ギャレン キングフォームへの変身は、通常のギャレンの強化変身に使うラウズアブゾーバーと、2枚の特定のラウズカードによって成立する。
重要なのは、カテゴリーQの「アブゾーブサーペント」と、カテゴリーKの「エヴォリューションギラファ」を組み合わせることだ。
変身に必要なアイテムとカード- ラウズアブゾーバー: BOARDの所長・烏丸啓が開発した強化変身用アイテム。左腕に装着する。
- アブゾーブサーペント: ダイヤスートのカテゴリーQ。サーペントアンデッドが封印されたカード。
- エヴォリューションギラファ: ダイヤスートのカテゴリーK。ギラファアンデッドが封印されたカード。
- 変身者: 橘朔也(天野浩成)。
東映の仮面ライダー図鑑によると、ラウズアブゾーバーにはカードを収納するトレイがあり、中央のインサート・リーダーにカテゴリーQ、側面のスラッシュ・リーダーにカテゴリーJまたはKのカードを使用する仕組みになっている。
ギャレン キングフォームへの変身手順
STEP 1:ラウズアブゾーバーを装着
ギャレンの左腕にラウズアブゾーバーを装着し、強化変身の準備を整える。
STEP 2:アブゾーブサーペントをセット
ダイヤスートのカテゴリーQに属するアブゾーブサーペントを中央のインサート・リーダーに装填する。
STEP 3:エヴォリューションギラファをラウズ
ダイヤスートのカテゴリーKであるエヴォリューションギラファを側面のスラッシュ・リーダーで読み取らせる。
STEP 4:ギャレン キングフォームへ進化
2枚のカードの力によって、橘朔也がギャレンのキングフォームへと変身する。
この変身方式は、東映が公開しているアイテム設定と、2023年8月22日の公式告知で確認できる。
エヴォリューションギラファはどこで手に入れた?エヴォリューションギラファは、ギラファアンデッドを封印したラウズカードである。
東映公式図鑑によると、ギラファアンデッドを封印したのは橘朔也。その後、海面を漂っていたカードを剣崎一真が発見して入手した。
ここが興味深い点だ。
ギャレンが自ら封印したアンデッドのカードでありながら、そのカードを発見して手にしたのは剣崎だった。つまり、キングフォームの成立には橘だけでなく、剣崎が関わる経緯も存在する。
加えて、エヴォリューションギラファをギャレンラウザーに直接ラウズした場合には、4000APがチャージされるという設定もある。
キングフォームへの変身だけでなく、カード自体にも戦闘用の機能が設定されているのだ。
【初登場までの経緯】2004年の設定から2023年の映像化へ

ギャレン キングフォームが長く幻の存在と呼ばれてきた理由は、変身条件そのものが設定されていたにもかかわらず、『仮面ライダー剣』のテレビ本編で実際の変身が描かれなかったからだ。
その背景には、ギャレンの強化形態の設定と、物語の展開が関係している。
2004年:『仮面ライダー剣』で基本設定が登場『仮面ライダー剣』は2004年から2005年にかけて放送された作品だ。
橘朔也はBOARDに所属する研究者であり、仮面ライダーギャレンの装着者。天野浩成が演じた人物で、剣崎一真の先輩ライダーとして物語を支えた。
ギャレンにはジャックフォームという強化形態が存在し、ラウズアブゾーバーを使ったパワーアップが可能だった。
一方、カテゴリーKのエヴォリューションギラファを使うキングフォームへの変身は、設定上可能でありながら、本編では使用されなかった。
2015~2016年:S.I.C.版として商品化映像化に先駆け、ホビージャパンの企画によってギャレン キングフォームは立体商品として展開された。
2015年7月に受注が始まり、2016年1月の発送予定として案内されたのが、S.I.C. 仮面ライダーギャレン キングフォームである。
テレビ本編では見ることのできなかった姿が、精密な造形によって立体化された。
2023年8月:東映が映像化を正式発表大きな転機となったのが2023年8月22日。
東映は『仮面ライダーアウトサイダーズ ep.4 狂った時の運行とゼインの正体』の新しい30秒予告を公開し、ギャレン キングフォームの登場を正式発表した。
発表では、エヴォリューションギラファを使った変身も明らかにされた。
加えて、東映はこれまで劇中未使用だった幻のキングフォームが、本作で進化を遂げると説明している。
2023年10月1日:ついに映像作品に登場そして、2023年10月1日、TTFCでep.4の配信が始まった。
2004年の『仮面ライダー剣』から約19年。設定として存在したギャレンのキングフォームが、実際の映像作品で描かれることになった。
当時の東映公式発表で、天野浩成は次のようにコメントしている。
「僕は驚愕そして歓喜しました。」 天野浩成・2023年8月22日、東映公式発表より
このコメントには、長年橘朔也を演じてきた俳優自身にとっても、特別な出来事だったことが表れている。
【関係性一覧】橘朔也・剣崎一真・ギラファアンデッド・押川善文の関係
ギャレン キングフォームを理解するには、変身者だけでなく、カードの由来やスーツアクターまで押さえておくとよい。
次の表に、作品内の設定と制作面の関係を整理した。
2023年の映像化で注目したいのが、スーツアクターの押川善文だ。
東映公式のメイキング告知では、押川が『アウトサイダーズ ep.4』で通常の仮面ライダーギャレンだけでなく、ギャレン キングフォームのスーツアクターも担当したと明記されている。
押川は『仮面ライダー電王』でデネブのスーツアクターも務めており、桜井侑斗役の中村優一とは以前から縁がある。
東映公式のメイキングでは、撮影現場で中村と押川が再会する様子も紹介された。単に新しいスーツを作って登場させたというだけでなく、過去の作品に携わったスタッフ・キャストが再び集まった点も、この映像化の魅力だ。
【徹底比較】ギャレン キングフォームとブレイド キングフォームは何が違う?
同じ『仮面ライダー剣』に登場するキングフォームであるため、ギャレンとブレイドは混同されやすい。
しかし、変身に必要なカードも、物語上の位置付けも異なる。
最大の違いはカテゴリーKのカードブレイド キングフォームは、スペードスートのアブゾーブカプリコーンとエボリューションコーカサスを使用する。
一方、ギャレン キングフォームはダイヤスートのアブゾーブサーペントとエヴォリューションギラファを使用する。
どちらもカテゴリーQとカテゴリーKの組み合わせだが、対応するアンデッドが異なる。
| 比較項目 | ギャレン キングフォーム | ブレイド キングフォーム |
|---|---|---|
| 変身者 | 橘朔也 | 剣崎一真 |
| スート | ダイヤ | スペード |
| カテゴリーQ | アブゾーブサーペント | アブゾーブカプリコーン |
| カテゴリーK | エヴォリューションギラファ | エボリューションコーカサス |
| 映像での初登場 | アウトサイダーズ ep.4 | 仮面ライダー剣本編 |
| 変身アイテム | ラウズアブゾーバー | ラウズアブゾーバー |
| 公式設定上の特徴 | 2004年の本編では未使用だった強化形態 | 本編で実際に活躍した最強形態 |
ブレイド キングフォームについて、東映公式図鑑は全身に刻まれたアンデッドのレリーフを、スペードスートのアンデッド13体と融合した証として説明している。
カードを使わずともアンデッドの能力を引き出せる一方、その力はジョーカーと同質のものであり、変身を重ねると剣崎の肉体がアンデッドへと変貌していく危険性もあった。
つまり、ブレイドのキングフォームは単純な戦闘力の強化ではない。剣崎自身の存在にも影響を及ぼす、物語上の重要な変身だった。
ギャレンのキングフォームは別の進化として描かれるギャレンのキングフォームは、ダイヤスートのカテゴリーKであるギラファアンデッドの力を使う形態だ。
ブレイドのキングフォームと同じ名前を持ちながら、変身の根拠となるアンデッドやカードの組み合わせが違う。
ここを理解すると、ギャレン版が単にブレイド版の色違いではないことが分かる。
なお、ブレイド キングフォームの設定にある13体との融合や身体への影響を、そのままギャレンに当てはめることはできない。両者は別個の変身システムとして整理する必要がある。
【S.I.C.・HERO SAGA】重醒銃キングラウザーは映像版にも登場するのか?
ギャレン キングフォームを調べる際、必ず話題に上がるのがホビージャパンの「S.I.C. HERO SAGA」と、2015年に発表された限定フィギュアだ。
ここで注意したいのは、S.I.C.の商品仕様と、映像作品の設定を同じものとして扱わないことだ。
S.I.C. 仮面ライダーギャレン キングフォームとはS.I.C.は、仮面ライダーなどのキャラクターを独自の造形表現で立体化するフィギュアシリーズ。
ホビージャパンは、月刊ホビージャパンの連載企画「S.I.C. HERO SAGA」の特別企画として、ギャレン キングフォームを商品化した。
公式の商品案内によると、主な特徴は次のとおり。
- ギャレン キングフォームの独自造形。
- 大型の玩具オリジナル武器。
- ブレイド キングフォームとの互換性を備えた羽パーツ。
- 各関節部を一新した可動構造。
受注期間は2015年7月25日~9月11日。発送は2016年1月~2月予定として案内された。原型製作は安藤賢司と五島純が担当している。
重醒銃キングラウザーは何が特別なのか特に注目されるのが「重醒銃キングラウザー」だ。
名前にキングラウザーが含まれるため、ブレイド キングフォームの大型剣キングラウザーとの関係を気にするファンも多い。
しかし、ホビージャパンの商品説明では、重醒銃キングラウザーは玩具オリジナルの大型武器として紹介されている。
つまり、これはS.I.C.版の独自ギミックとして理解するのが正確だ。
テレビ本編でギャレンが使用した武器と、フィギュア独自の武器設定を混同してはいけない。
HERO SAGAと映像作品の関係「HERO SAGA」はホビージャパンが展開してきた特撮作品の世界観を広げる企画だ。
S.I.C.の造形を生かしながら、テレビシリーズとは異なる表現や物語を展開できることが特徴となっている。
ギャレン キングフォームの場合、映像化されるより前に、雑誌企画と立体商品によって姿が提示されていた。
そのため、ファンの間では長年、設定上の幻のフォームとして語られてきた。
ただし、2015年の商品化と2023年の映像化は別の出来事だ。S.I.C.の商品仕様が、そのまま『アウトサイダーズ』の劇中設定になったわけではない。
この区別が、ギャレン キングフォームの資料を読み解くうえで最も要点のひとつだ。
【2026年最新】アウトサイダーズ ep.4での役割と現在の公式設定
2026年11月時点で、ギャレン キングフォームの映像化を確認できる作品は『仮面ライダーアウトサイダーズ ep.4 狂った時の運行とゼインの正体』だ。
東映の公式作品ページにも同フォームが新登場のライダーとして掲載されている。作品ページではTTFCでの配信も案内されている。
ep.4のストーリーと橘朔也の立場本作では、善意を学習し、悪を根絶するために全仮面ライダーの力を行使できる仮面ライダーゼインと、それを阻止しようとするアウトサイダーズ側の対立が描かれる。
財団Xによって復活したブレンは、仮面ライダーゼインであり、かつて仮面ライダーゼロノスだった桜井侑斗の信念に共鳴し、ゼイン側につく。
一方、橘朔也はゼインドライバーを起動させる立場にあり、悪を根絶するという大義のために仮面ライダークロニクルの一般開放を試みる。
この展開によって、橘は単に懐かしいライダーとして再登場するのではなく、作品全体の対立構造に関わる人物として描かれている。
天野浩成と押川善文が再びギャレンを作り上げるギャレン キングフォームの映像化を語るうえで、天野浩成と押川善文の参加は欠かせない。
天野は橘朔也を演じ、押川はギャレンとキングフォームのスーツアクターを担当した。
東映が公開したメイキング情報では、押川が『電王』でデネブを演じていたことも紹介されている。
過去の仮面ライダー作品を支えてきたスタッフが再び集結し、新しい姿を映像に残したことは、19年越しの実現を象徴する出来事だった。
現在の公式設定はどう整理すべきか2026年時点で、公式資料を確認する際には次の3点が重要になる。
1. 東映の仮面ライダー図鑑: エヴォリューションギラファのカードの由来と変身条件を確認できる。
2. 2023年8月22日の東映発表: ギャレン キングフォームがep.4で映像化されることを正式に告知している。
3. アウトサイダーズ公式作品ページ: ep.4の登場人物とストーリーを確認できる。
なお、エヴォリューションギラファの図鑑ページには、もともとの『仮面ライダー剣』本編で未使用だったという説明が残っている。
これは2023年の映像化と矛盾するものではない。『剣』のテレビ本編では未使用だったカードが、後年の『アウトサイダーズ』で使用されたという時系列で理解すればよい。
【よくある質問】仮面ライダーギャレンのキングフォームに関するFAQ
Q1:仮面ライダーギャレン キングフォームの初登場作品は何ですか?
A1:映像作品での初登場は、2023年10月1日からTTFCで配信された『仮面ライダーアウトサイダーズ ep.4 狂った時の運行とゼインの正体』です。『仮面ライダー剣』のテレビ本編では変身していません。
Q2:ギャレン キングフォームの変身に必要なカードは何ですか?
A2:ダイヤスートのカテゴリーQ「アブゾーブサーペント」とカテゴリーK「エヴォリューションギラファ」です。ラウズアブゾーバーを使って2枚を組み合わせます。
Q3:エヴォリューションギラファは誰が入手したカードですか?
A3:ギャレンがギラファアンデッドを封印し、その後、海面を漂っていたカードを剣崎一真が発見して入手したと東映公式図鑑に記載されています。
Q4:ブレイド キングフォームとギャレン キングフォームの違いは何ですか?
A4:主な違いは使用するカードとスートです。ブレイドはスペードのアブゾーブカプリコーンとエボリューションコーカサス、ギャレンはダイヤのアブゾーブサーペントとエヴォリューションギラファを使用します。
Q5:ギャレン キングフォームのスーツアクターは誰ですか?
A5:押川善文です。東映公式のメイキング告知で、通常のギャレンとキングフォームの両方を担当したことが紹介されています。
Q6:重醒銃キングラウザーは劇中に登場する武器ですか?
A6:ホビージャパンのS.I.C.商品説明では、玩具オリジナルの武器として紹介されています。映像作品の公式設定とS.I.C.独自の仕様を区別して理解する必要があります。
Q7:S.I.C.版のギャレン キングフォームはいつ発売されましたか?
A7:2015年7月25日から受注が始まり、2016年1月~2月の発送予定として案内されました。ホビージャパン限定の商品です。
Q8:2026年現在、ギャレン キングフォームの公式設定はどうなっていますか?
A8:エヴォリューションギラファとアブゾーブサーペントを使用する変身条件が東映公式図鑑に記載され、2023年の『アウトサイダーズ ep.4』で映像化されています。2026年時点でも同作の公式作品ページで登場形態として確認できます。
仮面ライダーギャレン キングフォームは、単なるファン向けの派生フォームではない。
2004年の『仮面ライダー剣』で変身条件が設定され、2015年にはS.I.C. HERO SAGAの特別企画によって立体化され、2023年に『仮面ライダーアウトサイダーズ ep.4』で映像化されたという歴史を持つ。
特に押さえておきたい要点は次の3つだ。
- 変身条件: アブゾーブサーペントとエヴォリューションギラファを使う。
- 映像化の経緯: 2004年の設定から約19年を経て、2023年に初めて映像作品に登場した。
- S.I.C.との違い: 重醒銃キングラウザーなどの商品独自仕様と、映像作品の公式設定は区別する。
そして、橘朔也を演じる天野浩成と、スーツアクターの押川善文が再びギャレンの姿を作り上げたことも、このフォームの歴史を語るうえで重要だ。
長年設定上の存在だったギャレン キングフォームは、いまや公式映像作品で確認できる形態となった。『仮面ライダー剣』を見返す際には、エヴォリューションギラファがどのように物語へつながり、なぜ橘朔也のキングフォームが特別な意味を持つのかにも注目したい。
主な参考資料
- 東映「仮面ライダー図鑑」エヴォリューションギラファ、ラウズアブゾーバー、アブゾーブサーペント
- 東映「仮面ライダーアウトサイダーズ ep.4」公式作品情報
- 東映「ギャレン キングフォーム登場」2023年8月22日発表
- 東映「アウトサイダーズ ep.4 メイキング映像第1弾」2023年10月14日発表
- ホビージャパン「S.I.C. 仮面ライダーギャレン キングフォーム」商品情報
- TAMASHII WEB「S.I.C. 仮面ライダーギャレン キングフォーム」商品アーカイブ