藤枝明誠高校サッカー部を語るうえで欠かせないのが、松本安司監督の指導方針と、幅広い選手層を持つチーム編成だ。
松本安司監督の指導方針松本安司監督は、2026年のチームを率いる指導者として、静岡県内で勝つだけではなく、全国で通用するサッカーを目指す姿勢を示している。
5月23日のインターハイ予選・飛龍戦後、監督はチームの戦いぶりを評価する一方、さらなる成長を求めた。
高校サッカードットコムの試合後レポートでは、次のコメントが紹介されている。
「静岡で勝つだけじゃダメ。全国で勝てるサッカーを追求しないといけない」
この言葉から読み取れるのは、県大会で勝ち上がることだけを最終目標にしていないという姿勢だ。
目先の勝敗に加え、全国レベルの相手と対戦した際にも通用する技術、判断力、試合運びを追求している。
藤枝明誠サッカー部のメンバーと注目選手2026年の試合記録から、特に注目したい選手を紹介する。
丸野八雲
FW・MFとして試合記録に登場
インターハイ予選の飛龍戦で2得点。選手権の常葉大橘戦でも序盤からシュートを放ち、攻撃の起点となった。
久保山泰牙
FW
プリンスリーグの公開得点記録ではチーム最多の3得点。選手権の常葉大橘戦でも決定機を作った。
渡貫暖
FW
インターハイ予選の飛龍戦で先制点を記録。10月17日の清水エスパルスユース戦でも50分に得点した。
内山頌
MF
9月12日の藤枝東戦で前半終了間際に得点。中盤での攻撃参加が注目される選手の一人だ。
久保野英虎
GK
インターハイ予選の飛龍戦で無失点に貢献。空中戦やセットプレーへの対応でも存在感を見せた。
ここで挙げたのは2026年の試合記事や得点記録で確認できる選手であり、全登録メンバーの一覧ではない。
部員数279人、7カテゴリーの育成体制藤枝明誠の特徴は、トップチームだけでなく、部全体で競技力を高める仕組みにある。
2026年度の東海ルーキーリーグ登録情報では、部員数は279人。学年別では1年生83人、2年生95人、3年生95人で、マネージャー6人を含む。
チームは次の7カテゴリーで構成されている。
- TOP:東海プリンスリーグ
- A1:県Aリーグ
- A2:県Bリーグ
- A3:県Cリーグ
- B1:中部1部リーグ
- B2:中部2部リーグ
- 東海ルーキーリーグ:1年生
全員が各カテゴリーのリーグに所属し、公式戦を経験できることは、学校側もサッカー部の特徴として紹介している。
大所帯のメリットは、選手層の厚さだけではない。学年や実力に応じた競争環境を用意できる点も大きい。
一方で、人数が多いチームでは、トップチームで出場機会を得るための競争も厳しくなる。部全体の実績と、個々の選手の出場機会は分けて考える必要がある。
藤枝明誠サッカー部の評判・強さをどう評価するかチームの登録プロフィールでは、藤枝明誠のサッカーは「超攻撃的サッカー」を合言葉にしている。
具体的には、次のようなスタイルだ。
- ボールを保持しながらサイド攻撃を展開する
- 前線からプレスをかけて高い位置でボールを奪う
- チーム全体で攻撃に参加する
- 競技力だけでなく人間性の育成も重視する
この方向性は、学校公式サイトが掲げる「豊かな人間性の育成」という方針ともつながっている。
強さを評価する際は、単年の順位だけでなく、プリンスリーグでの継続的な実績も参考になる。
藤枝明誠は2016年からプリンスリーグ東海に継続して在籍しており、2022年には2位、2023年には3位、2024年には4位を記録した。2025年は6位だった。
つまり、藤枝明誠は一時的に県大会で好成績を残すだけのチームではなく、東海地域の強豪と長期的に競い続けてきた育成型の強豪校だ。
ただし、2026年の7位という順位や選手権初戦敗退も、現在の実力を判断するうえで無視できない。
歴代の実績は高いが、2026年は上位定着に向けた課題が残るシーズンという評価が妥当だろう。
【歴代成績】全国ベスト8からプリンスリーグ上位へ

藤枝明誠の歴史を振り返ると、全国高校サッカー選手権での実績と、プリンスリーグ東海での継続的な戦いが大きな柱になっている。
全国高校サッカー選手権の主な実績特に注目されるのが2009年度の第88回全国高校サッカー選手権大会だ。
藤枝明誠は全国大会でベスト8に進出。現在まで語り継がれる代表的な実績となっている。
その後も全国大会への出場を重ね、2020年度の第99回大会では2回戦で新田高校に3-2で勝利。3回戦では山梨学院高校と1-1で引き分けた後、PK戦で敗れている。
2016年度の第95回大会にも出場し、1回戦で東海大学付属大阪仰星高校に1-2で敗れた。
プリンスリーグ東海の歴代順位| 年度 | 主な成績 |
|---|---|
| 2020年 | スーパープリンスリーグ東海3位 |
| 2021年 | 6位 |
| 2022年 | 2位 |
| 2023年 | 3位 |
| 2024年 | 4位 |
| 2025年 | 6位 |
| 2026年 | 第15節終了時点7位 |
2022年の2位は、近年の藤枝明誠におけるリーグ戦の代表的な好成績だ。
2023年も3位、2024年も4位と上位を維持していたが、2025年は6位、2026年は第15節時点で7位と順位を落としている。
この推移を見ると、2026年は単なる一時的な大会敗退だけでなく、リーグ戦での順位回復も重要なテーマになっている。
一方で、長年プリンスリーグ東海に所属し続けていること自体が、チームの育成力と競技水準を示す材料だ。
【今後の注目点】2026年残り3試合と2027年への課題
全国高校サッカー選手権静岡県大会で敗退した藤枝明誠だが、2026年シーズンの公式戦がすべて終了したわけではない。
プリンスリーグ東海は、11月から12月にかけて残り3試合が予定されている。
プリンスリーグ東海の今後の日程| 日程 | 対戦相手 | 会場・区分 |
|---|---|---|
| 11月21日 | 富士市立 | アウェー |
| 11月28日 | 帝京大学可児 | ホーム |
| 12月5日 | 東海大翔洋 | アウェー |
特に注目したいのが、次の3つのポイントだ。
1. 富士市立戦で勝ち点を獲得できるか
富士市立は第15節終了時点で8位。藤枝明誠とは勝ち点差が2ある。
5月の対戦では藤枝明誠が0-2で敗れているため、後期の対戦はリベンジの機会でもある。
2. 帝京大学可児戦で攻撃力を発揮できるか
帝京大学可児は第15節終了時点で5位。藤枝明誠にとっては上位チームとの力の差を測る重要な一戦になる。
3. 東海大翔洋戦でシーズンを締めくくれるか
7月の対戦では藤枝明誠が0-1で敗れた相手だ。最終節で勝ち点を獲得できれば、シーズンの締めくくりとして大きな意味を持つ。
選手権敗退後もリーグ戦に集中できることは、チームにとって次年度への準備という意味でも重要だ。
【プロの結論】2027年に向けて必要な3つの改善ポイント2026年の成績から、藤枝明誠が次のステップへ進むために注目したい要点は明確だ。
- 守備の安定性: 15試合で27失点。強豪相手に複数失点する試合を減らすこと。
- 決定力の向上: 攻撃機会を得点に結びつけ、試合を優位に進めること。
- 試合状況への対応: 雨天や先制された展開でも、攻撃の選択肢を失わないこと。
特に、静岡学園や常葉大橘との対戦からは、ボールを保持するだけでは勝ち切れないことが見えてきた。
松本安司監督が掲げる全国で勝てるサッカーを実現するには、攻撃的なスタイルを維持しながら、失点を抑える試合運びも磨く必要がある。
藤枝明誠サッカーに関するよくある質問(FAQ)
Q1:藤枝明誠サッカー部の2026年プリンスリーグの順位は?
A1:第15節終了時点で10チーム中7位です。15試合で4勝3分8敗、勝ち点15、得点20、失点27となっています。残り3試合が予定されています。
Q2:藤枝明誠は常葉大橘に何対何で負けた?
A2:2026年10月25日の第105回全国高校サッカー選手権静岡県大会決勝トーナメント1回戦で、0-2で敗れました。常葉大橘は後半47分に小柳希碧、続いて秋山奏太が追加点を決めています。
Q3:藤枝明誠のインターハイ予選の結果は?
A3:2026年は2回戦で富士見に6-0、3回戦で飛龍に3-0と勝利しました。しかし、5月30日の準々決勝で静岡学園に0-3で敗れ、ベスト8で大会を終えています。
Q4:藤枝明誠サッカー部の監督は誰?
A4:2026年のチームを率いる監督は松本安司監督です。全国で勝てるサッカーを追求する姿勢を示しています。
Q5:藤枝明誠サッカー部の歴代最高成績は?
A5:全国高校サッカー選手権では2009年度の全国ベスト8が代表的な最高成績です。プリンスリーグ東海では2022年の2位が近年の最高順位として挙げられます。
Q6:藤枝明誠は静岡学園や藤枝東と対戦した?
A6:2026年のプリンスリーグでは、静岡学園に1-4、2-5、藤枝東に0-2、1-1という結果でした。また、インターハイ静岡県予選でも静岡学園に0-3で敗れています。
2026年の藤枝明誠高校サッカー部は、プリンスリーグ東海で第15節終了時点7位、インターハイ静岡県予選でベスト8、全国高校サッカー選手権静岡県大会では常葉大橘に0-2で敗れて初戦敗退という結果になった。
特に選手権の敗戦は悔しいものとなったが、清水エスパルスユースに2-0で勝利した試合や、インターハイ予選で飛龍を3-0で下した試合には、チームの持つ攻撃力と競争力が表れている。
歴代成績を見ても、2009年度の全国ベスト8や2022年のプリンスリーグ東海2位など、確かな実績を持つチームだ。
今後は11月21日の富士市立戦を皮切りに、プリンスリーグ残り3試合でどこまで順位を上げられるかが焦点となる。
藤枝明誠の本当の強さは、過去の実績だけでなく、敗戦から何を学び、次の世代へどうつなげるかにある。 松本安司監督の目指す全国で勝てるサッカーに向けて、2027年の新チームがどのような成長を見せるのかにも注目したい。