広島東洋カープの長谷部銀次投手が、2026年10月24日、球団から来季の選手契約を結ばないと通告された。中京大中京高、慶応大、トヨタ自動車を経て、2022年ドラフト6位で入団した左腕は、プロ4年間で一軍通算10試合に登板。2024年には防御率0.00を記録した一方、2026年は一軍登板なし、二軍でも防御率9.86と苦しいシーズンを送った。
戦力外の背景には何があったのか。2025年には二軍で23試合連続無失点という好記録を残しながら、一軍定着を果たせなかった理由はどこにあるのか。また、杉田玄白の子孫としても知られる長谷部は、今後どのような道を選ぶのか。2026年11月5日時点の最新報道、本人の発言、年度別成績をもとに、4年間のプロ生活と再出発の可能性を整理する。
【2026年10月24日】長谷部銀次が広島から戦力外通告を受けた理由とは?

長谷部銀次は2026年10月24日、広島東洋カープから2027年シーズンの選手契約を結ばない旨を伝えられた。
プロ4年目の28歳。2022年ドラフト6位で入団し、背番号39を着けてプレーしてきた左腕にとって、今回の通告はプロ野球人生の大きな転換点となった。
中国放送(RCC)の取材に対し、長谷部は球団から最初に「4年間お疲れ様」と伝えられたことを明かしている。そのうえで、来季の契約を結ばないという説明を受けたという。
戦力外通告を受けた本人は、次のように振り返った。
「結果が全ての世界になるので、その結果を残すことができなかったっていうことに尽きると思います」
この発言が示すように、本人は今回の決定を成績面で結果を残せなかったことと受け止めている。
戦力外の背景にある3つの数字長谷部の4年間を振り返ると、球団の判断を考えるうえで注目したい数字が3つある。
1つ目は、一軍通算10試合という登板数だ。
一軍デビューは2024年。そこから2024年、2025年と2年連続で5試合に登板したものの、継続的に一軍のブルペンを支える存在にはなれなかった。2026年は一軍公式戦への登板が一度もなかった。
2つ目は、2025年の一軍防御率15.19だ。
二軍では好成績を残していたものの、一軍では5試合、5回1/3を投げて9失点。限られた登板機会で結果を残すことができなかった。
3つ目は、2026年の二軍防御率9.86だ。
前年の二軍防御率2.18から大きく悪化し、21試合で0勝3敗。二軍でも安定した投球を取り戻せず、一軍への再昇格につながらなかった。
日刊スポーツの報道によると、長谷部は2025年の二軍で23試合連続無失点という好投を見せていた。しかし、登板機会は増えず、本人もキャンプでアピールしながら開幕一軍をつかめなかったことを自分の力不足として振り返っている。
ここで押さえておきたいのは、2025年の二軍成績が悪かったわけではないという点だ。むしろ一定の結果を残していた。それでも一軍での実績を積み重ねられず、2026年には二軍成績まで低下した。この推移が、今回の戦力外通告を考えるうえで重要な背景となっている。
なお、球団が個別の契約判断について、特定の一項目だけを理由として公表したわけではない。成績や起用状況から見えるのは、一軍での実績不足と、最終年の二軍成績の悪化という厳しい現実だ。
【プロフィール・経歴】中京大中京高から慶応大、トヨタ自動車を経てドラフト6位へ
長谷部銀次は、愛知県出身の左投左打の投手だ。高校、大学、社会人野球と段階を踏み、即戦力候補として広島に指名された経歴を持つ。
2026年11月5日時点で28歳。身長184センチ、体重90キロ。力強いストレートを武器とする中継ぎタイプの左腕として期待されていた。
長谷部銀次の基本プロフィール- 名前:長谷部銀次(はせべ・ぎんじ)
- 生年月日:1998年7月29日
- 年齢:28歳(2026年11月時点)
- 出身地:愛知県
- 身長・体重:184センチ・90キロ
- 投打:左投左打
- ポジション:投手
- 出身高校:中京大中京高校
- 出身大学:慶応義塾大学
- 社会人野球:トヨタ自動車
- ドラフト:2022年広島ドラフト6位
- 広島在籍時の背番号:39
長谷部の野球人生を整理すると、学生時代の故障、社会人野球での成長、そしてプロ入りという3つの転換点が浮かび上がる。
| 時期 | 所属・関係 | 主な出来事・実績 |
|---|---|---|
| 2015年 | 中京大中京高校 | 2年夏に甲子園出場。チームは3回戦まで進出したが、本人の登板機会はなかった。 |
| 2017年 | 慶応義塾大学 | 総合政策学部にAO入試で入学。体育会野球部に所属。 |
| 大学2年秋 | 慶応大野球部 | 腰痛分離症の手術を経験。リーグ戦での登板機会が限られた。 |
| 2020年秋 | 慶応大 | 4試合5回1/3を1安打無失点に抑える好投を見せた。 |
| 2021年 | トヨタ自動車 | 社会人野球に進み、投手として実戦経験を積む。 |
| 2022年 | トヨタ自動車・広島 | 都市対抗野球ベスト4に貢献。広島からドラフト6位指名を受ける。 |
| 2023年 | 広島・背番号39 | プロ入り。二軍で39試合に登板。 |
| 2024年 | 広島 | 7月21日に一軍初登板。5試合、防御率0.00、1ホールド。 |
| 2025年 | 広島 | 二軍で35試合、防御率2.18。23試合連続無失点も記録。 |
| 2026年10月24日 | 広島 | 来季契約を結ばないと通告される。 |
| 2026年11月17日予定 | 合同トライアウト | 本人が受験する意向を表明。 |
長谷部は中京大中京高校で野球に打ち込んだ。高校2年生だった2015年夏には甲子園に出場している。
当時のチームは3回戦まで進出したものの、長谷部自身に甲子園での登板機会はなかった。一方、愛知大会では4試合に先発し、チームの優勝に貢献したと報じられている。
慶応大学ではAO入試で進学、故障を乗り越える2017年に慶応義塾大学へ進学。本人が慶応大学野球部の新入部員紹介で語ったところによると、高校時代から慶早戦の舞台で投げたいという思いがあり、AO入試を受験した。
入学後は体育会野球部に所属。総合政策学部で学びながら投手としての成長を目指した。
しかし、大学2年秋に腰痛分離症の手術を受けるなど、競技生活は順風満帆ではなかった。リーグ戦での登板数は通算7試合にとどまったが、4年秋には4試合5回1/3を1安打無失点に抑え、復調の兆しを見せた。
トヨタ自動車で成長し、広島ドラフト6位指名2021年からは社会人野球の強豪・トヨタ自動車に所属。大学時代に磨いた直球に加え、スライダーやカットボールなどの変化球を生かした投球を身につけた。
2022年の都市対抗野球では、トヨタ自動車のベスト4進出に貢献。最速149〜150キロのストレートを投げる左腕として評価され、同年10月20日のドラフト会議で広島から6位指名を受けた。
指名時には、母方の先祖に杉田玄白がいるという話題も注目を集めた。高校・大学・社会人という異なる環境で経験を積んだことが、プロ入りまでの大きな土台になっている。
【2024〜2026年】長谷部銀次の一軍・二軍成績を徹底比較
長谷部のプロ生活を評価するうえで、最も重要なのが一軍と二軍の成績の違いだ。
2024年には一軍で無失点の投球を続け、2025年は二軍で安定した数字を残した。しかし、2026年には二軍成績も大きく悪化している。
一軍の年度別成績2024年:5試合、0勝0敗、1ホールド、7投球回、防御率0.00、4奪三振。
プロ2年目の2024年7月21日、阪神戦(甲子園)で一軍初登板を果たした。1イニングを無安打無失点に抑え、プロ初登板として上々の内容を見せた。
その後も救援投手として5試合に登板。7イニングで被安打1、失点0、防御率0.00という成績を残した。限られた登板数ではあるものの、左の中継ぎとして期待を抱かせるシーズンだった。
2025年:5試合、0勝0敗、5回1/3、防御率15.19、7奪三振。
翌年も一軍登板は5試合だった。しかし、5回1/3で9失点と崩れ、防御率は15.19まで悪化した。奪三振は7個だったものの、失点を防げず、登板機会を増やす結果にはつながらなかった。
2026年:一軍登板なし。
プロ4年目は一軍公式戦への登板がなかった。二軍での投球内容を改善し、一軍に戻ることが求められたが、シーズン終了まで昇格を果たせなかった。
二軍の年度別成績- 2024年:25試合、2勝2敗、2セーブ、23投球回、防御率1.17。
- 2025年:35試合、1勝1敗、2セーブ、33投球回、防御率2.18。
- 2026年:21試合、0勝3敗、21投球回、防御率9.86。
特に注目したいのが2025年だ。二軍では35試合に登板し、防御率2.18を記録。シーズン初登板から23試合連続無失点という安定した投球も見せていた。
しかし、二軍で結果を残しても一軍で継続的な登板機会を得られなかった。本人も、キャンプでアピールしながら開幕一軍をつかめなかったことを振り返っている。
2026年は状況がさらに厳しくなった。21試合で21イニングを投げ、36安打を許し、12四球、13奪三振。WHIPは2.29となり、走者を出す場面が増えたことも数字に表れている。
2024年・2025年・2026年の比較から見える問題3年間の推移を簡潔に整理すると、次のようになる。
- 2024年:一軍で防御率0.00、二軍でも防御率1.17。好スタートを切った。
- 2025年:二軍防御率2.18と安定。一方、一軍防御率は15.19と大きく悪化した。
- 2026年:一軍登板なし。二軍防御率も9.86に悪化し、復調を示せなかった。
この比較で重要なのは、2025年に二軍で結果を残したことと、一軍で通用することは必ずしも同じではなかったという点だ。
一軍の救援投手は、少ない登板機会で結果を出すことが求められる。特に左投手は、左打者への対応や接戦での起用など、明確な役割を期待される場合が多い。
長谷部は一軍で無失点を記録した経験を持ちながら、継続的な信頼を得るところまでは届かなかった。2026年には二軍でも数字を落とし、4年間で一軍通算10試合という結果に終わった。
一軍通算成績は10試合、0勝0敗、1ホールド、12回1/3、防御率6.57。この数字が、広島でのプロ生活を示す最終的な記録となった。
【杉田玄白の子孫】長谷部銀次と『解体新書』の意外な関係
長谷部銀次の名前が野球ファン以外にも知られるきっかけとなったのが、江戸時代の蘭学医・杉田玄白との血縁関係だ。
杉田玄白は、オランダ語の医学書を翻訳した『解体新書』で知られる人物。日本の医学史や蘭学の発展に大きな足跡を残した歴史上の重要人物である。
母方の先祖が杉田玄白で、玄白を初代とすると9代目2021年と2022年のスポーツニッポンの報道によると、長谷部は母方の先祖に杉田玄白を持つ。杉田玄白を初代と数えると9代目に当たると紹介されている。
本人によると、杉田家の本家筋ではなく分家筋に当たる。中学時代の歴史の授業で杉田玄白について学んだ際には、クラスメートが自分の顔を見たというエピソードも紹介されている。
2022年10月20日のドラフト会議では、広島から6位指名を受けた日が、奇しくも杉田玄白の誕生日と重なった。本人も不思議な縁を感じたと報じられている。
杉田玄白の子孫という話題と野球選手としての評価は別この家系の話題は、長谷部のプロフィールを特徴づける興味深い要素だ。ただし、プロ野球選手としての評価は、当然ながら投球内容やチームへの貢献によって決まる。
実際、2022年のドラフト時に注目されたのは、最速150キロの直球と、打者にひるまず向かっていく投球スタイルだった。
慶応大学総合政策学部で学び、社会人野球の強豪トヨタ自動車を経てプロ入りした経歴も特徴的だ。野球と学業の両面で努力を重ねてきた選手であることが、過去の取材記事からもうかがえる。
杉田玄白との関係は長谷部を知るうえで印象的なエピソードだが、今回の戦力外通告の理由とは直接関係しない。野球選手としての4年間は、あくまでグラウンドでの成績と挑戦によって評価されるべきものだ。
【2026年11月最新】長谷部銀次の現在とトライアウト・今後の進路
2026年11月5日時点で、長谷部は広島から来季契約を結ばないと通告され、次の所属先を模索している段階にある。
ただし、現役引退を決めたわけではない。本人は戦力外通告を受けた直後の取材で、合同トライアウトを受ける意向を明らかにしている。
本人が明かしたトライアウト受験への意向2026年10月24日、中国放送のインタビューで、今後の進路について尋ねられた長谷部は、秋季練習を続ける中で状態が上向いている感覚があると説明した。
そして、トライアウトについて次のように話している。
「トライアウトは受けようと今は考えています」
加えて、NPB以外の選択肢についても質問され、必要としてくれるチームや環境があれば、そこで自分の力を100%出したいという考えを示した。
つまり、現時点ではNPB球団への復帰だけに選択肢を限定しているわけではない。野球を続けるために、必要とされる環境を探す姿勢を見せている。
合同トライアウト2026は11月17日に開催予定日本プロ野球選手会が公表している2026年の合同トライアウトの日程は、次のとおりだ。
- 開催日:2026年11月17日(火)
- 会場:バンテリンドーム ナゴヤ
- 開始予定:午後4時からシートバッティング開始
- 主催:日本プロ野球選手会
- 大会名称:エイブル トライアウト2026〜挑め、その先へ〜
このトライアウトは、所属球団から翌年の契約更新を受けられなかった選手などに、新たなチームへのアピール機会を提供するものだ。
長谷部は10月24日の取材で受験意向を示しており、10月28日付のデイリースポーツの報道でも、11月17日のトライアウトに向けて準備を進める姿勢が伝えられた。
ただし、11月5日時点では、実際の参加や新球団との契約は確定していない。本人が表明した受験意向と、正式な参加・契約決定は区別しておきたい。
11月2日には自身のSNSでも戦力外を報告11月2日、長谷部は自身のInstagramを更新し、広島から戦力外通告を受けたことを報告した。
報道によると、投稿では4年間チームに貢献できなかったことへの悔しさや、球団、ファンへの申し訳ない気持ちをつづった。また、球団から多くのチャンスをもらっていたと振り返り、その機会をつかめなかった自分の力不足を痛感していると伝えた。
今後については「追ってご報告ができたら」としており、具体的な所属先や進路は明らかにしていない。
長谷部銀次に考えられる今後の選択肢今後の進路として考えられるのは、大きく分けて次のような道だ。
- NPB球団への再契約:トライアウトなどで投球をアピールし、別の球団との契約を目指す。
- 独立リーグ:NPB復帰を目指しながら実戦経験を積み、投手としての価値を高める。
- 社会人野球:トヨタ自動車での経験を生かし、社会人野球で競技を続ける道を検討する。
- 現役引退・セカンドキャリア:野球選手としての経験を生かし、新たな仕事や活動に進む。
これらは一般的に考えられる進路であり、長谷部が具体的に決定したものではない。
注目したいのは、本人がNPB以外の環境も選択肢として考えていることだ。プロ4年間で得た経験や、社会人野球で培った投球技術を生かせる場所があれば、現役を続ける可能性は残されている。
また、本人は球団と今後について少し話をしたことも明かしている。ただし、その内容や具体的な提示については公表されていない。
【年俸推移・背番号39】長谷部銀次のプロ4年間の待遇と評価
長谷部の年俸も、プロ生活の変化を知る手がかりになる。
公開されているプロ野球年俸データをもとにした推定額は、2023年から2026年まで次のように推移している。
- 2023年:推定800万円
- 2024年:推定800万円
- 2025年:推定1,000万円
- 2026年:推定800万円
2025年には前年から200万円増額された一方、2026年は200万円減額されたとされる。なお、これらは報道などをもとにした推定年俸であり、球団が公表した確定金額ではない。
2025年の二軍成績が年俸アップにつながった可能性2025年の長谷部は、二軍で35試合に登板し、防御率2.18を記録した。23試合連続無失点という実績もあり、救援投手として一定の安定感を示していた。
推定年俸が800万円から1,000万円へ増額された背景には、こうしたファームでの働きも関係していたと考えられる。
しかし、2026年は二軍成績が大きく悪化。推定年俸も800万円に下がった。数字だけを見ると、プロでの評価が安定しなかったことがうかがえる。
背番号39で過ごした4年間広島で長谷部が着用していた背番号は39。2023年の入団から戦力外通告まで、この番号でプレーしてきた。
2024年には一軍で防御率0.00を記録し、2025年には二軍で好成績を残した。短いながらも一軍での無失点登板や、ファームでの安定した救援は、プロ野球選手としての実績に残る。
一方、4年間を通じて一軍通算10試合という数字は、本人にとっても悔しさの残るものだったはずだ。
今後、別の球団でプレーすることになれば背番号が変わる可能性もある。背番号39は、広島で過ごした4年間を象徴する番号となった。
【よくある質問】長谷部銀次の現在・戦力外・今後に関するFAQ
Q1:長谷部銀次はなぜ広島から戦力外通告を受けたのですか?
A1:一軍での登板機会が限られ、2026年は一軍登板なし。二軍でも21試合で0勝3敗、防御率9.86と成績が悪化しました。本人も結果を残せなかったことと、自身の力不足を理由として受け止めています。
Q2:長谷部銀次は2026年に一軍で登板しましたか?
A2:2026年の一軍公式戦登板はありません。ファームでは21試合に登板し、0勝3敗、防御率9.86でした。
Q3:長谷部銀次はトライアウトを受けますか?
A3:本人は2026年10月24日の取材で受験する意向を示しています。合同トライアウトは11月17日にバンテリンドーム ナゴヤで開催予定です。ただし、11月5日時点では正式な参加・結果は確定していません。
Q4:長谷部銀次の今後の進路は決まっていますか?
A4:2026年11月5日時点で、新しい所属先は公表されていません。本人はNPBに限らず、必要としてくれるチームや環境があれば現役を続けたいという考えを示しています。
Q5:長谷部銀次は杉田玄白の子孫なのですか?
A5:はい。スポーツニッポンの報道によると、母方の先祖が杉田玄白で、玄白を初代と数えると9代目に当たります。分家筋と紹介されています。
Q6:長谷部銀次の広島での背番号は何番でしたか?
A6:背番号39です。2023年の入団から2026年の戦力外通告まで着用していました。
Q7:長谷部銀次の年俸はいくらでしたか?
A7:推定年俸は2023年800万円、2024年800万円、2025年1,000万円、2026年800万円です。いずれも公開情報をもとにした推定値です。
長谷部銀次は2026年10月24日、広島東洋カープから戦力外通告を受けた。中京大中京高、慶応大、トヨタ自動車を経て、2022年ドラフト6位でプロ入りした左腕にとって、4年間の広島生活は大きな節目を迎えた。
2024年には一軍防御率0.00を記録し、2025年には二軍で23試合連続無失点という好記録を残した。しかし、一軍通算10試合にとどまり、2026年には二軍防御率も9.86まで悪化。結果として、一軍に定着できないまま広島を離れることになった。
一方、本人は現役続行への可能性を閉ざしていない。11月17日の合同トライアウトを受ける意向を示し、NPB以外のチームも含めて、自分を必要としてくれる環境を探す姿勢を明らかにしている。
【プロの結論】
長谷部のキャリアから読み取れるのは、二軍で好成績を残すことと、一軍で長く必要とされることの難しさだ。2025年に防御率2.18を記録しても、一軍で結果を出せなければ立場は安定しない。さらに2026年にはファームでの成績まで悪化し、巻き返しの機会をつかめなかった。
今後、トライアウトで評価されるためには、持ち味である力強い直球だけでなく、制球力や変化球の精度、救援投手としての安定感を示すことが重要になる。左腕という特徴を生かし、どのような役割でチームに貢献できるかも評価のポイントになるだろう。
杉田玄白の子孫という話題性や慶応大・トヨタ自動車という経歴だけでは、次の契約は決まらない。最後に問われるのは、現在の投球でチームに何をもたらせるかだ。
11月17日の合同トライアウトは、長谷部銀次にとって新たな可能性を切り開く機会となる。広島での4年間をどのような形で次の挑戦につなげるのか。28歳左腕の今後から目が離せない。
主な根拠資料:日本野球機構(NPB)公式年度別成績、広島の戦力外通告に関する日刊スポーツ報道、中国放送(RCC)の本人インタビュー、日本プロ野球選手会のトライアウト開催発表、スポーツニッポンの経歴・家系取材、公開野球成績・年俸データ。