2026年秋のテレビドラマは、続編・人気シリーズの復活と、話題性の高い完全新作が競い合う注目のクールとなっている。なかでも『VIVANT』第2シーズン、『相棒 season25』、『アナログナース~デジタルってなんなんだよ!?~』、『俺たちの箱根駅伝』、『救命病棟24時 第6シリーズ』は、視聴率や配信登録数で存在感を示している。
2026年11月6日時点の公開データを比較すると、平均世帯視聴率では『VIVANT』が突出。一方、Filmarks期待度ランキングでは『ポリティカルパン』が1位を獲得している。TVerお気に入り登録数でも作品ごとに特徴があり、単純な順位だけでは今期ドラマの人気を説明できない。数字の違いから、現在支持されている作品と、これから見る価値のあるドラマを整理する。
【2026年秋ドラマ人気ランキング】視聴率トップは『VIVANT』、配信でも圧倒的

今期ドラマ視聴率ランキングで最も目立つのは『VIVANT』第2シーズンだ。2026年10月以降の対象放送回では、平均世帯視聴率17.02%を記録。11月1日放送の第13話では18.8%に到達した。
2位には『相棒 season25』が平均9.83%、3位には『アナログナース』が平均9.73%で続く。『俺たちの箱根駅伝』と『救命病棟24時 第6シリーズ』も平均8%台を維持しており、秋ドラマの上位グループを形成している。
ここで注目したいのは、TVerのお気に入り登録数も合わせて確認することだ。11月5日時点の集計では、『VIVANT』が約416.9万件、『救命病棟24時』が約118.7万件、『相棒 season25』が約117.4万件となっている。
つまり、視聴率上位の作品が配信でも支持されている一方、テレビ放送の数字だけでは見えてこない人気も存在する。
【最新ドラマ人気ランキング】平均世帯視聴率・最新回・TVerを比較
主要5作品について、2026年11月6日時点で確認できる数値をまとめた。平均世帯視聴率は10月以降の対象放送回を基準とし、最新回視聴率は作品ごとの直近放送回を掲載している。
| 作品名 | 平均世帯視聴率 | 最新回視聴率 | TVerお気に入り登録数 |
|---|---|---|---|
| VIVANT 第2シーズン | 17.02% | 18.8%(11月1日) | 約416.9万件 |
| 相棒 season25 | 9.83% | 9.1%(11月4日) | 約117.4万件 |
| アナログナース | 9.73% | 9.2%(11月5日) | 約53.1万件 |
| 俺たちの箱根駅伝 | 8.53% | 8.6%(10月31日) | 約80.8万件 |
| 救命病棟24時 第6シリーズ | 8.30% | 7.2%(11月2日) | 約118.7万件 |
出典・集計時点:平均視聴率と最新回視聴率はテレビズキ、ピクシーンなどの視聴率集計情報、TVer登録数は「あちこちデータ」の2026年11月5日更新値を参照。視聴率は関東地区の世帯単位の数値。VIVANTは7月開始作品のため、10月以降の5放送回を対象に平均を算出している。
1位:VIVANT 第2シーズン平均17.02%という数字は、2位以下を大きく引き離している。11月1日の第13話は18.8%で、秋期対象回の中でも高い水準を記録した。
堺雅人主演、福澤克雄監督による続編は、前作のラストから直結する物語として制作されている。TBS公式番組情報では、乃木憂助の新たな冒険と、別班を巻き込む大きな展開が紹介されている。最終回は11月8日放送予定だ。
なお、放送開始は7月26日であり、厳密には10月期に初登場した新作ではない。秋のランキングでは10月以降の放送回が比較対象となっている点に注意したい。
2位:相棒 season252026年10月21日にスタートした『相棒 season25』は、平均9.83%。11月4日の第3話でも9.1%を記録した。
水谷豊演じる杉下右京と寺脇康文演じる亀山薫のコンビを中心とするシリーズで、2000年の誕生から続く長寿作品だ。テレビ朝日はseason25を記念すべきメモリアルシーズンと位置づけており、シリーズを長く見てきた視聴者の関心も集めている。
3位:アナログナース松下奈緒主演の『アナログナース~デジタルってなんなんだよ!?~』は、平均9.73%。11月5日の第3話では9.2%を記録した。
デジタル化が進む医療現場を舞台に、アナログにこだわる看護師・那須田灯が、経験や観察力、看護技術を生かして患者と向き合う作品だ。津田健次郎、原菜乃華らも出演している。
4位・5位:俺たちの箱根駅伝、救命病棟24時『俺たちの箱根駅伝』は池井戸潤の小説を原作とする群像劇。大泉洋を主演に、伊藤沙莉、山下智久らが出演する。箱根駅伝を目指す学生たちだけでなく、その舞台を中継するテレビ局のスタッフにも焦点を当てている。平均8.53%、最新回8.6%と安定した数字だ。
一方、『救命病棟24時 第6シリーズ』は平均8.30%。江口洋介と松嶋菜々子がダブル主演を務め、救命救急の現場で命と向き合う医師や看護師を描く。13年ぶりのシリーズ復活という話題性もあり、TVerでも高い登録数を集めている。
【Filmarks期待度ランキング】放送前に最も期待されたドラマは?
視聴率や配信人気とは異なる角度から作品を評価できるのが、Filmarksの期待度ランキングだ。
FilmarksのClip!は、ユーザーが「これから観たい」と思う作品を登録する機能。2026年10月1日時点の集計では、完全新作を含む秋ドラマの期待度ランキングで『ポリティカルパン』が1位を獲得した。
上位10作品は次のとおり。
- 1位:ポリティカルパン(4,466Clip!)
- 2位:LOST10(4,443Clip!)
- 3位:俺たちの箱根駅伝(3,366Clip!)
- 4位:南田南弁護士は天才肌(2,455Clip!)
- 5位:波うららかに、めおと日和 続編(2,272Clip!)
- 6位:メリーベリーラブ(1,998Clip!)
- 7位:ブラッサム(1,543Clip!)
- 8位:kiDnap GAME(986Clip!)
- 9位:いろはの恋は時代をかける(894Clip!)
- 10位:救命病棟24時 第6シリーズ(820Clip!)
このランキングで特に興味深いのが、1位と2位の接戦だ。『ポリティカルパン』は4,466Clip!、『LOST10』は4,443Clip!で、その差はわずか23件だった。
『ポリティカルパン』は石原さとみ主演のオリジナル作品。政治資金をめぐる駆け引きを、女怪盗によるエンターテインメントとして描く。脚本を野木亜紀子が担当していることも期待を集めた要因の一つだ。
2位の『LOST10』は横浜流星、小栗旬らが出演するサスペンス。北海道の登山ツアー遭難事故をめぐり、刑事や保険調査員、関係者の秘密が交錯する構成が特徴だ。
3位の『俺たちの箱根駅伝』も3,366Clip!と高い期待を集めた。原作の知名度に加え、学生スポーツとテレビ中継の舞台裏という二つの物語を組み合わせた企画が注目された。
なお、このランキングは10月1日時点の放送前期待度を示すもの。7月26日に始まった『VIVANT』第2シーズンは対象期間より前に放送を開始しているため、ランキングに入っていない。順位がないことを人気が低いという意味に受け取るのは誤りだ。
【今期ドラマ人気の理由と評判】シリーズ作品と完全新作の強さ
2026年秋のドラマ市場では、過去の実績を持つシリーズ作品と、新しい企画を打ち出す作品の両方が支持されている。人気の背景には、それぞれ異なる視聴者の期待がある。
VIVANT:考察を楽しめる大型サスペンス『VIVANT』の強みは、物語のスケールと謎を追いかける楽しさにある。登場人物の立場や行動の意味を考えながら視聴する構造は、放送後の考察や次回への期待につながりやすい。
前作からの続編であることも大きい。すでに作品世界や登場人物を知っている視聴者が多く、新シーズンの開始時点から関心を集めやすい。TVer登録数約416.9万件という数字にも、シリーズを継続して追う視聴者の厚みが表れている。
相棒 season25:長年の信頼と一話完結の見やすさ『相棒』は長いシリーズの歴史を持ちながら、事件ごとのストーリーを楽しめる点が魅力だ。毎週の放送で一定の満足感を得られるため、途中から視聴を始める人にも比較的入りやすい。
season25という節目も話題性を高めている。長年のファンにとっては歴代シリーズとのつながりが楽しみであり、新しい視聴者にとっては警察ミステリーとしての完成度が入口になる。
アナログナース:デジタル化と人間の判断力という現代的テーマ『アナログナース』は、医療のデジタル化という身近なテーマを扱っている。AIや最新機器が普及する時代に、患者の表情や身体の変化を見逃さない人間の観察力をどう生かすかが物語の軸だ。
松下奈緒と津田健次郎が演じる人物の対立や関係性も見どころとなる。テレ朝POSTの公式インタビューでも、キャラクターの違和感とバランスが作品づくりの話題として取り上げられている。
俺たちの箱根駅伝:スポーツの裏側まで描く群像劇本作の特徴は、走る選手だけでなく、テレビ中継を支える人々にも物語の中心を置いていることだ。日本テレビの中継現場を背景に、学生ランナー、監督、番組スタッフなど異なる立場の人々の葛藤が描かれる。
箱根駅伝という実在の大きなスポーツイベントを題材にしているため、競技そのものへの関心とドラマとしての人間関係を同時に楽しめる。スポーツファンだけでなく、仕事やチームづくりをテーマにした作品が好きな人にも向いている。
救命病棟24時:復活を待っていた視聴者への訴求力『救命病棟24時』は1999年に始まった医療ドラマシリーズで、今回の第6シリーズは2013年の第5シリーズ以来、約13年ぶりの復活となる。
江口洋介演じる進藤一生と、松嶋菜々子演じる小島楓の再集結も注目点だ。フジテレビの公式発表によると、二人の再共演は2010年のスペシャルドラマ以来、約16年ぶりとなる。
加えて、過去シリーズのアーカイブをTVerで事前配信したことも登録数の伸びにつながった。懐かしさだけではなく、シリーズの歴史を振り返ってから新作を楽しめる環境が整っている。
【視聴率と配信人気の違い】ランキングの数字を正しく読む方法
今期ドラマ人気を判断するときに注意したいのが、視聴率、TVerお気に入り登録数、Filmarks期待度は、それぞれ測定しているものが違うという点だ。
平均世帯視聴率はリアルタイムのテレビ視聴を示す平均世帯視聴率は、対象地域のテレビ世帯のうち、番組をリアルタイムで視聴していた世帯の割合を示す指標だ。ビデオリサーチの調査では、関東地区の世帯視聴率などが公表されている。
この数値はテレビ放送の影響力を把握するうえで役立つ。ただし、録画視聴や見逃し配信の利用者をそのまま反映する数字ではない。テレビを持たない人や、配信中心の視聴者の動向も単純には読み取れない。
TVerお気に入り登録数は配信への関心を示すTVerのお気に入り登録は、作品を後から視聴したい人や、次回の配信を追いかけたい人の関心を把握する材料になる。ただし、登録者数は実際に全話を視聴した人数とは異なる。
また、シリーズ作品には過去からのファンがいる。『救命病棟24時』のように過去作品のアーカイブ配信が行われた場合、新シリーズの放送前から登録数が伸びることもある。
MANTANWEBが10月24日時点でまとめたTVerお気に入り登録数でも、『VIVANT』は402.5万件、『波うららかに、めおと日和』は154.9万件、『相棒』は114.3万件、『救命病棟24時』は109.3万件となっていた。シリーズの蓄積が数字に影響することが分かる。
Filmarks期待度は放送前の視聴意欲を示すFilmarksのClip!は、放送前から作品を観たいと思っているユーザーの登録数を集計したものだ。放送後の評価や満足度を直接示すものではない。
そのため、『ポリティカルパン』が期待度1位だったことと、『VIVANT』が視聴率1位だったことは矛盾しない。前者は放送前の期待、後者は放送後の視聴実績を示しているからだ。
3つの指標を合わせて見ると、作品の人気をより立体的に理解できる。視聴率が高ければテレビでの支持が強く、TVer登録が多ければ配信で追いたい人が多い。FilmarksのClip!が多ければ、放送前から注目を集めていたと考えられる。
【今見るべき作品は?】好み別おすすめと選び方
数字だけで作品を選ぶと、自分の好みに合わない可能性もある。今期の注目作はジャンルが幅広いため、何を楽しみたいかで選ぶのがおすすめだ。
- 大規模な謎解きや考察が好き:『VIVANT』第2シーズン。前作から続く物語を追いたい人にもおすすめ。
- 警察ミステリーを楽しみたい:『相棒 season25』。一話ごとの事件と長年続く人物関係を楽しみたい人向け。
- 医療現場の人間ドラマが好き:『アナログナース』。医療とデジタル技術、人間の判断力の関係に関心がある人に向いている。
- スポーツやチームの物語が好き:『俺たちの箱根駅伝』。選手と支える側の双方の視点を楽しみたい人向け。
- 王道の医療ドラマが好き:『救命病棟24時 第6シリーズ』。シリーズの過去作を知っている人にもおすすめ。
- 新しい設定や社会派エンタメを楽しみたい:『ポリティカルパン』。政治を題材にしたオリジナル作品を見たい人に向いている。
反対に、長期シリーズの過去設定を把握してから見たい人には『VIVANT』や『相棒』は予習が必要になる場合がある。短時間で完結する作品や、気軽な恋愛ドラマを探している人なら、別ジャンルの秋ドラマも比較したい。
また、配信登録数が多いからといって、自分に合う作品とは限らない。まずは公式のあらすじや第1話を確認し、物語のテンポや登場人物の雰囲気が好みに合うかを判断するとよい。
【今期ドラマ人気】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年秋ドラマで一番人気の作品はどれ?
A1:指標によって異なる。平均世帯視聴率では『VIVANT』第2シーズンが秋期対象回で17.02%、TVerお気に入り登録数でも約416.9万件を記録している。一方、Filmarksの放送前期待度では『ポリティカルパン』が1位となった。
Q2:今期ドラマの最新視聴率ランキングはどこで確認できる?
A2:ビデオリサーチの公式サイトや、テレビズキ、ピクシーンなどの視聴率集計サイトで確認できる。平均世帯視聴率と最新回の数値は更新日が異なる場合があるため、集計対象の放送回も確認したい。
Q3:TVerお気に入り登録数が多い作品は視聴率も高い?
A3:必ずしも一致しない。TVerの登録数は配信への関心を示し、シリーズ作品では過去からの登録の蓄積やアーカイブ配信も影響する。リアルタイムのテレビ視聴を示す世帯視聴率とは別の指標だ。
Q4:Filmarksの期待度ランキングにVIVANTが入っていないのはなぜ?
A4:2026年秋のFilmarks期待度ランキングは、9月1日から11月30日までに放送開始する作品が対象で、10月1日時点のClip!数を集計している。『VIVANT』第2シーズンは7月26日に放送を開始しているため、対象外となっている。
2026年秋の今期ドラマ人気を比較すると、平均世帯視聴率とTVerお気に入り登録数では『VIVANT』第2シーズンが大きくリードしている。『相棒 season25』と『アナログナース』も平均視聴率9%台を記録し、安定した存在感を見せる。
一方、Filmarksの期待度ランキングでは『ポリティカルパン』が首位。『LOST10』や『俺たちの箱根駅伝』も放送前から高い関心を集めていた。『救命病棟24時 第6シリーズ』は、シリーズ復活と過去作品の配信によって視聴者の関心を集めている。
今期の人気作品を一つだけ選ぶなら、視聴率と配信登録数の両面で先頭に立つ『VIVANT』が有力だ。ただし、新作の期待度や自分の好みまで含めれば、選択肢はさらに広がる。
ドラマ選びで大切なのは、ランキングの順位だけにとらわれないこと。リアルタイム視聴、配信での追いかけやすさ、作品そのものへの期待という3つの視点を組み合わせれば、2026年秋のドラマをより深く楽しめるはずだ。
主な参照資料・データ確認元
- ビデオリサーチ「2026年秋ドラマ最新視聴データ」
- 2026年秋ドラマ視聴率集計・推移
- TVerお気に入り登録数の推移(11月5日更新)
- Filmarks公式データに基づく期待度ランキング
- TBS『VIVANT』公式番組情報・テレビ朝日『相棒』公式発表
- フジテレビ『救命病棟24時』公式発表・『俺たちの箱根駅伝』制作発表