2026年大会の日本代表は、井端弘和監督が指揮を執り、東京ドームで行われた1次ラウンドを4戦全勝で突破した。対戦相手はチャイニーズ・タイペイ、韓国、オーストラリア、チェコの4か国。準々決勝ではベネズエラと対戦した。
試合ごとの起用を振り返ると、中心選手を軸にしながらも、打順や捕手、外野の配置を調整していたことが分かる。特に大谷翔平の1番・DHは基本形として定着していたが、1次ラウンド最終戦のチェコ戦では大谷と鈴木誠也を休ませる大胆な変更もあった。
大会中の主な試合結果は次の通りだ。
- 3月6日:チャイニーズ・タイペイ戦 13対0
- 3月7日:韓国戦 8対6
- 3月8日:オーストラリア戦 4対3
- 3月10日:チェコ戦 9対0
- 3月15日:ベネズエラ戦 5対8
日本は1次ラウンドを首位で通過したものの、準々決勝で敗退。2026年大会の最終的な優勝国はベネズエラだった。
【試合別スタメン一覧】台湾戦からベネズエラ戦までの打順と守備位置

2026年の侍ジャパンの打順を時系列で並べると、変更のポイントがはっきりする。台湾戦と韓国戦では上位打線がほぼ固定され、オーストラリア戦では鈴木誠也と近藤健介の打順が入れ替わった。
さらにチェコ戦では大幅なメンバー変更を実施。準々決勝のベネズエラ戦では主力を再び起用し、2番に佐藤輝明を配置した。
2026年WBC日本代表・主要5試合のスタメン比較
出典:日刊スポーツの各試合スタメン発表、テレビ東京スポーツの準々決勝試合記録、WBC公式試合結果をもとに整理。
この一覧から読み取れるのは、1次ラウンド前半では主力を中心としたオーダーを継続し、予選突破が決まった最終戦では控え選手にも出場機会を与えたという流れだ。
台湾戦とベネズエラ戦を比較すると、1番と3〜9番は同じ選手が並んでいる。最も目立つ変更は2番で、近藤健介から佐藤輝明に交代した。守備位置も右翼で共通している。
【台湾戦スタメン】大谷翔平1番DH、近藤健介2番、山本由伸が先発
2026年3月6日・東京ドーム
2026年3月6日のチャイニーズ・タイペイ戦は、日本代表にとって1次ラウンドの初戦だった。井端監督は大谷翔平を1番・指名打者に置き、2番に近藤健介、3番に鈴木誠也、4番に吉田正尚という強力な上位打線を編成した。
5番には岡本和真、6番には村上宗隆を配置。7番・牧秀悟、8番・源田壮亮、9番・若月健矢という並びで、先発投手には山本由伸を指名した。
台湾戦の日本代表スタメン
1. DH:大谷翔平
2. 右翼:近藤健介
3. 中堅:鈴木誠也
4. 左翼:吉田正尚
5. 三塁:岡本和真
6. 一塁:村上宗隆
7. 二塁:牧秀悟
8. 遊撃:源田壮亮
9. 捕手:若月健矢
先発投手:山本由伸
この試合で大きなインパクトを残したのが大谷翔平だった。2回には満塁本塁打を放ち、日本の10得点を記録した猛攻の中心となった。試合は13対0の7回コールドゲームで終了。山本由伸を先発に据えた投手陣もチャイニーズ・タイペイ打線を1安打に抑えた。
日刊スポーツの試合前報道でも、大谷の1番・DHと山本の先発が伝えられていた。若月が捕手を務めたことも、オリックス時代から山本とバッテリーを組んできた関係を踏まえた注目ポイントだった。
なお、2番の近藤健介は単なるつなぎ役ではない。出塁能力と打席での対応力を持つ打者を大谷の後ろに置くことで、上位打線の攻撃を途切れさせない構成になっていた。
【ベネズエラ戦スタメン】2番佐藤輝明に変更、山本由伸が再び先発
2026年3月15日・ローンデポ・パーク
準々決勝のベネズエラ戦では、台湾戦と基本的な打線の骨格を維持しながら、2番打者を変更した。近藤健介に代わって佐藤輝明が右翼で先発出場。大谷翔平は引き続き1番・DHに入り、3番から9番までは台湾戦と同じ顔ぶれが並んだ。
先発投手も台湾戦と同じ山本由伸だった。大会の重要な局面で、井端監督が信頼するエースをマウンドに送り出した形だ。
ベネズエラ戦の日本代表スタメン
1. DH:大谷翔平
2. 右翼:佐藤輝明
3. 中堅:鈴木誠也
4. 左翼:吉田正尚
5. 三塁:岡本和真
6. 一塁:村上宗隆
7. 二塁:牧秀悟
8. 遊撃:源田壮亮
9. 捕手:若月健矢
先発投手:山本由伸
この試合では、ベネズエラのロナルド・アクーニャJr.が初回に先制本塁打を放った。日本も大谷の本塁打で反撃し、3回には森下翔太の3ランを含む攻撃で4点を奪取。序盤には日本がリードする展開となった。
しかし、中盤以降にベネズエラが反撃。5回に2点、6回に3点を挙げて逆転し、日本は8対5で敗れた。日本の投手リレーは山本由伸、隅田知一郎、藤平尚真、伊藤大海、種市篤暉、菊池雄星という順番だった。
テレビ東京スポーツの試合記録では、ベネズエラ戦の先発オーダー、投手交代、各打者の守備位置が掲載されている。WBC公式の準々決勝記録でも、3時間7分の試合でベネズエラが10安打、日本が7安打を記録したことが確認できる。
台湾戦とベネズエラ戦の違いを単純に「近藤が佐藤に変わっただけ」と捉えることはできるが、実際には大会全体を通じて打順や捕手の組み合わせは変化していた。準々決勝のオーダーは、主力を再配置した勝負用の布陣だった。
【2026年WBC日本代表ロースター】井端弘和監督が率いた30選手の構成
2026年の日本代表を率いたのは井端弘和監督。公式ロースターには投手、捕手、内野手、外野手、指名打者を合わせて30選手が登録された。
大会公式の日本代表選手一覧では、投手14人、捕手3人、内野手7人、外野手5人、指名打者1人という構成になっている。大谷翔平は指名打者として登録され、山本由伸、菊池雄星、菅野智之らが投手陣を支えた。
ポジション別の代表選手
- 投手:宮城大弥、伊藤大海、翁田大勢、菊池雄星、山本由伸、菅野智之、隅田知一郎、金丸夢斗、種市篤暉、髙橋宏斗、藤平尚真、曽谷龍平、北山亘基、松本裕樹
- 捕手:若月健矢、坂本誠志郎、中村悠平
- 内野手:牧秀悟、小園海斗、牧原大成、源田壮亮、佐藤輝明、岡本和真、村上宗隆
- 外野手:近藤健介、周東佑京、森下翔太、吉田正尚、鈴木誠也
- 指名打者:大谷翔平
監督・コーチ陣には、井端弘和監督のほか、ヘッドコーチの金子誠、バッテリーコーチの村田善則、投手コーチの能見篤史と吉見一起、内野守備・走塁コーチの梵英心、外野守備・走塁コーチの亀井善行、野手総合コーチの松田宣浩が名を連ねた。
このロースターを見ると、MLBでプレーする選手とNPBの主力選手が共存していたことが分かる。大谷、山本、鈴木、吉田、岡本、村上らの打力に加え、捕手3人や複数の内外野を守れる選手を揃えた構成だった。
【固定オーダーとの違い】大谷・近藤・鈴木・吉田の役割はどう変わった?
2026年の侍ジャパンの打線を理解するうえで重要なのは、主力選手の名前が同じでも、打順や守備位置が必ずしも固定されていなかった点だ。
大谷翔平は1番・DHが基本。ただしチェコ戦では休養大谷翔平は台湾戦、韓国戦、オーストラリア戦で1番・DHとして出場した。準々決勝のベネズエラ戦でも同じ配置に戻っている。
一方、チェコ戦ではスタメンから外れた。大会前半の3試合で中心打者として出場した大谷を休ませ、投手としての調整も含めてコンディションを整える時間を確保した試合だった。
近藤健介は2番固定ではなかった近藤は台湾戦と韓国戦では2番・右翼だったが、オーストラリア戦では3番・右翼に移動した。鈴木誠也が2番・中堅に入り、2人の打順を入れ替えた形だ。
その後、チェコ戦ではスタメンから外れ、ベネズエラ戦では佐藤輝明が2番を務めた。したがって「近藤健介は2026年WBCを通じて2番固定だった」という理解は正しくない。
鈴木誠也は2番と3番を経験鈴木誠也は台湾戦と韓国戦、ベネズエラ戦では3番・中堅だった。一方、オーストラリア戦では2番に上がり、近藤が3番に入った。韓国戦での2打席連続本塁打を受けたタイミングでの打順変更だったことも、当時の報道で取り上げられている。
吉田正尚と岡本和真は中軸を維持吉田正尚は主力が出場した4試合とチェコ戦を通じて4番を務めた。岡本和真も5番・三塁を基本とし、打線の中核を担った。
村上宗隆も一塁手として全5試合でスタメンに名を連ねている。特にチェコ戦では3番に上がり、主力を休ませたオーダーの中でも中軸を任された。
こうした起用からは、主力選手を単純に固定するのではなく、相手投手や試合日程、選手の状態に応じて打順を調整する方針が見て取れる。
【プロの結論】2026年WBCのスタメンから分かる侍ジャパンの戦い方
2026年の日本代表スタメンを整理すると、最大の特徴は「主力の軸」と「試合ごとの柔軟性」を両立させていたことだ。
大谷翔平を1番・DHに置く形は、日本の攻撃を象徴する配置だった。近藤健介、鈴木誠也、吉田正尚、岡本和真、村上宗隆と続く打線は、出塁、長打、得点圏での勝負強さを組み合わせた構成になっていた。
ただし、強力な選手を並べるだけで勝てるわけではない。オーストラリア戦では近藤と鈴木の打順を入れ替え、チェコ戦では6人を入れ替えるなど、チーム全体を使う起用が行われた。
一方で、ベネズエラ戦では台湾戦に近いオーダーに戻したものの、相手の攻撃力を抑えきれず敗退した。準々決勝での敗北は、スタメンだけで勝敗が決まるわけではなく、投手継投や相手打線への対応も含めた総合力が求められることを示している。
2026年大会のスタメン情報を確認するときは、次の3点を押さえておきたい。
- 大会ロースターと試合スタメンを区別する:代表に登録された選手が、毎試合出場するわけではない。
- 打順と守備位置をセットで見る:同じ選手でも2番から3番に移動したり、守備位置が変わったりする。
- 先発投手は試合ごとに確認する:山本由伸が毎試合先発したわけではなく、菊池雄星、菅野智之、髙橋宏斗らも先発を務めた。
スタメンの正確な情報を知りたい場合は、代表ロースターだけで判断せず、各試合の試合前発表と公式スコアを照合するのが確実だ。
【WBC日本代表スタメン】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年WBCの日本代表で1番を打った選手は誰ですか?
A1:大谷翔平です。台湾戦、韓国戦、オーストラリア戦、ベネズエラ戦では1番・DHで先発出場しました。ただし、チェコ戦ではスタメンから外れ、森下翔太が1番・左翼を務めました。
Q2:2026年WBCの台湾戦で2番を打った選手は誰ですか?
A2:近藤健介です。2番・右翼で先発出場し、大谷翔平の後ろを打ちました。
Q3:ベネズエラ戦で2番に入った選手は誰ですか?
A3:佐藤輝明です。2番・右翼で先発出場しました。台湾戦の近藤健介から変更されています。
Q4:2026年WBCの日本代表で山本由伸は先発しましたか?
A4:はい。3月6日の台湾戦と3月15日のベネズエラ戦で先発しました。韓国戦は菊池雄星、オーストラリア戦は菅野智之、チェコ戦は髙橋宏斗が先発しています。
Q5:村上宗隆は2026年WBCでスタメンに選ばれましたか?
A5:はい。全5試合で先発出場しました。台湾戦、韓国戦、オーストラリア戦、ベネズエラ戦では6番・一塁、チェコ戦では3番・一塁でした。
Q6:2026年WBCで日本代表は準々決勝を突破しましたか?
A6:突破できませんでした。2026年3月15日のベネズエラ戦で5対8と敗れ、準々決勝で大会を終えました。ベネズエラはその後、決勝でアメリカを3対2で破り優勝しています。
2026年のWBC日本代表は、大谷翔平を1番・DHに据えた強力打線を基本としながら、対戦相手や大会の進行状況に合わせてスタメンを変更していた。
台湾戦では近藤健介が2番、鈴木誠也が3番。オーストラリア戦では鈴木が2番に上がり、近藤が3番へ移動した。チェコ戦では主力を大幅に入れ替え、ベネズエラ戦では佐藤輝明が2番を務めた。
また、山本由伸は台湾戦とベネズエラ戦で先発し、ほかの試合では菊池雄星、菅野智之、髙橋宏斗が先発を担当した。
つまり、2026年の侍ジャパンに「全試合共通の固定スタメン」は存在しない。大谷、近藤、鈴木、吉田、岡本、村上らの主力起用を軸にしつつ、捕手や上位打線を調整したことが大会を通じた特徴だった。
台湾戦とベネズエラ戦の打順を比較する際も、2番の変更だけでなく、韓国戦・オーストラリア戦・チェコ戦での変化まで追うと、井端監督がどのように選手を起用したかがより明確になる。