2026年11月5日現在、新日本プロレスのIWGPタッグ王座を保持しているのは、第113代王者のYuto-Ice&OSKAR。タッグチーム「Knock Out Brothers(ノックアウト・ブラザーズ/K.O.B)」として、2026年10月6日の後楽園ホール大会でHENARE&グレート-O-カーン組を破り、王座を奪還した。
さらに11月3日の広島大会では、ウィル・オスプレイ&カラム・ニューマン組を迎えて初防衛戦を実施。挑戦者側の反則によって王座を守り、K.O.Bは第113代王者として防衛ロードを歩み始めている。1985年の創設以来、藤波辰爾&木村健吾から数々の名タッグが受け継いできたIWGPタッグ王座。その歴史には、天山広吉、蝶野正洋、テンコジ、G.O.D、バッド・インテンションズなど、プロレス界を代表する選手たちの足跡が刻まれている。
【2026年11月最新】IWGPタッグ王者はYuto-Ice&OSKAR!第113代戴冠の全貌

2026年11月現在、IWGPタッグ王座の中心に立つのは、Unbound Co.所属のYuto-Ice&OSKARだ。2人は「Knock Out Brothers(K.O.B)」のチーム名で活動し、激しい打撃と大型選手ならではのパワーを融合させたファイトスタイルで存在感を発揮している。
10月6日、後楽園ホールでUNITED EMPIREから王座奪還2026年10月6日、東京・後楽園ホールで開催された『Road to KING OF PRO-WRESTLING 2026』。メイン級の注目カードとなったIWGPタッグ選手権試合では、王者組HENARE&グレート-O-カーンにK.O.Bが挑戦した。
両チームの因縁は6月14日の大阪城ホール大会にさかのぼる。この日、HENARE&グレート-O-カーンはK.O.Bを破り、第112代王者に就任。Yuto-Ice&OSKARが保持していたベルトを奪い取っていた。
王座を失ったK.O.Bは、8月16日の両国大会で王者組に挑戦をアピール。その後、真壁刀義&矢野通組との挑戦者決定戦が組まれ、9月19日の室蘭大会で勝利を収めた。
そして迎えた10月6日のタイトルマッチ。HENARE&オーカーンはOSKARの負傷していた左膝を集中的に攻め、K.O.Bを追い込む。終盤にはIMPERIAL DROPやグレートボムを狙ったものの、Iceの援護によって決定打を阻止された。
最後は孤立したオーカーンをK.O.Bの合体技で撃破。Yuto-Ice&OSKARが執念の王座奪還を果たし、通算第113代の王者組となった。
新日本プロレス公式の大会レポートでも、K.O.Bが6月14日に奪われたベルトを取り戻したことが伝えられている。
11月3日、オスプレイ&カラムとの初防衛戦は反則決着王座奪還後、K.O.Bの前に現れたのがウィル・オスプレイだった。10月12日の両国国技館大会で、K.O.Bはジェフ・コブと組み、HENARE&グレート-O-カーン&オスプレイのNEVER無差別級6人タッグ王座に挑戦。ここでも勝利し、新たなタイトルを獲得している。
その試合後、オスプレイがIWGPタッグ王座への挑戦を表明。Yuto-Iceは挑戦を受け入れるだけでなく、オスプレイのパートナーにUNITED EMPIREの現リーダー、カラム・ニューマンを指名した。
両者の関係は以前から緊張状態にあり、元リーダーと現リーダーが組む異例の挑戦者チームが誕生した。
11月3日の『POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2026~』広島大会では、この2人がK.O.Bの初防衛戦に挑んだ。しかし試合終盤、カラムがパイプ椅子でOSKARを攻撃。レフェリーの目の前で行われた反則行為によって挑戦者組の反則負けとなり、王者K.O.Bがタイトルを保持した。
つまり、11月5日時点での状況は、第113代王者K.O.Bが初防衛に成功し、王座を保持しているというものだ。ただし、通常のフォール勝ちによる防衛ではなく、挑戦者側の反則による決着だった点は押さえておきたい。
【歴代王者の年表】1985年の創設から第113代までの重要な転換点
IWGPタッグ王座は、単に歴代の王者を入れ替えてきたタイトルではない。新日本プロレスの時代ごとの勢力図、海外選手の参戦、ユニット抗争、タッグチームの世代交代を映し出してきた歴史的なベルトである。
1985年12月12日、仙台で開催されたIWGPタッグリーグ戦の決勝が、その歴史の起点となった。藤波辰爾&木村健吾組がアントニオ猪木&坂口征二組を破り、初代王者となった。
その後、前田日明&木戸修、越中詩郎&武藤敬司などのチームが王座を継承。1990年代から2000年代にかけては、蝶野正洋&天山広吉、テンコジ、海外の強豪タッグがタイトル戦線を盛り上げた。
以下は、王座の歴史を理解するうえで重要な選手・チームと、その関係を整理した一覧だ。
| 時期・代 | 王者・タッグチーム | 歴史的な位置づけ |
|---|---|---|
| 1985年・初代 | 藤波辰爾&木村健吾 | IWGPタッグ王座の初代王者。創設期の象徴。 |
| 1986~1987年 | 前田日明&木戸修、越中詩郎&武藤敬司など | 初期の王座争いを形成した世代。 |
| 1990年代 | 蝶野正洋&天山広吉 | チョウテンとして複数回戴冠し、タッグ戦線を牽引。 |
| 1999年以降 | 天山広吉&小島聡 | テンコジとして長く活躍。新日本を代表する名タッグ。 |
| 2010年 | ジャイアント・バーナード&カール・アンダーソン | バッド・インテンションズとして連続10回防衛を達成。 |
| 2010年代後半以降 | タマ・トンガ&タンガ・ロア | G.O.Dとしてチーム最多7回の戴冠を記録。 |
| 2020年代 | 後藤洋央紀&YOSHI-HASHIなど | Bishamonをはじめとする実力派チームがタイトルを争う。 |
| 2025~2026年 | Yuto-Ice&OSKAR | K.O.Bとして第111代、第113代王者に就任。 |
| 2026年6月 | HENARE&グレート-O-カーン | UNITED EMPIREの第112代王者組。 |
| 2026年10月~11月 | Yuto-Ice&OSKAR | 10月6日に第113代王者となり、11月3日に初防衛。 |
この年表から見えてくるのは、IWGPタッグ王座が特定の世代やユニットだけに固定されていないことだ。国内の名コンビから海外の強豪、ユニットを背負うタッグまで、異なるスタイルのチームが王座を争ってきた。
なお、初代王者の獲得日として広く記録されているのは1985年12月12日。新日本プロレスの公式チャンピオン履歴では、その後の各代の戴冠と防衛戦を追跡できる。王座の成立年と初代王者の獲得日は、歴史を調べる際の基本となる情報だ。
【歴代最多記録】IWGPタッグ王座の最多戴冠・防衛回数は誰が保持?
IWGPタッグ王座の記録を調べる際に注意したいのが、「個人の最多戴冠」と「チームとしての最多戴冠」は別の記録だという点である。
タッグ王座は2人で保持するため、選手個人の戴冠回数と同じパートナーで獲得した回数は必ずしも一致しない。代表的な記録を整理すると、次のようになる。
個人最多戴冠は天山広吉の12回個人の最多戴冠記録を持つのは、天山広吉の12回。蝶野正洋とのチョウテン、小島聡とのテンコジなど、複数のパートナーと王座を獲得してきた。
天山の強みは、パートナーが変わってもタッグ戦線の中心に立ち続けたことにある。シングル戦線での実績だけでなく、異なるタイプの選手とチームを組み、王座を獲得してきた点が記録に表れている。
チーム最多戴冠はG.O.Dの7回同じタッグチームとしての最多戴冠は、タマ・トンガ&タンガ・ロアのG.O.D(Guerrillas of Destiny)による7回とされる。
兄弟タッグとしての連係と、BULLET CLUBなどのユニットを背景にした存在感で、長年にわたり新日本のタッグ戦線を支えた。個人記録の天山とチーム記録のG.O.Dを混同しないことが、歴代記録を正しく理解するポイントだ。
最多連続防衛はバッド・インテンションズの10回防衛記録で特筆すべきなのが、ジャイアント・バーナード&カール・アンダーソンによるバッド・インテンションズだ。
2人は第57代王者として、10回連続防衛を達成。王座保持期間も564日とされ、単一の王者政権として長期にわたってタッグ戦線を支配した。
また、通算防衛回数ではチョウテン(蝶野正洋&天山広吉)がチーム合計12回、個人では天山広吉が23回という記録を持つ。連続防衛、通算防衛、戴冠回数はそれぞれ異なる評価軸である。
主な歴代記録をまとめると以下のとおり。
- 個人最多戴冠:天山広吉・12回
- チーム最多戴冠:G.O.D・7回
- 最多連続防衛:バッド・インテンションズ・10回
- チーム通算最多防衛:チョウテン・12回
- 個人通算最多防衛:天山広吉・23回
- 最長単一政権:バッド・インテンションズ・564日
これらは歴代のタイトル記録を集計したデータに基づく数字であり、新日本プロレス公式のランキングとして発表された総合順位とは区別する必要がある。
【ベルトの歴代変遷】IWGPタッグ王座はどのように進化した?
IWGPタッグ王座の歴史は、王者の交代だけでなく、チャンピオンベルトそのもののデザインの変化にも表れている。
初代から現在につながるベルトのデザインIWGPタッグ王座のベルトは、長い歴史の中で複数回のデザイン変更を経験している。歴代のベルト変遷を整理すると、主な節目は次のとおりだ。
- 初期:1985年の創設から初代王者による歴史が始まる。
- 1997年:IWGPヘビー級のベルト刷新に合わせ、タッグ王座も2代目へ移行。
- 2010年:タッグベルトが3代目へ刷新され、プレートの色など意匠が変更された。
- 2012年10月23日:サイドプレートの形状が変更され、現在につながるデザインとなった。
ベルトは単なる試合用の装飾品ではない。王座の歴史を視覚的に伝える象徴であり、王者が変わるたびにその価値を新たな選手へ引き継いでいく役割を持っている。
IWGPタッグ王座とIWGPジュニアタッグ王座の違い検索時に混同されやすいのが、IWGPタッグ王座とIWGPジュニアタッグ王座だ。どちらも新日本プロレスの2人1組のタッグ王座だが、対象となる選手の階級が異なる。
IWGPタッグ王座はヘビー級クラス、IWGPジュニアタッグ王座はジュニアヘビー級クラスの選手が争うタイトルとして区別されている。
- IWGPタッグ王座:ヘビー級クラスのタッグチームが中心。パワー、体格、持久力、連係技などが見どころ。
- IWGPジュニアタッグ王座:ジュニアヘビー級クラスの選手が中心。スピード、空中殺法、細かな連係や技術が見どころ。
ジュニアタッグ王座は1998年に創設された別個のタイトルであり、IWGPタッグ王座の下位タイトルという意味ではない。それぞれ独立した歴史と王者の系譜を持っている。
実際、新日本プロレスの公式チャンピオン一覧でも、IWGPタッグ王座とIWGPジュニアタッグ王座は別々のタイトルとして掲載されている。
【2026年の注目ポイント】K.O.Bの強さとUNITED EMPIREとの因縁
2026年のIWGPタッグ戦線を理解するうえで欠かせないのが、K.O.BとUNITED EMPIREの関係だ。
今回の王座争いは単純なベルトの奪い合いではなく、ユニットの勢力争いや選手同士の関係性が複雑に絡み合っている。
Yuto-IceとOSKAR、それぞれの役割Yuto-Iceの持ち味は、打撃を中心とした荒々しいファイトスタイル。相手の懐に踏み込み、試合の流れを強引に変える攻撃力が特徴だ。
一方のOSKARは、2メートルを超える体格を生かしたダイナミックな攻撃が持ち味。巨体から繰り出すパワー技と、相手を圧倒する存在感でチームを支えている。
この2人の組み合わせは、単純なパワー型タッグではない。Iceが攻撃の起点を作り、OSKARが大型選手ならではの破壊力で決定機を生み出すという役割分担がある。
前回の王者時代には6度の防衛に成功しており、2026年10月6日の王座奪還も含めると、K.O.Bは現在のタッグ戦線において無視できない存在となっている。
HENARE&グレート-O-カーンとの再戦が持つ意味HENARE&グレート-O-カーンはUNITED EMPIREを代表するタッグチームだ。2人は2026年6月14日の大阪城ホール大会でK.O.Bを破り、第112代王者となった。
UNITED EMPIREの強みは、それぞれの選手が持つパワーと攻撃力を組み合わせられること。IMPERIAL DROPやグレートボムといった合体技は、K.O.Bにとっても大きな脅威となっている。
10月6日のタイトルマッチでは、HENARE&オーカーンがOSKARの左膝を集中攻撃する展開も見られた。相手の弱点を突き、チームとして試合を組み立てる戦略性が表れた一戦だった。
しかし、最後に勝利をつかんだのはK.O.B。王座を失った後も挑戦権を獲得し、再びUNITED EMPIREを撃破したことは、チームの結束力を示す結果となった。
11月3日の反則決着が残した新たな火種11月3日の広島大会で注目されたのは、オスプレイとカラム・ニューマンの関係だった。
かつてUNITED EMPIREを率いたオスプレイと、現在のリーダーであるカラム。2人は同じ陣営に属しながらも、立場や考え方の違いから対立を深めていた。
Yuto-Iceがあえてこの2人を挑戦者として指名した背景には、タイトルマッチを通じてUNITED EMPIRE内部の問題を表面化させる狙いも見える。
実際の試合では、カラムの反則行為によって挑戦者組が敗北。オスプレイとカラムの関係は決定的に悪化し、王座戦そのものも不完全燃焼に終わった。
この結果、K.O.Bはベルトを守ったものの、オスプレイとカラムの抗争は新たな局面に入った。IWGPタッグ王座の次期挑戦者争いだけでなく、UNITED EMPIREの今後の勢力図にも注目が集まる展開となっている。
IWGPタッグ王座に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年11月現在のIWGPタッグ王者は誰ですか?
A1:Yuto-Ice&OSKARのKnock Out Brothers(K.O.B)です。2026年10月6日の後楽園ホール大会でHENARE&グレート-O-カーンを破り、第113代王者となりました。11月3日の広島大会でも初防衛に成功しています。
Q2:IWGPタッグ王座の初代王者は誰ですか?
A2:藤波辰爾&木村健吾組です。1985年12月12日のIWGPタッグリーグ戦決勝でアントニオ猪木&坂口征二組を破り、初代王者となりました。
Q3:IWGPタッグ王座の最多戴冠記録を持つ選手は誰ですか?
A3:個人では天山広吉の12回です。チームとしての最多戴冠は、タマ・トンガ&タンガ・ロアのG.O.Dによる7回です。
Q4:IWGPタッグ王座の最多連続防衛記録は何回ですか?
A4:ジャイアント・バーナード&カール・アンダーソンのバッド・インテンションズが記録した10回です。第57代王者時代に達成しました。
Q5:IWGPタッグ王座とIWGPジュニアタッグ王座は何が違いますか?
A5:対象となる階級が異なります。IWGPタッグ王座はヘビー級クラス、IWGPジュニアタッグ王座はジュニアヘビー級クラスの選手が争う、それぞれ独立したタイトルです。
Q6:Yuto-Ice&OSKARは何回目の戴冠ですか?
A6:K.O.Bとしては2度目の戴冠です。2025年9月28日に第111代王者となり、6度の防衛を達成。その後、2026年6月14日に王座を失いましたが、同年10月6日にHENARE&グレート-O-カーンを破って返り咲きました。
IWGPタッグ王座は1985年の創設から約41年にわたり、新日本プロレスのタッグ戦線を象徴してきたタイトルだ。藤波辰爾&木村健吾を初代王者とし、蝶野正洋&天山広吉、テンコジ、バッド・インテンションズ、G.O.Dなど、時代を代表するチームが歴史を築いてきた。
2026年11月5日時点では、Yuto-Ice&OSKARのKnock Out Brothersが第113代王者として君臨している。10月6日にHENARE&グレート-O-カーンを破って王座を奪還し、11月3日にはオスプレイ&カラム・ニューマンを反則決着で退けた。
今後の注目点は、K.O.Bが歴代の名タッグに肩を並べるような長期政権を築けるかどうかだ。すでに前回の王者時代には6度の防衛を達成しているだけに、今回の第113代政権でどこまで記録を伸ばすかは大きな見どころとなる。
また、UNITED EMPIREの内部対立や、オスプレイとカラムの関係もタッグ戦線に影響を与えそうだ。王座の移動だけを追うのではなく、各チームの結成背景、ユニット間の関係、過去の防衛実績を合わせて見ることで、IWGPタッグ王座の面白さはさらに深まる。
歴代王者の実績、記録、そして現在進行形の抗争。そのすべてが交差する第113代K.O.Bの王者ロードから、今後も目が離せない。