物語の始まりは、完璧に見える男女が共有していた、誰にも打ち明けられない秘密です。
雨樹凛子が抱えていたコンプレックス主人公の雨樹凛子は27歳。ウェディングプランナーとして働き、最年少でチーフに昇格した実力者です。仕事ができ、容姿も整っており、周囲からは理想的な女性として見られています。
ところが、凛子には人知れず悩んでいることがありました。それは、27歳になっても恋愛・性体験がないことです。
気になっていた映像クリエイターの緋山余一に自分の経験のなさを知られたくない。そう考えた凛子は、親友の木場園子に頼んで出会いを探します。
上坂弦との意外な共通点そんな凛子が偶然出会ったのが、同期でライバルでもある上坂弦です。
上坂も27歳。ウェディングアドバイザーとして契約数1位を誇り、容姿端麗で女性社員から人気を集めています。
しかし、実は彼も未経験でした。
凛子は上坂の秘密を知り、自分と同じ悩みを抱えていることに気づきます。そして、いつか本当に好きな相手と結ばれるための練習として、2人は「脱・未経験パートナー協定」を結ぶことになります。
約束したのは、基本的に火曜日に会うこと。最初は割り切った関係だったはずなのに、会う回数が増えるにつれて、お互いへの感情が変わっていきます。
恋愛感情が生まれてからのすれ違い物語を複雑にするのが、緋山余一と飯野志保の存在です。
凛子が以前から気になっていた緋山は、大人の余裕を感じさせる男性。一方、志保は上坂の中学・高校時代の同級生であり、初恋の相手です。
2人の過去や新たな出会いが、凛子と上坂の関係に影響を与えます。
特に重要なのは、凛子も上坂も、協定を結んだ相手に恋愛感情を持つことを恐れている点です。
身体の距離は近づいているのに、心の距離はなかなか縮まらない。この矛盾が、本作の恋愛ドラマとしての面白さにつながっています。
【原作漫画の最終回・結末】凛子と上坂は最後に結婚する?

原作漫画の結末を知りたい人にとって、最も重要なのは、2人の関係が単なる恋人同士で終わらないことです。
協定から本当の恋人へ凛子と上坂は、志保や緋山をめぐる嫉妬や誤解を経験しながら、自分たちの本当の気持ちに向き合っていきます。
凛子は一時的に緋山と交際しますが、上坂への気持ちを捨てられません。緋山もその気持ちに気づき、2人の関係は終わりを迎えます。
その後、凛子と上坂は互いの思いを伝え合い、正式に恋人になります。
仕事と恋愛を両立するための選択原作漫画の魅力は、両思いになった後も物語が続くことです。
上坂には大阪への転勤が決まり、凛子は仕事を続けることと彼と一緒にいることの間で悩みます。
2人は遠距離恋愛を選び、仕事上の目標と恋人としての関係を両立させようとします。
さらに物語が進むと、上坂は東京で支配人になる道を歩み、2人は結婚を意識するようになります。
凛子も仕事での昇進を目指す一方、上坂との将来について考え続けます。
原作漫画の最終的な結末原作では、凛子と上坂は最終的に結婚します。
ただし、結婚がゴールになってすべての問題が解決するわけではありません。
後半では、凛子の仕事上の新たな挑戦や上坂との距離、職場に現れる新たな女性などが2人の関係に影響を及ぼします。
21巻では、事故に遭った上坂のもとへ凛子が向かう展開を経て、2人の物語が大きな区切りを迎えます。
そして22巻には、本編完結後の番外編が収録されています。そこでは、結婚から2年が経過した凛子と上坂が、子どもを望んで妊活を始める姿も描かれます。
最終巻の内容は、単に恋人になって終わるのではなく、結婚後の人生まで視野に入れたものです。
原作漫画の巻数に注意作品を探す際に混乱しやすいのが、22巻と10巻という2種類の巻数です。
| 配信・出版形式 | 巻数 | 内容 |
|---|---|---|
| 分冊・配信巻 | 全22巻 | 電子コミックとしての配信単位 |
| 単行本版 | 全10巻 | まとまった話数を収録した単行本 |
| 単行本版最終巻 | 10巻 | 本編61~68話、番外編などを収録 |
単行本版の最終10巻は、2025年2月7日配信。出版社はアムコミ、レーベルは「女の子のヒミツ」です。
つまり、2026年現在、原作漫画はすでに完結しており、最初から最後まで一気に読めます。
【ドラマの最終回】高田夏帆と戸塚祥太が演じた2人の結末
実写ドラマは、MBS・TBSのドラマイズム枠で2021年10月19日にスタートしました。
最終話は2021年12月7日放送。全8話で、原作の恋愛の中心部分を映像化しています。
第7話から最終話にかけての展開終盤で大きな問題となるのが、凛子と上坂の気持ちがすれ違ってしまうことです。
上坂は、凛子が自分にだけ見せる素顔に惹かれていたことに気づきます。しかし、凛子は志保との関係を誤解し、上坂の家を飛び出してしまいます。
その後、緋山から告白された凛子は、上坂との関係を終わらせるつもりで緋山との交際を選びます。
最終話では、凛子が上坂に緋山と付き合うことになったと伝えます。
一方、上坂も志保との関係について向き合うことになります。
模擬挙式が2人の関係を変える最終回の象徴的な舞台となるのが、2人の職場である結婚式場です。
支配人の提案で模擬挙式を実施することになり、凛子と上坂が新郎新婦役を務めることになります。
結婚式という舞台は、これまで恋愛に自信を持てなかった2人にとって、自分たちの気持ちを見つめ直す象徴的な場所です。
凛子と上坂は互いの思いを伝え合い、模擬挙式の中でファーストキスを交わします。
こうしてドラマ版は、2人が本当の気持ちを確認し合うハッピーエンドで幕を閉じます。
ドラマ版と原作漫画の結末は同じ?大きな方向性は共通していますが、描かれる範囲が異なります。
- ドラマ:凛子と上坂が気持ちを確かめ合い、恋人として結ばれるところが中心。
- 原作:恋人になった後の遠距離恋愛、仕事、転勤、結婚生活まで描く。
したがって、ドラマを見終わった人が原作を読むと、2人のその後に関する新しいエピソードを楽しめます。
ドラマ版の模擬挙式のラストと、原作漫画の結婚までの展開は、分けて理解しておくと混乱しません。
【キャスト・相関図】高田夏帆、戸塚祥太、筧美和子、飯島寛騎の役柄
本作の実写化で注目されたのは、主演2人だけでなく、恋愛関係を揺さぶる登場人物の配役です。
MBSの公式番組情報では、主要キャストと人物相関図が公開されています。
主要キャストと登場人物の関係一覧高田夏帆:雨樹凛子役
凛子は、仕事中の自信に満ちた姿と、恋愛になると不器用になってしまう姿のギャップが魅力の主人公です。
高田夏帆は、この2つの顔を持つ女性を演じています。凛子の強さだけでなく、誰にも見せられない不安を抱える繊細さも、物語の要点です。
戸塚祥太:上坂弦役
A.B.C-Zの戸塚祥太が演じる上坂は、仕事では優秀で女性から人気がある一方、恋愛面では不器用な男性です。
凛子に対する態度が少しずつ変わっていく様子が、ドラマの見どころになっています。
筧美和子:飯野志保役
志保は上坂の初恋の相手です。
凛子にとっては、自分と上坂の関係を考え直すきっかけになる存在。単純な恋敵というだけではなく、上坂の過去を象徴する人物でもあります。
飯島寛騎:久地直役
久地は上坂の昔からの友人で、バーの店長です。
上坂の秘密を知っており、物語の序盤から2人の関係を動かす重要な役割を担います。
【原作とドラマの違い】漫画を読んでから実写を見るべき?
原作とドラマを比較すると、最も大きな違いはストーリーの到達点です。
物語の長さと描写範囲原作漫画は、2人が協定を結ぶところから始まり、恋人になった後の人生まで描く長編作品です。
一方、ドラマは全8話という限られた時間の中で、出会いから恋愛感情の自覚、すれ違い、両思いになるまでを中心に構成しています。
原作には、転勤、遠距離恋愛、結婚、結婚後の生活といった展開があります。ドラマでは、こうした長期的なエピソードまで描くのではなく、2人の恋愛が成立する瞬間に焦点が置かれています。
それぞれの魅力を比較| 比較項目 | 原作漫画 | 実写ドラマ |
|---|---|---|
| 物語の長さ | 長編 | 全8話 |
| 恋愛描写 | 心理描写を段階的に展開 | 表情や演技で感情を表現 |
| 主な舞台 | 職場や私生活など | 結婚式場やバーなど |
| 恋愛の結末 | 結婚まで描写 | 両思いと模擬挙式が中心 |
| その後 | 結婚後の番外編あり | 原作の後半部分は未映像化 |
原作漫画をおすすめしたいのは、凛子と上坂の関係を長い時間をかけて追いたい人です。
特に、仕事での成長や結婚後の生活まで知りたい人には、原作のほうが満足度が高いはずです。
一方、ドラマは短い時間で恋愛の展開を楽しみたい人に向いています。
高田夏帆と戸塚祥太の表情や声によって、漫画とは異なる形で2人の距離感を味わえるのが魅力です。
おすすめは、ドラマを見た後に原作漫画を読む順番です。 映像で描かれた2人の関係が、その後どのように発展するのかを楽しめます。
【主題歌・配信先】2026年にドラマと原作を楽しむ方法
ドラマの主題歌は2曲『凛子さんはシてみたい』の音楽面では、オープニングとエンディングにそれぞれ異なるアーティストが起用されています。
| 区分 | アーティスト | 楽曲名 |
|---|---|---|
| オープニング | A.B.C-Z | 火花アディクション |
| エンディング | 安斉かれん | 夜は未完成 |
オープニングの「火花アディクション」は、A.B.C-Zによる楽曲です。作詞・作曲は草野華余子、編曲は堀江晶太が担当しています。
エンディングは安斉かれんの「夜は未完成」。2曲が作品の世界観を彩っています。
原作漫画の配信先原作は、めちゃコミックオリジナル作品として展開された藤田みおの漫画です。
原作を読むなら、まずめちゃコミックで作品を探す方法があります。
また、単行本版はアムコミの「女の子のヒミツ」レーベルから全10巻で刊行され、電子書籍ストアでも取り扱われています。
単行本版の最終巻まで読みたい人は、全10巻の完結版を選ぶと巻数を把握しやすくなります。
ドラマの配信先2026年8~9月時点の動画配信サービス掲載情報では、次のサービスで視聴できる案内が確認されています。
| 配信サービス | 掲載されている配信形態 |
|---|---|
| Amazon Prime Video | 見放題 |
| Hulu | 見放題 |
| TELASA | レンタル |
| J:COM STREAM | レンタル |
| TSUTAYA DISCAS | 宅配レンタル |
FilmarksやJustWatchの配信情報をもとにした一覧です。2026年11月現在の契約条件や配信状況は変更される可能性があるため、視聴前に各サービスの作品ページで確認してください。
【プロの結論】『凛子さんはシてみたい』が描く本当のテーマ
この作品を単なる大人の恋愛漫画として読むと、少しもったいない部分があります。
物語の中心にあるのは、経験の有無そのものではなく、自分に対する評価と他人からの視線です。
凛子は仕事で評価されていても、恋愛経験がないことを恥ずかしいと感じています。上坂もまた、周囲から完璧な男性だと思われているからこそ、自分の本当の姿を見せられません。
2人が近づいていく過程で変わるのは、経験の数だけではありません。相手の前で格好をつけなくてもいいと思えるようになることが、恋愛の大きな転換点になっています。
また、原作後半で仕事と結婚生活が並行して描かれる点にも注目です。
恋愛を成就させることと、自分の人生やキャリアを大切にすることは、必ずしも対立しません。凛子と上坂が悩みながら選択を重ねる姿は、作品のテーマをより広いものにしています。
読むべき人は、大人の不器用な恋愛や、仕事と恋愛の両立を描く作品が好きな人。 反対に、刺激の強い恋愛描写だけを期待すると、少し印象が異なる可能性があります。
本作の魅力は、タイトルのインパクトよりも、2人が互いを理解し、本当の意味で心を通わせていく過程にあります。
【よくある質問】凛子さんはシてみたいに関するFAQ
Q1:凛子さんはシてみたいの原作漫画は完結していますか?
A1:はい。藤田みおによる原作漫画は完結しています。分冊・配信巻は全22巻、単行本版は全10巻です。単行本版の最終巻は2025年2月7日配信です。
Q2:凛子さんと上坂弦は最後に結婚しますか?
A2:はい。原作漫画では2人は結婚します。さらに番外編では、結婚から2年後の生活や妊活についても描かれています。
Q3:ドラマ版の最終回はどうなりますか?
A3:最終回では、凛子と上坂が互いの気持ちを伝え合います。結婚式場での模擬挙式を通じて2人がファーストキスを交わす、ハッピーエンドです。
Q4:ドラマ版の主演キャストは誰ですか?
A4:雨樹凛子役が高田夏帆、上坂弦役が戸塚祥太です。筧美和子、飯島寛騎、ゆん、猪塚健太なども出演しています。
Q5:ドラマ版は全部で何話ですか?
A5:全8話です。MBS・TBSのドラマイズム枠で2021年10月から12月にかけて放送されました。
Q6:主題歌は誰が歌っていますか?
A6:オープニングはA.B.C-Zの「火花アディクション」、エンディングは安斉かれんの「夜は未完成」です。
Q7:原作漫画とドラマ版は結末が違いますか?
A7:恋愛の基本的な結末は共通していますが、描かれる範囲が異なります。ドラマは2人が両思いになるところが中心で、原作はその後の転勤、結婚、結婚生活まで描いています。
『凛子さんはシてみたい』は、藤田みおによる原作漫画を出発点に、実写ドラマでも親しまれた恋愛作品です。
2026年現在、原作漫画は全10巻の単行本版で完結しており、ドラマ版も全8話で物語の一区切りを迎えています。
押さえておきたい要点は次のとおりです。
- 原作漫画の作者は藤田みお。
- 主人公の雨樹凛子を高田夏帆、上坂弦を戸塚祥太が演じた。
- 筧美和子が飯野志保、飯島寛騎が久地直を担当。
- 原作漫画では凛子と上坂が結婚し、その後の生活も描かれる。
- ドラマ版は模擬挙式でのファーストキスが印象的な最終回。
- 主題歌はA.B.C-Zと安斉かれんが担当。
原作の結末まで知りたいなら漫画全10巻、短時間で2人の恋愛を楽しみたいならドラマ全8話がおすすめです。
ドラマで描かれた恋の始まりから、原作で描かれる結婚後の人生まで。両方を楽しむことで、『凛子さんはシてみたい』という作品の魅力をより深く味わえます。