今回の九州場所の番付は、2026年10月26日(月)に日本相撲協会から発表されました。幕内は東西合わせて42人。横綱2人、大関3人、関脇2人、小結2人という構成です。
以下が11月場所の幕内・十両の最新番付です。東を左、西を右に配置しています。四股名は発表された番付一覧の表記に合わせています。
出典:日本相撲協会発表・日刊スポーツ「九州場所新番付」2026年10月26日。
幕内・東西番付
※同じ地位に東西の力士がいる場合は両者を併記。大関は3人のため、東大関が2人となっています。
今回の番付で見逃せないのは、東小結の美ノ海、前頭下位に並ぶ3人の新入幕力士、そして40代で幕内に戻った玉鷲です。十両にも新十両の旭富士と竜鳳が入り、各段で世代交代と実績ある力士の復帰が重なっています。
【横綱・大関・三役】2026年九州場所の上位陣をチェック

東横綱は大の里、西横綱は豊昇龍です。両者とも2026年11月場所の番付では横綱として最高位に並びます。
大の里は9月の秋場所で12勝3敗を記録し、幕内優勝を果たしました。2026年の九州場所では、連続優勝や横綱としての安定感が注目されます。
一方の豊昇龍は秋場所を全休。九州場所では横綱として再び土俵に立つことへの関心が集まっています。11月5日までの報道では、本人が九州場所への出場意欲を示しています。番付上の地位と直近の場所の成績を分けて見ることが大切です。
横綱は単なる上位力士ではなく、相撲界を代表する地位です。大の里と豊昇龍の対戦は、今場所の優勝争いを占ううえでも大きな焦点になります。
大関は安青錦・琴櫻・霧島の3人大関陣は東に安青錦と霧島、西に琴櫻が配置されました。
- 安青錦:秋場所11勝4敗。大の里と優勝を争う水準の成績を残し、上位陣の中心的存在となっています。
- 琴櫻:秋場所9勝6敗。安定した勝ち越しを確保し、九州場所ではさらに上位を狙います。
- 霧島:秋場所8勝7敗。勝ち越しを決め、大関の地位を維持して九州場所に臨みます。
3人の大関がそろう番付では、誰が横綱に迫る成績を残すかが見どころです。特に安青錦は、若い年齢ながら上位で優勝争いに加わっており、今後の横綱候補としても注目されます。
関脇は藤ノ川と熱海富士関脇には藤ノ川と熱海富士が並びました。藤ノ川は秋場所で11勝4敗を記録し、敢闘賞を獲得。熱海富士は8勝7敗で勝ち越しています。
日本相撲協会の番付トピックスによれば、藤ノ川は2場所連続の関脇、熱海富士は4場所連続の関脇です。両者とも三役に定着しており、今場所の成績次第では大関昇進への足掛かりをつかめる可能性があります。
小結には美ノ海と義ノ富士が入りました。ここで注意したいのは、美ノ海が新小結、義ノ富士は再小結という違いです。義ノ富士は2026年7月場所以来の小結復帰となります。
【新小結・新入幕】美ノ海の昇進理由と6人の注目力士
美ノ海が沖縄県出身初の三役に昇進
美ノ海(ちゅらのうみ)
木瀬部屋・33歳
沖縄県出身。2026年秋場所の好成績を受け、初めて三役に昇進。
2026年11月場所で最も大きな話題の一つが、美ノ海の新小結昇進です。日本相撲協会によると、沖縄県出身力士が三役に昇進するのは初めて。木瀬部屋からは2024年1月場所の宇良以来となります。
昇進の直接的な根拠となったのは、秋場所での西前頭3枚目・10勝5敗という成績です。
美ノ海は秋場所で大関の琴櫻と霧島を破り、千秋楽には小結の大栄翔を押し出しました。上位力士を相手に白星を重ね、二桁勝利を達成したことが新三役への大きな評価材料となりました。
加えて、2025年春場所以来2度目の敢闘賞も受賞しています。単に勝ち星を積み上げただけでなく、上位との対戦で結果を出した点が評価された昇進です。
日本相撲協会の公式番付トピックスには、初土俵から63場所を要した新三役昇進について、学生相撲出身者では最も遅い記録と記載されています。また、33歳5カ月での新三役は戦後4位の高齢昇進です。
美ノ海は三役について「協会の顔というイメージ。うれしいです」と話しています。
長い下積みを経てたどり着いた三役の地位。新しい番付は、美ノ海にとってキャリアの大きな節目となります。
新入幕は出羽ノ龍・嵐富士・旭海雄の3人
出羽ノ龍
出羽海部屋・モンゴル出身
秋場所は東十両筆頭で10勝5敗。十両上位での好成績を受けて幕内昇進を決めました。出羽海部屋からは2015年11月場所の御嶽海以来、約11年ぶりの新入幕です。
嵐富士
伊勢ヶ濱部屋・福岡県出身
新十両だった2026年名古屋場所で11勝を挙げ、秋場所も西十両5枚目で10勝5敗。十両を2場所で通過しました。地元福岡で迎える幕内デビューは大きな注目を集めます。
旭海雄
大島部屋・モンゴル出身
秋場所は西十両筆頭で8勝7敗。勝ち越しによって幕内昇進をつかみました。大島部屋にとって、現師匠が部屋を創設して以来初の新入幕力士です。
3人に共通するのは、十両上位で勝ち越しを収め、幕内昇進の機会をつかんだことです。ただし、出羽ノ龍と嵐富士は二桁勝利、旭海雄は8勝7敗と、昇進までの道筋は異なります。
また、嵐富士は福岡県出身で、九州場所は地元での幕内デビューとなります。新入幕の力士が地元の声援を背にどこまで白星を伸ばせるかも見逃せません。
再入幕は玉鷲・北の若・大青山新入幕と並んで注目したいのが、幕内復帰を果たした3人です。
玉鷲:41歳11カ月で昭和以降最年長の再入幕
東前頭15枚目に戻った玉鷲は、秋場所を東十両3枚目で10勝5敗として幕内復帰を決めました。2026年5月場所以来、3場所ぶりの幕内です。
今回の再入幕は41歳11カ月。日本相撲協会の公式記録では、昭和以降で最年長の再入幕となりました。従来の記録は2018年夏場所の安美錦による39歳6カ月で、玉鷲はこれを2歳5カ月更新しています。
加えて、幕内在位は歴代3位の101場所目。長年にわたって第一線で戦ってきたベテランが、再び幕内の舞台に戻ること自体が大きなニュースです。
北の若:十両優勝から11場所ぶりの幕内復帰
西前頭15枚目の北の若は、秋場所で東十両6枚目から11勝4敗を挙げ、初の十両優勝を果たしました。2025年1月場所以来、11場所ぶりの幕内復帰です。
十両優勝という結果を残して戻ってきた北の若には、幕内でも持ち味を発揮できるか期待がかかります。
大青山:8勝7敗の勝ち越しで再び幕内へ
東前頭17枚目の大青山は、秋場所を東十両2枚目で8勝7敗として勝ち越しました。2026年7月場所以来、2場所ぶりの幕内復帰です。
北の若のような二桁勝利や優勝ではなく、十両上位で勝ち越して地位を取り戻した点に特徴があります。幕内下位からの再スタートで、どこまで白星を伸ばせるかが焦点です。
【前場所との比較】秋場所の成績は番付にどう反映された?
番付の変動を理解するには、2026年9月の秋場所と11月の九州場所を比較するのが効果的です。今回の編成では、上位で好成績を残した力士の三役昇進と、十両上位の勝ち越し力士による幕内昇進が目立ちます。
注目力士の前場所と新番付| 力士 | 2026年9月場所 | 2026年11月場所 |
|---|---|---|
| 大の里 | 東横綱・12勝3敗 | 東横綱 |
| 安青錦 | 東大関・11勝4敗 | 東大関 |
| 藤ノ川 | 西関脇・11勝4敗 | 東関脇 |
| 美ノ海 | 西前頭3枚目・10勝5敗 | 東小結 |
| 義ノ富士 | 西前頭2枚目・9勝6敗 | 西小結 |
| 出羽ノ龍 | 東十両1枚目・10勝5敗 | 西前頭14枚目 |
| 嵐富士 | 西十両5枚目・10勝5敗 | 東前頭16枚目 |
| 旭海雄 | 西十両1枚目・8勝7敗 | 西前頭16枚目 |
| 玉鷲 | 東十両3枚目・10勝5敗 | 東前頭15枚目 |
| 北の若 | 東十両6枚目・11勝4敗 | 西前頭15枚目 |
| 大青山 | 東十両2枚目・8勝7敗 | 東前頭17枚目 |
この比較から見えるのは、勝ち越しの幅だけでなく、前場所の番付位置が昇進に影響するという点です。
例えば、美ノ海は前頭3枚目で10勝を挙げ、上位との対戦でも実績を残しました。その結果、小結への昇進を果たしています。一方、十両上位で8勝7敗だった旭海雄も、幕内の空き枠との兼ね合いを含む番付編成によって入幕を実現しました。
また、北の若は十両優勝という実績を持ち、11勝4敗で幕内復帰。玉鷲も10勝5敗で再入幕を果たしています。単純な勝ち星の比較だけではなく、どの地位でその成績を残したかが重要です。
今回の番付で押さえたい昇進・復帰の関係| 分類 | 力士 | 前場所の主な実績 | 今場所の地位 |
|---|---|---|---|
| 新三役 | 美ノ海 | 前頭3枚目・10勝5敗 | 東小結 |
| 新入幕 | 出羽ノ龍 | 十両1枚目・10勝5敗 | 西前頭14枚目 |
| 新入幕 | 嵐富士 | 十両5枚目・10勝5敗 | 東前頭16枚目 |
| 新入幕 | 旭海雄 | 十両1枚目・8勝7敗 | 西前頭16枚目 |
| 再入幕 | 玉鷲 | 十両3枚目・10勝5敗 | 東前頭15枚目 |
| 再入幕 | 北の若 | 十両6枚目・11勝4敗 | 西前頭15枚目 |
| 再入幕 | 大青山 | 十両2枚目・8勝7敗 | 東前頭17枚目 |
※上の比較表は、昇進の経緯を整理したものです。番付表そのものとは異なり、前場所の成績と新番付の地位を対応させています。
【番付の決め方・見方】東と西ではどちらが上?
大相撲の番付は、力士の現在の地位を示す公式な順位表です。単に前場所の勝ち星が多い順に並べるものではなく、前場所の番付、勝敗、昇降する力士との位置関係などを総合して編成されます。
番付はどのように決まる?番付編成では、本場所の成績を踏まえ、番付編成会議で各力士の地位を検討します。幕内・十両・幕下などの各段で昇進と降格を調整し、次の場所の番付を決定します。
基本的な考え方は次のとおりです。
- 勝ち越し:原則として番付が上がる方向に働く。
- 負け越し:原則として番付が下がる方向に働く。
- 大勝ち:大きく番付を上げる可能性がある。
- 大負け:大きく番付を下げる可能性がある。
- 十両と幕下の境界:勝敗だけでなく、十両の空き枠や他の力士との兼ね合いも関係する。
ここで注意したいのは、1勝の勝ち越しで必ず1枚上がるという固定ルールはないことです。番付は全力士の地位を調整して作られる相対的な順位表であり、同じ成績でも前場所の地位や他の力士の成績によって昇降幅が変わります。
また、横綱・大関への昇進は通常の番付移動とは別の基準で扱われます。特に横綱昇進には、相撲内容や品格なども含めた判断が大切です。
東と西の違いは?東が上位なのか番付には東と西の2つの側があります。同じ地位であれば、一般的に東が西より上位と扱われます。
例えば、今回の番付では大の里が東横綱、豊昇龍が西横綱です。両者は同じ横綱ですが、番付上では東の大の里が上位に位置します。
ただし、東西の違いは単純な実力差を意味するものではありません。東西は番付上の序列を示すもので、実際の取組の勝敗や優勝回数を直接表しているわけではありません。
加えて、紙の番付表とインターネット上の一覧では配置が異なる場合があります。伝統的な番付表では、見る人から右側が東、左側が西です。一方、ウェブ上の比較表では東を左側、西を右側に配置する形式も一般的です。
幕内・十両・幕下の違いも理解しておこう大相撲の番付は、上から横綱、大関、関脇、小結、前頭、十両、幕下、三段目、序二段、序ノ口という階層になっています。
幕内と十両の力士は「関取」と呼ばれ、力士として待遇面でも大きな違いがあります。十両以上に昇進することは、相撲人生における重要な節目です。
そのため、今回の新入幕3人だけでなく、新十両となった旭富士と竜鳳にも注目する価値があります。日本相撲協会の公式番付トピックスによると、旭富士は初土俵から6場所での新十両昇進で、最速記録の1位タイとなっています。
【よくある質問】2026年11月場所の番付表最新情報(FAQ)
Q1:2026年11月場所の番付はいつ発表されましたか?
A1:2026年10月26日(月)に日本相撲協会から発表されました。九州場所の初日は11月8日、千秋楽は11月22日です。
Q2:2026年11月場所の横綱と大関は誰ですか?
A2:横綱は東の大の里と西の豊昇龍です。大関は安青錦・琴櫻・霧島の3人です。
Q3:新小結に昇進した力士は誰ですか?
A3:美ノ海です。秋場所で西前頭3枚目から10勝5敗を挙げ、沖縄県出身力士として初めて三役に昇進しました。東小結に配置されています。
Q4:2026年11月場所の新入幕力士は誰ですか?
A4:出羽ノ龍、嵐富士、旭海雄の3人です。出羽ノ龍は西前頭14枚目、嵐富士は東前頭16枚目、旭海雄は西前頭16枚目です。
Q5:再入幕した力士は誰ですか?
A5:玉鷲、北の若、大青山の3人です。特に玉鷲は41歳11カ月での再入幕となり、昭和以降の最年長記録を更新しました。
Q6:番付表では東と西のどちらが上ですか?
A6:同じ地位なら東が上位です。伝統的な紙の番付表では、見る人から右側が東、左側が西となっています。
2026年11月場所の最新番付は、10月26日に日本相撲協会が発表した令和8年十一月場所の番付です。
上位陣では、大の里と豊昇龍の両横綱、安青錦・琴櫻・霧島の3大関による優勝争いが注目されます。三役では藤ノ川と熱海富士の安定感に加え、沖縄県勢初の新小結となった美ノ海の挑戦が見どころです。
幕内下位には出羽ノ龍、嵐富士、旭海雄の新入幕3人が並び、玉鷲、北の若、大青山も再び幕内に戻りました。特に玉鷲の41歳11カ月での再入幕は、長い現役生活を続ける力士の存在感を示す記録です。
【プロの結論】番付を見るときに大切な3つの視点1. 地位と直近の成績をセットで見る。 番付は力士の序列を示しますが、実際の実力や調子を判断するには前場所の勝敗も欠かせません。
2. 新三役・新入幕の昇進背景を確認する。 美ノ海のように上位力士を破って昇進したケースと、十両上位で着実に勝ち越して入幕したケースでは、注目すべきポイントが異なります。
3. 東西の違いと番付の仕組みを理解する。 同じ地位でも東が上位という原則を知っておくと、番付表をより正確に読み取れます。また、勝ち越し数だけで昇進幅が決まるわけではない点も重要です。
九州場所は11月8日に初日を迎えます。新三役の美ノ海が三役で勝ち越せるか、新入幕の3人が幕内に定着できるか、そして玉鷲が最年長再入幕の記録にふさわしい活躍を見せるか。最新番付を確認したうえで、15日間の取組を追うと、今場所の大相撲をより深く楽しめます。
主な情報源:日本相撲協会「令和八年十一月場所 番付表」「番付トピックス」、日刊スポーツ「九州場所新番付・新三役編・新入幕、再入幕編」、スポーツナビ「2026年9月場所 番付・場所結果」。