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ルパン三世と宮崎駿の関係を徹底解説|名作2話・照樹務の正体と2026年最新情報

黒田 宗一郎 黒田 宗一郎 • 更新: • 公開: • 読了約 22 分
目次

『ルパン三世』と宮崎駿監督の関係は、劇場版『ルパン三世 カリオストロの城』だけではありません。テレビアニメ『ルパン三世 PART2』でも、第145話「死の翼アルバトロス」と第155話「さらば愛しきルパンよ」という2つの重要なエピソードを手がけています。どちらも宮崎駿本人の名前ではなく、「照樹務(てれこむ)」という名義で脚本・絵コンテ・演出を担当した作品です。

加えて、第155話に登場する巨大ロボット兵器ラムダは、後の『天空の城ラピュタ』に登場するロボット兵を連想させるデザインとして知られています。2026年は『ルパン三世』アニメ放送開始55周年にあたり、過去の名作を振り返る企画や特別放送も展開されています。

【まず結論】ルパン三世と宮崎駿の関係は?映画とテレビの両方を担当

ルパン三世宮崎駿

宮崎駿と『ルパン三世』の関係を理解するには、劇場版とテレビシリーズを分けて考える必要があります。

代表作として広く知られているのが、1979年12月15日に公開された映画『ルパン三世 カリオストロの城』です。宮崎駿にとって初の劇場用映画監督作品であり、脚本も山崎晴哉と共同で担当しました。

一方、テレビシリーズでは、1971年に放送された第1シリーズにも高畑勲とともに参加しています。その後、1977年から1980年まで放送されたPART2では、第145話と第155話を個人名義ではなく照樹務名義で手がけました。

つまり、宮崎駿は単に『カリオストロの城』を監督した人物ではありません。テレビシリーズの初期から関わり、映画制作を経て、PART2終盤の作品にも参加したクリエイターです。

特に注目したいのは、映画とテレビの両方で、ルパンというキャラクターの人間的な魅力を描いている点です。盗みや逃走を楽しむ大泥棒でありながら、弱い立場の人間や不当な権力に対しては自分の危険を顧みず行動する。その人物像が、宮崎作品では強く表れています。

【担当作品の全体像】PART1・カリオストロの城・PART2の関係を整理

宮崎駿が関わった『ルパン三世』作品には、制作時期によって異なる特徴があります。

1.第1シリーズでは高畑勲と共同で演出に参加

1971年から1972年に放送された第1シリーズでは、宮崎駿と高畑勲がAプロダクション演出グループとして参加しました。

当初の演出を担当していた大隅正秋の降板後、大塚康生らの働きかけもあり、2人が制作に加わったという経緯があります。

当時は宮崎駿個人の名前が演出担当として表示されていたわけではありません。高畑との共同作業であり、各話の制作における個人の担当範囲も一律ではありません。

この時期の仕事は、後の『カリオストロの城』につながる宮崎駿の演出経験を考えるうえでも重要です。

2.1979年公開『カリオストロの城』で映画監督を担当

『ルパン三世 カリオストロの城』は、1979年12月15日に公開された上映時間100分の劇場作品です。

監督は宮崎駿、脚本は宮崎駿と山崎晴哉。製作は東京ムービー新社で、テレコム・アニメーションフィルムが製作協力を担当しました。

物語は、偽札ゴート札の謎を追うルパンと次元が、カリオストロ公国でクラリスという少女と出会うところから始まります。

カーチェイス、時計塔でのアクション、古城への潜入など、冒険映画としての面白さが凝縮されています。一方で、クラリスとの出会いを通じて描かれるルパンの優しさや、最後に自分の立場をわきまえて去っていく姿には、宮崎らしい人物描写があります。

3.PART2では照樹務名義で2作品を担当

『カリオストロの城』の制作後、宮崎は同じテレコム・アニメーションフィルムでテレビシリーズの制作にも携わりました。

そこで担当したのが、第145話「死の翼アルバトロス」と第155話「さらば愛しきルパンよ」です。

この2作品では、脚本・絵コンテ・演出を照樹務名義で担当しています。単なるゲスト参加ではなく、物語の設計から画面の構成、演出まで深く関わった仕事です。

なお、アニメーション制作には多数のスタッフが参加しており、完成作品を宮崎駿一人の作画によるものと捉えるのは正確ではありません。

【照樹務の正体】なぜ別名義を使った?宮崎駿がPART2を担当した背景

「照樹務」とは、宮崎駿が『ルパン三世 PART2』の第145話と第155話で使用したペンネームです。

読み方は「てれこむ」。当時の所属先であるテレコム・アニメーションフィルムの社名を漢字に置き換えたものとして紹介されています。

照樹務という名前の由来

「照樹務」という漢字表記には、単に会社名を置き換えただけではない背景も指摘されています。

宮崎駿は自然や森林、照葉樹林文化への関心が深いことで知られています。nippon.comの記事では、このペンネームについて、テレコムという社名のもじりであると同時に、照葉樹林との関係も指摘しています。

そのため、照樹務という名前は、所属会社とのつながりと宮崎自身の関心の両方を感じさせる名義として興味深い存在です。

なぜ宮崎駿がPART2を担当したのか

制作上の背景を理解する鍵は、テレコム・アニメーションフィルムにあります。

同社は東京ムービー新社の藤岡豊社長が、アメリカ市場を視野に入れた長編作品『リトル・ニモ』の制作を目的として設立したアニメーション制作会社です。

設立当初は経験の浅いスタッフも多く、テレビシリーズなどの制作を通じてアニメーターたちの技術を磨いていく環境がありました。

宮崎は『カリオストロの城』の制作を通じて、この会社のスタッフと仕事をしていました。その制作体制の延長線上に、PART2の2作品が位置しています。

アニメーション研究家の藤津亮太氏による解説でも、テレコムが『新ルパン』の制作を担当しながらスタッフの技術を高め、その成果が『カリオストロの城』や宮崎担当の2作品に結実した経緯が説明されています。

したがって、宮崎が担当した背景には、映画とテレビをまたぐ制作現場の連続性がありました。宮崎個人の特別出演というより、テレコムの制作体制とスタッフの仕事が深く関係していたのです。

なお、宮崎本人が「この2話を担当した理由はこれだ」と単一の理由に整理して語ったものとして広く確認できる説明とは区別する必要があります。

【第145話】死の翼アルバトロスの見どころは?飛行アクションと緻密な演出

『死の翼アルバトロス』は、1980年に放送された『ルパン三世 PART2』第145話です。

巨大飛行艇アルバトロスを中心に、ルパン一味が空中戦へ巻き込まれていくストーリーで、宮崎駿の航空機への関心と動きのある演出がよく表れたエピソードです。

航空博物館に隠された巨大な秘密

物語の発端は、不二子が盗み出した小さな部品です。

その部品をめぐって、ルパン、次元、五ェ門たちは事件に巻き込まれます。やがて航空博物館に所蔵されている巨大飛行艇アルバトロスの正体が明らかになります。

その実態は、翼の内部に兵器製造設備を備えた空飛ぶ兵器工場でした。館長のロンバッハ博士は、不二子を人質に取り、ルパンに交換を持ちかけます。

しかし、それは罠でした。ルパンたちは巨大飛行艇との戦いに突入します。

見どころ1:空を立体的に使うアクション

本作の大きな魅力は、飛行機の動きや空中戦の見せ方です。

航空機が単に画面の中を移動するだけではなく、速度、高度、旋回、機体の大きさなどが映像の中で表現されています。

巨大飛行艇と小型機の対比も効果的で、観客は機体の位置関係や危険性を直感的に理解できます。

こうした空間の使い方は、後の宮崎作品に登場する飛行機や飛行艇の描写を思わせます。

見どころ2:日常のコメディから大規模なアクションへの転換

本作は、冒頭から緊張感だけで押し切る作品ではありません。

ルパンたちの日常的なやり取りや、仲間同士の軽妙な掛け合いがあり、その直後に激しい事件が発生します。

この落差が、物語のテンポを生み出しています。

アニメ評論家の藤津亮太氏は、宮崎が当時のアニメージュで「徹底したドタバタ喜劇をやりたかった」と語ったことを紹介しています。

その言葉を踏まえると、本作は単純な航空アクションではなく、笑いとスピード感を組み合わせた喜劇として見ることもできます。

見どころ3:後の宮崎作品につながる飛行表現

『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』を知っている人なら、航空機の動きや機械の描き方に共通する感覚を見つけられるはずです。

機械を単なる背景として扱わず、重量感や運動性能を持った存在として描くところに、宮崎作品に通じる魅力があります。

短いテレビアニメの枠内でありながら、映像の情報量とアクションの密度が高いことも、本作が長く評価されている理由です。

【第155話】さらば愛しきルパンよとラムダ!ラピュタのロボット兵との関係

『さらば愛しきルパンよ』は、1980年10月6日に放送された『ルパン三世 PART2』の最終回、第155話です。

宮崎駿が照樹務名義で脚本・絵コンテ・演出を担当した作品であり、後の『天空の城ラピュタ』との関係を語るうえでも欠かせません。

巨大ロボット兵器ラムダが登場

物語の舞台は東京です。

突如として装甲ロボットが街に現れ、宝飾店を襲撃します。このロボットの名前がラムダです。

ラムダは国防省が極秘に開発した兵器で、開発者である小山田博士の娘、小山田マキが事件の中心人物として登場します。

マキは、父親が望んでいなかったロボットの軍事利用を止めようとします。しかし、彼女の行動の裏には複雑な事情があり、ルパンとの関係も一筋縄ではいきません。

物語が進むにつれ、ルパンを名乗る人物の正体や、マキが利用されている構図も明らかになります。

ラムダと天空の城ラピュタのロボット兵は同じ?

両作品の関係で特に注目されるのが、ラムダと『天空の城ラピュタ』のロボット兵です。

『さらば愛しきルパンよ』が放送されたのは1980年。『天空の城ラピュタ』が公開されたのは1986年です。

つまり、テレビシリーズに登場したラムダのほうが先に映像作品として登場しています。

ラムダの特徴的な頭部や機械的なシルエットは、後のロボット兵を思わせるデザインです。日本テレビの金曜ロードショー公式作品紹介でも、ラムダについて『天空の城ラピュタ』のロボット兵を彷彿とさせる存在として紹介されています。

ただし、両者は設定上同じロボットではありません。

大きな違いは、次のとおりです。

  • ラムダ:人間が操縦する装甲ロボット兵器。
  • ラピュタのロボット兵:自律的に行動する古代文明のロボット。
  • 共通する要素:独特の顔の造形、機械的な存在感、人間と兵器の関係を描く演出。

ラムダは、宮崎が以前から温めていたロボットの造形をテレビ作品で試みたものと捉えることができます。その後、より大きな映像表現の中でロボット兵のイメージが発展していったことが興味深い点です。

島本須美が演じるヒロインにも注目

本作のヒロイン、小山田マキを演じているのは島本須美です。

島本須美は『カリオストロの城』でクラリスを、『風の谷のナウシカ』でナウシカを演じた声優でもあります。

同じ宮崎作品に関係する声優が出演していることからも、宮崎駿作品のファンにとって見逃せないエピソードです。

また、本作の魅力はロボットのデザインだけではありません。兵器を開発する側と、それを利用しようとする権力、そして兵器の存在に翻弄される人間を描いている点にも注目できます。

【作品比較と評価】宮崎駿らしさはどこにある?カリオストロとの共通点

宮崎駿が手がけた『ルパン三世』作品には、共通する演出や人物描写があります。

ただし、3作品は同じ物語の延長ではありません。劇場作品とテレビエピソードでは、尺や構成、物語の目的が異なります。

宮崎駿が担当したルパン作品の比較
作品 制作・放送時期 宮崎駿の担当 主な見どころ
ルパン三世 PART1 1971~1972年 高畑勲と共同で演出に参加。Aプロダクション演出グループとして活動 初期ルパンの人物像や演出スタイルの形成
カリオストロの城 1979年12月15日公開 監督・脚本(山崎晴哉と共同) クラリスとの出会い、古城での冒険、ルパンの人間性
PART2 第145話「死の翼アルバトロス」 1980年 照樹務名義で脚本・絵コンテ・演出 巨大飛行艇、航空アクション、テンポのよい喜劇
PART2 第155話「さらば愛しきルパンよ」 1980年10月6日 照樹務名義で脚本・絵コンテ・演出 ラムダ、偽ルパン、兵器と人間の関係
共通点1:ルパンを単なる泥棒として描かない

宮崎作品のルパンは、犯罪者でありながら、困っている人間を見過ごせない人物として描かれます。

『カリオストロの城』ではクラリスを救うために危険な行動を取り、『さらば愛しきルパンよ』ではマキを取り巻く事件に関わっていきます。

この人物像は、原作者モンキー・パンチが生み出したルパンの多面的な魅力を、宮崎独自の視点から映像化したものと考えられます。

共通点2:機械や乗り物にも人格を感じさせる

宮崎作品では、自動車、飛行機、船、ロボットなどの機械が、単なる道具として扱われません。

機械の動きや構造を丁寧に見せることで、それ自体が映像の主役になることがあります。

『死の翼アルバトロス』の巨大飛行艇や『さらば愛しきルパンよ』のラムダにも、こうした特徴が表れています。

共通点3:娯楽の中に社会的なテーマを組み込む

『カリオストロの城』では偽札を通じた国家的な犯罪が描かれ、『さらば愛しきルパンよ』では軍事利用されるロボット兵器が物語の中心になります。

どちらも冒険やアクションを楽しめる作品でありながら、その背景には権力や技術の利用、人間の尊厳というテーマがあります。

作品の評価と評判は?人気投票にも表れた支持

宮崎駿が担当した2つのテレビエピソードは、放送当時だけでなく、後年のファン投票でも高い支持を集めています。

2021年、日本テレビはアニメ化50周年企画として『みんなが選んだルパン三世』の人気投票を実施しました。

その結果、テレビシリーズ部門では第155話「さらば愛しきルパンよ」が全体1位、第145話「死の翼アルバトロス」が4位に選ばれています。

さらに2026年の放送開始55周年企画でも、PART2部門の1位は「さらば愛しきルパンよ」となりました。

これらの結果からも、宮崎駿が担当した作品が、長い時間を経てもファンに支持されていることが分かります。

【プロの結論】どの作品から見るべき?目的別のおすすめ

初めて宮崎駿と『ルパン三世』の関係を知った人には、次の順番がおすすめです。

  • 宮崎駿らしい冒険映画を楽しみたい人:まず『カリオストロの城』。人物描写と物語の完成度を味わえます。
  • 飛行機や乗り物の描写が好きな人:第145話「死の翼アルバトロス」。短い時間に凝縮された航空アクションが見どころです。
  • ジブリ作品とのつながりを知りたい人:第155話「さらば愛しきルパンよ」。ラムダとラピュタのロボット兵を比較すると、デザインの変遷を楽しめます。
  • 宮崎駿の初期演出を研究したい人:PART1も視聴し、高畑勲との共同作業から映画監督としての仕事までを比較すると理解が深まります。

なお、宮崎駿作品としての魅力を評価するときは、監督個人の才能だけでなく、テレコムのアニメーターや作画スタッフ、背景美術など、制作チーム全体の仕事にも目を向けることが大切です。

【2026年最新情報】ルパン三世55周年企画と宮崎駿担当回の再評価

2026年は『ルパン三世』のテレビアニメ放送開始55周年です。記念企画としてエピソード人気投票が行われ、シリーズごとの人気作品が発表されました。

PART2部門1位は「さらば愛しきルパンよ」

2026年10月、放送開始55周年を記念した人気投票の結果が発表されました。

PART2部門では、最終回の第155話「さらば愛しきルパンよ」が1位に選ばれています。

この企画では、選ばれたエピソードを紹介する「ルパン三世傑作選」も日本テレビほかで10月から放送されました。現役キャストによる各話の紹介ナレーションも企画の見どころです。

11月には北海道で「死の翼アルバトロス」を特別放送

HTB北海道テレビは、北海道フービーフェスティバル2026との連動企画として、『ルパン三世 PART2』の厳選エピソードを特別放送することを発表しました。

2026年11月5日深夜(6日未明)には、第145話「死の翼アルバトロス」が放送対象となりました。

宮崎駿が照樹務名義で脚本・演出を担当した作品を、放送開始55周年の節目に再び地上波で取り上げる企画です。放送終了後には、TVerで1週間の無料見逃し配信も予定されていました。

カリオストロの城も北海道のイベントで特別上映

同イベントは2026年11月6日から8日まで札幌市内で開催され、『ルパン三世 カリオストロの城』の特別上映も予定されています。

原作者モンキー・パンチの出身地である北海道で、宮崎駿が監督した劇場作品とテレビシリーズの名作を一緒に振り返る機会となります。

2026年の動向で注目すべきなのは、新しい宮崎駿作品への参加発表ではなく、過去の担当作品が周年企画や特別放送を通じて改めて取り上げられていることです。

40年以上前に制作された2つのテレビエピソードが、現在も再放送や人気投票の対象になることは、作品の持続的な評価を示す動きといえます。

【ルパン三世と宮崎駿】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:宮崎駿が担当したルパン三世のテレビアニメは何話ですか?

A1:PART2の第145話「死の翼アルバトロス」と第155話「さらば愛しきルパンよ」です。どちらも照樹務名義で脚本・絵コンテ・演出を担当しています。また、第1シリーズにも高畑勲と共同で演出に参加しています。

Q2:照樹務の正体は宮崎駿ですか?

A2:はい。照樹務は宮崎駿が使用したペンネームです。読み方は「てれこむ」で、当時所属していたテレコム・アニメーションフィルムの社名をもじった名義として知られています。

Q3:ラムダと天空の城ラピュタのロボット兵は同じですか?

A3:同じ設定のロボットではありません。ラムダは『さらば愛しきルパンよ』に登場する人間が操縦するロボット兵器です。一方、ラピュタのロボット兵は自律的に行動する古代文明のロボットです。ただし、デザインには共通する印象があり、ラムダが先に登場しています。

Q4:カリオストロの城の監督と脚本は誰ですか?

A4:監督は宮崎駿、脚本は宮崎駿と山崎晴哉の共同執筆です。1979年12月15日に公開され、上映時間は100分です。

Q5:宮崎駿が担当したルパン三世の作品で人気が高いのはどれですか?

A5:テレビシリーズでは第155話「さらば愛しきルパンよ」が特に高い人気を集めています。2021年の日本テレビ人気投票ではテレビシリーズ全体の1位、2026年の55周年企画でもPART2部門の1位に選ばれました。

宮崎駿と『ルパン三世』の関係は、『カリオストロの城』だけで語り尽くせるものではありません。

第1シリーズでは高畑勲と共同で演出に参加し、1979年には『カリオストロの城』で初の劇場映画監督を務め、1980年にはPART2の第145話と第155話を照樹務名義で手がけました。

「死の翼アルバトロス」には飛行機や機械を立体的に描く宮崎らしさがあり、「さらば愛しきルパンよ」にはラムダを通じて後の『天空の城ラピュタ』を連想させる造形が登場します。

そして『カリオストロの城』では、ルパンというキャラクターの優しさや孤独、自由を求める姿が描かれました。

2026年の55周年企画でも「さらば愛しきルパンよ」がPART2の人気投票1位に選ばれ、両作品の評価は今も続いています。

宮崎駿とルパン三世の関係を深く知りたいなら、まず『カリオストロの城』を見て、その後に第145話と第155話を続けて視聴するのがおすすめです。映画とテレビという異なる形式の中で、宮崎駿がルパンの世界にどのような魅力を加えたのかが、より鮮明に見えてきます。