玉鷲が41歳を迎えても幕内で戦える背景には、体格やパワーだけでは説明できない相撲への向き合い方があります。
得意技は押し!経験を重ねた相撲の技術玉鷲の得意技は押しです。189cmの長身と178kgの体格を生かし、前に出る力強い取り口を武器にしてきました。
ただし、年齢を重ねた現在の玉鷲が重視しているのは、単純な力の強さだけではありません。
2026年10月29日付のスポーツ報知の記事では、玉鷲が福岡県朝倉市で芋掘りを体験したエピソードが紹介されています。
力任せに引き抜こうとしてもうまくいかず、周囲を掘って複数人で力を合わせることで芋を取り出せたという経験から、次のような気づきを得たと報じられました。
「力だけではない。物事にはコツがあるんだ」
スポーツ報知・2026年10月29日付記事より。
この考え方は、現在の相撲にもつながっています。
相手への力の伝え方を考え、状況に応じて調整する。経験を重ねたことで、技術面でも新しい発見を得ているというのです。
若い頃のパワーに経験と工夫を加えていることは、長く現役を続ける玉鷲を理解するうえで要点です。
初土俵以来1823回の連続出場玉鷲の長い現役生活を象徴するのが、初土俵以来の連続出場記録です。
2026年11月5日時点で、その回数は1823回。昭和以降の力士として史上1位の記録を継続しています。
また、幕内出場回数も1497回で歴代1位です。
この2つの記録は、長い年月にわたって本場所に出場し続けてきたことを示しています。幕内での出場回数は、単に現役期間が長いだけでは積み重ねられません。十両への降格を経験しても再び幕内に戻り、上位の力士と戦う機会を得る必要があります。
2026年の苦境から見えた精神的な強さ2026年5月場所で2勝13敗となり、十両に転落した際も、玉鷲は現役を諦めませんでした。
スポーツ報知の11月5日付インタビューでは、右ふくらはぎの負傷で思うような相撲が取れず、苦しい時期を過ごしたことを明かしています。
師匠の片男波親方や家族、後援会など周囲の支えもあり、再入幕を目指すことができたと振り返りました。
本人は十両での2場所についても、苦しかった一方で忘れられない経験になったと語っています。
年齢を重ねた力士が、番付を落とした後に再び上がるには、技術だけでなく気持ちを立て直す力も必要です。
玉鷲の2026年の再入幕は、長く続けてきた競技人生の中でも大きな転換点となりました。
【42歳以降の目標】玉鷲は三役復帰を目指している?

玉鷲は2026年11月のインタビューで、今後の目標についても明らかにしています。
それが、三役への復帰です。
最高位は関脇、もう一度三役の土俵へ三役とは、小結・関脇・大関を指す番付上の地位です。
玉鷲の最高位は関脇で、2017年1月場所には関脇に昇進しています。三役を経験した力士として、幕内に戻るだけでなく、さらに上の番付を目指す意欲を持っています。
スポーツ報知の単独インタビューでは、将来の目標について次のように語っています。
「三役に戻りたいというのも自分の夢。幕内の次は、それをかなえたい」
スポーツ報知・2026年11月5日付インタビューより。
この目標には、記録更新という意味もあります。
昭和以降の最高齢三役昇進記録として紹介されているのは、1936年1月場所で小結を務めた能代潟の40歳7か月です。
玉鷲が再び三役に昇進すれば、この記録を更新する可能性があります。
九州場所で注目したい3つのポイント2026年11月場所で玉鷲を見る際には、次の3点が注目されます。
1. 42歳での幕内土俵:11月16日の誕生日を迎え、42歳の幕内力士としてどのような相撲を見せるか。
2. 幕内での勝ち星:11月場所開始時点で714勝。歴代上位の幕内勝利数をさらに伸ばせるか。
3. 三役復帰への足掛かり:再入幕後に幕内で勝ち越し、上位を目指せるか。
もちろん、再入幕直後の場所で好成績を残せるかどうかは、対戦相手やコンディションにも左右されます。
それでも、41歳で十両から幕内に戻った力士が、さらに三役を目指しているという事実は、玉鷲の相撲人生を語るうえで欠かせない要素です。
【玉鷲の年齢】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:玉鷲は2026年現在何歳ですか?
A1:2026年11月6日時点では41歳です。1984年11月16日生まれで、2026年11月16日に42歳になります。
Q2:玉鷲の2026年11月場所の番付は何ですか?
A2:東前頭十五枚目です。2026年9月場所は東十両三枚目で10勝5敗を記録し、11月場所で幕内に復帰しました。
Q3:玉鷲は41歳で何の記録を達成しましたか?
A3:41歳11か月での再入幕を果たし、昭和以降の最年長再入幕記録を更新しました。また、幕内最高齢記録、幕内出場回数、初土俵以来の連続出場などでも歴史的な記録を持っています。
Q4:玉鷲の幕内優勝は何回ですか?
A4:2回です。2019年1月場所と2022年9月場所に幕内最高優勝を果たしています。金星は8個獲得しています。
Q5:玉鷲の最高位は何ですか?
A5:最高位は関脇です。2026年11月時点では東前頭十五枚目で、本人は再び三役に戻ることを目標に掲げています。
玉鷲は1984年11月16日生まれで、2026年11月6日時点では41歳です。九州場所の9日目に42歳を迎えます。
2004年1月の初土俵から片男波部屋で相撲を続け、幕内優勝2回、金星8個、最高位関脇という実績を築いてきました。
2026年には5月場所で十両に転落したものの、7月場所で9勝6敗、9月場所で10勝5敗と勝ち越し、11月場所で幕内に復帰。41歳11か月での再入幕は、昭和以降の最年長記録です。
2026年11月時点で押さえておきたい玉鷲の情報は次のとおりです。
- 年齢:41歳(11月16日に42歳)
- 生年月日:1984年11月16日
- 出身地:モンゴル・ウランバートル
- 所属:片男波部屋
- 現在の番付:東前頭十五枚目
- 最高位:関脇
- 幕内優勝:2回
- 金星:8個
- 生涯戦歴:916勝908敗2休
- 昭和以降最年長での再入幕:41歳11か月
玉鷲の魅力は、年齢を重ねても土俵に立ち続けることだけではありません。十両への降格という苦境を経験しても、技術を磨き、再び幕内へ戻ってきたことにあります。
42歳を迎える九州場所では、幕内でのさらなる勝ち星と、本人が目標に掲げる三役復帰への挑戦が注目されます。玉鷲の力士人生は、まだ新しい記録を生み出す可能性を残しています。