の違いが、周年と作品数を混同しやすい代表例になっています。
1970年に始まった漫画が、テレビアニメ、映画へと広がり、世代を超えて親しまれていること。その歴史そのものが、ドラえもんという作品の大きな魅力です。
2027年には映画シリーズ第46作も予定されています。56年を超えて続くドラえもんの歴史は、これからも新しい世代へ受け継がれていきます。