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【機体の正体】ビギナ・ギナⅡとは?XM-07Bの基本設定と原型機

黒田 宗一郎 黒田 宗一郎 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
目次

ビギナ・ギナⅡは、『機動戦士ガンダムF91』に関連するモビルスーツバリエーション「F91-MSV」に属する機体だ。木星決戦仕様は、そのビギナ・ギナⅡをベースに改修した派生機である。

型式番号はXM-07B。主な搭乗者はギリ・ガデューカ・アスピスで、作中では宇宙海賊クロスボーン・バンガード側の戦力として運用された。

ビギナ・ギナⅡの開発上の特徴

バンダイナムコエンターテインメントの公式ゲーム紹介によると、ビギナ・ギナⅡはビギナ・ギナを基礎とし、ガンダムF91との実戦データを反映して強化された機体とされる。

特徴的なのは次の3点だ。

- ガンダムタイプの頭部: 通常のビギナ・ギナとは異なる頭部形状を採用。
- ショルダーフィン: 肩部に放熱板として機能するフィンを装備。
- ウイングノズル: 背部にヴェスバーを思わせる形状の大型ノズルを配置し、機動性能の向上を図っている。

加えて、左腕には出力を強化したビーム・シールドを備えていた。木星決戦仕様では、この防御装備を別の武装に置き換えることになる。

なお、ドレル・ロナへの配備が予定されていたという説も紹介されているが、公式ゲーム紹介でも確定情報とは扱われていない。機体の開発経緯と実際の配備先は区別して理解したい。

木星決戦仕様の基本プロフィール
項目 設定
機体名 ビギナ・ギナⅡ(木星決戦仕様)
型式番号 XM-07B
原型機 ビギナ・ギナⅡ
分類 試作型モビルスーツ
主動力 熱核融合炉
装甲材質 チタン合金ハイセラミック複合材
所属 宇宙海賊クロスボーン・バンガード
搭乗者 ギリ・ガデューカ・アスピス
登場作品 機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人

型式番号や装甲材質などの機体データは、機体設定資料を整理したガンダムWikiにも掲載されている。バンダイの通常型RE/100商品・取扱説明書でもXM-07Bの表記が確認できる。

【改修経緯】なぜギリ専用機になった?サナリィとクァバーゼの関係

ビギナギナ2木星決戦仕様

木星決戦仕様が生まれた背景には、ギリの操縦経験と「鋼鉄の7人」作戦に向けた機体調達の事情がある。

クァバーゼを使えなかったことが改修の出発点

ギリは、かつて木星帝国の死の旋風隊に所属していたパイロットで、クァバーゼを愛機としていた。

クァバーゼは、左腕に装備されたスネークハンドを主力とする機体だ。蛇腹状のアームを伸縮・旋回させ、先端のビーム・ソーで敵を攻撃するという、一般的なモビルスーツとは異なる戦闘スタイルを持っていた。

しかし、「鋼鉄の7人」作戦への参加が決まった時点では、ギリが使い慣れた量産型クァバーゼのうち、実戦投入できる状態の機体が不足していた。

そこで候補となったのが、サナリィ側に存在していたビギナ・ギナⅡだった。

機体を一から新造したのではなく、既存機をベースに必要な改修を施すことで、作戦への投入を目指したのである。

改修で変更された部分はどこか

最も大きな変更は、左腕部の武装だ。

原型機が装備していたビーム・シールドを取り外し、ギリが使い慣れたクァバーゼ系統のスネークハンドを搭載した。

また、ショット・ランサーも木星決戦向けの特殊な仕様に変更されている。

この改修は、単純に火力を増やすだけのものではない。パイロットが経験を積んだ戦闘方法を、新しい機体でも再現できるようにするという意味を持っていた。

関連する機体・組織 ビギナ・ギナⅡとの関係 改修・作戦上の意味
サナリィ 機体の改修に関係 既存機を決戦用に整備・改修
ビギナ・ギナⅡ 原型機 XM-07Bの基本構造を継承
ギリ・ガデューカ・アスピス 専属パイロット 操縦経験に合わせた武装構成
クァバーゼ 過去の搭乗機 スネークハンドの技術的な由来
量産型クァバーゼ 代替機の候補 良好な状態の機体が不足
クロスボーン・バンガード 所属組織 木星決戦への戦力として運用
神の雷計画 阻止すべき作戦 木星決戦仕様が投入された戦略的背景

この関係を押さえると、木星決戦仕様がなぜクァバーゼの武装を採用しているのかが理解しやすい。

通常型と木星決戦仕様の違い

両機の違いは、機体全体の設計を根本から変えたことではなく、ギリの戦闘スタイルに合わせて装備を再構成した点にある。

- 通常型:左腕にビーム・シールドを装備。
- 木星決戦仕様:左腕にスネークハンドを装備。
- 通常型:標準的なショット・ランサーを採用。
- 木星決戦仕様:5連装ミサイル・ランチャーを搭載した特殊型ショット・ランサーを装備。
- 共通点:ビギナ・ギナⅡをベースとする機体構造と基本的なシルエット。

つまり、木星決戦仕様は別系統の新型MSというより、既存機の特性を残しながらギリ向けに最適化したカスタム機として捉えるのが適切だ。

【武装性能】スネークハンドと核弾頭搭載ショット・ランサーの実力

木星決戦仕様の魅力は、左右で役割の異なる武装を採用している点にある。

左腕は特殊な近接戦闘用武器、右手はビーム射撃と核ミサイルを組み合わせた複合兵装。この組み合わせによって、通常のビギナ・ギナⅡとは異なる戦闘スタイルを実現している。

スネークハンド:クァバーゼの象徴的な武装

スネークハンドは、蛇腹状のアームと先端のビーム・ソーを組み合わせた武装だ。

アーム部分は柔軟に動かすことができ、一般的な固定式の近接武器とは異なる攻撃軌道を生み出せる。

特徴は次のとおり。

- フレキシブルなアーム: 蛇腹構造によって先端の位置を自在に変えられる。
- ビーム・ソー: 先端に丸鋸状のビーム兵器を装備。
- 長い攻撃間合い: 通常の手持ち武器とは異なる距離から攻撃できる。
- ギリとの相性: クァバーゼ時代から使い慣れた武装であり、操縦技術を生かせる。

この武装が重要なのは、ギリが過去の経験をそのまま新しい機体に持ち込める点だ。

ビギナ・ギナⅡはもともとギリが乗り慣れた機体ではない。それでも、戦闘の中心となる武器をクァバーゼ由来のものにすることで、操縦者と機体の間に生じる違和感を小さくしている。

ショット・ランサー:5発の小型核弾頭を搭載

右手に持つショット・ランサーも、通常のクロスボーン・バンガード系MSが使用するものとは異なる仕様だ。

バンダイの公式商品説明では、5連装ミサイル・ランチャーを備えたショット・ランサー兼ビーム・ライフルとして紹介されている。

設定上の武装構成は次のようになっている。

武装部分 機能
ランス部分 槍状の打突武装
上部 ビーム・ライフル
下部 5連装ミサイル・ランチャー
ミサイル 小型核弾頭ミサイル5発

ここで重要なのは、単なる槍型の武器ではないことだ。

近接攻撃用のランス、射撃用のビーム・ライフル、作戦目的に直結する核弾頭ミサイルを一つの兵装にまとめている。

核ミサイルは「鋼鉄の7人」作戦で重要な意味を持つ装備であり、木星帝国のコロニーレーザーに対抗するための戦力として位置付けられている。

ビギナ・ギナⅡの機体性能はどの程度なのか

ビギナ・ギナⅡは、F91との実戦データを参考に強化された機体であり、背部の大型スラスターによる機動性も特徴とされる。

一方、設定解説ではガンダムF91と比較した場合、攻撃力では及ばないものの、機動性は引けを取らないと説明されている。

木星決戦仕様では、こうした基本性能に加え、スネークハンドと特殊型ショット・ランサーによる攻撃能力を組み合わせている。

ただし、機体の推力やジェネレーター出力、最高速度などを比較できる具体的な数値は、今回確認できた公式商品情報には掲載されていない。数値上の最強機と評価するよりも、ギリの戦闘経験と作戦目的に合わせた武装構成を評価すべき機体だ。

【作中での役割】神の雷計画と「鋼鉄の7人」最終決戦

ビギナ・ギナⅡ(木星決戦仕様)の存在意義を理解するには、『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』のストーリーを押さえる必要がある。

神の雷計画とは何か

『鋼鉄の7人』の舞台は宇宙世紀0136年。

木星帝国の新総統カリストが引き継いだ「神の雷計画」は、木星圏からコロニーレーザー「シンヴァツ」を使って地球を直接攻撃する計画だ。

この計画を阻止するため、トビアたちは少数精鋭による作戦を立案する。それが「鋼鉄の7人」である。

KADOKAWAの公式作品紹介でも、物語の出発点は神の雷計画の阻止であり、トビアたちが木星へ向かう手段を求めて月のサナリィへ向かう展開として紹介されている。

ギリは敵から仲間へと立場を変えたパイロット

ギリ・ガデューカ・アスピスは、もともと木星帝国側のパイロットだった。

以前は死の旋風隊の一員としてクロスボーン・ガンダムと敵対していたが、『鋼鉄の7人』では物語の展開を経てトビアたちと関わり、最終決戦に参加する。

この経緯があるため、ビギナ・ギナⅡへの搭乗は単なる機体変更以上の意味を持つ。

木星帝国の技術を知り尽くした元敵側のパイロットが、今度はその木星帝国の計画を阻止する側に立つ。クァバーゼ由来の武装を持つビギナ・ギナⅡは、その立場の変化を象徴する機体でもある。

ディキトゥスとの戦闘と最期

木星決戦でギリの前に立ちはだかったのが、光のカリストと影のカリストのバイオ脳が操るディキトゥスだ。

ギリはビギナ・ギナⅡで木星軍のMS部隊と戦うが、ディキトゥスとの激戦で機体の両腕と両脚を失う。

スネークハンドもショット・ランサーも、もはや本来の武装として使える状態ではない。

それでもギリは戦いをやめず、コロニーレーザー「シンヴァツ」への特攻を敢行する。

機体は爆散するものの、その突撃によってシンヴァツの射線をわずかにずらし、地球への第一射の直撃を防ぐ結果につながった。

この戦闘の要点は、核弾頭ミサイルを搭載した機体でありながら、物語上の決定的な貢献は機体そのものによる突撃だったことだ。

武装の性能だけでなく、作戦の最後まで任務を果たそうとするギリの行動が、この機体の印象を強くしている。

【RE/100ガンプラ】1/100木星決戦仕様の発売日・価格・付属武装

ビギナ・ギナⅡ(木星決戦仕様)は、BANDAI SPIRITSからRE/100シリーズの1/100スケールキットとして商品化されている。

発売時の商品名は「RE/100 1/100 ビギナ・ギナⅡ(木星決戦仕様)」だ。

公式商品情報
項目 内容
商品名 RE/100 1/100 ビギナ・ギナⅡ(木星決戦仕様)
ブランド RE/100
発売時期 2021年4月
発売時価格 4,620円(税込)
スケール 1/100
品番 2555447
対象年齢 15歳以上
素材 PS・PE・PVC
接着剤 不要
付属武装 スネークハンド、ショット・ランサー、ビーム・サーベル
付属物 ディスプレイベース

これらはBANDAI SPIRITSの商品情報とバンダイホビーサイトのWEB取扱説明書に掲載された内容だ。

スネークハンドの可動とエフェクトパーツ

このキットの最大の見どころは、やはりスネークハンドだ。

公式商品説明によると、蛇腹状のマシン・ウェッブ部分はリード線と連結パーツによって柔軟に動かせる構造になっている。

加えて、先端のビーム・ソーにはクリアイエローのエフェクトパーツが付属する。

MANTANWEBの商品紹介では、スネークハンドの全長は約23cmと紹介されている。1/100スケールの本体に対しても存在感のある装備であり、ディスプレイ時にはアームの向きや伸ばし方によって印象が大きく変わる。

ショット・ランサーも専用仕様で再現

もう一つの見どころが、5連装ミサイル・ランチャーを搭載したショット・ランサーだ。

通常型のRE/100 ビギナ・ギナⅡとは異なり、木星決戦仕様に合わせた特殊な武装が付属する。

通常型のRE/100 ビギナ・ギナⅡは2019年5月31日に4,070円(税込)で発売され、ビーム・シールドやショット・ランサーなどを備えていた。

それに対して、2021年発売の木星決戦仕様は4,620円(税込)。発売時価格で比較すると550円の差があり、専用武装や新規造形パーツが商品上の大きな差別化ポイントとなっている。

2026年に購入・製作するなら確認したいポイント

2026年にこのキットを探す場合、注意したいのは通常型との取り違えだ。

外見は似ていても、木星決戦仕様ではスネークハンドと専用ショット・ランサーが重要な付属品となる。

購入前には、次の点を確認したい。

- 商品名に「木星決戦仕様」と記載されているか。
- スネークハンドのリード線や連結パーツがそろっているか。
- ビーム・ソー用のクリアイエローのエフェクトパーツが付属しているか。
- ショット・ランサーと専用ハンドパーツがそろっているか。
- ディスプレイベースや説明書の有無。

特に中古品では、武装パーツの欠品が完成後の見栄えに直結する。

スネークハンドを大きく展開して飾りたい人や、ギリ専用機の特徴を再現したい人には魅力的なキットだ。一方、コンパクトな展示スペースを重視する場合は、約23cmの長い武装をどう配置するかも考えておきたい。

なお、4,620円は発売時のメーカー希望価格であり、2026年の中古販売価格や在庫価格を示すものではない。

【よくある質問】ビギナ・ギナⅡの木星決戦仕様に関するFAQ

Q1:ビギナ・ギナⅡ(木星決戦仕様)のパイロットは誰?

A1:ギリ・ガデューカ・アスピスだ。かつて木星帝国の死の旋風隊でクァバーゼに搭乗していた経験を持ち、その操縦スタイルに合わせてビギナ・ギナⅡが改修された。

Q2:スネークハンドはクァバーゼの武器なの?

A2:そのとおり。クァバーゼに装備されていた特徴的な武装で、木星決戦仕様では左腕のビーム・シールドに代わって搭載された。蛇腹状のアームと先端のビーム・ソーが特徴だ。

Q3:ショット・ランサーには核弾頭が何発搭載されている?

A3:設定上は5発だ。5連装ミサイル・ランチャーを内蔵し、上部にはビーム・ライフルも備えている。

ビギナ・ギナⅡ(木星決戦仕様)は、単なるビギナ・ギナⅡの装備変更型ではない。かつて木星帝国のパイロットだったギリ・ガデューカ・アスピスの経験と、「鋼鉄の7人」作戦の目的を反映した専用機だ。

通常型からの最大の変更点は、左腕のビーム・シールドをクァバーゼ由来のスネークハンドに置き換えたこと。そして、5発の小型核弾頭ミサイルを搭載する特殊型ショット・ランサーを採用したことにある。

作中ではディキトゥスとの戦闘で大破しながらも、最後はシンヴァツへの突撃によって地球を守るための一手を担った。

【プロの結論】

この機体を評価する際に注目したいのは、カタログ上の性能だけではなく、パイロットと武装の結び付きだ。

クァバーゼで培った戦闘経験をスネークハンドによって再現し、決戦用のショット・ランサーで作戦上の役割も担う。既存機を活用しながら、操縦者の個性を最大限に引き出すという改修思想が、木星決戦仕様の本質である。

RE/100の1/100キットも、その特徴を立体物として楽しめる商品だ。ギリという人物の物語、クァバーゼとのつながり、そして『鋼鉄の7人』の最終決戦まで含めて見ることで、この機体の魅力はさらに深まる。 (出典: ビギナギナ 2 木星決戦仕様(Yahoo!ニュース))

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コンテンツディレクター 黒田 宗一郎
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