日本で地震が多い最大の理由は、複数のプレートがぶつかり合い、海側のプレートが陸側のプレートの下へ沈み込む場所に日本列島が位置していることです。
地球の表面は、プレートと呼ばれる十数枚の巨大な岩盤で覆われています。プレートは静止しているわけではなく、地下のマントルの運動などに伴って、年間数cm程度の速度で移動しています。
プレート同士が接する場所では、押し合う力や引っ張る力が働きます。その結果、地下の岩盤にひずみが蓄積し、限界に達すると断層がずれて地震が発生します。
気象庁も、日本周辺では複数のプレートが複雑に作用しているため、世界でも有数の地震多発地帯になっていると説明しています。
日本列島の地震活動を左右する4つのプレート日本周辺の地震を理解するうえで欠かせないのが、次の4つのプレートです。
1. 太平洋プレート
太平洋の広い範囲に分布する海洋プレートです。日本の東側から西向きに移動し、千島海溝や日本海溝などから日本列島の下へ沈み込んでいます。
東北地方や北海道の太平洋沖で発生する地震と深く関係しています。
2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震も、太平洋プレートの沈み込みに関係する巨大なプレート境界地震でした。
2. フィリピン海プレート
日本の南側に広がる海洋プレートです。北西方向へ移動し、南海トラフや相模トラフなどから日本列島の下へ沈み込んでいます。
特に西日本の太平洋沿岸で発生する地震に大きく関係しています。
南海トラフ地震の発生メカニズムを理解するうえでも、重要なプレートです。
3. 北米プレート
北海道や東北地方など、日本列島の北東側に関係する陸側のプレートです。
太平洋プレートが沈み込む場所に位置し、東日本の地震活動と密接に関係しています。
なお、日本周辺のプレートを説明する一般的な模式図では、北米プレートの一部にオホーツクプレートという区分を用いる場合もあります。
4. ユーラシアプレート
西日本などに関係する陸側のプレートです。
フィリピン海プレートが南側から沈み込む地域に位置しており、南海トラフや南西諸島周辺の地震活動と関係しています。
4つのプレートの位置関係と地震への影響それぞれの関係を整理すると、次のようになります。
| プレート | 主な位置・性質 | 地震との関係 |
|---|---|---|
| 太平洋プレート | 日本の東側にある海洋プレート | 日本海溝・千島海溝などから沈み込み、東日本の地震に関係 |
| フィリピン海プレート | 日本の南側にある海洋プレート | 南海トラフ・相模トラフなどから沈み込み、西日本などの地震に関係 |
| 北米プレート | 北海道・東北地方などに関係する陸側のプレート | 太平洋プレートとの境界でひずみが蓄積 |
| ユーラシアプレート | 西日本などに関係する陸側のプレート | フィリピン海プレートの沈み込みによる地震活動に関係 |
ここで注意したいのは、4つのプレートが日本列島の一点で同時にぶつかっているわけではないということです。それぞれが異なる地域で複雑に接しており、関東周辺などにはさらに複雑な境界構造があります。
つまり、日本は単純にプレートが4枚あるから地震が多いのではありません。複数のプレートが異なる方向から動き、広範囲にわたって地殻に力を加えていることが本質的な理由です。
【地震の発生メカニズム】プレートの沈み込みが巨大地震を引き起こす

プレートが動くこと自体が、ただちに地震を引き起こすわけではありません。
重要なのは、プレートの境界や内部に蓄積されたエネルギーが、どのように解放されるかという点です。
地震は大きく分けると、プレート境界地震、沈み込むプレート内の地震、内陸型地震などに分類できます。
プレート境界地震が発生する仕組みプレート境界地震は、海側のプレートが陸側のプレートの下に沈み込む場所で発生します。
発生の流れは次のとおりです。
1. 海洋プレートが陸側のプレートの下へ沈み込む。
2. プレート境界の一部が固着し、陸側のプレートも地下へ引きずり込まれる。
3. 岩盤にひずみが蓄積され、内部にエネルギーがたまる。
4. ひずみが限界に達すると、固着していた部分が急激にずれる。
5. 地震波が発生し、周辺地域に強い揺れが伝わる。
海底の断層運動によって海底面が大きく変動すると、津波が発生する場合もあります。
代表例は、2011年の東北地方太平洋沖地震です。
この地震はモーメントマグニチュード9.0を記録し、広範囲に強い揺れと津波をもたらしました。
内陸型地震と活断層による地震日本の地震は、海底のプレート境界だけで発生するわけではありません。
陸地の地下に蓄積されたひずみが限界に達し、断層がずれることで発生するのが内陸型地震です。
こうした地震には、活断層によって発生するものもあります。
活断層とは、過去の地質時代に活動し、将来も活動して地震を引き起こす可能性がある断層です。
気象庁は、活断層をおおむね第四紀(約170万~200万年前以降)の活動履歴を踏まえて評価する対象として説明しています。
代表的な地震には次のものがあります。
- 1995年・兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災):マグニチュード7.3
- 2004年・新潟県中越地震:内陸の浅い地震
- 2016年・熊本地震:マグニチュード6.5、7.3の地震が発生
- 2024年・能登半島地震:マグニチュード7.6
内陸型地震は、海溝型の巨大地震と比べて規模が小さい場合でも、震源が浅いため、直上の地域に非常に強い揺れをもたらすことがあります。
特に都市部の直下で発生すると、建物の倒壊や火災、交通網の寸断など、甚大な被害につながるおそれがあります。
日本では地震の種類が多いことも特徴2026年版防災白書では、日本列島周辺の地震を発生メカニズムによって次のように整理しています。
- プレート間地震
- 沈み込むプレート内の地震
- 陸域の浅い地震
- 火山活動に伴う地震
つまり、日本ではプレートの境界だけでなく、沈み込んだプレートの内部や陸地の浅い場所、火山周辺でも地震が発生します。
複数の発生メカニズムが同時に存在することも、日本の地震活動が活発な理由の一つです。
【気象庁の最新データ】日本と世界の地震発生頻度を比較
日本が地震大国と呼ばれる理由は、実際の観測データにも表れています。
気象庁が公表した「令和7年(2025年)の日本の地震活動」によると、2025年に日本国内で震度1以上を観測した地震は、年間4,456回でした。
2024年の3,678回と比較すると、778回増加しています。
一方、震度5弱以上を観測した地震は2024年の28回から2025年には15回へ減少しました。
地震の発生回数が増えることと、大きな被害をもたらす地震が増えることは、必ずしも同じではありません。
2025年の日本の地震活動を数字で確認| 観測項目 | 2025年 | 2024年 |
|---|---|---|
| 震度1以上 | 4,456回 | 3,678回 |
| 震度4以上 | 112回 | 113回 |
| 震度5弱以上 | 15回 | 28回 |
| マグニチュード6.0以上 | 22回 | 30回 |
| 国内で被害を伴った地震 | 7回 | 9回 |
出典:気象庁「令和7年(2025年)の日本の地震活動」。集計方法や後日の修正により数値が変わる場合があります。
2025年に観測された最大震度は、12月8日に発生した青森県東方沖の地震による震度6強でした。地震の規模はマグニチュード7.5です。
また、2025年のマグニチュード6.0以上の地震は22回でした。気象庁の資料によると、過去107年間の年間発生回数の中央値は16回です。
こうした数字からも、日本周辺で大きな地震が繰り返し発生していることが分かります。
日本と世界では地震の発生頻度にどれほど差がある?気象庁は、アメリカ地質調査所(USGS)のデータと日本周辺の震源データを用いて、世界と日本周辺の地震発生頻度を比較しています。
その比較によると、マグニチュード5以上の地震について、日本及びその周辺では世界全体のほぼ10分の1に相当する地震が発生しています。
| マグニチュード | 世界の年間平均 | 日本及びその周辺の年間平均 |
|---|---|---|
| M8.0以上 | 約1回 | 約0.1回 |
| M7.0~7.9 | 約14回 | 約1回 |
| M6.0~6.9 | 約136回 | 約17回 |
| M5.0~5.9 | 約1,524回 | 約134回 |
出典:気象庁「地震について」。世界の平均は主に1990~2021年、日本周辺は2014~2023年のデータを使用。M8.0以上は世界が1900~2021年のデータ。集計期間が異なるため、厳密な同期間比較ではありません。
加えて、大阪管区気象台の資料では、日本の国土面積は世界の約0.3%である一方、2014~2023年に発生したマグニチュード6以上の地震の約2割が日本周辺で発生したと説明されています。
この比較で注目したいのは、日本の国土面積に対して地震活動が非常に活発だという点です。
ただし、世界の約1割、約2割という数字は、対象とするマグニチュードや観測期間によって変わります。数字だけを切り取って比較するのではなく、どの規模の地震を、どの範囲と期間で集計したのかを確認することが大切です。
日本は世界でも地震活動が特に活発な地域に位置しており、地震と無縁の生活を前提にすることはできません。
【南海トラフ地震の発生メカニズム】なぜ今後も警戒が必要なのか
日本で発生する可能性のある巨大地震として、特に警戒されているのが南海トラフ地震です。
南海トラフは、静岡県沖から紀伊半島、四国沖を経て日向灘付近に延びる海底の地形です。
この地域では、フィリピン海プレートが日本列島側のプレートの下へ年間数cm程度の速度で沈み込んでいます。
沈み込みが続くことで、プレートの境界にはひずみが蓄積されます。
そのひずみが限界に達してプレート境界が大きくずれると、巨大地震が発生する仕組みです。
南海トラフ地震はどのくらいの間隔で発生している?地震調査研究推進本部によると、南海トラフでは過去1400年間にわたり、繰り返し大規模な地震が発生しています。
近代の代表的な地震は次の2つです。
- 1944年12月7日:昭和東南海地震(M7.9)
- 1946年12月21日:昭和南海地震(M8.0)
これらは、東側と西側の領域で時間差を伴って発生した地震です。
南海トラフでは、過去の地震の発生間隔にばらつきがあり、約90~270年という幅が確認されています。地震本部では、長期評価において全体として100~200年程度の周期を想定しています。
南海トラフ地震の発生確率は?地震本部の長期評価では、南海トラフ地震はマグニチュード8~9クラスが想定され、今後30年以内の発生確率に基づく海溝型地震のランクは「Ⅲランク(高い)」とされています。
確率の算定には複数のモデルがあり、現在掲載されている評価では、次のような幅があります。
- すべり量依存BPTモデル:60~90%程度以上
- BPTモデル:20~50%
これらは統計的なモデルに基づく長期評価であり、特定の日に地震が発生するという予告ではありません。
南海トラフ地震で特に注意したいのは津波南海トラフ地震で警戒すべきなのは、強い揺れだけではありません。
海底の地盤が大きく変動すると、津波が発生する可能性があります。
2026年版防災白書では、南海トラフ地震による想定死者の約7割が津波による被害と推計されていることを紹介しています。
沿岸部では、揺れが収まるのを待ってから避難するのではなく、強い揺れや長い揺れを感じた段階で、速やかに高台や津波避難ビルなどへ移動が必要です。
【日本で地震予知はできるのか】科学的に分かっていることと限界
大きな地震が発生するたびに、「次はいつ起こるのか」「事前に予測できないのか」という疑問が生まれます。
現在の地震学では、地震の発生日時、場所、規模の3つを高い精度で事前に特定することは困難です。
気象庁は、例えば「1週間以内に東京直下でマグニチュード6~7の地震が起こる」といった具体的な予知について、現在の科学的知見では確度の高い予測は難しいと説明しています。
地震予知と地震発生確率の違い混同されやすいのが、地震予知と長期評価です。
地震予知は、いつ、どこで、どの程度の規模の地震が起こるのかを事前に特定することです。
一方、長期評価は、過去の地震活動や地質調査などをもとに、一定期間内に地震が発生する確率を評価するものです。
例えば、南海トラフ地震の30年以内の発生確率は、長期的な防災計画を立てるための情報です。明日発生するのか、10年後なのかを示すものではありません。
緊急地震速報は地震の予知ではないもう一つ誤解されやすいのが、緊急地震速報です。
緊急地震速報は、地震が発生する前に予測して発表するものではありません。
地震が発生した直後、震源付近の地震計が先に到達するP波を検知し、その情報を解析して、後から到達する強い揺れを知らせる仕組みです。
P波は比較的速く伝わりますが、S波は遅い一方で大きな揺れをもたらします。
この時間差を利用することで、強い揺れが到達する前に警報を出せる場合があります。
ただし、速報から強い揺れが到達するまでの時間は、数秒から数十秒程度です。震源に近い場所では間に合わない場合もあります。
南海トラフ地震臨時情報は何を知らせるもの?気象庁が発表する「南海トラフ地震臨時情報」は、地震の発生を確定的に予告するものではありません。
南海トラフ沿いで異常な現象が観測された場合などに、巨大地震の発生可能性が平常時と比較して相対的に高まっているかを調査・評価し、その結果を知らせる情報です。
例えば、次のような現象が評価の対象になります。
- 南海トラフ周辺で一定規模以上の地震が発生した場合
- プレート境界の固着状態に変化が見られた場合
- 通常とは異なるゆっくりすべりなどが観測された場合
ただし、異常な現象が観測されないまま巨大地震が突発的に発生する可能性もあります。
そのため、臨時情報が発表されていないからといって、安全が保証されるわけではありません。
【2026年版防災白書】日本で暮らすなら今から始めたい地震対策
2026年7月31日に発行された令和8年版防災白書では、特集として「国難級の地震・津波」が取り上げられています。
東日本大震災から15年、熊本地震から10年という節目に、日本が経験してきた大規模災害の教訓と、今後想定される地震への備えが整理されています。
特に注目したいのは、地震の発生メカニズムだけでなく、国や自治体、企業、地域住民がそれぞれ担う防災対策を重視している点です。
1. 家具の固定と住宅の耐震化地震による負傷を防ぐには、家具の転倒対策が欠かせません。
特に寝室や子ども部屋では、寝ている場所に家具が倒れてこないよう配置を見直す必要があります。
具体的には次の対策が有効です。
- 大型家具を転倒防止器具で固定する
- 食器棚や本棚の扉に開放防止器具を取り付ける
- 寝室に背の高い家具を置かない
- 住宅の耐震性能を確認する
- 必要に応じて耐震診断や耐震改修を行う
住宅の耐震性は、建築された年代や構造によって異なります。古い住宅では専門家による診断も検討しましょう。
2. 家庭内の備蓄は最低3日分、可能なら1週間分2026年版防災白書では、家庭で最低3日分、可能であれば1週間分程度の生活必需品を備蓄することが重要とされています。
用意しておきたいものは次のとおりです。
- 飲料水
- 保存食・レトルト食品
- 懐中電灯
- モバイルバッテリー
- 携帯トイレ
- 常備薬や救急用品
- 衛生用品・ウェットティッシュ
- 現金・身分証明書のコピー
- ラジオや予備電池
水や食料だけでなく、停電や断水が長引いた場合に必要な生活用品も考えておくことが大切です。
特に携帯トイレは、断水時の生活を支える重要な備蓄品です。
3. ハザードマップで避難場所を確認する自宅や職場が地震による揺れ、津波、液状化、土砂災害などの影響を受ける可能性があるかを確認しましょう。
同じ市町村でも、地域によって災害リスクは異なります。
確認しておきたい項目は次のとおりです。
- 自宅周辺の津波浸水想定区域
- 指定緊急避難場所
- 指定避難所
- 自宅から避難場所までの経路
- 通勤・通学中に災害が起きた場合の避難先
家族が別々の場所にいるときに備え、連絡方法や集合場所を決めておくことも重要です。
4. 感震ブレーカーで地震後の火災を防ぐ地震による被害は、揺れや津波だけではありません。
停電から電気が復旧した際、破損した電気機器や配線などから火災が発生する「通電火災」にも注意が必要です。
感震ブレーカーは、一定以上の揺れを感知すると電気を自動的に遮断する設備です。
地震による火災のリスクを減らす対策として、住宅への設置を検討する価値があります。
5. 地震発生直後の行動を家族で共有する地震が起きたとき、最も重要なのは自分の命を守る行動です。
屋内では、丈夫な机の下などに入り、頭を守ります。慌てて外へ飛び出すと、落下物などで負傷する危険があります。
屋外では、建物の壁やブロック塀、自動販売機などから離れ、落下物に注意してください。
海岸付近では、強い揺れや長い揺れを感じたら、津波警報を待たずに高台など安全な場所へ避難することが大切です。
2026年版防災白書が強調しているのも、防災を特別なイベントではなく、日常生活の一部として定着させることです。
地震が起きてから準備を始めるのではなく、普段から家族で行動を確認しておくことが、被害を減らす第一歩になります。
【なぜ日本は地震が多いのか】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本は世界で一番地震が多い国ですか?
日本は世界有数の地震多発地域ですが、世界で最も地震が多い国と断定することはできません。地震の規模や観測期間、集計方法によって順位は変わります。日本周辺では世界のマグニチュード5以上の地震のほぼ10分の1が発生していると気象庁は説明しています。
Q2:日本にある4つのプレートは何ですか?
一般的な地学の説明では、太平洋プレート、フィリピン海プレート、北米プレート、ユーラシアプレートの4つです。特に太平洋プレートとフィリピン海プレートが陸側のプレートの下へ沈み込むことが、日本の地震活動に大きく関係しています。
Q3:日本では地震が起きない地域はありますか?
地震が絶対に起きないと断言できる地域はありません。気象庁によると、日本では小さな地震が全国各地で発生しています。過去に大きな地震が発生していない場所でも、将来の地震リスクがゼロになるわけではありません。
Q4:地震は事前に予知できますか?
現在の科学では、地震の発生日時、場所、規模を高い精度で事前に予測することは困難です。ただし、過去の活動履歴などから一定期間内の発生確率を評価したり、異常な地殻変動を観測して警戒情報を発表したりすることは可能です。
Q5:南海トラフ地震はいつ発生しますか?
具体的な発生日を予測することはできません。南海トラフでは過去に繰り返し巨大地震が発生しており、地震本部は今後30年以内の発生確率を高いランクと評価しています。日付を指定した予言や噂ではなく、政府や気象庁の公式情報を確認することが大切です。
日本で地震が多い最大の理由は、太平洋プレートとフィリピン海プレートが北米プレートやユーラシアプレートなどの陸側プレートの下へ沈み込む、複雑な地質構造にあります。
プレート境界に蓄積されるひずみは巨大地震を引き起こすだけでなく、陸地の内部にも力を加え、活断層による内陸型地震を発生させます。
2025年の気象庁の観測では、震度1以上の地震が4,456回発生しました。また、日本周辺では世界の地震の相当な割合が発生しており、地震と無縁の生活を送ることはできません。
2026年版防災白書も、南海トラフ地震や首都直下地震などへの備えを重要な課題として取り上げています。
【プロの結論】
日本が地震大国であるという事実は変えられません。しかし、地震による被害は、事前の対策によって減らすことができます。
特に意識したい判断基準は次の3つです。
1. 地震予知を待たないこと。 発生日時を正確に予測することは難しいため、いつ地震が起きても対応できる状態をつくる。
2. 自分の住む地域のリスクを把握すること。 プレート境界から離れていても内陸型地震は発生するため、ハザードマップや住宅の耐震性を確認する。
3. 防災を日常生活に組み込むこと。 家具の固定、備蓄、避難場所の確認を一度きりで終わらせず、定期的に見直す。
日本列島が地震の多い場所にある以上、必要なのは地震を恐れるだけの生活ではありません。地震の仕組みを理解し、正確な情報をもとに備えることです。
それが、自分自身や家族、大切な人の命を守るための最も現実的な対策になります。
主な情報源:気象庁、地震調査研究推進本部、内閣府「令和8年版防災白書」、大阪管区気象台、アメリカ地質調査所(USGS)。