1989年版のメフィスト2世を語るうえで欠かせないのが「十二使徒」です。これは初代悪魔くん・埋れ木真吾とともに活動する仲間たちで、悪魔の力を利用して人間界に災いをもたらす存在に立ち向かいます。
メフィスト2世は十二使徒の中心的な仲間1989年版では、真吾がソロモンの笛を使い、悪魔たちの力を借りながら理想の世界を目指します。メフィスト2世は、その活動を支える重要な仲間です。
東映アニメーションの1989年版キャラクター紹介には、メフィスト2世のほか、百目、ファウスト博士、ヨナルデ、幽子、ユルグ、妖虎、家獣、象人、鳥乙女、サシペレレ、こうもり猫などが掲載されています。
それぞれ異なる個性や能力を持つ仲間たちが協力することが、1989年版の大きな魅力でした。
2023年版では十二使徒の時代から次世代のバディへ2023年版では、メフィスト3世が二代目悪魔くん・埋れ木一郎の相棒として活躍します。父親と同じように悪魔くんを支える立場ですが、十二使徒として戦う1989年版とは役割が異なります。
新作では、千年王国研究所を拠点に一郎と怪事件を調査することが物語の基本構造です。メフィスト3世は戦闘だけでなく、生活面でも一郎を支えます。
この変化は、シリーズの舞台が次世代へ移ったことを示しています。父親の時代には仲間たちとの集団戦が物語の大きな軸でしたが、息子の時代には一郎との二人の関係や、それぞれの家族の事情がより深く描かれています。
なお、2023年版でも十二使徒に関係する過去は重要です。第6話「愛憎」では、かつて真吾がメフィスト2世たちとともにイースター島を危機から救った出来事が語られます。過去の戦いが、新世代の事件へとつながっているのです。
【声優を解説】古川登志夫がメフィスト2世と3世を演じる理由

メフィストの世代交代を語るうえで、もう一つ見逃せないのが声優の古川登志夫です。1989年版でメフィスト2世を演じた古川登志夫が、2023年版ではメフィスト2世に加えてメフィスト3世も担当しています。
1989年版から続く古川登志夫のメフィスト役青二プロダクションの公式プロフィールでは、古川登志夫の出演作品として1989年版の『悪魔くん』とメフィスト2世役が掲載されています。
古川登志夫は、『機動戦士ガンダム』のカイ・シデン、『うる星やつら』の諸星あたる、『ドラゴンボール』シリーズのピッコロ、『ONE PIECE』のエースなどでも知られる声優です。
2024年には第十八回声優アワードの功労賞、東京アニメアワードフェスティバル2024のアニメ功労部門でも功労賞を受賞しています。
2023年版では父と息子の一人二役2023年版の公式キャスト情報では、メフィスト3世・メフィスト2世の両役に古川登志夫の名前が記載されています。
これは単に過去のキャストを再起用しただけではありません。1989年版から続くメフィスト2世と、新しく登場した息子のメフィスト3世を、同じ声優が演じるというキャスティングです。
親子という設定を知ってから視聴すると、同じ声優が演じていること自体がシリーズの連続性を感じさせる要素になります。
また、1989年版を見ていた視聴者にとっては、かつて親しんだメフィスト2世の再登場と、新世代のメフィスト3世の登場を同時に楽しめる構成です。
特に第10話や第11話では、メフィスト2世と3世の親子関係が物語の展開に直接関わります。キャラクターの名前だけでなく、声のつながりにも注目すると、世代交代の面白さが増します。
なお、公式キャスト情報が確認できるのは両役の担当者が同じという事実です。声の演じ分けについては、実際の本編を比較して楽しみたいポイントです。
【歴代シリーズ比較】1989年版から2023年版までの時系列
『悪魔くん』は、水木しげるによる作品を原作とするシリーズです。東映アニメーションの公式発表によると、最初の作品は1963年に貸本漫画として出版され、その後、週刊少年マガジンや週刊少年ジャンプなどでも連載されました。
そして1989年にテレビアニメ化され、2023年には新作アニメがNetflixで世界独占配信されました。新作は1989年版から30数年後の世界を舞台にしています。
1989年と2023年の作品の違い1989年版は、初代悪魔くん・埋れ木真吾とメフィスト2世、十二使徒たちの活躍を中心に展開します。
2023年版では、二代目悪魔くん・埋れ木一郎とメフィスト3世が主人公側の中心人物です。怪奇探偵バディストーリーとして、事件の調査と一郎自身の出自をめぐる謎が描かれます。
歴代メフィストとシリーズの年表- 1963年: 水木しげるによる『悪魔くん』が貸本漫画として出版される。
- 1989年4月15日: テレビアニメ『悪魔くん』の放送開始。
- 1990年3月24日: 1989年版テレビアニメの放送終了。
- 2022年: 東映アニメーションが新作アニメの制作を発表。
- 2023年10月: 東映が1989年版のNetflix全話配信開始を告知。
- 2023年11月9日: 新作『悪魔くん』がNetflixで世界独占配信開始。
- 2026年: 1989年版と2023年版を比較することで、メフィスト親子の世代をまたいだ物語を振り返ることができる。
1989年版の放送期間は文化庁のメディア芸術データベースにも記録されており、2023年版の配信日は東映アニメーションの公式ニュースで告知されています。
初めて見るならどちらから視聴するべき?初めて『悪魔くん』を見る人には、1989年版から2023年版へ進む順番がおすすめです。
理由は、メフィスト2世がどのような存在だったのかを先に理解すると、2023年版で描かれる父親としての姿や、メフィスト3世との関係がより立体的に見えてくるからです。
特に1989年版を知っていれば、初代悪魔くん・真吾とメフィスト2世の関係、十二使徒の歴史、そして次世代の一郎とメフィスト3世へ引き継がれた物語を自然に理解できます。
一方、2023年版から見始めても物語の基本設定は把握できます。新作には登場人物の紹介や過去の出来事に関する説明があり、旧作を見ていない人でも楽しめる構成です。
ただし、親子二代の関係や初代悪魔くんとのつながりを深く味わいたいなら、1989年版を先に視聴する価値があります。
【よくある質問】悪魔くんのメフィストに関するFAQ
Q1:悪魔くんのメフィストは何世ですか?
A1:1989年版ではメフィスト2世、2023年版ではメフィスト3世が中心的に登場します。2023年版には父親のメフィスト2世も登場します。
Q2:メフィスト2世とメフィスト3世は親子ですか?
A2:はい。メフィスト2世が父親、メフィスト3世が息子です。母親は埋れ木エツ子で、東映アニメーションの公式キャラクター紹介にも明記されています。
Q3:メフィスト3世の声優は誰ですか?
A3:古川登志夫です。1989年版からメフィスト2世を担当しており、2023年版ではメフィスト2世とメフィスト3世の両方を演じています。
Q4:メフィスト3世の母親は誰ですか?
A4:埋れ木エツ子です。エツ子はメフィスト2世の妻であり、初代悪魔くん・埋れ木真吾の妹でもあります。
Q5:メフィスト3世はメフィスト2世より強いですか?
A5:公式プロフィールでは、メフィスト3世の魔力は弱く、悪魔くんの魔法陣の力を借りて戦うと説明されています。2世と3世の強さを数値で比較した公式設定はありません。
Q6:2023年版の悪魔くんは1989年版の続編ですか?
A6:はい。東映アニメーションは、2023年版を1989年のテレビアニメから30数年後の世界を舞台とする新作として発表しています。
『悪魔くん』のメフィストについて理解するために、最も大切なのは、1989年版のメフィスト2世と2023年版のメフィスト3世を別々のキャラクターとして切り離さないことです。
2人は父と息子という関係にあり、メフィスト2世の妻である埋れ木エツ子が3世の母親です。加えて、エツ子は初代悪魔くん・埋れ木真吾の妹でもあります。
シリーズの魅力は、単純なキャラクターの世代交代にとどまりません。1989年版で真吾とともに戦ったメフィスト2世が、2023年版では家庭を持つ父親として登場し、その息子が二代目悪魔くん・一郎の相棒になるという、時間の経過を感じさせる構造にあります。
そして、古川登志夫が父親と息子の両方を演じることも、旧作と新作を結ぶ大きなポイントです。
作品をより深く楽しむための判断基準は、次の3つです。
- 1989年版の魅力を知りたい人は、メフィスト2世と十二使徒の活躍に注目する。
- 2023年版の人物関係を理解したい人は、メフィスト3世とエツ子、真吾の家族関係を押さえる。
- シリーズの歴史を楽しみたい人は、古川登志夫が演じる2世・3世の両方を見比べる。
2026年現在、『悪魔くん』のメフィストをめぐる最大の見どころは、父から息子へ受け継がれた名前だけでなく、悪魔くんを支えるという役割まで次世代へつながっていることです。1989年版を知っている人も、Netflix版から入った人も、親子二代の物語という視点で見直すと、シリーズの奥深さをあらためて感じられます。