2026年の日本シリーズで最も興味深いのは、事前に報じられた先発予想と、実際の登板順が第3戦・第4戦で大きく異なったことだ。
事前予想と実際の先発投手を比較| 試合 | DeNAの事前予想 | DeNAの実際 | ソフトバンクの事前予想 | ソフトバンクの実際 |
|---|---|---|---|---|
| 第1戦 | 石田裕太郎 | 石田裕太郎 | 上沢直之 | 上沢直之 |
| 第2戦 | 東克樹 | 尾形崇斗 | モイネロ | モイネロ |
| 第3戦 | 尾形崇斗 | 東克樹 | 前田悠伍 | 松本晴 |
| 第4戦 | 平良拳太郎 | 平良拳太郎 | 松本晴 | 前田悠伍 |
出典:マイナビニュース掲載の番組予想、NPB公式試合記録を照合。
この比較から、次のことが分かる。
- DeNA:4試合中2試合が予想どおり。 石田と平良は的中し、東と尾形の登板順が逆になった。
- ソフトバンク:4試合中2試合が予想どおり。 上沢とモイネロは予想どおりで、前田と松本晴の順番が逆になった。
- 両チーム合計:8枠中4枠が一致。 比較対象とした番組予想に限れば、的中率は50%だった。
この数字は、専門家の予想が不正確だったという単純な話ではない。短期決戦では、当初のローテーション構想がチーム事情や登板間隔によって変更されることがあるからだ。
DeNAの変更は東と尾形の登板順DeNAの先発予想では、東を第2戦、尾形を第3戦に配置していた。
ところが実際には尾形が第2戦、東が第3戦に登板した。
結果を見ると、東は7回無失点という素晴らしい投球を披露した。一方、尾形は第2戦で4回1/3を投げて2失点だった。
先発順を変更した理由については、NPBの試合記録だけから監督の判断を断定できない。ただし、実際の登板結果を振り返ると、東を福岡での第3戦に配置したことで、同試合では先発投手として十分な役割を果たしたことが分かる。
ソフトバンクは前田悠伍と松本晴を入れ替えソフトバンクも第3戦と第4戦で先発の順番を変更した。
予想では前田が第3戦、松本が第4戦だったが、実際には松本が第3戦、前田が第4戦を担当した。
松本は第3戦で6回1失点と好投。前田も第4戦で4回2/3を投げ、2失点に抑えた。
結果的にソフトバンクは、先発の順番を変更しても4連勝を達成した。これは、先発投手を固定することだけにこだわらず、複数の投手を組み合わせられる選手層の厚さを示す結果となった。
投手起用と継投で注目された3人4試合中3試合でセーブを記録。第3戦では勝利投手にもなり、終盤の試合を締める役割を果たした。
ヘルナンデス
第2戦と第4戦で勝利投手となり、シリーズ2勝を記録。接戦を勝ち切るうえで重要な存在だった。
第1戦で延長11回の勝利投手となった。開幕戦の長い試合を制するうえで大きな役割を担った。
NPB公式の責任投手記録を整理すると、ソフトバンクはオスナが1勝、ヘルナンデスが2勝、杉山が1勝3セーブを記録している。
注目したいのは、ソフトバンクが先発投手の完投に依存せず、試合の局面ごとに救援投手を投入していたことだ。
第1戦から第3戦までは延長戦となったが、最後の局面で失点を抑え、勝利につなげた。特に杉山の3セーブは、4連勝を支えた象徴的な数字である。
予告先発発表と予想記事は区別して見る日本シリーズの先発情報を調べる際には、予想記事と実際の先発記録を混同しないことも大切だ。
テレビ番組やスポーツメディアが掲載する先発予想は、選手の登板間隔や過去の起用傾向などを踏まえた見立てである。一方、NPB公式の試合記録に掲載された先発投手は、実際に試合で先発した投手を示す。
2026年のように第3戦・第4戦の順番が入れ替わるケースもあるため、試合前の予告先発発表と試合後の公式記録を照合することが、正確な情報収集につながる。
【プロの結論】2026年の日本シリーズが示した短期決戦の先発戦略

2026年の日本シリーズを投手運用の観点から振り返ると、要点は3つある。
1. 先発投手の勝敗だけで実力を判断しない
東は第3戦で7回無失点だったにもかかわらず、チームは敗れた。反対に、救援投手のヘルナンデスや杉山は、限られたイニングで試合の勝敗を左右した。
先発投手を評価する際は、勝敗だけでなく、投球回、被安打、自責点、奪三振、与四球を総合的に見る必要がある。
2. 先発ローテーションは固定ではなく、状況に応じて変化する
DeNAは東と尾形、ソフトバンクは前田と松本晴の順番を変更した。
このような変更は、短期決戦では珍しいことではない。レギュラーシーズンと違い、シリーズでは相手チームとの相性や休養日、直前の試合での投手起用も判断材料になる。
3. 救援陣の安定感がシリーズ全体の結果を左右する
ソフトバンクは杉山の3セーブ、ヘルナンデスの2勝など、救援投手が明確な結果を残した。
3試合連続の延長戦という厳しい展開でも、終盤の投手起用が機能したことは、今回の4連勝を理解するうえで欠かせない。
日本シリーズ先発予想を見極める判断基準今後の日本シリーズや次年度の先発予想をチェックするなら、次の4項目を確認したい。
- 登板間隔: 前回の先発から何日空いているか。
- CSでの投球数: クライマックスシリーズでどの程度の負担があったか。
- 先発候補の層: 4人だけでなく、第5戦以降に起用できる投手がいるか。
- 救援陣との連携: 先発が降板した後、勝ちパターンの投手を投入できるか。
この4点を押さえれば、単にシーズン成績が良い投手を並べるだけの予想よりも、実際の起用に近いローテーションを考えられる。
2026年は第4戦でシリーズが終了したため、第5戦以降に予定されていた先発予想は実現しなかった。短期決戦の先発予想では、最後まで試合が続く前提と、早期決着の可能性の両方を考える必要がある。
【日本シリーズ先発予想2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の日本シリーズ第1戦の先発投手は誰でしたか?
A1:DeNAは石田裕太郎、ソフトバンクは上沢直之でした。試合は延長11回の末、ソフトバンクが3-1で勝利しました。
Q2:日本シリーズ第2戦から第4戦までの先発投手は誰でしたか?
A2:第2戦はDeNAが尾形崇斗、ソフトバンクがモイネロ。第3戦はDeNAが東克樹、ソフトバンクが松本晴。第4戦はDeNAが平良拳太郎、ソフトバンクが前田悠伍でした。
Q3:2026年の日本シリーズはどちらが日本一になりましたか?
A3:福岡ソフトバンクホークスです。DeNAに4連勝し、2年連続13度目の日本一を達成しました。スコアは第1戦が3-1、第2戦が4-3、第3戦が2-1、第4戦が4-2でした。
Q4:日本シリーズ歴代先発投手の記録はどこで確認できますか?
A4:日本野球機構(NPB)の日本シリーズ年度別試合結果で確認できます。各年度の試合スコアや投手成績を照合すれば、歴代の先発投手や継投の傾向も比較できます。
2026年の日本シリーズは、横浜DeNAベイスターズと福岡ソフトバンクホークスの対戦となり、ソフトバンクが4勝0敗で2年連続13度目の日本一を達成した。
全4試合の先発投手を振り返ると、開幕前の予想と実際の登板順には違いがあった。DeNAは東と尾形、ソフトバンクは前田と松本晴の順番を変更している。
一方、試合結果ではソフトバンクの救援陣が際立った。ヘルナンデスの2勝、杉山の3セーブ、オスナの開幕戦勝利が、シリーズ全体の流れを決定づけた。
2026年の日本シリーズから得られる最大の教訓は、短期決戦では先発投手の能力だけでなく、登板順の柔軟性と救援陣の完成度が日本一を左右するということだ。
先発予想を確認するときは、名前だけでなく登板間隔、直前の投球内容、継投の選択肢まで見ることが、試合展開を深く理解する鍵になる。
主な参照資料:日本野球機構(NPB)2026年度SMBC日本シリーズ公式試合結果・各試合の投手成績、2026年クライマックスシリーズ開催要項、マイナビニュース掲載「プロ野球ニュース解説陣がDeNA-ソフトバンクの日本シリーズを展望」(2026年10月24日)。