今回の引き分けには、主に3つの要素が関係しています。
1. 安保の体格とリーチを生かした戦術安保は元K-1王者で、身長180cm、リーチ185cmの選手です。試合では体格を生かして距離を調整し、パッキャオが得意とする接近戦を簡単には許しませんでした。
安保自身も試合後、相手が前進してくるタイミングで距離を外し、相手の位置を見ながら攻撃する戦術を意識していたと説明しています。
単純に大きな体で押し込むのではなく、フットワークとポジショニングを組み合わせていた点がポイントです。
2. パッキャオにとって想定外の対戦相手だったパッキャオは当初、鈴木千裕との対戦に向けて準備していました。
しかし、直前に安保へ変更。パッキャオは試合後のインタビューで、安保のほうが大きく、リーチやサイズが違ったため調整が難しかったと振り返っています。
加えて、通常のボクシングとは異なるマットの厚さも動きにくさにつながったと説明しました。
パッキャオは自分のパフォーマンスを約60%と自己評価し、最初に決まった相手と十分に準備することの重要性にも言及しています。
3. KO決着に至らなかったこの試合は通常のプロボクシング公式戦とは異なり、事前報道では判定なしのエキシビション形式として紹介されていました。
安保は3ラウンドを通じて攻撃を続け、パッキャオも反撃しましたが、どちらも相手を倒し切ることはできませんでした。
そのため、勝者を決める通常の判定ではなく、引き分けという結果になっています。
なお、米国の格闘技専門サイトMMA Fightingの試合評として、日刊スポーツは「判定があれば安保が勝っていたと思われた」という趣旨の評価を紹介しました。
これはあくまで外部メディアの試合内容に対する見解であり、公式な勝利認定ではありません。
【プロの結論】ドローは安保の健闘を示す結果だが、パッキャオに勝利したわけではないこの試合を評価する際には、次の3つを分けて考える必要があります。
- 試合内容:安保は積極的に攻め、パッキャオを後退させる場面も作った。
- 競技形式:通常のボクシング公式戦とは異なる特別ルールだった。
- 勝敗記録:KOによる決着がなく、公式結果は引き分けだった。
安保にとっては、世界的なボクシングレジェンドを相手に3ラウンドを戦い抜き、自身のボクシング技術を披露した試合でした。
一方、パッキャオは8階級制覇を成し遂げた実績を持つ選手です。今回のエキシビションで勝敗がつかなかったことだけを根拠に、両者のボクシングキャリアや実力が同等になったと評価するのは適切ではありません。
今回のドローは、安保の健闘と特別ルールの性質を合わせて理解するのが妥当です。
【試合後のコメント】パッキャオと安保は何を語った?

試合後の両者のコメントからは、結果に対する受け止め方の違いも見えてきます。
パッキャオ「安保はタフで強くて、自分より大きかった」RIZIN公式の試合後インタビューで、パッキャオは安保の印象について次のように語っています。
安保選手はタフで強くて、あと自分より大きかったです(笑)
加えて、安保を相手にした試合について、通常のボクシングとは異なるマットの厚さや、対戦相手の変更による準備の難しさを説明しました。
ドローという結果についても、日本のファンに試合を見せられたことを前向きに受け止めています。
安保「3分3Rで自分のボクシングを証明できた」安保も試合後のインタビューで、トレーナーの中尾先生と取り組んできたボクシングを披露できたことに手応えを示しました。
一方、本人は倒して勝つつもりだったとも話しており、引き分けで終わったことに満足しきっていたわけではありません。
また、パッキャオのカウンターを受けた場面や、体格差を生かすために取り組んだディフェンス戦術についても具体的に説明しています。
このコメントから分かるのは、安保にとって今回の試合が単なる話題性のある対戦ではなかったということです。
世界的なボクサーを相手に、自分が磨いてきた技術を実際のリングで試す機会でもありました。
【試合動画】安保瑠輝也とパッキャオの対戦映像はどこで見られる?
試合映像を確認したい場合は、RIZINの公式動画サービスをチェックする方法があります。
Full Fight|マニー・パッキャオ vs. 安保瑠輝也
RIZIN 100 CLUB・超RIZIN.3・2024年7月28日
公式動画一覧にフルファイト映像が掲載されています。視聴にはサービスの利用条件を確認してください。
試合後インタビュー
RIZIN公式YouTubeチャンネルでは、安保とパッキャオ双方の試合後インタビューも公開されています。
動画タイトル:マニー・パッキャオ vs. 安保瑠輝也 試合後インタビュー / Yogibo presents 超RIZIN.3
2024年7月28日公開
情報源:RIZIN公式動画サービス、RIZIN公式YouTubeチャンネル
試合そのものを振り返るなら、特に1ラウンドの安保の右ストレート、2ラウンドの距離の駆け引き、3ラウンドの終盤の攻防に注目すると、両者の戦術が理解しやすくなります。
【安保瑠輝也とパッキャオの試合結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:安保瑠輝也とパッキャオの試合結果は勝ち負けのどちらですか?
A1:2024年7月28日の超RIZIN.3で、3ラウンド終了後に引き分けとなりました。RIZIN公式試合結果ページでは0-0のドローと表記されています。
Q2:安保瑠輝也とパッキャオは何ラウンド戦いましたか?
A2:3分3ラウンドです。最終ラウンドまで戦い、KOなどによる決着はありませんでした。
Q3:なぜパッキャオと安保の試合は判定0-0だったのですか?
A3:通常のボクシング公式戦とは異なる判定なしの特別形式だったためです。両者とも3ラウンドで相手を倒せず、引き分けとして扱われました。0-0は通常のジャッジによる採点結果と同じ意味ではありません。
Q4:安保瑠輝也はパッキャオに勝ったということですか?
A4:公式記録上は勝利ではなく引き分けです。ただし、安保が積極的に攻撃し、パッキャオを後退させる場面を作ったことは試合レポートでも確認できます。
Q5:パッキャオの対戦相手は最初から安保だったのですか?
A5:当初は鈴木千裕が予定されていました。鈴木の右手骨折による欠場を受け、2024年6月28日に安保への変更が発表されました。
Q6:安保とパッキャオの試合動画は見られますか?
A6:RIZIN 100 CLUBの公式動画一覧にフルファイト映像が掲載されています。また、RIZIN公式YouTubeチャンネルでは試合後インタビューも公開されています。
安保瑠輝也とマニー・パッキャオの対戦は、2024年7月28日の超RIZIN.3で実現し、3分3ラウンドを戦った末に引き分けとなりました。
今回の試合で押さえておきたい事実は次のとおりです。
- 試合結果は3Rドロー(0-0)。
- ルールはRIZINスタンディングバウト特別ルール。
- 契約体重は69.0kg。
- 安保は鈴木千裕の負傷欠場による代役参戦。
- 安保はリーチとフットワークを生かして善戦。
- パッキャオは体格差や試合環境、準備期間について言及。
- 通常のプロボクシング公式戦の勝敗記録とは区別が必要。
2026年にこの試合を振り返る際にも、最も大切なのは「ドロー」という結果だけで評価を終わらせないことです。
安保にとっては、世界的なボクシングレジェンドを相手に自らの技術を示した一戦。パッキャオにとっては、日本の大舞台でボクシングの技術を披露した特別な機会でした。
安保がパッキャオに公式戦で勝利したわけではありません。しかし、3ラウンドを戦い抜き、レジェンドを相手に見せ場を作ったことは、この対戦の大きな見どころとして記憶されています。