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【困ったときの相談先】家族や友人に頼れない人が利用できる公的窓口

滑原 圭介 滑原 圭介 • 更新: • 公開: • 読了約 9 分
目次

頼れる人がいないとき、最初に知っておきたいのが、個人的な人間関係に依存しない相談先だ。

日本には、電話、SNS、チャット、対面など、複数の相談方法が用意されている。悩みの内容や相談しやすさに応じて選べる。

1.よりそいホットライン

24時間対応・通話無料

よりそいホットラインは、一般社団法人社会的包摂サポートセンターが運営する電話相談窓口だ。

- 電話番号:0120-279-338
- 岩手・宮城・福島県から:0120-279-226
- 相談時間:24時間
- 料金:無料
- 対応:ガイダンスから専門的な相談を選択可能。外国語にも対応

人間関係、生活上の困難、仕事、家庭の問題など、身近な人には話しにくい悩みを相談する際の選択肢になる。

050から始まるIP電話などの場合は、専用の別番号が案内されている。

2.こころの健康相談統一ダイヤル

こころの健康相談統一ダイヤルは、電話をかけた地域の都道府県・政令指定都市が実施する公的な相談機関につながる仕組みだ。

- 電話番号:0570-064-556
- 相談時間:地域によって異なる
- 相談先:都道府県・政令指定都市の公的相談機関
- 料金:通話料がかかる

精神的な不安、気分の落ち込み、孤独感など、心の健康に関する相談先を探している場合に利用できる。

相談時間は地域ごとに異なるため、利用前に実施状況を確認したい。050から始まるIP電話など、一部の電話サービスからは接続できない点にも注意が必要だ。

3.まもろうよ こころのSNS相談

電話で話すことが難しい場合は、厚生労働省の「まもろうよ こころ」が紹介するSNS相談を利用できる。

主な相談先は次のとおりだ。

- あなたのいばしょ: 24時間365日、無料・匿名のチャット相談
- 生きづらびっと: LINEやウェブを通じた相談
- こころのほっとチャット: LINEやウェブチャットによる相談

例えば「あなたのいばしょ」は、年齢や性別を問わず利用できる。電話で自分の状況を説明するのが難しい人でも、文字で少しずつ気持ちを伝えられる。

「生きづらびっと」や「こころのほっとチャット」も、相談内容に応じて必要な支援につなぐ取り組みを行っている。受付時間や利用条件は各窓口で確認したい。

4.悩みの内容に応じて利用したい相談先

孤独や孤立の問題は、心の問題だけでなく、経済、仕事、住居、介護などの生活課題と結びついていることも多い。

その場合は、悩みの原因に合った相談先を選ぶことが大切だ。

困っていること 相談先の候補
生活費・家賃・仕事 自治体の生活困窮者自立相談支援機関
心の不調・強い不安 精神保健福祉センター、保健所
介護や高齢の家族の問題 地域包括支援センター
職場の悩み・ハラスメント 総合労働相談コーナー
家族関係や人権問題 自治体の相談窓口、法務局など
どこに相談すべきか分からない 厚生労働省「まもろうよ こころ」、支援情報検索サイト

相談先を一から探すのが難しい場合、厚生労働省の「支援情報検索サイト」では、悩み別、相談方法別、地域別に窓口を探せる。

また、内閣府の「あなたはひとりじゃない」では、質問に答えながら自分の状況に合った支援制度や相談窓口を探すことができる。

【つらいと感じたら】誰にも相談できない状態を長引かせないために

頼れる人がいない
頼れる人がいないことを自分の価値と結びつけない

人間関係が少ないと、「自分には人望がない」「誰からも必要とされていない」と考えてしまうことがある。

しかし、頼れる人がいないという状況と、その人自身の価値は別の問題だ。

転職や引っ越し、家族関係の変化、経済的な事情などによって、これまでの人間関係が維持できなくなることはある。

また、誰かに頼ることが苦手な人ほど、自分の困難を周囲に伝える機会を失いやすい。

人間関係がうまくいっていないからといって、自分を責める必要はない。

相談することは、必ずしも問題を解決するためだけではない

2026年版男女共同参画白書が紹介する2025年調査では、相談することで解決しなくても気持ちが楽になると回答した割合は、女性76.4%、男性60.8%だった。

また、相談によって解決できる、または解決の手掛かりが得られると答えた人は、女性58.1%、男性52.3%だった。

相談には、具体的な解決策を得ることだけでなく、自分の状況を言葉にし、気持ちを整理する役割もある。

一度話しただけですべてが変わらなくても、相談したことが無駄になるわけではない。

一度の相談で解決しなくても、窓口を変えてよい

相談した相手との相性が合わなかったり、十分に事情を理解してもらえなかったりすることもある。

その場合は、別の窓口を利用して構わない。

例えば、最初は電話相談で気持ちを整理し、その後、生活困窮者自立相談支援機関で経済的な問題を相談するという方法もある。

一つの窓口ですべての悩みを解決しようとせず、問題ごとに適切な専門機関につないでもらうことが現実的だ。

心身の安全を最優先にする

孤独や不安が強まり、自分を傷つけたい気持ちが生じたり、日常生活を維持できなくなったりしている場合は、早めに医療機関や専門の相談窓口に連絡してほしい。

自分の安全を保てないほど切迫している場合は、電話相談の順番を待たず、日本では119番や救急医療機関を利用することも必要になる。

誰かに頼ることは、問題を抱える本人の責任を放棄することではない。自分の生活と安全を守るための選択肢だ。

【よくある質問】頼れる人がいないことに関するFAQ

Q1:頼れる人がいないのは、自分に問題があるからでしょうか?
A1:必ずしもそうではありません。家族関係、仕事、転居、経済状況、健康状態など、さまざまな環境要因によって人間関係が変化することがあります。頼れる人がいないことを、性格や人間性の問題と決めつける必要はありません。

Q2:家族や友人がいなくても利用できる相談窓口はありますか?
A2:あります。よりそいホットライン(0120-279-338)は24時間無料で相談できます。また、厚生労働省が紹介する「あなたのいばしょ」は24時間365日、無料・匿名でチャット相談を利用できます。

Q3:友人や知人がいない大人は、どうやって人間関係をつくればよいですか?
A3:地域の交流活動、趣味のサークル、ボランティア、学習講座など、共通の目的を持つ場所から始める方法があります。最初から親しい友人をつくろうとせず、挨拶や短い会話を重ねることが現実的です。

Q4:50代男性に孤独・孤立が多いのはなぜですか?
A4:2026年版男女共同参画白書では、50代男性が困ったときに頼れる人や相談相手がいない割合が最も高いと報告されています。仕事中心の生活、性別役割分担意識、相談への心理的抵抗などが背景として考えられます。ただし、すべての人に同じ理由が当てはまるわけではありません。

Q5:相談しても解決しないと思う場合はどうすればよいですか?
A5:最初から解決を目指さず、状況を聞いてもらうことを目的に相談しても構いません。電話が苦手ならSNSやチャットを利用する方法もあります。窓口との相性が合わない場合は、別の相談先を選んでください。

頼れる人がいないという悩みの背景には、家族や親族との関係、友人・知人との疎遠、仕事中心の生活、転職や引っ越しなどの環境変化があります。単純に本人の性格や努力だけで解決できる問題ではありません。

2025年の内閣府調査では、困ったときに頼れる人がいない割合は男性11.8%、女性4.4%。特に50代男性では約5人に1人が、頼れる人や相談相手がいないと回答しています。2026年版男女共同参画白書は、こうした状況を男女間の差や社会構造の変化と結びつけて分析しています。

大切なのは、頼れる相手を家族や友人だけに限定しないことだ。よりそいホットライン、こころの健康相談統一ダイヤル、まもろうよ こころのSNS相談、自治体の生活相談窓口など、第三者に相談できる仕組みがある。

今すぐ親しい友人をつくる必要も、人間関係を一気に変える必要もない。まずは一つの困りごとを言葉にして、利用できる相談先につながる。それが、一人で抱え込む状態から抜け出すための現実的な第一歩になる。

「頼れる人がいない」と感じているときこそ、自分だけで何とかしなければならないと思わないでほしい。人とのつながりは、家族や友人以外の場所からも築いていくことができる。

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コンテンツディレクター 滑原 圭介
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旅行・観光を担当。現地の公式観光資料と営業情報を確認してから記事にします。

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