ボートレース死亡事故の歴代33件を検証!中田達也・松本勝也の経緯と2026年最新状況
2026年11月6日現在、ボートレースの死亡事故として公表されている最後の事例は、2022年11月6日にボートレース宮島で発生した中田達也選手の事故です。1953年の競艇開催開始以来、レーサーの死亡事故は通算33件に達しており、松本勝也選手、小林晋選手、中田達也選手の事故は、近年の重大事例として記録されています。
死亡事故の多くで問題となるのが、ボート同士の接触、転覆、落水、そして水面に投げ出された選手と後続艇との接触です。2026年には新たなレース中の死亡事故は確認されていませんが、転覆や落水などの事故そのものがなくなったわけではありません。
- 死亡事故の歴代件数: 1953年から2022年までに33件。2026年11月現在、最後の死亡事故は中田達也選手のケース。
- 近年の重大事故: 2020年の松本勝也選手、2022年の小林晋選手・中田達也選手はいずれも他艇との接触が関係している。
- 2026年の安全状況: 死亡事故ゼロの期間は続いている一方、転覆・落水・沈没は2026年にも多数記録されている。
【2026年最新】ボートレース死亡事故は現在どうなっている?

BOAT RACE公式サイトの発表によると、2022年11月6日、ボートレース宮島の初日第10レースで中田達也選手が事故に遭い、同日死亡が確認されました。
この事故は、ボートレース開催開始以来33件目のレーサー死亡事故として発表されています。
その後、2023年、2024年、2025年の各年次記録でも、新たなレース中の死亡事故は掲載されていません。2026年の年次情報でも、事故死による選手の殉職は報告されていません。
つまり、2026年11月6日時点では、約4年間にわたってレース中の死亡事故が確認されていない状況です。
ただし、これはボートレースの事故がなくなったという意味ではありません。転覆や落水、他艇との接触などは現在も発生しています。
2026年の事故発生件数はどれくらい?2026年11月3日に公開された競艇データ分析サイト「競艇カルテ」の集計では、2026年1月1日から10月25日までの確定レースを対象に、転覆・落水・沈没の件数が調査されています。
集計結果は次のとおりです。
| 事故の種類 | 件数 |
|---|---|
| 転覆 | 1,269件 |
| 落水 | 371件 |
| 沈没 | 32件 |
| 合計 | 1,672件 |
対象は46,050レース、延べ276,300走です。
つまり、約165走に1回の割合で転覆・落水・沈没のいずれかが記録されていた計算になります。
この数字は死亡事故の件数ではありません。レース結果に記録された転覆・落水・沈没を独自に集計したものであり、重傷事故や死亡事故の発生率と混同してはいけません。
それでも、死亡事故が起きていない期間にも、水面上では相当数の事故が発生していることが分かります。
【歴代一覧】ボートレースで死亡した選手33人と発生場所
ボートレースの死亡事故は、1953年に始まった歴史の初期から発生しています。
公開されている歴代記録とBOAT RACE公式発表を照合すると、死亡した選手は33人です。
以下は、選手名、死亡日、享年、事故発生場所を整理した一覧です。
| No. | 死亡日 | 選手名 | 享年 | 競走場 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 1953/1/7 | 西塔莞爾 | 29歳 | 児島 |
| 2 | 1953/12/24 | 横溝幸雄 | 34歳 | 唐津 |
| 3 | 1954/2/25 | 大井手善信 | 20歳 | 唐津 |
| 4 | 1962/1/6 | 中島常价 | 32歳 | 琵琶湖 |
| 5 | 1962/7/25 | 小笠原政敏 | 28歳 | 鳴門 |
| 6 | 1963/7/9 | 大西昭 | 31歳 | 常滑 |
| 7 | 1965/2/22 | 川染一夫 | 35歳 | 若松 |
| 8 | 1965/3/23 | 和泉定治 | 40歳 | 児島 |
| 9 | 1965/12/23 | 中井紘司 | 24歳 | 芦屋 |
| 10 | 1968/5/14 | 半田弘志 | 29歳 | 若松 |
| 11 | 1968/10/14 | 中村五喜 | 34歳 | 唐津 |
| 12 | 1970/11/1 | 蛇山清 | 23歳 | 鳴門 |
| 13 | 1972/11/12 | 石塚一雄 | 35歳 | 平和島 |
| 14 | 1973/10/7 | 池田博 | 52歳 | 多摩川 |
| 15 | 1977/9/30 | 筒井博利 | 31歳 | 若松 |
| 16 | 1978/8/14 | 一瀬隆 | 27歳 | 大村 |
| 17 | 1981/8/24 | 花田龍美 | 34歳 | 大村 |
| 18 | 1982/1/23 | 勝股勇 | 38歳 | 江戸川 |
| 19 | 1983/1/24 | 安心院信行 | 30歳 | 三国 |
| 20 | 1985/1/3 | 宮本力 | 37歳 | 江戸川 |
| 21 | 1989/1/6 | 清水正博 | 23歳 | 桐生 |
| 22 | 1993/11/22 | 水野定夫 | 48歳 | 江戸川 |
| 23 | 1997/9/4 | 有吉貴之 | 27歳 | 津 |
| 24 | 1998/3/23 | 伊藤公二 | 55歳 | 浜名湖 |
| 25 | 1999/11/6 | 沢田菊司 | 48歳 | 平和島 |
| 26 | 2003/5/25 | 木村厚子 | 38歳 | 津 |
| 27 | 2004/3/28 | 中島康孝 | 26歳 | 尼崎 |
| 28 | 2007/2/26 | 坂谷真史 | 26歳 | 住之江 |
| 29 | 2010/5/14 | 岩永高弘 | 36歳 | 若松 |
| 30 | 2013/11/2 | 鈴木詔子 | 52歳 | 下関 |
| 31 | 2020/2/9 | 松本勝也 | 48歳 | 尼崎 |
| 32 | 2022/1/12 | 小林晋 | 44歳 | 多摩川 |
| 33 | 2022/11/6 | 中田達也 | 29歳 | 宮島 |
※日付は公開されている歴代記録の死亡年月日。事故発生日と死亡確認日が異なる事例もあります。
死亡事故が多かった年代歴代記録を年代別に見ると、1960年代に死亡事故が集中していたことが分かります。
一方、2010年代は鈴木詔子選手、岩永高弘選手の2件にとどまりました。
ただし、死亡事故の件数だけで競技の安全性を判断することはできません。開催レース数や競技環境、選手の安全装備なども考慮する必要があります。
死亡事故が発生した競艇場歴代33件の記録を競艇場別に集計すると、若松が4件で最多です。江戸川と唐津がそれぞれ3件で続きます。
ただし、これは累計件数であって、競艇場ごとの危険度を直接示す数字ではありません。開催期間やレース数が異なるため、単純な順位付けには注意が必要です。
【重大事故3事例】松本勝也・小林晋・中田達也の事故当日
2020年から2022年にかけて発生した3件の死亡事故には、共通する部分があります。
いずれもレース中に他艇との接触が発生し、転覆や落水、後続艇との接触が続いた事例です。
1. 松本勝也選手:2020年2月9日・尼崎松本勝也選手は、兵庫支部所属のA1級レーサーでした。
2020年2月9日、ボートレース尼崎で開催された第63回近畿地区選手権競走の4日目、第9レースに6号艇として出走しました。
事故が起きたのは、1周目の2マーク旋回中です。
BOAT RACE公式サイトの発表では、旋回中に失速して他艇と接触したと説明されています。
松本選手は直ちに救急車で兵庫医科大学病院へ搬送され、集中治療室で治療を受けました。しかし、同日午後4時12分に死亡が確認されました。
翌2月10日、日刊スポーツは、死因が溺死と発表されたと報道しています。大きな外傷はなく、肺に水がたまっていたことも伝えられました。
松本選手は1991年に尼崎でデビューし、通算42回の優勝を記録した実力派レーサーでした。
A1級を長く維持し、兵庫支部を代表する選手として活躍していた人物です。
この事故は、ボートレース開催開始以来31件目の死亡事故となりました。
2. 小林晋選手:2022年1月12日・多摩川2022年1月12日、ボートレース多摩川の第6レースで事故が発生しました。
6号艇として出走していた小林晋選手は、2周目のバックストレッチを航走中に他艇と接触して転覆しました。
その後、後続艇とも接触しています。
小林選手は救急車で多摩総合医療センターへ搬送され、集中治療室で治療を受けましたが、同日午後3時52分に死亡が確認されました。
当時44歳でした。
小林選手は1999年11月に85期生としてデビューし、B1級として活躍していました。
BOAT RACE公式発表では、死因は調査中とされました。
この事故によって、ボートレースの選手死亡事故は通算32件となりました。
3. 中田達也選手:2022年11月6日・宮島中田達也選手の事故は、2022年11月6日にボートレース宮島で発生しました。
初日第10レースに1号艇として出走していた中田選手は、3周目のバックストレッチ航走中に他艇と接触しました。
その結果、落水し、さらに後続艇と接触しました。
BOAT RACE公式サイトによると、中田選手は直ちに救急車でJA広島総合病院へ搬送され、集中治療室で治療を受けましたが、同日中に死亡が確認されました。
享年29歳でした。
中田選手は113期生として2013年11月にデビュー。
養成所の卒業記念チャンプとして注目され、2021年には浜名湖のG1競走で初優出を果たすなど、将来を期待されていた選手でした。
2022年も好成績を残し、SG出場を視野に入れる実力を備えていました。
この事故で、ボートレースの選手死亡事故は通算33件となりました。
3選手の事故を比較すると見えてくる共通点| 選手 | 発生日 | 競艇場 | 事故の経緯 | 死亡時の年齢 |
|---|---|---|---|---|
| 松本勝也 | 2020/2/9 | 尼崎 | 旋回中に失速・他艇と接触 | 48歳 |
| 小林晋 | 2022/1/12 | 多摩川 | 他艇と接触・転覆・後続艇と接触 | 44歳 |
| 中田達也 | 2022/11/6 | 宮島 | 他艇と接触・落水・後続艇と接触 | 29歳 |
注目すべきなのは、最初の接触だけでなく、その後の状況です。
特に小林選手と中田選手の事故では、転覆・落水した後に後続艇との接触が発生しています。
これは、ボートレースの死亡事故を考えるうえで見逃せない共通点です。
【事故原因を検証】転覆・落水から死亡事故に至る仕組み
ボートレースで転覆事故が発生する主な状況ボートレースは、複数の艇が限られた水面を同時に走行する競技です。
スタート直後だけでなく、ターンマーク付近やバックストレッチでも艇同士の距離が近くなる場面があります。
こうした環境では、次のような事故の連鎖が起こり得ます。
1. 旋回や直線走行中に艇同士が接触する。
2. 接触によって艇のバランスが崩れ、転覆する。
3. 選手が水面に投げ出される。
4. 後続艇が接近し、落水した選手と接触する。
5. 選手が救助され、医療機関に搬送される。
すべての転覆事故が死亡事故になるわけではありません。
しかし、落水した選手と後続艇が接触すると、重大な身体的損傷につながる可能性があります。
競艇選手の死因はすべて同じなのかここは混同しやすいポイントです。
松本勝也選手については、翌日に溺死と発表されたと報道されています。
一方、小林晋選手と中田達也選手については、BOAT RACE公式の訃報発表時点で死因は調査中とされていました。
事故の経緯が似ていても、医学的な死因まで同一とは限りません。
また、事故原因と死因は別の概念です。
- 事故原因・経緯: 他艇との接触、転覆、落水、後続艇との接触など。
- 死因: 事故によって生じた身体的損傷や溺水など、死亡に直接つながった医学的要因。
この2つを区別することが、死亡事故を正確に理解するうえで重要です。
後続艇との接触が重大な問題になる理由ボートレースでは、一艇が転覆しても、ほかの艇は同じ水面上を走行しています。
落水した選手はボートよりも水面に近く、後続艇からの視認や回避が難しくなる場面も考えられます。
また、接触が発生してから後続艇が対応するまでの時間は限られます。
小林選手と中田選手の事故は、最初の艇同士の接触だけでなく、落水後の二次的な接触まで含めて安全対策を考える必要性を示しています。
【競艇場の安全対策】死亡事故を防ぐために必要なこと
ヘルメットなどの安全装備BOAT RACE公式ガイドによると、ボートレーサーは落水や接触時の衝撃から頭部や顔を守るため、ボートレース専用のフルフェース型ヘルメットを着用しています。
従来のジェット型から改良され、軽さや視界の確保、曇り止めの通気孔などが特徴です。
モーター音を聞き取れるよう、耳の部分にも通音孔が設けられています。
こうした装備は選手の身体を守るために欠かせません。
ただし、ヘルメットがあるからといって、すべての衝撃や落水時の危険を防げるわけではありません。
レスキュー艇による救助体制ボートレースでは、転覆や落水が発生した場合に、救助艇であるレスキュー艇が出動します。
BOAT RACE公式の用語辞典でも、転覆や落水によってレーサーが水面に落ちた際に救助するボートとして説明されています。
事故発生後の救助と医療機関への搬送は、選手の命を守るうえで重要な役割を担っています。
一方、救助艇が待機していても、事故直後に後続艇が接触する危険を完全に取り除けるわけではありません。
今後検討すべき安全対策重大事故を減らすためには、事故が起きた後の救助だけでなく、事故の発生と連鎖を防ぐ視点も欠かせません。
特に検討すべきなのは次の3点です。
- 接触事故の予防: ターン時やバックストレッチでの安全な艇間距離と操縦技術の向上。
- 落水後の安全確保: 後続艇への危険情報の伝達や二次接触を防ぐ対応の検証。
- 救助体制の充実: 救助艇の配置、緊急搬送、医療機関との連携の継続的な改善。
これらは事故の発生状況を踏まえた重要な検討課題です。特定の対策がすでに全国の競艇場で一律に導入されたと断定することはできません。
【誤解を整理】小林普という選手は存在する?訓練中の事故との違い
正しい名前は小林晋選手検索キーワードには「小林普」と表示されることがありますが、2022年1月12日に多摩川で死亡事故に遭った選手の正しい名前は小林晋(こばやし・しん)選手です。
登録番号は4026番で、当時44歳でした。
BOAT RACE公式発表にも小林晋選手と記載されています。
そのため、死亡事故の歴代一覧を調べる場合は「小林晋」で検索するのが正確です。
2016年の養成所訓練生死亡事故は別の事例2016年5月19日には、福岡県柳川市にあったボートレーサー養成施設「やまと学校」で、訓練中の死亡事故が発生しました。
日本モーターボート競走会の公式発表によると、模擬レースの訓練中、19歳の女子訓練生が操縦するボートに別のボートが衝突しました。
訓練生は病院へ搬送されましたが、同日午後6時22分に死亡が確認されました。
この事故は競走場でのレーサー死亡事故33件とは別に扱われる訓練中の事故です。
レース外の交通事故も死亡事故一覧とは区別する競艇選手が亡くなる事故には、レース中以外の交通事故などもあります。
例えば、2023年にはボートレーサーの木村颯選手が交通事故で亡くなったと報じられました。
ただし、レース外で発生した交通事故と、競走水面で発生した死亡事故は別の分類です。
検索結果に複数の訃報が表示されても、すべてをボートレースのレース中死亡事故として数えるのは正確ではありません。
【よくある質問】ボートレース死亡事故に関するFAQ
Q1:ボートレースで死亡した選手は歴代何人いますか?
A1:1953年の競艇開催開始以来、レーサーの死亡事故は通算33件と公表されています。最後に確認された事例は2022年11月6日の中田達也選手の事故です。
Q2:ボートレースで最近死亡事故が発生したのはいつですか?
A2:2022年11月6日、ボートレース宮島で発生した中田達也選手の事故です。2026年11月6日現在、新たなレース中の死亡事故は確認されていません。
Q3:競艇選手の死亡事故で多い原因は何ですか?
A3:近年の代表的な事例では、他艇との接触、転覆、落水、後続艇との接触が共通して見られます。ただし、すべての死亡事故の医学的な死因が同じというわけではありません。
Q4:中田達也選手と小林晋選手は同じ事故に遭ったのですか?
A4:別々の事故です。小林晋選手は2022年1月12日に多摩川で、中田達也選手は同年11月6日に宮島で事故に遭いました。両者とも他艇との接触後に転覆・落水し、後続艇との接触が発生しています。
Q5:2026年もボートレースの転覆事故は発生していますか?
A5:発生しています。2026年1月1日から10月25日までの独自集計では、転覆1,269件、落水371件、沈没32件が記録されています。ただし、これは死亡事故の件数ではありません。
【プロの結論】ボートレース死亡事故から考える安全性と今後の課題
ボートレースの死亡事故は、1953年から2022年までに33件発生しました。
2020年の松本勝也選手、2022年の小林晋選手、中田達也選手の事例を見ると、艇同士の接触から転覆・落水へ進み、後続艇との接触が重大な結果につながる危険性が浮かび上がります。
2026年11月現在、約4年間にわたって新たなレース中の死亡事故は確認されていません。この状況は安全面での一つの前進として受け止められます。
しかし、2026年の転覆・落水・沈没の集計が示すように、事故そのものがなくなったわけではありません。
本当に重要なのは、死亡事故の件数だけで安全性を評価しないことです。
事故を未然に防ぐ操縦技術、転覆後の二次接触を防ぐ仕組み、迅速な救助体制、そして医療機関との連携を総合的に評価する必要があります。
亡くなった選手たちの事故を単なる過去の記録として終わらせず、そこから得られた教訓を今後の安全対策に反映させることが、ボートレース界に求められています。
今後も死亡事故ゼロを維持し、すべての選手が安全に競技を続けられる環境を整えることが、競技の信頼性を守るための大きな課題です。
主な根拠資料: BOAT RACE公式サイトの2020年・2022年の訃報発表、日刊スポーツの松本勝也選手の死因報道、歴代死亡事故記録、BOAT RACE公式ガイドのヘルメット・レスキュー解説、2026年11月3日付の競艇カルテによる事故集計。