アナザー1号は、特撮シリーズ『仮面ライダージオウ』の世界観に登場するアナザーライダーの一種です。初登場作品は、2019年12月21日公開の映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』。平成ライダーの集大成を描いた『仮面ライダージオウ』と、令和最初のライダー作品『仮面ライダーゼロワン』が交差する劇場作品です。
外見のモチーフは、シリーズの原点である仮面ライダー1号。もっとも、正義のヒーローとしての1号とは異なり、巨大な怪人として描かれています。人間の姿を大きく超えた体格と、タイヤを思わせる構造を持つ下半身が特徴です。
フィーニスがアナザー1号になった理由物語の発端となるのは、タイムジャッカーのフィーニスによる歴史改変計画です。
フィーニスは2007年の時代でヒューマギアのウィルに接触し、彼がアナザーゼロワンとなるよう導きます。その結果、ヒューマギアの反乱が発生し、仮面ライダーゼロワンに関係する歴史が大きく変わってしまいます。
歴史が改変された2019年の世界にソウゴたちを誘い込んだフィーニスは、常磐ソウゴが受け継いできた仮面ライダーの力を奪取。そこで生成したアナザー1号ウォッチを使い、アナザー1号へと変身します。
つまり、アナザー1号は単純に仮面ライダー1号の能力をコピーした怪人ではありません。フィーニスによる歴史改変と、ソウゴから奪われたライダーの力が関係する、映画の物語を象徴する存在です。
東映公式の仮面ライダー図鑑でも、登場作品、初登場日、変身者、関連アイテムが整理されています。
【フィーニスの正体】生駒里奈が演じるタイムジャッカーとは?

フィーニス
『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』登場人物
- 演:生駒里奈
- 身分:タイムジャッカー
- 性別:女性
- 種族:不明
- 年齢:不明
アナザー1号の正体を理解するうえで欠かせないのが、変身者フィーニスです。
フィーニスは『仮面ライダージオウ』に登場するタイムジャッカーの一人。仮面ライダーの力を利用し、歴史を改変することで自らが新時代の1号になろうとする人物です。
東映公式図鑑のプロフィールでは、種族と年齢は不明とされています。タイムジャッカーという身分は明らかですが、その出生や具体的な経歴、家族関係などの詳細までは設定として公開されていません。
フィーニスを演じたのは生駒里奈フィーニスを演じたのは、元乃木坂46のメンバーとして知られる生駒里奈です。
映画では白を基調とした衣装をまとい、仮面ライダーの歴史そのものに介入する重要人物として登場します。東映の『仮面ライダーゼロワン』公式ブログでも、生駒里奈がフィーニス役を担当したことが紹介されています。
フィーニスは単なる戦闘要員ではなく、2007年のウィルへの接触から2019年の歴史改変まで、物語の発端と決着の両方に関わるキーパーソンです。
アナザー1号の声優は石井康嗣ここで混同しやすいのが、生駒里奈と石井康嗣の役割です。
東映公式図鑑では、フィーニスの演者として生駒里奈、アナザー1号の声として石井康嗣(いしい・こうじ)が記載されています。
つまり、生駒里奈は変身前のフィーニスを演じ、石井康嗣はアナザー1号という怪人の声を担当しています。アナザー新1号についても同じく石井康嗣の名前が掲載されています。
検索時には「アナザー1号の俳優」と「アナザー1号の声優」を区別すると、キャスト情報を正しく理解できます。
【アナザー1号の能力・スペック】身長・体重・パンチ力を徹底解剖
アナザー1号の大きな特徴は、通常の仮面ライダーとは比較にならないほどの巨体です。東映公式図鑑に掲載された数値を見ると、身長は10mを超え、パンチ力・キック力ともに非常に高い数値を記録しています。
アナザー1号の基本スペック一覧10.19m
身長
9.1t
体重
65.1t
パンチ力
92.4t
キック力
86.5m
ジャンプ力(一跳び)
4.6秒
走力(500m)
出典:東映「仮面ライダー図鑑」アナザー1号の公式設定
巨大なタイヤを利用した高速走行
アナザー1号の代表的な能力は、巨大なタイヤを活用した高速走行です。
通常の仮面ライダーが自らの脚力やバイクを使って移動するのに対し、アナザー1号は怪人の身体そのものにタイヤを組み込んだような構造を持っています。この特徴を生かして敵に高速で突進し、巨体を利用した攻撃を仕掛けます。
エネルギー球による広範囲攻撃もう一つの特徴は、エネルギー球を周囲にばらまく攻撃です。
東映公式図鑑では、周辺一帯をまとめて破壊できる能力として説明されています。単純な肉弾戦だけでなく、広い範囲を攻撃できる点がアナザー1号の脅威です。
また、65.1tのパンチ力と92.4tのキック力という数値からも、接近戦での破壊力が非常に高いことが分かります。
アナザー1号は、巨大な身体を利用した格闘攻撃、高速走行、エネルギー球による攻撃を組み合わせるタイプの怪人です。
【アナザー新1号への進化】タイムマジーン(ゲイツ機)を取り込む理由
アナザー1号の物語で特に注目されるのが、強化形態であるアナザー新1号への進化です。
アナザー1号は仮面ライダージオウⅡとの戦闘中、タイムマジーン(ゲイツ機)を取り込みます。これによって姿が変化し、さらに巨大で強力な怪人へと進化します。
アナザー1号とアナザー新1号のスペック比較出典:東映「仮面ライダー図鑑」。数値は各形態の公式プロフィールに基づく。
比較すると、アナザー新1号では身長が2.56m、体重が1.7t増加しています。さらにパンチ力は51.4t、キック力は72.9t上昇しています。
走力も500mを4.6秒から2.4秒へ短縮。巨体になったにもかかわらず、移動能力まで強化されている点が特徴的です。
アナザー新1号の外見と追加能力アナザー新1号では、鋭い刃を備えた副腕と、外骨格に守られた巨大な脚が目立ちます。
アナザー1号がタイヤを利用した高速走行と巨体による格闘を中心としていたのに対し、進化後は刃を使った攻撃と強化された脚部による破壊力が加わっています。
特にパンチ力116.5t、キック力165.3tという数値は、アナザー1号から大幅に上昇したものです。単なる外見変更ではなく、戦闘能力そのものが強化された形態といえます。
タイムマジーン(ゲイツ機)を取り込んだ意味この進化には、戦闘力の強化だけでなく、映画の歴史改変の仕組みも関係しています。
フィーニスはタイムマジーンを利用して時間を移動し、2007年の歴史改変に関与していました。そのため、ゲイツ機はフィーニスの計画と2019年の改変された世界をつなぐ重要な存在です。
最終的に、アナザー新1号は仮面ライダージオウと仮面ライダーゼロワン ライジングホッパーに敗北。取り込んでいたタイムマジーン(ゲイツ機)とともに爆散します。
フィーニスが時間移動に利用した機体が破壊されたことで、歴史改変はなかったことになり、歴史が修正される展開につながります。タイムマジーンの取り込みは、アナザー新1号の誕生と映画の結末を結び付ける重要な設定です。
【アナザー1号と仮面ライダー1号の違い】同じモチーフでも正反対の存在
仮面ライダー1号
人類を守るために戦うヒーロー
アナザー1号
1号をモチーフにした巨大な怪人
アナザー1号と仮面ライダー1号は、名前とデザインのモチーフこそ共通していますが、設定上はまったく異なる存在です。
仮面ライダー1号は本郷猛が変身する初代ヒーロー仮面ライダー1号は、本郷猛が変身するシリーズ最初の仮面ライダーです。ショッカーによって改造された身体を持ちながら、人類の自由と平和を守るために戦います。
東映公式図鑑の本郷猛が変身する仮面ライダー1号のプロフィールには、身長187cm、体重74kg、パンチ力3t、キック力10tという数値が掲載されています。
ただし、仮面ライダー1号には時期や作品によって異なるプロフィール・強化形態があります。ここでは比較の基準として、身長187cm、体重74kgの公式プロフィールを使用しています。
両者の違いを整理- 変身者: 仮面ライダー1号は本郷猛、アナザー1号はフィーニス。
- 存在の性質: 仮面ライダー1号は正義のヒーロー、アナザー1号はアナザーライダーという怪人。
- 変身アイテム: 仮面ライダー1号はタイフーン、アナザー1号はアナザー1号ウォッチ。
- 体格: 仮面ライダー1号の公式プロフィールは187cm、アナザー1号は10.19m。
- 物語上の役割: 仮面ライダー1号はシリーズの原点、アナザー1号はその存在を反転させた映画の敵役。
両者の違いで特に重要なのは、変身者と変身システムです。仮面ライダー1号は本郷猛という人物が改造人間として戦う存在ですが、アナザー1号はフィーニスがアナザーウォッチを利用して変身した怪人です。
また、アナザー1号の能力値は初代1号を単純に上回るという比較だけでは説明できません。そもそも身体構造や能力の設定が異なるためです。数値は各キャラクターの公式プロフィールとして、それぞれの特徴を読み取るために見るのが適切です。
【アナザーライダーの仕組み】アナザー1号ウォッチが持つ特別な意味
アナザー1号を理解するには、『仮面ライダージオウ』の世界におけるアナザーライダーの基本構造も押さえておく必要があります。
アナザーライダーとは、タイムジャッカーがアナザーウォッチを対象者に埋め込むことで誕生する怪人です。ウォッチには対応する仮面ライダーの力が宿っており、誕生によって本来の歴史が改変される仕組みになっています。
アナザー1号ウォッチとは?アナザー1号ウォッチは、東映公式図鑑で「全ての仮面ライダーの力を利用して生み出されたアナザーウォッチ」と説明されているアイテムです。
使用者、またはウォッチを埋め込まれた対象者をアナザー1号へ変身させる機能を持っています。公式設定上の主な使用者はフィーニスです。
加えて、このウォッチはアナザー1号だけでなく、強化形態のアナザー新1号にも関連付けられています。つまり、アナザー新1号への変化は別のウォッチを使った新規変身ではなく、アナザー1号を起点とした強化として整理できます。
アナザーライダーが誕生すると歴史はどうなる?東映公式の『仮面ライダージオウ』用語辞典では、アナザーライダーの誕生によって歴史が変わり、本来の仮面ライダーの変身者が仮面ライダーではなくなってしまう場合があると説明されています。
また、アナザーライダーを倒し切るには、対応する仮面ライダーのライドウォッチや、仮面ライダージオウⅡなどの力が必要とされています。
この設定は、アナザー1号が単なる巨大怪人ではなく、仮面ライダーという存在そのものの歴史に干渉するキャラクターであることを示しています。
アナザー1号の場合、フィーニスがソウゴの力を奪ってウォッチを生成したという点が特別です。仮面ライダーの力を利用して、仮面ライダーの始まりを名乗ろうとする構図が、映画のテーマにもつながっています。
アナザー1号をめぐる主要エンティティと関係性登場人物、変身アイテム、関連する怪人を整理すると、映画内での役割がより分かりやすくなります。
この関係性から見えてくるのは、アナザー1号が単独で成立する敵ではないということです。フィーニス、ソウゴ、ウィル、タイムマジーンがそれぞれ物語の異なる部分を担い、最後にアナザー新1号という形でつながっています。
【プロの結論】アナザー1号の本質は「仮面ライダーの始まり」を奪う存在
アナザー1号の魅力は、初代仮面ライダー1号を巨大化した怪人という外見上の特徴だけではありません。
フィーニスが掲げる「始まりのライダーは私だ」という主張には、仮面ライダーシリーズの原点をめぐる物語上の意味があります。初代1号が人類を守る存在として誕生したのに対し、アナザー1号はその象徴的な姿を利用して歴史を支配しようとします。
また、アナザー新1号への進化には、シリーズをまたぐクロスオーバー作品ならではの面白さがあります。『仮面ライダージオウ』の時間移動の設定と、『仮面ライダーゼロワン』の世界観がタイムマジーンを通じて結び付いているからです。
設定を読み解く際には、次の3点を押さえておくと混乱しません。
- 変身者と声優を区別する:フィーニス役は生駒里奈、怪人の声は石井康嗣。
- アナザー1号とアナザー新1号を区別する:後者はゲイツ機を取り込んで進化した姿。
- 仮面ライダー1号と混同しない:同じモチーフでも、変身者・目的・能力・存在の性質が異なる。
なお、「アナザー新1号」は仮面ライダー1号の別名でも、2016年の映画に登場するネオ1号と同じ存在でもありません。アナザー1号から進化した独立した怪人形態です。この区別が、関連情報を正しく理解するうえで重要になります。
【アナザー1号に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:アナザー1号の変身者は誰ですか?
A1:変身者はタイムジャッカーのフィーニスです。フィーニスを演じたのは生駒里奈で、アナザー1号の声を担当したのは石井康嗣です。
Q2:アナザー1号の身長・体重・能力はどれくらいですか?
A2:身長10.19m、体重9.1tです。パンチ力65.1t、キック力92.4t、ジャンプ力86.5m、走力は500mを4.6秒です。巨大なタイヤによる高速走行やエネルギー球による攻撃を得意とします。
Q3:アナザー1号はどうしてアナザー新1号になるのですか?
A3:戦闘中にタイムマジーン(ゲイツ機)を取り込むためです。これによって身長12.75m、パンチ力116.5t、キック力165.3tのアナザー新1号へと強化されます。
アナザー1号は、映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』に登場する、仮面ライダー1号をモチーフとした巨大なアナザーライダーです。
変身者はタイムジャッカーのフィーニス。生駒里奈が変身前の人物を演じ、石井康嗣が怪人の声を担当しています。変身には、全ての仮面ライダーの力を利用して生み出されたアナザー1号ウォッチが使われます。
そして、タイムマジーン(ゲイツ機)を取り込むことでアナザー新1号へと進化。身長12.75m、パンチ力116.5t、キック力165.3tという、さらに強力なスペックを獲得します。
2026年時点でも、これらの基本設定を確認するうえで東映の「仮面ライダー図鑑」は重要な公式資料です。アナザー1号、フィーニス、アナザー新1号、アナザー1号ウォッチをそれぞれ関連付けて見ることで、映画に込められた「仮面ライダーの始まり」をめぐる物語を、より深く理解できます。