2026年の外国人投手陣は、守護神マルティネスを中心に、ウィットリー、ハワード、マタら新戦力が先発・救援を担う構成だった。
ライデル・マルティネス|42セーブでブルペンを支える
背番号92
- 登板:57試合
- 勝利:5勝
- 敗北:4敗
- セーブ:42
- 防御率:1.38
マルティネスは2025年に中日から巨人へ移籍し、2026年も抑えとして重要な役割を果たした。
57試合に登板して42セーブ、防御率1.38。52回1/3を投げて56奪三振という内容で、終盤のリードを守る存在として結果を残した。
42セーブはチームの投手部門で最多。外国人枠を使ってでも一軍に置く価値がある投手であることを、数字で示したシーズンだった。
フォレスト・ウィットリー|先発候補として防御率2.31
背番号26
- 登板:14試合
- 勝利:3勝
- 敗北:4敗
- 投球回:81回2/3
- 防御率:2.31
- 奪三振:97
ウィットリーは2016年のMLBドラフトでアストロズから1巡目指名を受けた経歴を持つ右腕。2018年にはMLB公式の有望株ランキングでも高い評価を受けた。
2026年の巨人では14試合に登板し、81回2/3で97奪三振、防御率2.31を記録。勝ち星こそ3勝にとどまったものの、奪三振能力と投球内容には一定の成果が見られた。
一方、登板数は14試合。年間を通じてローテーションを支え続けるまでには至らなかった。
スペンサー・ハワード|限られた登板で防御率1.93
背番号28
- 登板:7試合
- 勝利:3勝
- 敗北:3敗
- 投球回:37回1/3
- 防御率:1.93
- 奪三振:42
ハワードは2025年に楽天でプレーし、9試合で5勝1敗、防御率2.22を記録した実績を持つ投手だ。
2026年は巨人で7試合に登板し、防御率1.93。登板数は少ないものの、投球回を上回るペースで奪三振を記録するなど、能力を示した。
ただし、年間を通じて先発ローテーションを任せられるかという点では、十分な登板機会を確保できなかった。
ブライアン・マタ|奪三振能力が光る新外国人
背番号42
- 登板:7試合
- 勝利:2勝
- 敗北:1敗
- 投球回:34回
- 防御率:2.65
- 奪三振:38
マタはベネズエラ出身の右腕。レッドソックス傘下でプレーした経歴を持ち、2025年12月に巨人との契約合意が発表された。
2026年は7試合に登板し、34イニングで38奪三振。防御率2.65という成績だった。
ただし、四球も21個記録しており、制球面には改善の余地がある。登板数が限られているため、来季の評価には継続的な登板と投球内容の確認が欠かせない。
エルビス・ルシアーノとバルドナードの課題ルシアーノは育成から支配下へ昇格し、12試合に登板。6ホールドを挙げた一方、防御率は5.25だった。
救援投手として一定の登板機会を得たものの、失点を減らすことが次の課題となる。
バルドナードは2026年に2試合、1回1/3の登板で防御率13.50。前年までの実績と比較しても、厳しい数字となった。
特にバルドナードは2024年に58試合へ登板し、防御率2.44を記録した実績がある。過去の実力と2026年の成績に大きな差が生じた点は、今後の外国人投手補強を考えるうえでも見逃せない。
【巨人外国人枠のルール】一軍登録5人・ベンチ入り4人

外国人選手の名前を調べていると、「支配下登録されているのに試合に出ない」「外国人選手がベンチから外れている」という疑問を持つことがある。
その理由の一つが、NPBの外国人選手枠だ。
2026年の外国人枠はどうなっている?2026年のプロ野球では、外国人選手の人数制限は次のように運用されている。
| 項目 | 2026年の上限 |
|---|---|
| 一軍出場選手登録 | 5人 |
| 一軍ベンチ入り | 4人 |
| 投手の登録 | 最大4人 |
| 野手の登録 | 最大4人 |
| 支配下契約の外国人総数 | 外国人だけの別枠上限なし |
通常の一軍出場選手登録は31人、試合のベンチ入りは26人。外国人枠については、登録5人・ベンチ入り4人という仕組みだ。
この人数は2025年11月にNPBが翌シーズンも維持すると発表した運用に基づく。
投手5人・野手0人では登録できない外国人選手は、投手と野手の人数にも制限がある。
例えば一軍登録で可能な組み合わせは次のとおり。
- 投手4人・野手1人
- 投手3人・野手2人
- 投手2人・野手3人
- 投手1人・野手4人
一方、投手5人・野手0人、投手0人・野手5人という登録は認められない。
ベンチ入り4人の場合も、投手だけ4人、野手だけ4人という構成にはできない。
巨人で実際に起きた外国人枠の影響2026年4月30日の巨人対広島戦では、ダルベックがベンチ入りから外れた。
この試合ではウィットリーが先発し、マルティネス、ルシアーノ、キャベッジもベンチ入りした。外国人選手のベンチ入り上限が4人であるため、ダルベックが外れる形になったとスポーツニッポンが報じている。
つまり、ダルベックの打撃能力が低く評価されたからベンチ外になった、という単純な話ではない。
外国人選手の実力と、試合ごとの登録構成は別の問題なのだ。
外国人枠を考えるときの3つの注意点1. 支配下登録と一軍登録は別物。 支配下選手でも外国人枠の都合で一軍に登録されない場合がある。
2. 一軍登録とベンチ入りも別物。 一軍に登録された5人全員が同じ試合でベンチに入れるわけではない。
3. 育成選手は支配下昇格が必要。 育成契約のままでは通常の一軍出場選手登録はできない。
この3点を理解すると、巨人が試合ごとに外国人選手を入れ替える理由が分かりやすくなる。
【巨人歴代外国人選手】クロマティやラミレスと2026年の助っ人を比較
巨人の外国人選手を語るうえで、歴代のスター選手は欠かせない。
過去には打線の中心を担った強打者から、長年ブルペンを支えた外国人投手まで、球団の歴史に残る選手が数多く在籍した。
歴代の代表的な外国人野手1984~1990年に巨人でプレー。巨人での本塁打は171本。1989年には首位打者とMVPを獲得した。
2008~2011年に巨人でプレー。巨人在籍中に148本塁打を記録した。
2006~2010年に巨人でプレー。巨人在籍中の本塁打は100本。
この3人に共通するのは、外国人野手として長期間チームの打線を支えたことだ。特にクロマティは、打率と長打力を両立させた選手として知られている。
歴代の代表的な外国人投手2012~2019年に巨人でプレー。通算421登板、174ホールドを記録した。
2008~2010年に巨人でプレー。巨人在籍中に93セーブを記録した。
マシソンは長年にわたって救援陣を支え、クルーンは抑えとして活躍した。こうした選手の存在を考えると、2026年のマルティネスが担った役割も、巨人の歴代外国人投手の系譜に位置付けられる。
2026年の助っ人は歴代のスターと何が違う?過去の巨人は、クロマティやラミレスのように、長期間にわたって打線の中心を任せられる外国人野手を獲得してきた。
2026年は少し異なる。
- ダルベック:長打力と打点を担う中軸打者
- キャベッジ:外野の長打力を補う選手
- マルティネス:試合終盤を締める守護神
- ウィットリー、ハワード、マタ:先発投手の選択肢
- ルシアーノ:救援陣の補強候補
つまり、特定のスター選手一人に依存するよりも、投打の各ポジションに助っ人を配置する編成だった。
ただし、契約人数を増やせば戦力が比例して強くなるわけではない。外国人枠の制約があるため、獲得した選手をどう組み合わせるかが、チーム編成の成否を左右する。
【2027年の巨人外国人はどうなる?】残留・退団の最新報道
2026年シーズン終了後、巨人の外国人選手については大幅な入れ替えの可能性が報じられている。
特に注目されるのが、ダルベック、マルティネス、キャベッジ、ウィットリーらの去就だ。
ダルベックは残留を希望2026年10月11日、DeNAとのクライマックスシリーズ・ファーストステージ敗退が決まった後、ダルベックは来季について次のように語った。
「来年も契約していただけたら戻ってきたい」
日刊スポーツによると、ダルベックは2026年に25本塁打を記録し、本人も巨人でのプレー継続を希望している。球団側も残留交渉を進める見込みと報じられた。
135試合出場、25本塁打、81打点という数字を考えれば、打線の中軸を担える選手として評価されるのは自然だろう。
外国人選手の去就予想・報道状況| 選手 | 2027年の見通し | 報道内容 |
|---|---|---|
| マルティネス | 残留予定 | 4年契約の3年目を迎える |
| ダルベック | 残留交渉 | 本人が残留を希望 |
| キャベッジ | 不透明 | 契約交渉の行方が焦点 |
| ウィットリー | 退団濃厚との報道 | 大幅な入れ替え候補 |
| ハワード | 退団濃厚との報道 | 来季契約は厳しい見通し |
| マタ | 不透明 | 来季の契約動向に注目 |
| ルシアーノ | 不透明 | 支配下での実績が課題 |
| バルドナード | 退団濃厚との報道 | 2026年は登板機会が少なかった |
| ティマ | 不透明 | 若手として今後の成長が焦点 |
日刊スポーツの2026年10月12日付報道では、マルティネスは残留予定、ハワードとバルドナードは退団濃厚、その他の選手は去就不透明と伝えられた。
また、別の報道ではウィットリーも退団濃厚とされている。これらは報道時点での見通しであり、契約の正式な成立・解除とは区別する必要がある。
2027年の補強で重要になるポイント来季に向けた外国人補強では、次の3点が重要になる。
1. ダルベックに続く長距離打者の確保
2026年の巨人は25本塁打のダルベックがチーム最多だった。残留が実現しなければ、同等の長打力を持つ野手を探す必要がある。
2. 先発投手の安定化
ウィットリーは防御率2.31、ハワードは1.93、マタは2.65だった。ただし、3人とも登板数が限られている。来季は年間を通じてローテーションを守れる外国人先発投手の確保が課題になる。
3. マルティネスを中心とする救援陣の維持
42セーブ、防御率1.38という結果を残したマルティネスは、2027年のブルペン構想でも重要な存在だ。
先発投手と野手を入れ替える場合でも、守護神を固定できることはチーム編成上の大きな強みになる。
【巨人外国人に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年の巨人の外国人選手は何人?
A1:2026年シーズンに支配下登録された主な外国人選手は9名です。投手6名、野手3名で、ダルベック、キャベッジ、マルティネスらが在籍しました。育成契約から支配下に昇格した選手も含みます。
Q2:巨人の外国人枠は一軍に何人まで?
A2:2026年のNPBルールでは、一軍出場選手登録は最大5人、試合のベンチ入りは最大4人です。投手と野手の人数にも制限があり、どちらか一方だけで枠を埋めることはできません。
Q3:エルビス・ルシアーノとフリアン・ティマは育成選手?
A3:2026年のシーズン当初は育成契約でしたが、ルシアーノは3月24日、ティマは5月25日に支配下登録へ昇格しました。
Q4:2026年の巨人で最も活躍した外国人野手は誰?
A4:ボビー・ダルベックです。135試合で打率.252、25本塁打、81打点を記録し、チームの本塁打と打点でトップの数字を残しました。
Q5:2026年の巨人で最も活躍した外国人投手は誰?
A5:ライデル・マルティネスです。57試合で42セーブ、防御率1.38を記録し、守護神としてチームを支えました。
Q6:2027年もマルティネスは巨人に残留する?
A6:2026年10月の報道では残留予定とされています。4年契約の3年目を迎える見通しですが、契約の最新状況については球団の正式発表が基準になります。
2026年の読売ジャイアンツは、外国人選手の入れ替えと育成選手の支配下昇格を組み合わせながら、セ・リーグ2位でシーズンを終えた。
特に注目すべき実績は次のとおりだ。
- ボビー・ダルベック:25本塁打、81打点で打線をけん引。
- ライデル・マルティネス:42セーブ、防御率1.38で守護神として活躍。
- フォレスト・ウィットリー:防御率2.31、97奪三振。
- スペンサー・ハワード:7登板で防御率1.93。
- ブライアン・マタ:34投球回、防御率2.65。
- ルシアーノとティマ:育成から支配下登録へ昇格。
一方で、キャベッジの打撃成績や救援投手陣の登板状況には課題も残った。
2027年に向けては、ダルベックの残留、マルティネスを中心とした救援陣の維持、先発投手の補強が大きな焦点となる。
巨人の外国人選手を評価するときは、単純に本塁打や勝利数だけを見るのではなく、一軍登録の制約、チーム内での役割、出場機会、育成からの昇格、契約状況を合わせて確認することが大切だ。
2026年の助っ人陣が残した実績は、次のシーズンの外国人編成を考えるうえでも重要な判断材料になる。
主な情報源:日本野球機構(NPB)2026年度選手登録公示・個人成績、読売巨人軍の発表、日刊スポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、Full-Count。