2026年10月14日、モテフィットをめぐる裁判は大きな転換点を迎えました。
てんちむが自身のXで、東京高等裁判所の控訴審判決について報告。第一審で命じられていた約3億8000万円の支払いがすべて取り消され、自身の支払額は0円になったと明らかにしました。
加えて、販売元のYUIKU株式会社に対して、てんちむ側へ約224万円を支払うよう命じる判決が出たと説明しています。
一見すると、第一審から完全な逆転勝訴を収め、騒動が終結したようにも見えます。しかし、今回の判決には押さえておくべき法的なポイントがあります。
そもそも、なぜ約3億8000万円の賠償命令が取り消されたのか?重要なのが、損益相殺(そんえきそうさい)という考え方です。
2026年10月15日、YUIKU株式会社は公式サイトで控訴審判決についての見解を公表しました。
同社の説明によると、今回の控訴審では第一審と同様に、てんちむ側の豊胸手術に関する説明義務違反と、それによって発生した約3億5185万円の損害が認められたとしています。
一方、過去の販売活動から生じた利益と在庫損害などを相殺する損益相殺の考え方が適用されたため、販売元側の損害賠償請求は認められなかったというのが同社の説明です。
つまり、控訴審の結果を単純に「豊胸に関する説明問題そのものが否定された」と理解するのは正確ではありません。
今回の逆転は、損害賠償として最終的に支払うべき金額に関する判断が大きく変わったことがポイントです。
販売元への約224万円の支払い命令は何のお金?もう一つ誤解されやすいのが、YUIKU株式会社に命じられた224万4078円の支払いです。
てんちむの報告だけを見ると、販売元側が損害賠償を命じられたように受け取る人もいる可能性があります。
しかし、YUIKU株式会社は公式発表で、この金額について別の説明をしています。
同社によれば、約224万円はモテフィットの購入者への返金対応のため、てんちむ側から受け取っていた資金のうち、返金業務の中断に伴って残っていた未精算分です。
つまり、販売元側に対する損害賠償やペナルティーではなく、返金業務終了に伴う残金の返還という位置付けです。
同社は、今回の支払い命令が自社の違法行為や契約違反を認めたものではないとも説明しています。
10月28日、販売元が最高裁へ上告!裁判はまだ終わっていないそして、今回の裁判にはさらに新しい動きがありました。
YUIKU株式会社は2026年10月26日付で、最高裁判所に上告および上告受理申立てを行いました。
同社は、控訴審で適用された損益相殺の法理や損害額の計算方法について、過去の判例や法令の解釈に誤りがあると主張しています。
10月28日には、この上告が各メディアでも報道されました。
ここで整理しておきたいのは、次の3点です。
- 2026年10月14日:東京高裁の控訴審で、てんちむへの約3億8000万円の支払い命令が取り消された。
- 2026年10月15日:販売元は約224万円について、未精算の返金原資の返還だと説明した。
- 2026年10月26日:販売元が最高裁へ上告と上告受理申立てを行った。
2026年11月5日現在、今回確認できる最新の大きな動きは販売元による最高裁への上告です。最高裁での判断が出たとする情報は確認できていません。
したがって、「てんちむが3億8000万円を支払わなくてよくなった」という報道は控訴審の金銭的な結果として正しい一方、「裁判が完全に終了した」という理解は適切ではありません。
【モテフィット以外にもあった】脱毛サロンPR炎上と密着動画騒動

てんちむの炎上は、ナイトブラ騒動だけではありません。
過去には広告表現をめぐる問題や、自身の生活を公開したドキュメンタリー動画をめぐる批判も発生しています。
それぞれ問題の性質は異なりますが、共通しているのは、インフルエンサーとしての発信内容と、視聴者が受け取る印象との間にズレが生じたことです。
2021年2月:脱毛サロン「シースリー」のPR広告炎上2021年2月には、脱毛サロン「シースリー(C3)」のPR広告をめぐって批判が集まりました。
問題となったのは、Instagramのストーリーズに掲載した「9ヶ月間0円」という趣旨の広告表現です。
この表示は、利用者からすると9か月間の料金が無料になるように受け取れる内容でした。
しかし、実際には9か月後に支払いを行う仕組みであり、単純な無料サービスとは異なっていました。
また、支払いに関する条件の説明が分かりにくかったことから、景品表示法違反の可能性を指摘する声も上がりました。
この件は、配信者のコレコレ氏が自身の生配信で取り上げたことでも話題になりました。
てんちむは当初、広告の表現について代理店を通じて法的に問題ないと説明を受けていたと釈明しました。
しかし、2021年2月15日のYouTube動画では、次のように謝罪しています。
PR案件だからといって、必要な文言だからといって、誤解を招いてもおかしくない表現で書いてしまいました。
さらに2月18日には、広告に関する知識や配慮が不足していたこと、当初は批判の本質を理解できていなかったことについても反省を表明しました。
今後は専門家にも広告案件を精査してもらう考えを示しています。
この騒動で重要なのは、広告主や代理店から指定された文章であっても、発信者自身が消費者に誤解を与えない表現かどうかを確認する必要があるという点です。
2024年9月:密着ドキュメンタリー動画が炎上2024年には、てんちむのYouTubeチャンネルで公開された密着ドキュメンタリー動画も物議を醸しました。
この企画は2024年8月10日から始まり、裁判に向き合う姿や仕事、日常生活などを追う内容でした。
特に注目を集めたのが、裁判について感情をあらわにする場面です。
動画では、号泣や絶叫する姿などが公開され、一部の視聴者から厳しい批判が集まりました。
また、裁判の影響で子どもの生誕100日イベントを楽しめず、涙を流す場面なども取り上げられました。
こうした映像に対して、裁判の当事者としての姿勢や、ドキュメンタリーの編集方針を疑問視する反応が出たのです。
2024年9月16日には、てんちむ自身が動画の内容について釈明。
自身の映像を客観的に振り返り、ファンに不快な思いをさせたことを謝罪しました。
翌17日には、動画の公開時期と自身のプロデュース商品の発売時期が重なったことで炎上商法と受け取られたことについても否定しています。
動画制作については外部クリエイターに任せていたと説明し、撮影チームとの間で意見の食い違いがあったことも明かしました。
そして9月21日、ディレクターのソン氏のチームとの密着企画を一旦終了すると発表。撮影済みの映像もお蔵入りにする方針を示しました。
この問題は、単なる動画の好き嫌いというより、個人の人生をドキュメンタリーとして発信する際に、本人の意図と視聴者の受け止め方が一致するとは限らないことを示す事例でした。
【てんちむの現在2026年最新】活動再開・結婚・第2子出産と世間の評判
2026年11月現在、てんちむはYouTubeを中心とする発信活動を続けています。
かつての無期限活動休止やナイトブラ裁判による大きな環境変化を経て、仕事や家庭に関する発信内容にも変化が見られます。
2023年の活動休止から2024年の復帰へてんちむは2023年9月末、SNSを含むすべての活動を無期限で休止しました。
その後、2024年4月26日に活動休止中に第1子を出産していたことを公表。
自身の意思で結婚せず、シングルマザーとして子どもを育てていることも明らかにしました。
当初、YouTubeへの復帰は考えていないと説明していましたが、5月7日には全活動を再開することを宣言。
同年6月にはROKUSAN ANGEL(旧バーレスク東京)への復帰を発表し、ショーダンサーとしても再び活動しました。
2025年:スーパースパーク東京の代表として経営に参加2024年10月には、六本木のショークラブ「スーパースパーク東京」の代表に就任する方針を公表しました。
2025年2月15日には同店がグランドオープン。
YouTuberとしての活動に加え、店舗のプロデュースやキャストのオーディション、集客・宣伝などにも関わるようになりました。
ただし、2025年11月26日にはショーダンサーとしての活動を卒業する意向を発表。
今後はアドバイザーとして裏方から店舗を支える方針を示しました。
この変化は、てんちむの仕事に対する考え方を理解するうえでも興味深いものです。
2025年3月の集英社オンラインのインタビューでは、インフルエンサーとして自分自身を商品にする働き方には、年齢や炎上による信用低下などのリスクがあると語っていました。
また、子どもとの時間を大切にするためにも、プロデュース業などに仕事の軸を広げたいという考えを明かしています。
2026年1月30日:実業家・三崎優太氏との結婚を発表2026年3月28日、てんちむと実業家の三崎優太氏が結婚を発表しました。
2人は連名のコメントで、2026年1月30日に入籍していたことを公表。
長年の友人関係から結婚に至ったことを説明し、これから家族として新しい生活を築いていく意向を伝えました。
三崎氏は「元青汁王子」として知られる実業家です。
2024年にシングルマザーであることを公表していたてんちむにとって、2026年の結婚は生活環境の大きな変化となりました。
2026年10月:第2子となる女児の出産を報告加えて、2026年10月10日には自身のYouTubeチャンネルで第2子の出産を報告しました。
第2子は女児で、夫の三崎優太氏も出産に立ち会ったと説明しています。
10月11日には公式SNSでも出産をあらためて報告し、子どもたちが健やかに成長できる温かい家庭を守っていきたいという思いを伝えました。
そして10月29日には「産後一ヶ月経過」と題した動画を公開しています。
2026年11月5日時点の公開情報を基に整理。
2026年現在の活動と評判はどう変わった?現在のてんちむに対する評価は、裁判の結果だけで決まるものではありません。
今回の控訴審で約3億8000万円の支払い命令が取り消されたことについては、大きな逆転劇として注目を集めました。
一方で、2020年の豊胸手術公表と商品宣伝をめぐる問題については、本人自身が信頼を裏切ったことを認め、反省を示しています。
世間の評価を考える際には、次の3つの視点が重要です。
1. 裁判の結果に対する評価
約3億8457万円の賠償命令が控訴審で取り消されたことは、本人にとって非常に大きな転換点です。逆転判決を歓迎する反応がある一方、販売元が最高裁に上告したため、今後の展開にも関心が集まっています。
2. 過去の宣伝に対する評価
購入者にとっては、返金が完了したことだけでなく、当時の広告や説明が適切だったかどうかも重要です。裁判の金銭的な結果が変わっても、当時の商品を購入した人の受け止め方まで一律に変わるわけではありません。
3. 現在の活動に対する評価
YouTubeやSNSで日常を発信し、家庭や仕事についても公開するスタイルは続いています。2026年10月には裁判結果の報告動画や出産後の動画を公開しており、発信者としての注目度は維持されています。
ただし、再生回数や話題性だけで、世間全体の好感度が回復したと判断することはできません。
てんちむの現在は、裁判での大きな転換と、家庭・仕事の新たなスタートが重なった時期といえます。
【よくある質問】てんちむの炎上に関するFAQ
Q1:てんちむが炎上した最大の理由は何ですか?
A1:2020年に豊胸手術を受けていた事実を公表したことが発端です。過去に豊胸を否定しながら、バストアップ商品「モテフィット」をプロデュース・宣伝していたことが問題視されました。購入者への返金対応や販売元との訴訟に発展したことも、大きな炎上につながりました。
Q2:てんちむの約3億8457万円の賠償命令はどうなりましたか?
A2:2026年10月14日の東京高裁の控訴審判決で、第一審の約3億8457万円の支払い命令が取り消されました。本人は支払額が0円になったと報告しています。また、販売元に約224万4078円の返還が命じられました。ただし、販売元は10月26日に最高裁へ上告しており、訴訟は継続しています。
Q3:てんちむは2026年現在、何をしていますか?
A3:YouTubeやSNSでの発信活動を続けています。2026年1月30日に実業家の三崎優太氏と入籍し、10月には第2子となる女児の出産を報告しました。また、ショークラブでは2025年にショーダンサーを卒業し、アドバイザーとして裏方から関わる方針を示しています。
てんちむの炎上騒動は、2020年の豊胸手術の公表から始まり、購入者への返金、販売元との損害賠償裁判、そして2026年の控訴審での逆転判決へと続いてきました。
今回の一連の出来事を整理すると、押さえておくべき要点は次のとおりです。
- 2020年: 豊胸手術を公表し、モテフィットの宣伝をめぐって炎上。
- 2021年: 購入者約2万人への返金対応を完了したと報告。
- 2024年: 第一審で3億8457万4504円の損害賠償命令。
- 2025年: 控訴して裁判を継続。仕事の軸をショークラブの運営やプロデュースにも広げる。
- 2026年10月: 控訴審で約3億8000万円の支払い命令が取り消される。
- 2026年10月26日: 販売元が最高裁へ上告。
今回の騒動から読み取れる本質は、インフルエンサーにとって、商品を販売する際の信頼性と情報開示がどれほど大切かということです。
フォロワーが多い人物の体験談は、一般的な広告以上に消費者の購買行動へ影響を及ぼす場合があります。だからこそ、本人の体験、商品の効果、広告主との関係を正確に伝える責任があります。
また、裁判の結果と消費者からの信頼回復は別の問題です。法的な金銭負担が取り消されたからといって、過去の宣伝に対する疑問が自動的に解消されるわけではありません。
今後の注目点は、最高裁での訴訟の行方と、てんちむが発信者・事業者としてどのように信頼を積み重ねていくかです。
2026年11月現在、てんちむは裁判、家庭、仕事という複数の転換点を迎えています。2020年の炎上だけで現在を判断するのではなく、その後の返金対応、法廷での争い、本人の発信、そして新しい活動までを一連の経緯として捉えることが大切です。