今回のロッテ戦で先発マウンドを任されたのは、中日ドラゴンズの金丸夢斗だ。井口監督が先発投手として明言しており、井口ジャパン最初の実戦で重要な役割を担う。
注目したいのは、金丸だけでなく、その後を引き継ぐ投手まで登板順が明らかになっている点だ。侍ジャパンの発表と井口監督の説明によると、以下の5投手による継投が予定されている。
11月7日・ロッテ戦の登板予定
金丸夢斗(中日)
試合の立ち上がりを担当する左腕。
武内夏暉(西武)
2番手。2イニングを予定。
石田裕太郎(DeNA)
3番手。2イニングを予定。
竹丸和幸(巨人)
4番手。2イニングを予定。
鈴木豪太(ソフトバンク)
最終回の1イニングを担当する予定。
金丸、武内、石田、竹丸の4投手がそれぞれ2イニング、鈴木が1イニングを投げる計画で、予定通りなら合計9イニングの継投となる。髙橋宏斗は今回の登板予定には含まれていない。
この起用は、単に投手の実力を確認するためだけではない。大会本番を想定して、先発から中継ぎ、終盤の投手へと役割をつなぐ流れを実戦で確認する意味がある。
金丸夢斗に求められるのは実戦感覚の確認金丸は2026年3月のWBCに続いて代表に選ばれ、今回の新チームでも初実戦の先発を任された。
日刊スポーツなどの報道によると、金丸は9月25日のヤクルト戦以来、実戦登板から約1か月離れていた。本人も久々の実戦を意識し、投球の感覚やコントロールに加え、ピッチコムとピッチクロックへの対応を課題として挙げている。
ピッチコムは捕手から投手へのサイン伝達に使う機器で、ピッチクロックは投球間隔を管理するルールだ。国際大会ではこうした環境への適応も欠かせない。
金丸にとってロッテ戦は、結果だけでなく、試合のテンポや捕手との連係を取り戻す機会になる。台湾との大会初戦を見据えた投球内容に注目したい。
【打順の分析】正木1番・宗山2番・西川3番・山口4番の狙い

今回の打順で目を引くのは、正木智也を1番に置き、山口航輝を4番に据えた構成だ。井口監督はキャンプ初日からこの2人の起用を明らかにしており、その間に宗山塁と西川史礁を配置した。
単純な知名度や実績順ではなく、各選手の持ち味を組み合わせた打線になっている。
1番・正木智也は長打力も期待されるリードオフマンソフトバンクの正木智也は、今回の試合で一塁手として1番に入る。正木自身は侍ジャパン公式サイトの取材に対し、自分らしい長打力と思いきりの良さを出したいと語っている。
1番打者というと、俊足や出塁能力を重視するイメージが強い。しかし、今回の正木の起用は、初回から強い打球で攻撃の流れをつくる可能性を持つ。出塁だけでなく、長打によって得点機を生み出せるかが見どころだ。
2番・宗山塁と3番・西川史礁は連係にも注目
宗山塁(楽天・遊撃手)
2番打者
状況に応じたチームバッティングを意識。正木の後を受け、攻撃をつなぐ役割が期待される。
西川史礁(ロッテ・左翼手)
3番打者
強いスイングとコンタクト率を意識。得点圏での打撃にも期待が集まる。
この2人は、2023年に大学代表として日米大学野球選手権大会に出場し、2024年にはトップチームの欧州代表戦でも同じユニホームを着て戦った経験がある。
宗山は西川について、後ろに信頼できる打者がいることへの安心感を語っている。一方の西川は、強いスイングで積極的に仕掛けたいという考えを示した。
単に若手2人を並べた打順ではない。過去に代表でともにプレーした経験が、短期間でチームをつくる今回の侍ジャパンにとってプラスに働く可能性がある。
4番・山口航輝を中心に渡部聖弥へつなぐ4番にはロッテの山口航輝が指名打者として入る。自チームの選手が代表の中軸を担う形となり、ロッテとの対戦でありながら、山口と西川は侍ジャパン側の打線に名を連ねる。
5番は西武の渡部聖弥。山口の後ろに渡部を配置することで、中軸の攻撃を継続できるかがポイントになる。
6番の度会隆輝、7番の長谷川信哉、8番の松尾汐恩、9番の庄子雄大も、それぞれ右翼・中堅・捕手・二塁の守備を担当する。特に捕手の松尾は、金丸をはじめとする投手陣との連係という意味でも重要な存在だ。
なお、庄子の表記は「庄子雄大」が公式発表の表記である。一部の速報記事で見られる「庄司」とは異なるため、選手名を確認するときは注意したい。
【井口資仁監督の初陣】ノーサイン采配と走塁重視の野球に注目
11月7日のロッテ戦は、井口資仁監督にとって侍ジャパンでの初実戦となる。
井口監督は2026年7月25日に侍ジャパントップチームの監督に就任した。現役時代は福岡ダイエーホークス、シカゴ・ホワイトソックスなどでプレーし、2005年にはホワイトソックスのワールドシリーズ制覇を経験。千葉ロッテでは2009年から2017年まで選手として在籍し、2018年から2022年までは監督を務めた。
日本と米国の野球を経験し、ロッテの指揮官としてもチームを率いた井口監督が、代表チームでどのような野球を展開するのか。今回の練習試合は、その方向性を知る最初の機会となる。
ロッテ戦はノーサインを基本に選手の判断力を確認日刊スポーツの11月6日の報道で特に注目されたのが、井口監督のノーサイン方針だ。
「あまりサインを使わずにいこうと思っています。」
井口監督は、選手たちがそれぞれの場面で何を考えてプレーするのかを見たいという意図を説明している。
これは、監督が何も指示しないという意味ではない。選手が状況を読み、自分で判断して動けるかを確かめるための実戦形式と捉えられる。
国際大会では、相手の守備位置や投手の特徴、試合展開によって瞬時の判断が求められる。監督からの指示を待つだけではなく、選手同士が意図を共有して動くことが重要だ。
特に今回の打線は、異なる球団から集まった選手で構成されている。短期間の合宿で、どこまで共通認識を持てるかが大きな課題になる。
井口ジャパンが重視するのは次の塁を狙う走塁井口監督が練習で取り組んだのは、打撃練習と走塁練習を組み合わせた実戦的なメニューだった。
報道によると、監督は一塁から三塁、二塁から本塁へ進む走塁など、次の塁を積極的に狙う姿勢を重視している。
これは、単打を長打に変えることだけを意味しない。相手守備に判断を迫り、送球や中継のミスを誘うことで得点の可能性を広げる考え方だ。
ロッテ戦では、打撃結果だけでなく、走者が出た後の動きや一つ先の塁を狙う判断にも注目したい。
また、ピッチコムやピッチクロックなど、国際大会特有の環境への対応も重要なテーマになる。井口監督は7日と8日の練習試合を通じて、実戦での連係を再確認する考えを示している。
【大会情報】アジアプロ野球チャンピオンシップ2026の日程と侍ジャパンの位置づけ
今回のロッテ戦は、単独の練習試合ではなく、11月12日から始まる「ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026」に向けた準備の一環だ。
大会は11月12日から15日まで東京ドームで開催され、日本、韓国、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリアの4チームが参加する。
侍ジャパンの大会日程| 日付 | 対戦カード | 開始予定 |
|---|---|---|
| 11月12日(木) | チャイニーズ・タイペイ-日本 | 19:00 |
| 11月13日(金) | 日本-韓国 | 19:00 |
| 11月14日(土) | オーストラリア-日本 | 12:00 |
| 11月15日(日) | 3位決定戦・決勝 | 別途予定 |
出典:侍ジャパン公式サイトの大会日程。
日本の初戦は11月12日のチャイニーズ・タイペイ戦。その翌日には韓国戦が控えており、短期間で試合を重ねる大会となる。
また、今大会は24歳以下、またはプロ入り3年目以内の選手を基本とし、オーバーエージ枠も採用する若手中心の大会だ。経験のある選手と将来を担う選手が同じチームで戦う点に特徴がある。
7日ロッテ戦と8日広島戦は大会前の重要な調整機会侍ジャパンはロッテ戦の翌日、11月8日にも広島東洋カープとの練習試合を予定している。どちらも宮崎のひなたサンマリンスタジアムで13時開始予定だ。
7日は井口監督の初采配、8日は翌日の試合を通じた調整という位置づけになる。2試合を通して選手の状態や投手の起用順、守備連係を確認し、東京での大会本番へとつなげる流れだ。
したがって、ロッテ戦の勝敗だけでチームの完成度を判断するのは早い。個々の選手の仕上がりと、チームとしての連係がどこまで機能するかを見極めることが大切になる。
【テレビ放送・ネット配信】侍ジャパン対ロッテ戦はどこで見られる?
11月7日の侍ジャパン対ロッテ戦は、地上波テレビでの生中継ではなく、CS放送とインターネット配信で視聴できる予定だ。
11月7日・ロッテ戦の放送予定
J SPORTS 112:50~17:00
日テレジータス13:00~17:00
侍ジャパン公式YouTube
13:00~
J SPORTSオンデマンド
12:50~17:00
テレビ朝日スポーツ公式YouTube
13:00~
GIANTS TV
13:00~
放送・配信時間は侍ジャパン公式サイトの発表に基づく。視聴条件やサービスの利用料金は各事業者の案内を確認したい。
無料で視聴したい場合は、侍ジャパン公式YouTubeやテレビ朝日スポーツ公式YouTubeのライブ配信が選択肢になる。一方、テレビの大画面で見たい場合はJ SPORTS 1や日テレジータスが候補だ。
なお、11月12日からのアジアプロ野球チャンピオンシップ本大会は、今回の練習試合とは放送予定が異なる。本大会の日本戦はPrime Videoでの配信が予定されているほか、13日と14日の試合はテレビ朝日系列での地上波放送も予定されている。
【侍ジャパンスタメン今日】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年11月7日の侍ジャパンのスタメンは誰ですか?
A1:1番・正木智也、2番・宗山塁、3番・西川史礁、4番・山口航輝、5番・渡部聖弥、6番・度会隆輝、7番・長谷川信哉、8番・松尾汐恩、9番・庄子雄大です。
Q2:侍ジャパンの先発投手は誰ですか?
A2:中日ドラゴンズの金丸夢斗です。続いて武内夏暉、石田裕太郎、竹丸和幸、鈴木豪太の順に登板する予定です。
Q3:井口資仁監督の初陣はいつですか?
A3:2026年11月7日の千葉ロッテマリーンズとの練習試合です。ひなたサンマリンスタジアム宮崎で13時開始予定です。
Q4:11月7日のロッテ戦は無料で見られますか?
A4:侍ジャパン公式YouTubeとテレビ朝日スポーツ公式YouTubeでライブ配信が予定されています。CS放送はJ SPORTS 1と日テレジータスで生中継されます。
Q5:アジアプロ野球チャンピオンシップ2026はいつ開催されますか?
A5:2026年11月12日から15日まで東京ドームで開催されます。日本は12日にチャイニーズ・タイペイ、13日に韓国、14日にオーストラリアと対戦する予定です。
2026年11月6日時点で発表された侍ジャパンの最新スタメンは、正木智也を1番、宗山塁を2番、西川史礁を3番、山口航輝を4番に置く布陣となった。5番以降も渡部聖弥、度会隆輝、長谷川信哉、松尾汐恩、庄子雄大と、各球団から選ばれた選手が並ぶ。
先発は金丸夢斗で、武内夏暉、石田裕太郎、竹丸和幸、鈴木豪太へとつなぐ投手リレーが予定されている。
今回の試合で特に注目したい要点は次の3つだ。
- 打線の連係: 正木の長打力、宗山と西川の連係、山口を中心とした中軸の攻撃。
- 投手陣の仕上がり: 金丸の実戦感覚と、5投手による継投の完成度。
- 井口監督の采配: ノーサインを基本とした選手の判断力、積極的な走塁、国際大会への対応。
ロッテ戦は、単なる練習試合ではない。新たに指揮を執る井口監督の野球がどのような形で表れるのか、そして若手中心の侍ジャパンがどこまで一つのチームとしてまとまるのかを確認する重要な一戦となる。
11月12日のアジアプロ野球チャンピオンシップ2026開幕まで、残された準備期間は短い。7日のロッテ戦、8日の広島戦で見せる選手たちの動きが、東京ドームでの戦いを占う最初の判断材料になりそうだ。
記事基準日:2026年11月6日。スタメン・登板予定は発表時点の情報であり、試合当日の変更や最終的な起用とは異なる場合があります。