1995年放送のTV版『新世紀エヴァンゲリオン』は、主人公の少年少女だけでなく、彼らを取り巻く大人たちにも実力派声優を起用しています。
特に注目したいのは、主人公・碇シンジを演じる緒方恵美を中心に、林原めぐみ、宮村優子、三石琴乃、山口由里子らが、それぞれ異なる人物の心理や葛藤を声で表現している点です。
碇シンジ役:緒方恵美
役名:碇シンジ
EVA初号機のパイロットとなる14歳の少年。父ゲンドウとの関係や他者との距離感に悩みながら成長していく。
緒方恵美の演技で印象的なのは、シンジの弱さや恐怖、他人に認められたいという気持ちを繊細に表現しているところです。
単に気弱な少年として演じるのではなく、追い詰められたときの叫びや、他人との関係に希望を見いだす瞬間まで、幅広い感情を声に込めています。
綾波レイ役:林原めぐみ
役名:綾波レイ
EVA零号機のパイロット。感情をあまり表に出さず、他人との関わりも少ないミステリアスな少女。
林原めぐみは、綾波レイの無機質とも感じられる声を通じて、人物の孤独や内面の変化を表現しています。
物語が進むにつれて、シンジやゲンドウとの関係から少しずつ変化していくレイ。その微妙な心の動きを大きな声や派手な感情表現に頼らず伝える演技が、キャラクターの印象を強くしています。
惣流・アスカ・ラングレー役:宮村優子
役名:惣流・アスカ・ラングレー
EVA弐号機のパイロット。ドイツ出身で、強気な態度と高いプライドを持つ少女。
アスカは自信家で負けず嫌いな性格ですが、その内面には孤独や不安、他人から認められたいという思いを抱えています。
宮村優子は、シンジに対する挑発的な言葉から、心が崩れていく場面まで幅広く演じ分けています。明るく強気な表情と、内面に抱えた脆さの落差がアスカという人物の大きな特徴です。
葛城ミサト役:三石琴乃役名:葛城ミサト
ネルフの作戦担当者で、シンジやアスカの保護者的な立場も担う29歳の女性。
ミサトは、普段は明るく親しみやすい一方、使徒との戦闘では冷静な判断を下す指揮官です。
三石琴乃の演技は、日常生活で見せる親しみやすさと、作戦指揮中の緊張感を自然に切り替える点が特徴です。大人でありながら不完全な部分を抱えるミサトの人物像を印象づけています。
赤木リツコ役:山口由里子役名:赤木リツコ
ネルフの技術開発部門に所属する科学者。エヴァンゲリオンの開発や運用に深く関わる。
冷静で合理的なリツコは、ミサトとは異なる視点から物語に関わる重要人物です。
山口由里子は、専門知識を持つ科学者としての知的な雰囲気と、母親の赤木ナオコやゲンドウとの関係から生じる複雑な感情を表現しています。
碇ゲンドウ役:立木文彦役名:碇ゲンドウ
ネルフの総司令であり、シンジの父親。人類補完計画に深く関わる人物。
ゲンドウは、息子に対しても感情をほとんど見せず、常に冷徹な態度を取ります。
立木文彦の低く落ち着いた声は、ゲンドウの威圧感と謎めいた存在感を支えています。
渚カヲル役:石田彰
役名:渚カヲル
物語終盤に登場する謎の少年。シンジに特別な親愛の情を示す。
登場時間は限られているものの、渚カヲルは作品全体に大きな影響を与えるキャラクターです。
石田彰の柔らかく落ち着いた声が、カヲルの神秘性やシンジとの独特な関係を際立たせています。
【脇役・ネルフ関係者も充実】加持リョウジや鈴原トウジの声優は?

『新世紀エヴァンゲリオン』のキャストは、主人公や主要人物だけではありません。ネルフの職員、学校の友人、秘密組織ゼーレの関係者まで、幅広い声優が参加しています。
加持リョウジ:山寺宏一
ネルフに関わりながら独自の情報収集を進める男性。ミサトの元恋人でもあり、物語の裏側を知る重要人物です。
鈴原トウジ:関智一
シンジのクラスメイト。妹がエヴァの戦闘に巻き込まれたことをきっかけに、シンジとの関係が変化します。
伊吹マヤ:長沢美樹
ネルフのオペレーター。リツコの部下として、エヴァの運用や技術面を支えます。
冬月コウゾウ:清川元夢
ネルフの副司令。ゲンドウの計画や過去を知る、組織の中枢を担う人物です。
このほか、ネルフの司令室を支える青葉シゲル役には子安武人、日向マコト役には結城比呂、学校の友人である相田ケンスケ役には岩永哲哉、洞木ヒカリ役には岩男潤子が起用されています。
赤木リツコの母親である赤木ナオコは土井美加、秘密組織ゼーレの中心人物キール・ローレンツは麦人が担当しています。こうした脇役にも個性豊かな声優が配置され、物語の世界観を支えています。
カンテレの番組情報とアニメイトタイムズの作品データでも、これらの主要人物・脇役の配役が確認できます。
ここまで紹介したキャラクターと声優の関係を、1995年放送のTV版を基準に整理しました。キャラクター名で声優を調べたい場合にも、声優名から出演役を確認したい場合にも役立つ一覧です。
配役を比較すると、エヴァの世界ではパイロットだけでなく、ネルフ内部の技術者や司令部の職員にも物語上の役割が与えられていることが分かります。特にミサト、リツコ、ゲンドウ、冬月の大人たちは、異なる立場から物語の核心に関わっています。
【新劇場版のキャストは何が違う?】惣流と式波の違いも解説
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』では、TV版の主要人物が引き続き登場します。ただし、キャラクターの設定や物語上の立ち位置には変更が加えられています。
特に分かりやすい変更が、アスカの名字です。TV版の「惣流・アスカ・ラングレー」は、新劇場版では「式波・アスカ・ラングレー」に変わっています。
アスカは惣流から式波へ変更TV版のアスカと新劇場版のアスカは、どちらも宮村優子が担当しています。しかし、名前が変わっただけの同一設定のキャラクターというわけではありません。
新劇場版では、物語の展開や人物設定が再構築されており、アスカの背景や他の人物との関係も異なります。したがって、キャストを調べる際には、作品名とキャラクター名をセットで確認することが大切です。
新キャラクターの真希波・マリが登場
役名:真希波・マリ・イラストリアス
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』から登場するエヴァのパイロット。
TV版には登場しなかった真希波・マリ・イラストリアスを演じるのは坂本真綾です。
マリは新劇場版を特徴づける新キャラクターであり、シンジやアスカとは異なる価値観や行動力を持っています。物語が進むにつれて存在感を増し、シリーズ後半にも重要な役割を担います。
TV版と新劇場版の声優比較| キャラクター | TV版 | 新劇場版 |
|---|---|---|
| 碇シンジ | 緒方恵美 | 緒方恵美 |
| 綾波レイ | 林原めぐみ | 林原めぐみ |
| アスカ | 宮村優子 | 宮村優子 |
| 葛城ミサト | 三石琴乃 | 三石琴乃 |
| 赤木リツコ | 山口由里子 | 山口由里子 |
| 碇ゲンドウ | 立木文彦 | 立木文彦 |
| 渚カヲル | 石田彰 | 石田彰 |
| 加持リョウジ | 山寺宏一 | 山寺宏一 |
| 鈴原トウジ | 関智一 | 関智一 |
| 伊吹マヤ | 長沢美樹 | 長沢美樹 |
| 真希波・マリ | 登場しない | 坂本真綾 |
このように、中心人物の声優は基本的に続投しています。新劇場版の公式キャスト情報でも、緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、三石琴乃、山口由里子らの名前が確認できます。
日向マコトの声優名が変わっている理由もう一つ、キャスト表を見比べるときに注意したいのが日向マコトです。
TV版では「結城比呂」、新劇場版では「優希比呂」と表記されています。一見すると声優が交代したように見えますが、これは同じ声優の芸名変更によるものです。
優希比呂は2007年に旧芸名の結城比呂から現在の表記に変更しています。そのため、日向マコトの担当声優が別人に交代したわけではありません。
このような表記の違いは、旧作と新作のキャスト情報を照合するときに見落としやすいポイントです。
【2026年最新】エヴァンゲリオンの再放送はいつ?放送局と30周年情報
2025年10月に放送開始30周年を迎えた『新世紀エヴァンゲリオン』。その記念企画として、2025年秋から2026年にかけて地方テレビ局でTVシリーズの再放送が行われました。
エヴァンゲリオン公式サイトは、全国の地方テレビ局で順次放送する方針を発表。2026年にはテレビ岩手、関西テレビ、テレビ愛知などで放送が始まりました。
2026年の主な再放送スケジュール| 放送局 | 放送開始 | 放送時間 |
|---|---|---|
| テレビ岩手 | 2026年1月10日 | 毎週土曜9:25~ |
| 関西テレビ | 2026年1月11日 | 毎週日曜深夜 |
| テレビ愛知 | 2026年4月7日 | 毎週火曜25:00~ |
関西テレビは2026年4月12日以降、放送時間を深夜2時52分からに変更しました。同局の公式番組ページには7月12日の第26話「世界の中心でアイを叫んだけもの」まで放送日程が掲載されています。
テレビ岩手も1月10日に放送を開始し、公式番組ページでは7月11日の最終話までのスケジュールが確認できます。
2026年11月6日時点では、これらの地方局の再放送開始情報と、各局の番組編成を区別して確認する必要があります。新たな全国一斉の定期再放送については、公式発表で確定した日程はありません。視聴する地域の番組表が最新の確認先になります。
2026年はシリーズ30周年イベントも開催2026年2月21日から23日には、横浜アリーナで30周年記念イベント「EVANGELION:30+;」が開催されました。
ステージには緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、石田彰、立木文彦、山寺宏一ら歴代の声優陣が参加。シリーズのキャストが集結する企画が実施されました。
加えて、イベント限定のオリジナルボイスドラマには17名のキャストが参加することも発表されています。TV版から新劇場版までのキャストが一堂に会する企画は、30周年ならではの大きな話題となりました。
完全新作シリーズの制作も発表2026年2月23日には、エヴァンゲリオン完全新作シリーズの制作始動が公式発表されました。
完全新作シリーズの発表内容
シリーズ構成・脚本
ヨコオタロウ
監督
鶴巻和哉・谷田部透湖
音楽
岡部啓一
制作
スタジオカラー × CloverWorks
2026年2月23日発表・エヴァンゲリオン公式サイト
ただし、この制作発表で明らかになったのは制作陣と制作体制です。新シリーズの声優キャストについては、発表された制作情報とは分けて考える必要があります。
緒方恵美や林原めぐみらが新シリーズでも続投するかどうかは、今後の公式キャスト発表が注目されるポイントです。
【プロの結論】エヴァのキャストを知るなら声優と作品の関係に注目
『新世紀エヴァンゲリオン』のキャストを振り返ると、単純に有名声優を集めた作品というだけではないことが分かります。
本作では、登場人物が抱える心理的な葛藤や人間関係の変化が、声の表現と密接に結びついています。
例えば、緒方恵美の演じるシンジは、恐怖や孤独を抱えながら他人との関係を模索する人物です。一方、林原めぐみの綾波レイは、言葉数の少ない演技によって感情の変化を伝えます。宮村優子のアスカは、強い言葉の裏にある不安や弱さを表現しています。
この3人の演技を比較するだけでも、エヴァの人物描写の幅広さが見えてきます。
キャストを調べるときに押さえたい3つのポイント1. TV版と新劇場版を混同しないこと。
アスカはTV版では惣流、新劇場版では式波です。宮村優子という声優名は共通していても、キャラクターの設定や物語上の役割は異なります。
2. 芸名変更を声優交代と勘違いしないこと。
日向マコトの結城比呂と優希比呂は同じ声優です。作品ごとのクレジット表記を確認することが、正確なキャスト情報を理解する近道になります。
3. 脇役の配役にも目を向けること。
山寺宏一、関智一、子安武人、岩永哲哉など、現在も広く知られる声優たちが脇役を担当しています。主人公以外の人物に注目すると、作品の別の魅力が見えてきます。
2026年の30周年企画や完全新作シリーズの発表によって、エヴァの声優陣への関心は改めて高まっています。過去のキャストを正確に把握しておけば、新しい作品や関連企画の情報も、より深く楽しめます。
【新世紀エヴァンゲリオンのキャスト】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:新世紀エヴァンゲリオンの碇シンジ役は誰ですか? A1:碇シンジ役は緒方恵美です。1995年のTVシリーズから新劇場版まで担当しており、シンジの繊細な心理や成長を表現しています。
Q2:惣流・アスカ・ラングレーと式波・アスカ・ラングレーの声優は違いますか? A2:どちらも宮村優子です。TV版では惣流、新劇場版では式波という名字が使われています。声優は同じですが、キャラクターの設定や物語上の位置づけは異なります。
Q3:2026年11月現在、新世紀エヴァンゲリオンは再放送されていますか? A3:2026年にはテレビ岩手、関西テレビ、テレビ愛知などで30周年記念の再放送が実施されました。11月6日時点で、新たな全国一斉の連続再放送日程は公式発表されていません。地域ごとの最新番組表を確認してください。
『新世紀エヴァンゲリオン』のTV版は、緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、三石琴乃、山口由里子、立木文彦、石田彰など、実力派声優が集結した作品です。
新劇場版でも主要キャストの多くが続投し、宮村優子は式波・アスカを、坂本真綾は新キャラクターの真希波・マリを担当しています。日向マコトの声優名の表記変更など、細かな違いにも注目したいところです。
2026年はシリーズ30周年を迎え、地方局での再放送、記念イベント、完全新作シリーズの制作発表と、大きな動きが続きました。
キャストを調べる際は、TV版・旧劇場版・新劇場版を区別し、キャラクター名と声優名をセットで確認することがポイントです。作品の時代を超えて受け継がれてきた声優陣の演技こそ、エヴァンゲリオンが長く愛されている理由の一つです。