2026年の菊花賞は、10月25日(日)に京都競馬場の芝3,000mで開催された。第87回となる今回のレースを制したのは、武豊騎手が騎乗した3番人気のゴーイントゥスカイ。2着には8番人気のバステール、3着には2番人気のダノンヒストリーが入った。
JRAの公式競走成績によると、ゴーイントゥスカイの勝ちタイムは3分04秒5。2着バステールとはハナ差という接戦だった。
2026年菊花賞の全払戻金一覧| 券種 | 組み合わせ | 払戻金 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 9 | 1,200円 | 3番人気 |
| 複勝 | 9 | 370円 | 3番人気 |
| 複勝 | 6 | 730円 | 8番人気 |
| 複勝 | 10 | 210円 | 2番人気 |
| 枠連 | 3-5 | 1,270円 | 5番人気 |
| 馬連 | 6-9 | 11,530円 | 25番人気 |
| 馬単 | 9-6 | 25,160円 | 51番人気 |
| 3連複 | 6-9-10 | 8,580円 | 23番人気 |
| 3連単 | 9-6-10 | 113,300円 | 293番人気 |
※すべて100円購入時の払戻金。出典:JRA公式2026年菊花賞競走成績。
注目したいのは、単勝1,200円に対して3連単が11万3,300円まで上昇した点だ。
ゴーイントゥスカイは3番人気で、決して極端な穴馬ではなかった。しかし、2着に8番人気のバステールが入ったことで、馬連は25番人気、馬単は51番人気、3連単は293番人気という組み合わせになった。
つまり、2026年の菊花賞は「勝ち馬が大穴だったから高配当になった」というレースではない。上位人気の勝ち馬に人気薄の2着馬が絡み、着順まで正確に当てる3連単の難易度が上がったレースだった。
なお、ゴーイントゥスカイはコントレイル産駒。武豊騎手にとっては菊花賞6勝目となり、上原佑紀調教師は同レース初勝利を記録した。
【過去10年の配当一覧】馬連・馬単・3連複・3連単を年度別に比較

2026年を含む直近10回、つまり2017~2026年の菊花賞を比較すると、配当の振れ幅はかなり大きい。
ここではJRAの各年度の競走成績に掲載された払戻金を基準に、主要5券種をまとめた。金額はすべて100円あたりの払戻金である。
菊花賞の過去10年・年度別払戻金比較表| 年度 | 開催場 | 1着 | 2着 | 3着 | 単勝 | 馬連 | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026 | 京都 | ゴーイントゥスカイ(3) | バステール(8) | ダノンヒストリー(2) | 1,200円 | 11,530円 | 25,160円 | 8,580円 | 113,300円 |
| 2025 | 京都 | エネルジコ(1) | エリキング(2) | エキサイトバイオ(13) | 380円 | 1,110円 | 2,100円 | 45,690円 | 140,270円 |
| 2024 | 京都 | アーバンシック(2) | ヘデントール(4) | アドマイヤテラ(7) | 370円 | 1,180円 | 2,000円 | 5,200円 | 19,390円 |
| 2023 | 京都 | ドゥレッツァ(4) | タスティエーラ(2) | ソールオリエンス(1) | 730円 | 1,980円 | 4,210円 | 1,570円 | 12,380円 |
| 2022 | 阪神 | アスクビクターモア(2) | ボルドグフーシュ(7) | ジャスティンパレス(4) | 410円 | 2,030円 | 3,370円 | 6,440円 | 30,010円 |
| 2021 | 阪神 | タイトルホルダー(4) | オーソクレース(3) | ディヴァインラヴ(6) | 800円 | 2,420円 | 5,220円 | 14,610円 | 79,560円 |
| 2020 | 京都 | コントレイル(1) | アリストテレス(4) | サトノフラッグ(5) | 110円 | 910円 | 1,010円 | 3,810円 | 8,740円 |
| 2019 | 京都 | ワールドプレミア(3) | サトノルークス(8) | ヴェロックス(1) | 650円 | 4,680円 | 7,640円 | 3,070円 | 23,510円 |
| 2018 | 京都 | フィエールマン(7) | エタリオウ(2) | ユーキャンスマイル(10) | 1,450円 | 2,380円 | 6,010円 | 16,710円 | 100,590円 |
| 2017 | 京都 | キセキ(1) | クリンチャー(10) | ポポカテペトル(13) | 450円 | 10,660円 | 15,890円 | 136,350円 | 559,700円 |
※馬名の後ろの数字は単勝人気。金額は100円あたり。JRA各年度の公式成績をもとに整理。
年度別の配当から見える3つの特徴1. 2017年は3連単55万円超の突出した高配当
2017年は3連単559,700円。直近10回で最も高い払戻金となった。3連複も136,350円と非常に高く、ほかの年度と比較しても突出している。
2. 2020年は過去10回で最も堅い決着
コントレイルが1番人気に応えて優勝し、2着アリストテレス、3着サトノフラッグも上位人気だった。3連単は8,740円で、直近10回の最安値となった。
3. 2025年と2026年は2年連続で3連単10万円超
2025年は140,270円、2026年は113,300円。いずれも3連単が10万円を超えている。
興味深いのは、2025年は13番人気が3着、2026年は8番人気が2着に入っている点だ。人気薄が馬券圏内に入る位置によって、3連複と3連単の配当にも違いが生じている。
【菊花賞の歴代最高配当】2017年キセキの3連単559,700円を検証
菊花賞の高額配当を語るうえで欠かせないのが、2017年10月22日に開催された第78回のレースだ。
優勝したのは1番人気のキセキ。M.デムーロ騎手が騎乗し、雨の京都競馬場で行われた不良馬場の一戦を制した。
しかし、2着には10番人気のクリンチャー、3着には13番人気のポポカテペトルが入った。
勝ち馬は本命馬だったにもかかわらず、相手2頭が人気薄だったため、3連単は55万円を超える結果になった。
2017年菊花賞の払戻金| 券種 | 組み合わせ | 払戻金 |
|---|---|---|
| 単勝 | キセキ | 450円 |
| 馬連 | キセキ-クリンチャー | 10,660円 |
| 馬単 | キセキ→クリンチャー | 15,890円 |
| 3連複 | キセキ-クリンチャー-ポポカテペトル | 136,350円 |
| 3連単 | キセキ→クリンチャー→ポポカテペトル | 559,700円 |
理由は、人気順位と着順の組み合わせにある。
- 1着:キセキ・1番人気
- 2着:クリンチャー・10番人気
- 3着:ポポカテペトル・13番人気
1番人気のキセキが勝利したため、単勝は450円に収まった。一方、10番人気と13番人気が2着・3着に入ったことで、3連複は136,350円、3連単は559,700円まで上昇した。
加えて、当日は雨が降り続き、芝コースは不良馬場。JRAのレース回顧でも、通常とは異なる消耗戦になったことが紹介されている。
キセキは3分18秒9で優勝。2着に2馬身差をつける走りを見せた。
2018年も3連単10万円超の高配当翌2018年も高配当が続いた。
優勝したフィエールマンは7番人気。2着は2番人気のエタリオウ、3着は10番人気のユーキャンスマイルだった。
3連単は100,590円。単勝も1,450円で、直近10回の最高額となっている。
2017年と2018年に共通しているのは、勝ち馬が必ずしも極端な人気薄ではない一方、3着以内に二桁人気の馬が入っていることだ。
この2年の結果は、菊花賞では勝ち馬の予想だけでなく、相手候補の評価が配当を大きく左右することを示している。
【券種別に解説】単勝・複勝から3連複・3連単まで配当の違い
菊花賞の過去配当を比較するときは、金額だけでなく券種ごとの特徴も理解しておきたい。
同じレースでも、的中条件が異なれば払戻金は大きく変わる。
単勝・複勝は勝ち馬や3着以内を狙う基本券種単勝は1着になる馬を当てる馬券。複勝は選んだ馬が3着以内に入れば的中する。
2026年のゴーイントゥスカイは単勝1,200円、複勝370円だった。
一方、2020年のコントレイルは単勝110円。1番人気の圧倒的な支持に応える結果となった。
直近10回の単勝を比べると、最低は2020年の110円、最高は2018年の1,450円である。
馬連・馬単は着順の違いに注意馬連は1着と2着に入る2頭を順不同で当てる馬券。馬単は1着と2着の着順まで正確に当てる必要がある。
2026年は次の結果だった。
- 馬連6-9:11,530円
- 馬単9-6:25,160円
同じ2頭を選んでいても、馬単では着順まで当てなければならないため、配当が高くなった。
過去10回の馬連最高額は2017年の10,660円。2026年はこれを上回る11,530円となり、直近10回の最高額を更新した。
馬単も2017年の15,890円に対し、2026年は25,160円。こちらも直近10回で最高だった。
3連複と3連単はどちらが高配当を狙いやすい?3連複は1~3着に入る3頭を順不同で当てる馬券。3連単は1着・2着・3着の順番まで一致させる必要がある。
2026年の結果を比較すると、違いがわかりやすい。
| 券種 | 的中条件 | 2026年の払戻金 |
|---|---|---|
| 3連複 | 9・6・10の3頭を順不同 | 8,580円 |
| 3連単 | 9→6→10の着順まで的中 | 113,300円 |
3連単は3連複のおよそ13倍の払戻金になった。
ここで覚えておきたいのは、3連複のほうが必ず馬連より高くなるわけでもないという点だ。2026年は3連複8,580円に対し、馬連11,530円だった。
券種ごとに的中条件と投票の組み合わせが異なるため、単純に券種の順番だけで配当を比較することはできない。
【人気別配当傾向】菊花賞は本命決着でも万馬券が出る?
菊花賞の過去配当を分析する際に見落としやすいのが、1着馬の人気と3着以内に入る馬の人気は別の問題だということだ。
直近10回の勝ち馬を見ると、1番人気から4番人気までが9回を占める。唯一の例外は2018年のフィエールマンで、7番人気から勝利した。
つまり、勝ち馬そのものは比較的上位人気から出ている。
しかし、2着・3着に目を向けると様子が変わる。
人気薄が馬券圏内に入った代表的な年度- 2017年:10番人気クリンチャー、13番人気ポポカテペトルが2・3着。
- 2018年:10番人気ユーキャンスマイルが3着。
- 2019年:8番人気サトノルークスが2着。
- 2025年:13番人気エキサイトバイオが3着。
- 2026年:8番人気バステールが2着。
このように、直近10回のうち5回で8番人気以下の馬が3着以内に入っている。
特に2017年と2025年は、勝ち馬が1番人気だったにもかかわらず、3連単が10万円を超えた。
人気別に考える馬券検討のポイント菊花賞で注目したいのは、人気薄の馬が勝つ可能性だけではない。
上位人気馬が1着になる展開を想定しても、相手候補に人気薄が入れば配当は大きく変わる。
また、2026年のように3番人気が勝ち、8番人気が2着、2番人気が3着という組み合わせもある。
人気順位だけで馬の能力を決めつけるのではなく、長距離適性や過去の重賞実績、3000mへの対応力を確認したい。
菊花賞の万馬券はどの程度出ている?直近10回の3連単を見ると、1万円を超えた年は9回。10万円を超えた年は次の4回だ。
| 年度 | 3連単 |
|---|---|
| 2017年 | 559,700円 |
| 2018年 | 100,590円 |
| 2025年 | 140,270円 |
| 2026年 | 113,300円 |
10回の3連単の平均は約108,745円、中央値は54,785円となる。
ただし、2017年の55万円超という極端な高配当が平均値を押し上げている。実際の配当水準を判断するなら、平均だけでなく中央値も確認したい。
なお、3連単が1万円未満だったのは2020年の8,740円のみ。過去の数字からも、菊花賞は人気薄が絡むと高配当になりやすいレースだとわかる。
【京都競馬場と阪神競馬場】開催場所によって配当傾向は変わる?
菊花賞は原則として京都競馬場で開催されるが、過去には阪神競馬場で行われた年もある。
JRAの競走史によると、京都競馬場のスタンド改修工事などの影響で、1979年、2021年、2022年は阪神競馬場で開催された。
京都開催と阪神開催の違い| 項目 | 京都競馬場 | 阪神競馬場 |
|---|---|---|
| 直近10回の開催年 | 2017~2020年、2023~2026年 | 2021年・2022年 |
| コース | 芝3,000m・右外回り | 芝3,000m |
| 特徴 | 菊花賞の伝統的な開催コース | 改修期間中の代替開催 |
| 配当を見る際の注意 | 通常開催の基準となる | コース条件の違いを考慮する |
2021年の阪神開催では3連単79,560円、2022年は30,010円だった。
この2年間だけを見て、阪神開催だから配当が高い、あるいは低いと判断するのは適切ではない。サンプルが少なく、出走馬の実力や人気、レース展開による影響も大きいからだ。
また、京都競馬場と阪神競馬場ではコース形状や坂の位置などが異なる。同じ3,000mでも、過去の走破時計や着順をそのまま横並びにするのではなく、開催条件を踏まえて評価する必要がある。
高配当を生みやすいのはコースよりも着順の組み合わせ2017年は京都の不良馬場で55万円超、2018年は京都の良馬場で10万円超、2025年は京都の稍重馬場で14万円超、2026年は京都の良馬場で11万円超だった。
馬場状態は重要な判断材料だが、それだけで配当の大小が決まるわけではない。
実際には、上位人気馬が勝っても、相手に人気薄が入るだけで3連複や3連単は大きく変動する。
菊花賞の配当を予想するなら、競馬場の違いに加え、馬のスタミナ、距離適性、前哨戦の内容まで総合的に確認したい。
【菊花賞の過去配当】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:菊花賞の過去10年で3連単の最高配当はいくらですか?
A1:2017年の559,700円です。1番人気のキセキが勝ちましたが、2着に10番人気クリンチャー、3着に13番人気ポポカテペトルが入ったことで高配当になりました。
Q2:2026年の菊花賞の払戻金はいくらでしたか?
A2:2026年10月25日の菊花賞では、ゴーイントゥスカイが3番人気で優勝し、単勝1,200円、馬連11,530円、馬単25,160円、3連複8,580円、3連単113,300円でした。
Q3:菊花賞は万馬券が出やすいレースですか?
A3:直近10回では、3連単が1万円を超えた年は9回ありました。特に人気薄が2着・3着に入った年は高配当になりやすく、2017年には559,700円を記録しています。ただし、2020年のように人気上位馬で決まる年もあります。
Q4:菊花賞が阪神競馬場で開催されたのは何年ですか?
A4:直近では2021年と2022年です。京都競馬場の改修工事に伴い、阪神競馬場で代替開催されました。2023年からは京都競馬場に戻っています。
Q5:菊花賞の配当は単勝人気だけで判断できますか?
A5:単勝人気だけでは判断できません。2017年のように1番人気が勝っても、2着・3着に人気薄が入れば3連単は高額になります。相手候補の人気や距離適性も含めて確認することが大切です。
菊花賞の過去配当を2017~2026年の10回で比較すると、最も高かった3連単は2017年の559,700円、最も低かったのは2020年の8,740円だった。
2026年はゴーイントゥスカイが優勝し、単勝1,200円、3連単113,300円。8番人気のバステールが2着に入ったことで、人気上位馬が勝ちながらも高配当が生まれた。
今回のデータから押さえておきたい要点は次のとおりだ。
- 直近10回の3連単最高配当は2017年の559,700円。
- 3連単が10万円を超えた年は4回。
- 勝ち馬は直近10回すべて7番人気以内。
- 8番人気以下の馬が3着以内に入った年は5回。
- 2021年・2022年は阪神開催で、ほかの8回は京都開催。
【プロの結論】
菊花賞の配当を考えるうえで、最も大切なのは「勝ち馬を当てること」と「高配当の組み合わせを見つけること」を分けて考えることだ。
2017年のキセキ、2025年のエネルジコ、2026年のゴーイントゥスカイはいずれも上位人気で勝利した。それでも、2着・3着に人気薄が入ることで3連単は10万円を超えている。
3000mという特殊な距離を走る3歳馬のレースだからこそ、春のクラシック実績だけでなく、秋の成長、長距離適性、前哨戦の内容にも目を向けたい。
過去配当は次回の結果を保証するものではない。しかし、年度別の数字と人気薄が好走した条件を整理しておけば、人気だけに引っ張られない馬券検討につながる。2027年以降の菊花賞でも、勝ち馬だけでなく2着・3着候補まで丁寧に見極めたい。