『ハイウェイの堕天使』は、青山剛昌の漫画を原作とする劇場版シリーズの第29作。配給は東宝、アニメーション制作はトムス・エンタテインメントが担当している。
| 項目 | 作品情報 |
|---|---|
| 正式タイトル | 名探偵コナン ハイウェイの堕天使 |
| 劇場版シリーズ | 第29弾 |
| 公開日 | 2026年4月10日(金) |
| 上映時間 | 109分 |
| 映画ジャンル | アニメ・アクション・ミステリー |
| 原作 | 青山剛昌 |
| 監督 | 蓮井隆弘 |
| 脚本 | 大倉崇裕 |
| 音楽 | 菅野祐悟 |
| 主題歌 | MISIA「ラストダンスあなたと」 |
| 配給 | 東宝 |
| アニメーション制作 | トムス・エンタテインメント |
物語の舞台は、神奈川県横浜市の「みなとみらい」。
コナン、毛利蘭、鈴木園子、毛利小五郎は、バイク好きの世良真純とともに、バイクの祭典「神奈川モーターサイクルフェスティバル」へ向かっていた。
その道中、彼らの乗る車の上を飛び越えるようにして現れたのが、暴走する謎の黒いバイクだった。
そのバイクを追跡していたのは、神奈川県警交通機動隊の白バイ隊員・萩原千速。蘭がかつて「風の女神様」と呼んだ人物である。
激しいカーチェイスの末、千速のバイクは大破。黒いバイクをあと一歩のところで逃してしまう。
一方、横浜のフェス会場では、最新技術を搭載した新型白バイ「エンジェル」のお披露目が行われていた。
ところが、その後、黒いバイクが再び出現。車体が「エンジェル」に酷似していたことから、黒いエンジェルを意味する「ルシファー」と呼ばれるようになる。
なぜ、最新型の白バイに似た車両が暴走しているのか。誰が操縦し、何を目的としているのか。
事件を追う千速の脳裏には、弟の萩原研二と、その同期である松田陣平の記憶がよみがえる。
こうして、横浜を中心としたバイクチェイスと謎解きが交差していく。
タイトル「ハイウェイの堕天使」が示すもの作品のキーワードは「エンジェル」と「ルシファー」の対比だ。
| キーワード | 物語上の位置づけ |
|---|---|
| エンジェル | 最新技術を搭載した白バイ |
| ルシファー | エンジェルに酷似した謎の黒いバイク |
| 風の女神 | 萩原千速の異名 |
| 黒き堕天使 | 暴走する黒いバイクを象徴する存在 |
天使と堕天使という対照的な言葉は、善悪の対立だけでなく、正義と暴走、技術と人間の判断というテーマにもつながる。
本作は単純な警察アクションではない。車両の類似性、最新技術、事件の背景、そして登場人物の過去が絡み合う構成になっている。
【横浜が舞台の理由】萩原千速・萩原研二・松田陣平の関係を整理

本作で大きな注目を集めるのが、萩原千速の劇場版初登場だ。
千速は神奈川県警交通機動隊に所属する白バイ隊員。優れた運転技術を持ち、劇中では「風の女神」として存在感を発揮する。
彼女の登場によって、これまで原作やテレビアニメを通して描かれてきた萩原家と警察学校組の関係が、劇場版の大きな物語へとつながっていく。
萩原千速と萩原研二はどんな関係?萩原千速と萩原研二は姉弟である。
萩原研二は警視庁警備部機動隊の爆発物処理班に所属していた人物で、松田陣平とは警察学校時代からの同期だ。
松田と研二は、警察学校組の物語を語るうえで欠かせない存在でもある。
そのため、千速の登場は単なる新キャラクターの追加ではない。弟の過去や松田との関係を、姉の視点から見つめ直す機会にもなる。
なぜ松田陣平も物語に関係するのか松田陣平は、テレビアニメや原作で警察学校組のエピソードに関わってきた人物だ。
萩原研二との同期関係はもちろん、爆発物処理班時代の出来事もファンに知られている。
今回の映画では、千速の記憶に研二と松田が浮かび上がる。
この構成によって、バイクアクションを中心とする現在の事件と、過去の警察関係者の物語が接続されている。
主要人物・声優・関係性一覧今回のキャストを人物関係とともに整理すると、次のようになる。
| キャラクター | 声優・出演者 | 作品内での関係・役割 |
|---|---|---|
| 江戸川コナン | 高山みなみ | 事件を追う主人公 |
| 毛利蘭 | 山崎和佳奈 | 千速を「風の女神」と称賛する |
| 毛利小五郎 | 小山力也 | コナンたちと横浜へ向かう |
| 灰原哀 | 林原めぐみ | 主要レギュラー |
| 萩原千速 | 沢城みゆき | 神奈川県警交通機動隊の白バイ隊員 |
| 萩原研二 | 三木眞一郎 | 千速の弟、松田の同期 |
| 松田陣平 | 神奈延年 | 萩原研二の同期 |
| 横溝重悟 | 大塚明夫 | 神奈川県警の警察官 |
| 大前一暁 | 横浜流星 | ゲストキャラクター |
| 舘沖みなと | 畑芽育 | 神奈川県警の女性警察官 |
本作で萩原千速を演じる。千速役は、2024年8月に亡くなった田中敦子から引き継いだ。
萩原千速は、これまで田中敦子が声を担当してきたキャラクターだ。
今回の劇場版では沢城みゆきがその役を引き継いでいる。千速の持つ凛とした雰囲気や、白バイ隊員としての力強さをどのように表現するのかも、キャスト面での大きな注目点となった。
ゲスト声優は横浜流星と畑芽育大前一暁役。今回の劇場版にゲスト声優として参加し、声優に初挑戦した。
舘沖みなと役。神奈川県警の女性警察官を演じる。こちらも本作が声優初挑戦となった。
横浜流星と畑芽育の参加は、映画公開前から話題になったポイントの一つ。
特に畑芽育が担当する舘沖みなとは、捜査を進めるなかで事件解決につながる情報を見つける人物として紹介されている。
【監督・脚本・主題歌】蓮井隆弘と大倉崇裕、MISIAが参加
監督は蓮井隆弘監督を務めるのは蓮井隆弘。
過去には劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』で演出を担当した経歴がある。
本作では横浜の都市景観とバイクアクションを組み合わせ、シリーズのミステリー要素にスピード感を加えている。
特に、白バイと黒いバイクの追跡を物語の中心に据えた点は、従来のコナン映画と異なる印象を生み出す。
脚本は大倉崇裕脚本を担当したのは大倉崇裕。
今回のストーリーでは、複数の要素を組み合わせる構成が重要になる。
- 暴走する黒いバイクの正体
- 最新型白バイ「エンジェル」との関係
- 萩原千速が追う事件の背景
- 萩原研二と松田陣平にまつわる記憶
- コナンによる事件の真相解明
アクションだけでなく、謎解きと人物の過去をどのように結び付けるかが脚本の見どころだ。
主題歌はMISIA「ラストダンスあなたと」主題歌は、MISIAの「ラストダンスあなたと」。
アーティスト:MISIA/レーベル:Sony Music Labels Inc.
MISIAは、力強い歌唱力と幅広い音楽表現で知られるアーティスト。本作では、スピード感のあるアクションや登場人物の感情を包み込む楽曲が作品を彩る。
コナン映画では、主題歌も作品の印象を決定付ける重要な要素だ。
事件の緊張感を味わった後に流れるエンディング曲は、鑑賞後の余韻にも関わってくる。
【歴代映画全29作】『隻眼の残像』から『ハイウェイの堕天使』まで
劇場版『名探偵コナン』は、1997年の第1作から2026年の第29作まで続く長寿シリーズだ。
2020年は新作の公開が延期され、『緋色の弾丸』が2021年に公開されたが、それ以外は基本的に春の恒例作品として展開されてきた。
歴代劇場版の公開順一覧| 作数 | 公開年 | タイトル |
|---|---|---|
| 第1作 | 1997年 | 時計じかけの摩天楼 |
| 第2作 | 1998年 | 14番目の標的 |
| 第3作 | 1999年 | 世紀末の魔術師 |
| 第4作 | 2000年 | 瞳の中の暗殺者 |
| 第5作 | 2001年 | 天国へのカウントダウン |
| 第6作 | 2002年 | ベイカー街の亡霊 |
| 第7作 | 2003年 | 迷宮の十字路 |
| 第8作 | 2004年 | 銀翼の奇術師 |
| 第9作 | 2005年 | 水平線上の陰謀 |
| 第10作 | 2006年 | 探偵たちの鎮魂歌 |
| 第11作 | 2007年 | 紺碧の棺 |
| 第12作 | 2008年 | 戦慄の楽譜 |
| 第13作 | 2009年 | 漆黒の追跡者 |
| 第14作 | 2010年 | 天空の難破船 |
| 第15作 | 2011年 | 沈黙の15分 |
| 第16作 | 2012年 | 11人目のストライカー |
| 第17作 | 2013年 | 絶海の探偵 |
| 第18作 | 2014年 | 異次元の狙撃手 |
| 第19作 | 2015年 | 業火の向日葵 |
| 第20作 | 2016年 | 純黒の悪夢 |
| 第21作 | 2017年 | から紅の恋歌 |
| 第22作 | 2018年 | ゼロの執行人 |
| 第23作 | 2019年 | 紺青の拳 |
| 第24作 | 2021年 | 緋色の弾丸 |
| 第25作 | 2022年 | ハロウィンの花嫁 |
| 第26作 | 2023年 | 黒鉄の魚影 |
| 第27作 | 2024年 | 100万ドルの五稜星 |
| 第28作 | 2025年 | 隻眼の残像 |
| 第29作 | 2026年 | ハイウェイの堕天使 |
第28作『隻眼の残像(フラッシュバック)』
公開日:2025年4月18日
主な舞台:長野県を中心とした事件
注目人物:長野県警、毛利小五郎
前作『隻眼の残像』は、長野県警と毛利小五郎を中心に展開する作品だった。
一方、『ハイウェイの堕天使』では、横浜と神奈川県警、萩原千速を物語の中心に据えている。
両作品は、事件そのものが直接続く続編という位置づけではない。
ただし、どちらもテレビシリーズや原作で積み上げられたキャラクターの背景を劇場版で大きく取り上げている点では共通している。
歴代作品は公開順に見るべき?初めて劇場版を見る人なら、基本的にはどの作品から入っても楽しめる。
劇場版は、それぞれ独立した事件を中心に構成されているためだ。
ただし、キャラクターの背景を深く理解したい場合は、関連するテレビアニメや原作エピソードを先に確認すると、人物の関係性がより伝わりやすくなる。
特に本作をより深く理解したいなら、萩原研二と松田陣平に関するエピソードを押さえておくとよい。
【評判・見どころ】興行収入100億円突破!何が支持されたのか
『ハイウェイの堕天使』は、公開直後から非常に大きな反響を集めた。
公開3日間で興行収入35億円を突破東宝の発表を報じた日刊スポーツなどによると、公開初日から3日間の成績は次の通り。
公開3日間の興行収入35.02億円
シリーズ歴代最高のスタート
公開3日間の観客動員231.8万人
シリーズ歴代最高のスタート
公開初日から3日間の興行収入は35億213万7,800円、観客動員数は231万8,009人。シリーズ29作品のなかで、当時の歴代最高のスタートとなった。
公開規模も大きく、全国526館で上映が始まった。IMAX、4DX、MX4D、Dolby Cinemaなどの上映形式も用意された。
5月6日時点で興行収入108億円を突破加えて、東宝が2026年5月7日に発表した数字では、5月6日までの累計成績が次のようになった。
- 観客動員数:740万8,219人
- 興行収入:108億8,490万8,700円
これにより、本作は興行収入100億円を突破。
2023年の『黒鉄の魚影』、2024年の『100万ドルの五稜星』、2025年の『隻眼の残像』に続き、劇場版コナンは日本映画史上初となる4作品連続の興行収入100億円突破を達成した。
見どころ1:萩原千速の本格的な劇場版デビュー最大の注目点は、やはり萩原千速だ。
テレビアニメや原作で登場してきた千速が、劇場版の中心人物として描かれる。
白バイを駆使した追跡シーンは、これまでのコナン映画とは異なるアクションの魅力を持つ。
また、千速の弟である萩原研二と松田陣平の存在が、人物描写に奥行きを与えている。
見どころ2:横浜の街を生かしたバイクアクション横浜・みなとみらいという舞台設定も重要だ。
都市の道路、港湾エリア、近代的な建築物など、横浜ならではの景観がバイクアクションの背景になる。
映画評論サイトのシネマトゥデイでも、バイクチェイスの映像的な迫力や、展開が二転三転する物語構成が評価されている。
単なるスピード勝負ではなく、追跡の先にある事件の謎をどう解き明かすかが見どころだ。
見どころ3:萩原研二と松田陣平の過去警察学校組のファンにとっては、千速の記憶を通じて描かれる研二と松田の存在が見逃せない。
本作は、過去のキャラクターを再登場させるだけではなく、現在の事件に人物の記憶を重ねる構造を持っている。
そのため、派手なアクションを楽しみたい人と、人物関係を深く追いたい人の両方に見どころがある。
どんな人におすすめ?鑑賞前の判断基準| 観客のタイプ | おすすめ度の判断 |
|---|---|
| 萩原千速のファン | 劇場版初登場のため特に注目 |
| 松田陣平・萩原研二のファン | 過去の関係性に注目したい作品 |
| バイクや警察アクションが好き | 追跡シーンが大きな魅力 |
| 横浜の街並みが好き | みなとみらいの舞台設定を楽しめる |
| 純粋な推理を最優先する人 | アクション要素とのバランスに注目 |
| コナン映画が初めての人 | 独立した事件として楽しみやすい |
特に、緻密な推理だけを期待している人は、アクションの比重も考慮しておきたい。
反対に、キャラクターの背景と迫力ある映像を一緒に楽しみたい人には、見応えのある一本だ。
【上映期間・上映館】2026年11月現在も映画館で見られる?
2026年11月5日時点では、公式映画サイトに本作の「大ヒット上映中」という案内が掲載されている。
ただし、映画の上映期間は全国一律ではない。各映画館が上映回数や終了日を個別に決定するため、同じ地域でも上映状況が異なる場合がある。
上映終了日はいつ?全国一斉の上映終了日が固定されているわけではない。
公開直後の大規模上映から、時間の経過に伴って上映館や上映回数が変わっていくのが一般的だ。
本作も公開当初は全国526館でスタートしたが、11月に鑑賞を予定している場合は、各劇場の最新スケジュールを確認する必要がある。
上映館を探すときの確認ポイント- 映画.comの上映館検索で地域を選ぶ
- 映画館の公式サイトで上映日を確認する
- 通常上映とIMAXなどの上映形式を区別する
- 上映終了予定日やチケット販売期間を確認する
映画.comには都道府県別の上映館検索ページが用意されている。上映館の掲載状況と実際の販売状況は異なる場合もあるため、最終的には劇場の公式スケジュールを確認したい。
【映画名探偵コナンに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年のコナン映画のタイトルは何ですか?
2026年の劇場版は、第29作目となる『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』です。
Q2:『ハイウェイの堕天使』の公開日はいつですか?
2026年4月10日(金)に全国公開されました。
Q3:映画の舞台はどこですか?
神奈川県横浜市の横浜・みなとみらいが主な舞台です。バイクの祭典や最新型白バイをめぐる事件が描かれます。
Q4:萩原千速の声優は誰ですか?
沢城みゆきです。以前は田中敦子が担当していた役を引き継ぎ、本作で劇場版に初登場しました。
Q5:主題歌は誰が歌っていますか?
MISIAの「ラストダンスあなたと」です。
Q6:監督と脚本は誰ですか?
監督は蓮井隆弘、脚本は大倉崇裕です。
Q7:前作は何というタイトルですか?
2025年公開の第28作『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』です。
Q8:『ハイウェイの堕天使』は歴代何作目ですか?
第29作目です。1997年の第1作『時計じかけの摩天楼』から続く劇場版シリーズの29作品目にあたります。
Q9:萩原千速と萩原研二はどんな関係ですか?
姉弟です。萩原研二は松田陣平の同期でもあり、本作では千速の記憶を通して2人との関係が物語に関わります。
Q10:2026年11月現在、まだ映画館で上映していますか?
公式サイトには上映中の案内がありますが、実際の上映館や上映回数は劇場によって異なります。鑑賞予定日の映画館の公式スケジュールを確認してください。
2026年の劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』は、4月10日に公開されたシリーズ第29作。横浜・みなとみらいを舞台に、萩原千速と謎の黒いバイク「ルシファー」をめぐる事件が展開する。
本作を象徴するのは、3つの要素だ。
- キャラクターの新展開: 萩原千速の劇場版初登場と、萩原研二・松田陣平との関係。
- 映像表現の進化: 横浜の都市景観を舞台にした高速バイクアクション。
- シリーズの実績: 公開3日間で興行収入35億円を突破し、5月6日時点で108億円を超えた記録的なヒット。
加えて、沢城みゆき、横浜流星、畑芽育らのキャスト、蓮井隆弘監督と大倉崇裕脚本、MISIAによる主題歌も作品を支える重要な要素となっている。
歴代作品を振り返ると、劇場版コナンは毎年異なる舞台や人物に焦点を当てながら、ミステリーとアクションの幅を広げてきた。第29作は、その流れのなかで警察関係者の人間関係とバイクアクションを前面に押し出した作品だ。これまでのシリーズを追ってきたファンはもちろん、横浜を舞台にした本格的なアクションミステリーを楽しみたい人にも注目してほしい一作である。
主な情報源:劇場版『名探偵コナン』公式サイト、東宝、映画.com、シネマトゥデイ、日刊スポーツ、The Hollywood Reporter Japan、小学館。