2026年11月6日時点のチュニジア代表は、ワールドカップ敗退後の再建段階にある。監督交代を経て、新たにムイヌ・シャアバニ(Mouine Chaâbani)が代表を率いている。
新監督シャアバニが担う再建プロジェクト2026年7月28日、チュニジアサッカー連盟はシャアバニの代表監督就任を発表した。契約期間は4年間で、ワールドカップ後の短期的な立て直しだけでなく、2030年までを見据えた強化計画となっている。
シャアバニはチュニジアのエスペランス・スポルティブ・ドゥ・チュニスでCAFチャンピオンズリーグを2度制した実績を持つ。加えて、モロッコのルネサンス・ベルカンでも実績を残しており、アフリカのクラブサッカーに精通した指導者だ。
前任のルナールが大会終了後に退任したことで、代表は再び新しい指導体制へ移行した。シャアバニには、チュニジア国内のサッカー事情を理解した監督として、長期的なチーム作りを進める役割が期待されている。
2026年9月の代表メンバーはどう変わった?CAFが2026年9月23日に公表したアフリカネーションズカップ2027予選向けの招集メンバーでは、ワールドカップ登録選手のうち残ったのは14人だった。
一方、経験豊富なフェルジャニ・サシ、アイサ・ライドゥニ、アリ・マールールらが復帰。サミー・シュシュアン、サドク・ケディダ、モハメド・ナスラウィにはA代表初招集の機会が与えられた。
9月時点での招集メンバーは以下のとおり。
- GK:アイメン・ダーメン、ムヒーブ・シャマク、サブリ・ベン・ハッセン
- DF:ヤン・ヴァレリー、ムタズ・ネファティ、モンタッサル・タルビ、アラー・グラム、モハメド・ナスラウィ、モハメド・アミン・ベン・ハミダ、アリ・マールール、アミン・シェルニ
- MF:アイサ・ライドゥニ、フェルジャニ・サシ、モハメド・アリ・ベン・ロムダン、ハムザ・ラフィア、アニス・ベン・スリマン、サミー・シュシュアン、イスマエル・ガルビ
- FW:ハリル・アヤリ、サイフアラー・レタイフ、エリアス・アシュリ、セバスティアン・トゥネクティ、ラヤン・エルーミ、サドク・ケディダ、ハゼム・マストゥーリ
世代交代を象徴する動きとして、エリーズ・スキリは代表引退を表明。ハンニバル・メイブリは負傷で招集されず、アリ・アブディやエリアス・サードもこの招集では選外となった。
2026年11月の代表活動と今後の試合現在、チュニジアが取り組んでいるのは2027年アフリカネーションズカップの予選だ。ここで注意したいのは、2026年ワールドカップ予選のグループHと、現在のアフリカネーションズカップ予選のグループHは別の大会だという点である。
2027年大会の予選では、チュニジアはウガンダ、ボツワナ、リビアと同組になっている。
9月の初戦ではウガンダと1-1で引き分け、続くボツワナ戦も2-2。2試合を終えて2ポイントとなり、グループ3位につけている。ワールドカップ予選で無敗を誇ったチームが、再建途上の新体制ではまだ勝利を挙げられていない。
次の対戦相手はリビア。試合は11月13日にチュニジアのスファックス、11月17日にリビアのトリポリで予定されている。
11月6日時点では、この2試合に向けた新しい招集リストはまだ公表前で、11月7日に発表予定と報じられている。したがって、9月の25人を直近の公表済み招集メンバーとして区別する必要がある。
なお、FIFAの2026年10月7日付最新男子ランキングでは、チュニジアは57位。ワールドカップ終了後の順位変動では12ランク下落しており、国際舞台での評価を回復することも新監督の課題となっている。
【プロの結論】チュニジア代表は本当に弱いのか?今後の評価ポイント

2026年のチュニジア代表を評価する際、ワールドカップで3連敗したという結果だけで実力を判断するのは適切ではない。
10試合9勝1分け、無失点というアフリカ予選の成績は、チームに確かな競争力があったことを示している。一方、本大会で12失点した事実は、世界の強豪と対戦したときに、その競争力を維持するための課題が残っていることを明らかにした。
今後のチュニジア代表を評価する3つの基準1. 守備の再構築
最も重要なのは、強豪国との対戦で大量失点を防げるかどうかだ。予選の無失点記録を再現するだけでなく、相手の攻撃力が高い試合でも守備組織を維持できるかが問われる。
2. 監督と選手の継続性
2024年以降の監督交代の多さは、チーム作りの継続性という観点から無視できない問題だ。シャアバニの4年契約が、戦術の浸透と若手の育成につながるかを注視したい。
3. 攻撃の得点力
ワールドカップ3試合で2得点という数字は、攻撃面の改善が必要であることを示している。メイブリ、ガルビ、アシュリ、マストゥーリらの世代を中心に、強豪相手でも得点機会を作れるかが今後の評価材料になる。
チュニジアはアフリカ予選を勝ち抜く能力を持ちながら、ワールドカップではまだグループステージの壁を越えられていない。今回の敗退を一過性の不調として片付けるのではなく、代表チームの構造を見直す契機にできるかが重要だ。
【チュニジアワールドカップ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:チュニジア代表のワールドカップ出場回数は何回ですか?
A1:2026年大会を含めて通算7回です。1978年、1998年、2002年、2006年、2018年、2022年、2026年に出場しています。2018年から3大会連続で本大会に進出しました。
Q2:チュニジア代表のワールドカップ歴代最高成績は何ですか?
A2:最高成績はグループステージです。1978年大会ではメキシコに3-1で勝利し、ワールドカップでアフリカ勢初の勝利を記録しました。
Q3:2026年ワールドカップの日本対チュニジアの結果は?
A3:2026年6月20日のグループFで日本が4-0で勝利しました。鎌田大地、上田綺世、伊東純也が得点しています。2002年日韓大会でも日本が2-0で勝利しています。
Q4:チュニジア代表は2026年大会後、誰が監督になりましたか?
A4:2026年7月28日にムイヌ・シャアバニが4年契約で就任しました。前任のエルベ・ルナールはワールドカップ終了後に退任しています。
チュニジアワールドカップの2026年大会を振り返ると、予選での圧倒的な強さと本大会での厳しい結果という、対照的な姿が浮かび上がる。
アフリカ予選では9勝1分け、28ポイント、10試合無失点という素晴らしい成績を残した。しかし、本大会ではスウェーデンに1-5、日本に0-4、オランダに1-3で敗れ、グループF最下位で敗退。通算7回目の出場でも、歴代最高成績を更新することはできなかった。
一方、現在はムイヌ・シャアバニ監督の下で代表の再建が進められている。2027年アフリカネーションズカップ予選での巻き返しは、チームが立ち直れるかを測る最初の重要な機会となる。
今後の注目点は、監督交代を繰り返さず、若手と経験豊富な選手を融合させ、予選で見せた守備力を世界の強豪相手にも発揮できるかどうかだ。
チュニジア代表の本当の課題は、ワールドカップに出場することではなく、出場した先で勝ち抜く力を身につけることにある。7大会の経験を次の成功につなげられるか、カルタゴの鷲の新たな挑戦が始まっている。