2026年のFIFAワールドカップ北中米大会は、日本時間6月12日に開幕し、7月20日の決勝まで約1か月にわたって開催された。NHKは日本代表戦を地上波とBSで生中継したほか、BSプレミアム4Kで大会全104試合を放送。加えて、NHK ONEでも対象試合の同時配信と見逃し配信を実施した。
気になるのは、NHK総合で何試合見られたのか、NHK BSでは日本代表のどの試合を放送したのか、そして全104試合を視聴できたのはどのサービスなのかという点だ。大会終了後の2026年11月時点で、NHKの公式発表、日本サッカー協会の放送情報、DAZNの発表、実際の視聴率データを整理する。
【2026年最新】ワールドカップのNHK放送は何試合だった?

2026年大会でNHKが公表した地上波の中継数は、合計34試合だった。
内訳は1次リーグ19試合、決勝トーナメント15試合。開幕戦や決勝戦、日本代表のグループステージの試合も含まれていた。
NHKは2026年6月8日の大会直前の発表で、放送対象となる試合と日時を具体的に公表している。
ここで注意したいのが、過去のニュース記事に33試合という数字が残っていることだ。
2025年12月の初期発表では、NHKの地上波中継は33試合と案内されていた。その後、2026年6月8日の大会直前の公式発表では、1次リーグ19試合と決勝トーナメント15試合を合わせた34試合に更新されている。
そのため、古い記事の33試合と大会直前の34試合が検索結果に混在している。
2026年大会の最終的な放送案内を確認するなら、34試合という数字を基準にするのが正確だ。
NHK総合とBSでは放送範囲が違うNHKの地上波中継は、NHK総合を中心に編成された。34試合という数字はNHKの地上波放送枠全体を指しており、NHK BSやBSプレミアム4Kの放送数とは別に考える必要がある。
また、決勝トーナメントではEテレの放送枠も設けられていたため、NHK総合だけの番組数と地上波全体の試合数を混同しないことも大切だ。
NHK BSでは日本代表の試合を中心に生中継し、BSプレミアム4Kでは全104試合をカバーした。
つまり、NHKは地上波で注目試合を届け、BSで日本代表戦を補完し、4K放送で大会全体を網羅する構成だった。
【媒体別に解説】NHK総合・BS・BSプレミアム4K・NHK ONEの違い
同じNHKのサービスでも、視聴できる試合数や放送形式は大きく異なる。
1.NHK総合・地上波地上波では計34試合を生中継した。
1次リーグでは日本代表のオランダ戦、スウェーデン戦を含む19試合を放送。決勝トーナメントでは15試合を放送し、決勝戦も中継対象となった。
日本代表戦以外にも、フランス、スペイン、アルゼンチンなどの強豪国の試合が編成されていた。
2.NHK BSNHK BSは日本代表戦の視聴を補完する役割を担った。
グループステージでは日本対チュニジアを生中継。加えて、決勝トーナメント1回戦の日本対ブラジルもBSで生中継した。
日本代表の試合をNHKで見たい人にとって、地上波だけでなくBSの番組表も確認する必要があった。
3.NHK BSプレミアム4KBSプレミアム4Kの最大の特徴は、大会全104試合を放送対象にしたことだ。
生中継と録画放送の両方を組み合わせ、地上波で生中継された34試合については4Kでも同時生中継を実施した。
ただし、全104試合を放送することと、全104試合をリアルタイムで生中継することは違う。
試合によって放送形式が異なるため、リアルタイムで観戦したい場合には番組表で生中継か録画かを確認する必要がある。
また、4K放送を視聴するには対応テレビや受信環境が必要になる。
4.NHK ONENHK ONEはスマートフォンやパソコンなどでNHKの番組を視聴できるインターネットサービスだ。
ワールドカップでは地上波の34試合と、大会期間中のハイライト番組が同時・見逃し配信の対象となった。
連日放送された「デイリーハイライト」や、試合を約2分にまとめた短時間のハイライトも配信された。
一方、BSプレミアム4Kの全104試合をそのままNHK ONEで視聴できたわけではない。
この違いが、NHK ONEとBSプレミアム4Kを混同しやすいポイントだ。
【日本代表戦一覧】NHK BSと地上波の放送局はどこだった?
2026年大会では、日本代表のグループステージ全3試合がNHKと日本テレビに振り分けられた。
日本サッカー協会(JFA)の公式放送情報によると、グループステージの放送局は次のとおりだった。
- 6月15日:日本対オランダはNHK総合。
- 6月21日:日本対チュニジアは日本テレビとNHK BS。
- 6月26日:日本対スウェーデンはNHK総合。
特に注目されたのが、第2戦の日本対チュニジアだった。
この試合はNHK総合ではなく、NHK BSと日本テレビ系列が担当した。NHKで日本代表戦が放送されるからといって、すべての試合を地上波で視聴できるわけではなかった。
決勝トーナメントでも日本代表戦を中継NHKは決勝トーナメントでも日本代表の試合を生中継する体制を整えていた。
6月30日の日本対ブラジルはNHK BSで放送。ラウンド16以降の日本代表戦については、NHK総合を含む地上波での中継が案内されていた。
日本代表の勝ち上がりに応じて放送チャンネルが変わる仕組みだったため、試合ごとの確認が欠かせなかった。
【開幕戦・決勝もNHK】ワールドカップ地上波中継日程と放送時間
NHKの放送で特に注目されたのは、開幕戦と決勝戦の両方を地上波で中継したことだ。
2026年大会は北米3か国で開催されたため、日本時間では早朝や午前中の試合が多くなった。
代表的なNHKの放送日程は次のとおり。
開幕戦- 日程:2026年6月12日(金)
- 対戦カード:メキシコ対南アフリカ
- 放送局:NHK総合
- 試合開始:午前4時
開催国メキシコが登場した開幕戦をNHK総合が生中継した。
日本代表グループステージ- 6月15日(月)午前5時:日本対オランダ/NHK総合
- 6月21日(日)午後1時:日本対チュニジア/NHK BS
- 6月26日(金)午前8時:日本対スウェーデン/NHK総合
- 6月30日(火)午前2時:日本対ブラジル/NHK BS
- 7月16日(木)午前4時:準決勝/NHK総合
- 7月19日(日)午前6時:3位決定戦/NHK総合
- 7月20日(月)午前4時:決勝/NHK総合
決勝戦はスペイン対アルゼンチンとなり、スペインが延長戦の末に1対0で勝利した。
NHKは決勝当日の午前3時から放送を開始し、試合の模様を生中継した。
なお、上記は主要な放送カードであり、全34試合の日程を網羅したものではない。
【放送局・配信サービス比較】NHKとDAZNは何が違った?
2026年大会の日本国内における放送・配信体制は、NHKだけで完結していたわけではない。
日本テレビ系列、フジテレビ系列、DAZNも参加し、それぞれ異なる試合範囲を担当した。
| 放送局・サービス | 試合数・放送範囲 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| NHK地上波 | 34試合 | 開幕戦、決勝、日本代表戦など |
| NHK BS | 日本代表戦など | チュニジア戦、ブラジル戦など |
| NHK BSプレミアム4K | 全104試合 | 生中継・録画放送 |
| NHK ONE | 地上波34試合 | 同時配信・見逃し配信・ハイライト |
| 日本テレビ系列 | 15試合 | 日本代表戦1試合を含む |
| フジテレビ系列 | 10試合 | グループステージ・決勝トーナメント |
| DAZN | 全104試合 | 全試合ライブ配信、日本代表戦は無料 |
DAZNは日本国内で全104試合の配信権を獲得し、大会全試合をライブ配信した。
特に大きな特徴は、日本代表戦を全試合無料でライブ配信したことだ。
NHKの地上波やBSでは試合ごとにチャンネルが分かれていたが、DAZNでは日本代表戦を含め、大会全体を一つの配信サービスで追いかけられた。
全試合をリアルタイムで見たい人にとっては、DAZNが最も直接的な選択肢だった。
NHKとDAZNは競合というより役割が違うNHKは地上波で幅広い視聴者に試合を届け、BSプレミアム4Kで高精細な映像を提供した。
一方、DAZNは全試合をライブ配信することで、地上波では放送されない試合も含めて観戦できる環境を整えた。
特に日本時間の早朝に開催される試合では、ライブ視聴が難しい人もいる。
NHK ONEの見逃し配信やDAZNの配信機能は、テレビの放送時間に合わせられない視聴者にとって利便性の高い選択肢だった。
【NHK ONEの視聴方法】同時配信・見逃し配信と受信料の仕組み
NHK ONEを利用する際には、配信対象とアカウントの条件を理解しておきたい。
NHK ONEで視聴できる範囲2026年大会のNHK公式案内では、次のコンテンツが配信対象となっていた。
- 地上波で放送する計34試合
- 大会期間中のデイリーハイライト
- 試合を約2分にまとめたハイライト
- その他の大会関連番組
同時配信はテレビ放送と同じ時間帯に視聴できる機能で、見逃し配信は放送終了後に番組を視聴できる機能だ。
ただし、NHK BSで放送された日本対チュニジアや日本対ブラジルなどを、NHK ONEで全て視聴できたわけではない。
NHK ONEの登録と受信契約NHKの受信料窓口によると、NHK ONEを利用する場合は受信契約の確認が必要になる。
すでに世帯でNHKの受信契約を締結している場合、別途の契約や追加の負担は必要ない。
一方、受信契約がない世帯がNHKの配信サービスを利用する場合は、新たに受信契約を締結する必要がある。
NHK ONEアカウントと受信料アカウントを登録・連携することで、契約情報の確認ができる。
2026年11月現在、見逃し配信はどうなっている?2026年11月4日現在、ワールドカップ本大会はすでに終了している。
NHK ONEの通常の見逃し配信は放送後7日間が基本となるため、6月・7月に放送された試合の通常の見逃し配信期間は終了している。
現在は、過去の試合本編をNHK ONEでいつでも見られるという状態ではない。
NHKの特設コンテンツや公開中のハイライト映像など、個別のコンテンツについては、それぞれの公開状況を確認する必要がある。
なお、NHK ONEは2026年10月1日から旧NHKプラスの後継サービスとして移行した名称でもある。
【2026年の放送実績】NHKの中継はどれほど見られた?
NHKの放送体制を評価するうえでは、実際の視聴率も参考になる。
ビデオリサーチが公表した2026年大会の視聴率データでは、日本代表のグループステージ第3戦、日本対スウェーデンのNHK総合中継が関東地区の世帯視聴率35.0%を記録した。
また、7月20日に放送された決勝のスペイン対アルゼンチンは、関東地区の世帯平均視聴率22.1%、個人視聴率11.7%だった。
決勝は日本時間の早朝開催だったにもかかわらず、高い視聴率を記録した。
こうした数字からも、NHKの地上波中継が大会の主要な視聴経路の一つだったことが分かる。
ただし、視聴率はテレビ放送のリアルタイム視聴を測る指標であり、NHK ONEやDAZNの視聴者数を含む大会全体の視聴規模とは異なる。
テレビ、インターネット配信、見逃し視聴を分けて評価する必要がある。
【プロの結論】ワールドカップのNHK視聴で押さえるべき判断基準
2026年大会の放送体制から見えてくるのは、放送局の選択が単純な試合数だけでは決まらないということだ。
NHKは、地上波の34試合で開幕戦や決勝、日本代表の注目試合を届けた。BSでは地上波とは異なる日本代表戦を補完し、BSプレミアム4Kでは全104試合を放送した。
一方、NHK ONEは地上波中継と連動する配信サービスであり、全104試合のライブ視聴を目的としたサービスではなかった。
視聴目的別に整理すると、次のようになる。
- 日本代表の注目試合をテレビで楽しみたい人: NHK総合・NHK BS。
- 大会全体を4K映像で楽しみたい人: NHK BSプレミアム4K。
- 地上波中継をスマートフォンで見たい人: NHK ONE。
- 全104試合をライブで追いたい人: DAZN。
- 日本代表戦を無料配信で見たい人: 大会期間中のDAZNの無料対象試合。
特に覚えておきたいのは、NHKの全104試合放送とNHK ONEの34試合配信は別のサービス範囲だという点だ。
「NHKで全104試合見られる」という情報だけを頼りにすると、インターネット配信で見られると思っていた試合が対象外になる可能性がある。
放送媒体と配信媒体を区別することが、ワールドカップの視聴方法を正しく理解するための基本となる。
【ワールドカップのNHK放送】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のワールドカップはNHKで何試合放送された?
A1:NHKの地上波では計34試合が生中継された。内訳は1次リーグ19試合、決勝トーナメント15試合。BSプレミアム4Kでは全104試合が生中継または録画で放送された。
Q2:日本代表の試合はすべてNHK総合で見られた?
A2:いいえ。グループステージの日本対オランダ、日本対スウェーデンはNHK総合、日本対チュニジアはNHK BSと日本テレビ系列で放送された。決勝トーナメント1回戦の日本対ブラジルもNHK BSで中継された。
Q3:ワールドカップの開幕戦と決勝はNHKで放送された?
A3:はい。開幕戦のメキシコ対南アフリカは6月12日午前4時、決勝のスペイン対アルゼンチンは7月20日午前4時にNHK総合で生中継された。
Q4:NHK ONEで全104試合を見られた?
A4:いいえ。NHK ONEの配信対象は地上波の34試合と大会関連のハイライト番組だった。全104試合をライブ配信したのはDAZNである。
Q5:NHK BSプレミアム4Kでは全試合が生中継された?
A5:全104試合が放送対象だったが、生中継と録画放送の両方が含まれていた。全試合が同時刻のライブ放送だったわけではない。
Q6:NHK ONEの見逃し配信は無料で利用できた?
A6:NHK ONEの利用には受信契約の確認が必要。すでに受信契約がある世帯は別途の契約や追加負担なく利用できる。通常の見逃し配信期間は放送後7日間が基本となる。
2026年のFIFAワールドカップで、NHKは地上波34試合を生中継し、BSで日本代表戦を補完した。加えて、BSプレミアム4Kでは大会全104試合を生中継と録画で放送する体制を整えた。
NHK ONEでは地上波34試合とハイライト番組を同時・見逃し配信し、DAZNは全104試合をライブ配信。日本代表戦についてはDAZNも全試合無料配信を実施した。
放送数だけを見るとNHKの4K放送も全104試合をカバーしているが、インターネットで全試合をライブ視聴できるサービスとは異なる。
NHKは地上波・BS・4Kによるテレビ視聴、NHK ONEは地上波連動のネット視聴、DAZNは全試合のライブ配信。
この3つの違いを押さえておけば、2026年大会の放送局や配信サービスの情報を正しく理解できる。
主な根拠資料
- NHK「FIFA ワールドカップ 2026」放送発表(2026年6月8日・6月29日)
- 日本サッカー協会(JFA)公式・大会放送情報
- DAZN「FIFAワールドカップ26」配信権発表
- NHK受信料の窓口・NHK ONE利用案内
- ビデオリサーチ・2026年大会視聴率データ
- 日本テレビ・フジテレビの公式放送発表